早見慎司作品一覧

  • あしたも、友だち となりのウチナーンチュ
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    ウチナーンチュ(沖縄人)の彩華は、自称小説家の父と二人暮らし。ある日、隣の部屋に夏海が父親と引っ越してきた。東京では学校に行けず、母との関係に苦しんでいたという。青い空の下、二人は心を通わせていく。
  • アズ・タイム・ゴーズ・バイ 黄昏ホテル
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    1巻110円 (税込)
    私は、昔ながらの面影を残す「黄昏ホテル」のバーで友人と飲んでいた。そのままラウンジに移動した私たちは、ジッポーライター、カクテル、音楽と趣味の話題に花を咲かせていた。そんな中、何事にもこだわりを持つ友人のために、私はあるとっておきのものをポケットから取り出したのだった。アズ・タイム・ゴーズ・バイ(時の過ぎゆくままに)…。古いスタンダード・ナンバーと同じ、カクテル名の本当の意味を知った私は…。大人のための、ミステリアスなハードボイルド小説。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • あたしのもの
    -
    あたしは、今、大好きなヒロシとミイナ、ショウジとケンイチと共に、車で温泉に向かっている。ヒロシは、あたしみたいなブスでノロマでバカな女なんて相手にしないとわかっていた。そんなヒロシにバカにされ暴力をふるわれても、あたしは彼と一緒にいられるだけでよかったんだ。旅館に着き、ヒロシの彼女のミイナに誘われて風呂に行くと、そこには不思議なおばあさんがいて…。不気味な旅館で、その晩あたしの目の前で起きた事件とは…。
  • かりゆしの島のお迎えごはん ~神様のおもてなし、いかがですか?~
    3.0
    沖縄の南西外れにある小さな島、嘉例吉島にひっそりと佇む民宿「カリー!」。  どこか変わった雰囲気を醸し出すそのお宿では、宿を預かる不思議な女主人・金魚さんが、愛情を込めた美味しい沖縄郷土料理のおもてなしでお客様の心も身体も優しく解きほぐしていく――。  人情薫る沖縄料理とやさしい気持ちが、人とあやかしの縁を結ぶ――。
  • 決定的な何か
    -
    アニメ『時闘鬼 多々恵』で声優を務める谷川浅理。今日は共演者で、大物の声優、左京民子との顔合わせの日でもあった。出演者の誰もが緊張する中、付き人の優佳と共にやってきた左京民子は、若々しい声で見事に役を演じきった…かに見えた。民子のアフレコに違和感を感じた浅理と同じく、脚本家・石井琢郎も違和感をおぼえていた。収録の帰り道、ふたりの後ろには民子の付き人、優佳が立っていて…。異形コレクションと題したシリーズに書き下ろされた、世にも不思議な物語。
  • 後生車
    -
    1999年の正月、小説家である私のもとに奇妙な年賀状が届いた。『1999年1月9日 覚えていますか』。手書きでたったそれだけが書かれた葉書。差出人には「斎藤」としか書かれていない。謎めいた年賀状をきっかけに過去の記憶がよみがえる。『ノストラダムスの大予言』に書かれた恐怖の大魔王による人類滅亡を回避するため、高校生だった私は、ある約束をしたのだったが…。アメリカのSF作家、ジャック・フィニイを敬愛する著者が「時間怪談」をテーマに描いた不思議な物語。
  • 死なないセレンの昼と夜 ‐世界の終わり、旅する吸血鬼‐
    -
    世界が滅びてから、もうずいぶんと経った。 だが、干上がり、荒れ果てた大地にへばりついて、どっこいヒトは生きている。 そしてまた、ヒトではないものも―― だからあなたも、もしかすると目にすることがあるかもしれない。 荒野にサイドカーで現れる、オールドファッションなコーヒー屋台と、それを引っ張る、お気楽に退屈な永遠を生きている「吸血鬼(ノスフェラトゥ)」を――。 「一杯やってく? 話くらいは聞くけどさ、面倒ごとはごめんだよ?」 それは不死の少女が黄昏の時代に語り継ぐ、ご機嫌でお気楽な、ヒトの終わりの物語。
  • 実家
    3.0
    1巻110円 (税込)
    東京の大学に進学してから、久しく帰っていなかった実家へ三年ぶりに帰省した。疲れていたので、二階の部屋でうたた寝をしていたところ、枕元を誰かが通った気がした…。そしてまた、家のどこかでぱたぱたという足音が響いて…。いったい誰が?
  • 青蘭国後宮みがわり草紙
    4.0
    はるか南の島国、青蘭国。  霊媒師として生計を立てる少女・蓮華は生き別れの姉・桜花が国王との間に子を残して亡くなったことを知る。  蓮華は忘れ形見の王子を守るため、陰謀渦巻く後宮へ飛び込むことに。しかし、みがわりの王妃としてふるまう蓮華に、美貌の国王は冷酷な目を向ける。姉の想い人に半ば失望した蓮華だったが、そこには亡き姉への愛が隠れていることに気づき、蓮華自身も静かに王に惹かれていく……。  姉の想いとともに、王母の策略が張り巡らされた後宮を生き抜け──陰謀の後宮ファンタジー!
  • 世界線の上で一服
    -
    僕は29歳の売れない作家。没になった原稿を川に投げ捨てようとしたところを女子高生・エリスに止められた。生意気だが、不思議な魅力を持つ彼女に誘われ、神保町のある古本屋を訪ねると、店主の妻の老婦人が、おかしな夢を見たという。その話を聞いたエリスは「亜影王が来た」と呟いた。叶わなかった過去の夢を実現してくれるという「亜影王」とは何者なのか? エリスに誘われるまま、僕は、「亜影王」を追って東京中を歩き回ることに…。
  • 罪

    -
    二年前から続く『ある事件』によって、東京は完全に人の住めない場所となった。東京都民は難民と化し、他県へと避難した。働いていた警視庁がなくなったため、刑事・谷口たちは間借りした某県警の一室で、警視庁時代の事件の残務処理に追われていた。そこへ、かつて東京で人を殺したという男が自首してきた。彼が自白した罪が、東京壊滅の原因なのか?
  • 逃げ水姫
    -
    大学生の僕は、下宿へと帰る道すがら、野菜売りのおじさんからトマトをひと皿買った。部屋に着くと、それに塩を振りながら缶ビールを2本のみ、その後はまぐろのフレーク缶をつまみにウィスキーの水割りをちびちびとやっていた。特にしたいことがあるわけでもなく、あと1、2年はこんな毎日をぼんやりと過ごすのだ。これでいいと思っていたのだ、その時までは…。冷蔵庫で冷やした水割り用の水を入れた瓶の中に不思議な光景を見つけたことから、僕の人生に変化が起きて…!?

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