小説 - 創芸出版作品一覧

  • アリエル
    -
    1巻550円 (税込)
    惠摩が生きた歳月の大半を過ごした関東平野から、すべての生命が失われた。気づくと上空から何もない闇を見下ろしていた。死後の精神が肉体を離れて浮遊しているのか。これで苦痛なあらゆる出来事から解放される。何物にも煩わされず静かに眠れる。
  • 生きる・不良少女風典子の場合
    -
    1巻330円 (税込)
    ふとしたきっかけで知り合った不良少女風の典子。彼女の奇妙な言動に関心を持った孫ほど年の離れた初老の夫婦との交流を通じて、怠惰な生活から少しずつ抜け出し、自らの力で生きて行く術を身につけてゆく少女の姿。元毎日放送記者である筆者が取材に基づいて描いた現代世相を描いた問題作。
  • 海の痣
    -
    1巻330円 (税込)
    伊豆諸島の南方洋上に位置する絶海の孤島、鳥島を突如として島を襲った火山の噴火。気象観測所が撤収し、無人島と化した島に生息する天然記念物のアホウドリの子育てや、天敵ヤマネコに襲われた雌鳥を庇い、渡りを見送って寄り添う雄鳥の情を生き生きと描く。
  • ウンディーネ
    -
    1巻550円 (税込)
    数奇な運命に導かれた女子高生萩原摩耶は、同級生の殺害事件をきっかけに、少女売春組織の首謀者たちにつけ狙われる。肉体の変調に苦しみ、拉致、監禁と相次ぐ不運に見舞われた摩耶。やがて、その血に潜む超常の力が発現され、悪に立ち向かう。善悪を超越したヒロインの活躍を描く連作サスペンス第一弾。
  • 郷愁の海‐南方定点
    -
    1巻330円 (税込)
    北緯二九度〇〇分・東経一三五度〇〇分。島国日本の気象観測網の不備を補い、気象予報の的確性のため設定された島影一つ漂わぬ洋上の一孤点、潮岬の南方五百キロ、鳥島と屋久島とのほぼ中間にあたる広大な太平洋上の南方定点。海と空と水平線が視界のすべてである洋上での厳しい気象観測の業務を克明に描く。
  • コボルト
    -
    1巻550円 (税込)
    長期化する不況の嵐の中、三人の息子をかかえ、低賃金労働に耐えなければならない摩耶は、苦しい日常に疲れ切っている。そんな中年の主婦、摩耶に忍び寄る黒い誘惑。陰湿な悪と出会った摩耶に、再び神秘の力を発揮する機会が訪れる。善悪を超越したヒロインの活躍を描く連作サスペンス第三弾。
  • サラマンダー
    -
    1巻550円 (税込)
    総合職社員として中堅商社に勤める二十代半ばの萩原摩耶は、同僚の失踪から社内で行われている不正行為を知る。高校時代の陰惨な事件を知る旧友の助けを借り、再び悪辣な陰謀に戦いを挑む。自らの秘められた能力を知る摩耶は積極的に敵地に乗り込む。善悪を超越したヒロインの活躍を描く連作サスペンス第二弾。
  • 北方定点
    -
    1巻330円 (税込)
    気象技術者として国を挙げての激動の時代を生き抜き、四十余年の勤務を終えて定年退官した主人公が、退官後の余生の生き方を探ろうとして思い立った三陸海岸への旅で、数奇な運命に翻弄されて物故した若き日の旧友にそっくりなイメージの青年と出会い、戦前・戦中・戦後にかけての時勢の推移を振り返る。
  • マーカス島
    -
    1巻330円 (税込)
    四国の室戸岬で死んだかつて離島勤務者だった友人の遺骨を、友人が愛した「マーカス島(南鳥島)」の邦人墓地に埋めに行くという物語。敗戦によって米軍のローラン基地となってしまった島の沿革と戦後の推移を辿りながら、一組の男女のはかない愛の軌跡と非情な運命をドキュメントタッチで描く。
  • 南大東島
    -
    1巻330円 (税込)
    沖縄の人々の間で古くからウファガリ島と呼ばれた南大東島。 周囲は針を植えたような岩壁、内部は鬱蒼とした密林で、人間の入った形跡はまるで見られない。そんな「南大東島」の開拓から、甘蔗栽培と製糖を主産業とした砂糖一色の島の歴史を、登場人物の一人一人を語り部としてまとめた秀作。

無料で読める小説

最近チェックした本