佐藤マーコ - ラルーナ作品一覧

  • 家族ごっこも愛のうち
    完結
    3.0
    「子供の面倒を見てほしい…」――大学生の翼のもとへ突然現れたのは、姉・蒼空とかけおちしたはずの会社員・遙人、そして五歳になる息子・栄。蒼空に逃げられた挙げ句、栄を押しつけられた遙人は天涯孤独の身ゆえ、どうすればいいかわからず翼を頼ってきたのだ。幼いながら人に迷惑をかけまいと気遣う栄のいじらしい姿に翼は断ることもできず、遙人のマンションで住込み家政夫のバイトをすることに。だが、遙人は残業を理由に毎晩遅く帰宅し、食事も一緒にとらない有様で、「お父さんは僕を嫌いなの」と泣く栄。ついにブチ切れた翼に遙人が明かしたのは、栄は蒼空が不倫して出来た子…という真実だった。遙人を本当の父と思っている栄を見捨てることはできない。なら、俺たち三人で家族になろうよ――翼の提案で、ぎこちないけれど楽しい家族ごっこが始まった。ところがそんなある日、栄の実の父から連絡が…。
  • 水龍の花嫁
    完結
    4.0
    大学生の蓮は、溺れている子供を助けようと池に飛び込んだが…そのまま強い流れに呑まれてしまい、引き上げられるとそこは知らない世界だった。蓮を救ったのはナギという青年。そこは水龍・火龍・木龍・風龍の四龍が治める四つの国からなる大陸で、蓮は実は水龍の国アマツで生を受けた神子。未曾有の干ばつが迫っている今、雨をもたらす水龍を呼ぶにはアマツの王族と神子との婚姻の儀式が必要で、そのために蓮が召喚されたのだという。だが神子を火龍の生け贄として捧げようとする隣国エンカの策略によって、蓮はナギの国アマツではなくエンカの地に着いてしまった。半信半疑のままナギとともにアマツを目指して旅することになった蓮。命がけの旅のなか、蓮は次第に、飄々としていてちょっと口の悪い不良神官ナギに惹かれていくのだが…。
  • 猫王子は『彼』に発情中
    完結
    -
    猫の妖精たちが棲む国ケット・シーの三人の王子たち――温和で誰もが次期国王と認める第一王子のヨーセフ、怜悧な美貌で完璧な王子を演じているが兄弟相手には冷淡な第二王子のニルス。そして人間との間に生まれたハーフの第三王子ナタル。ヨーセフの結婚が決まり、そろそろニルスやナタルにもお相手を…と盛り上がる王室で、耳も尻尾もなく19歳になってもまだ発情期が来ない半端者の自分にナタルはひとり落ち込んでいた。そんな折、ニルスが発情期のたびに飲む抑制剤の副作用に苦しんでいることを知ったナタルは、大好きな兄の辛そうな姿に耐えられず薬瓶を盗もうとして逆にニルスに見つかり、無理やり抱かれてしまう。性欲の発散だけとは思えない、まるで愛されているかのようなニルスとの情交――ナタルは幸福感と罪悪感に苛まれ…。猫耳ロイヤルラブの行方は…?
  • 俺が女装していた件についてのアレコレ
    完結
    -
    安藤真琴は蓮見台高校二年生。地味顔の男子高生だったが、大好きな兄・誠司の「妹も欲しかった」の一言で女装に目覚め、今では『蓮高のミスDK』の異名を取るほどの人気者。そんな真琴に、たったひとりだけ嫌悪の目を向ける人物が――怜悧な美貌をもつ『氷の風紀委員長』、三年生の卯城いつかだ。毎朝、校門前で睨み合うふたり。真面目ないつかにしてみれば、真琴の女装は許せないものに違いない。そんなある日のこと、電車の中で痴漢に遭っているいつかを真琴が助けるという出来事が…。だが、その日の真琴は女装姿でなかったため、いつかには真琴が誰かわからない。とっさに「山田太郎」と名乗った真琴に、いつかは「お礼がしたい」と急接近。氷の風紀委員長の意外な素顔に胸をときめかせながらも、自分が本当はいつかに嫌われている<女装男子>であることに複雑な想いをいだく真琴だったが…。

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