人物評伝 - 新潮社作品一覧

  • 愛子さまと悠仁さま―本家のプリンセスと分家のプリンス―
    値引きあり
    3.8
    四一年ぶりの男児でも、ここまで違うものなのか。皇室にはどこよりも、生まれた家の違い、男女の差が歴然と存在していた――。名付け親、儀式の内容、ボディーガードの数、一家の予算、皇居を訪ねる際に通る門……。何から何まで、愛子さまと悠仁さまでははっきり異なる。その「立場の差」が意味するものとは何か。現役の宮内庁担当記者が、五歳違いのおふたりの成長から読み解く平成の皇室、その未来。

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  • 麻布中学と江原素六
    値引きあり
    4.0
    明治の古武士・江原素六。貧しい幕臣の子に生まれた男の情熱と人格が私立中学の雄を創った――。名門校にはかならず独自の校風がある。麻布中学も例外ではない。独立自尊。青年即未来。この初代校長の精神が「自由の校風」を生み、それは百年後の今日も脈々として受け継がれている。常に〈私立〉たる誇りを失わず、日本の近代中等教育の礎を築いた男の魅力ある生涯。

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  • 「アッキー」大いに語る 妻から見た「素顔の安倍晋三」
    -
    安倍総理も多忙だが、総理夫人アッキーも負けず劣らず忙しい。フェイスブックを覗けば、NPOや起業家、農業関係者などとの会合で、全国を駆け巡る日々が続く。そしてその多くは総理の支持者とは違うリベラル層の人ばかりだ。アッキーはいったいどんな価値観の持ち主なのか。そして彼女の目に、夫・安倍晋三はどのように映っているのか。
  • 安藤忠雄 野獣の肖像
    -
    彼は建築家である前に、大阪の街をジャングルのように駆け巡る野生の動物なのだ──70年代から安藤をリアルタイムで見つづけてきた著者が、建築の革命児の意外な素顔を明かし、あくなき挑戦の真価を問う画期的評伝。知られざるエピソードに加え、貴重なプライベート写真も収録。あなたはまだ、本当の安藤忠雄を知らない。 ※単行本に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。
  • アンのゆりかご―村岡花子の生涯―
    4.3
    【NHK連続テレビ小説『花子とアン』原案】 戦争へと向かう不穏な時勢に、翻訳家・村岡花子は、カナダ人宣教師から友情の証として一冊の本を贈られる。後年『赤毛のアン』のタイトルで世代を超えて愛されることになる名作と花子の運命的な出会いであった。多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい──。その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた。情熱に満ちた生涯を孫娘が描く、心温まる評伝。 ※文庫版掲載の写真は、電子版では一部掲載していません。ご了承ください。
  • 一死、大罪を謝す─陸軍大臣阿南惟幾─
    -
    昭和二十年八月十五日朝、劇的な自決を遂げた陸相・阿南惟幾。帝国陸軍の典型的軍人として平凡な道を歩んでいた彼は、突然、その生涯最後の四カ月、歴史の表舞台に引き出された。巨大な組織の統率者として敗戦へ向う過程で、彼は何を考え、何を為そうとしたのか。――一切を語らず自決した軍人・阿南惟幾の行動を緻密にたどり、歴史の事実として捉えた、帝国陸軍の擡頭と崩壊の日。
  • 井伏鱒二随聞
    -
    友を語れば青春が。先達を慕えば文学の軌跡が。交遊五十年の著者に、作家井伏鱒二氏が語るその日常、出生から現況まで。作品の行間が窺える貴重な対談を収録。さらに、著者による「井伏鱒二小伝」「作品ノート」等8編の評伝を読めば、今まで知らなかった井伏鱒二の一面を垣間見られる。
  • 江戸前の男 春風亭柳朝一代記
    4.3
    最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。
  • エメラルド王
    3.5
    南米コロンビア、世界一危険な都市ボゴタにて――。荒くれ者が集うエメラルドの原石取引現場から、世界最大のエメラルド輸出商にまで成り上がった男。その名はエイシ・ハヤタ。詐欺、襲撃、誘拐……そこにはあらゆる犯罪が存在していた。次々と襲うピンチを男気一つで切り抜ける。血湧き肉躍るこの一代記、小説よりもおもしろい!!

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  • 鴎外 闘う家長
    -
    挫折しないことの不安におびえつつ、国家と共に至福の青春を生きてしまった森鴎外が、一切の社会的令名を拒否して死に至る凄絶な生涯。外的な役割も帰属の場所も信じられず、さりとて「子」の立場の甘えにも安んじることのなかった彼が、自己の内面の空虚に耐えた秘密は何だったか――。作家の生活と作品の間を照射することで、近代知識人論に画期的な視座を提起する、記念碑的評論。
  • 大山倍達の遺言
    3.2
    総裁・大山倍達の死後、散り散りに割れた世界最大の実戦空手団体「極真会館」。関係者たちの膨大な証言をもとに、その分裂騒動のすべてを明らかに! 衝撃の真実が次々と浮かび上がる……。全空手関係者&格闘技ファンの度肝を抜く、超大作ノンフィクション完成。稀代の空手家の遺志は、いかにして踏みにじられたのか?

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  • 回想 太宰治
    5.0
    若き旧制高校生の頃に太宰治を知った青年は、戦後一人の編集者として太宰と再会する。時代の脚光を浴び、破滅的な生活のただ中で生き急ぐように旺盛な創作活動を続けた末に、玉川上水への入水へと収斂してゆく晩年の太宰。その姿を柔らかな愛情と畏敬に満ちた目差しで見つめ続けた著者が、懐しい人を、懐しい日々を、数々のエピソードと共に生々しく甦らせる、〈わが青春の太宰治〉。
  • 呵呵大将―我が友、三島由紀夫―
    3.0
    1960年代初頭の夜の新宿で、後に舞台演出家となる少年は、好奇心肥大の流行作家と出会い、たちまち意気投合。冗談を飛ばし合い、愉快なイタズラを企んでは二人で大笑い。やがて作家は、少年をモデルに一篇の小説を構想する……。純粋で暖かくて権力大嫌いの大常識人、すこぶる人間的な「三島さん」の姿を初めて活写する。
  • 風の男 白洲次郎
    4.0
    日本国憲法誕生の現場に立会い、あの占領軍司令部相手に一歩も退かなかった男。常に活眼を世界に注ぎつつ、わが道を行く天衣無縫の気概。物事の筋を通し、自説を枉げぬ強靱さ。と同時に、内に秘めた優しさ、しなやかさ、ユーモア。端正な面立ち、洒落た身なり、寸鉄の片言……。正子夫人をはじめ、この男に魅せられた人々の「証言」から蘇える「昭和史を駆けぬけた巨人」の人間像。 ※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • ガサコ伝説―「百恵の時代」の仕掛人―
    3.7
    1960年6月。部数百万の国民的芸能誌「平凡」に、一人のアルバイトが雇われた。彼女の名は折笠光子、通称「ガサコ」。男勝りのバイタリティと細やかな気遣いで瞬く間に活躍の場を得た彼女は、七〇年代アイドルスター全盛時代を動かす仕掛人にまでなったが……。伝説の編集者の栄光と挫折の生涯を追った感動のドキュメント。

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  • 君たちには分からない―「楯の會」で見た三島由紀夫―
    -
    世の中が70年安保闘争で騒然となる中、京大生だった私は、東京で最もハイブロウなレストランで午餐を頂きながら、天才作家の面接を受けた。それは学生グループ「楯の會」に入会し、富士山麓の陸上自衛隊駐屯地で一ヶ月の軍事教練を受ける序曲だった。三島由紀夫の意外な素顔を、直に接した若者が当時を振り返って語る貴重なメモワール。

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  • きれいな風貌―西村伊作伝―
    4.5
    青年時代に大逆事件で叔父を失い、不敬罪で公判中に終戦の日を迎える――紀州生まれの文化学院創設者、西村伊作は、類まれなセンスと豊富な財力を理想の実現のために用いながら、「ああ言えば、こう言う」のつむじ曲がりな精神と、そのしなやかな思想を生涯貫いた。自由と芸術を愛した知られざる人物像を甦らせる第一級の評伝。

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  • 黒澤明から聞いたこと
    値引きあり
    3.0
    「世の中にはいろんな人がいていいんだよ。そういう人たちがまた、いろんなことをいうよ。だけどね、俺もそうだけど人間は、年齢と共に作品の観方も変わってくる。時代も変わっていく。大丈夫だよ。人間は変わっていくものなんだよ」“世界のクロサワ”の傍らで約20年間、数々の言葉を聞いてきた映像プロデューサーが回想する、その威容。

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  • ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一
    5.0
    明治期以来、わが国の文化の底流をなしてきた「文明開化」という名の悲喜劇を徹底した形で一身に背負い、「自分」であることを得るための孤高の文学修業を通じて、独自の意識・思考・記憶のリズムを豊かにはらんだ「言葉」を探り当てた一人の文士。その比類のない精神の「時間」を多角的に追体験する、批評によるオマージュ。
  • 源氏紙風船
    -
    「源氏物語」は、何ゆえ千年にもわたって絶えることなく読みつがれ、語りつがれてきたのか――。光源氏と彼をとりまくあまたの女、物語を飾る着物、美術工芸品などなど、舞台背景となる宴について、作者・紫式部のこと……。それぞれのテーマごとに、「源氏狂い」「源氏酔い」を自認する著者が、思いがけない角度から限りない優しさをこめて語る、くめども尽きぬ〈愛の古典〉の魅力。
  • コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生
    3.8
    三度の臨死体験を経て辿り着いた、ユリ・ゲラーやJ少年の「スプーン曲げ」、地縛霊と背後霊の「心霊写真」、行方不明者捜索の「透視予知」、そして全国の学校教室を席捲した「コックリさん」――超常現象研究家・中岡俊哉の知られざる素顔を、息子と“最後の弟子”が描く超常評伝、ここに降臨! 【完全復刻版「コックリさん文字盤」付き!】
  • シェイクスピアの正体
    3.3
    シェイクスピアとは誰なのか。別人、合作、それとも……。彼の存在が謎めいているのは、その作品の偉大さゆえでもある。片田舎から行方をくらませた無学な男は、いつのまにかロンドンで天才的な詩人・劇作家へと変貌を遂げた。才能が花開いたのか、誰かが成り変わったのか? シェイクスピア研究第一人者の東大教授が、演劇史上最大の謎を解く! 『謎ときシェイクスピア』改題。
  • 至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術―
    値引きあり
    3.3
    東京銀座にあるすし屋「すきやばし次郎」。主人・小野二郎、現在七十八歳にしていまだ現役。洗練の極をいくにぎりは今も向上をつづけ、いささかの衰えもしらない……。店に通いつづけること二十年、食べ手のプロフェッショナルとして、つけ台をはさんでつぶさに仕事を追い、職人芸術とでも呼ぶべき域に達した江戸前ずしの秘密に迫る。四半世紀に及ぶ料理批評活動の集大成!

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  • 島倉千代子という人生
    -
    日本の戦後を代表する歌手、「島倉千代子」。だが、婉然とした笑顔の陰には、人知れぬ波瀾万丈の人生が荒々しくも滾っていた。七歳の時の大怪我、十六歳でのデビュー、結婚と離婚、巨額の借金、そして乳癌宣告…。「この世の花」「からたち日記」「人生いろいろ」など、数々のヒット曲に乗せ、辣腕政治ジャーナリストがその愛と悲しみを描ききる。
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)
    値引きあり
    4.1
    鶴瓶こそが“最強”の芸人である――。大物と対等にわたりあう一方で、後輩にはボロクソにイジられる。全国を訪ねて地元の人々と交流した翌日には、大ホールで落語を一席。かくも老若男女に愛される「国民的芸人」の原動力とは何か。生い立ちから結婚、反骨の若手時代、「BIG3」との交遊、人気番組「家族に乾杯」秘話まで、その長く曲がりくねった芸人人生をたどり、運と縁を引き寄せるスケベで奥深い人生哲学に迫る。
  • 昭和の墓碑銘
    値引きあり
    5.0
    時代を担った物故者を取り上げてその生涯を振り返る、『週刊新潮』の名物コラム「墓碑銘」。30年の連載の中から昭和を生きた五十四名を厳選する。吉田茂に「曲学阿世」と罵られた東大総長、「天皇・マ元帥会見」の秘密を漏らした通訳、オギノ式避妊法を見出した町医者、新宿・尾津組の親分、脱税していた熊沢天皇……正史では窺えぬ「生きた昭和史」の数々。

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  • 白洲次郎 日本を復興させた男
    4.3
    「重要なのは輸出マインドだ」「水利は国家の資源じゃないか」――再生への命運がかかる1951年、この男が大鉈を振るう! 商工省解体、通産省発足、電力再編、平和条約。やるべきことの信念は曲げず、手柄は他人へ。既得権益を斬り、現場を信じつづけた手腕を見よ! 新資料を掘り起こし、真実を伝えるドキュメントノベルの誕生。

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  • 白百合の崖―山川登美子・歌と恋―
    -
    明治12年、福井県に生まれた山川登美子は与謝野鉄幹主宰の「明星」に参加、与謝野晶子と共に名花二輪と謳われる。登美子はその才能と美貌を“君が才をあまりに妬し”と晶子に詠ませながら、鉄幹への恋も、歌もあきらめ、親の定めた縁談に従う。――鉄幹・晶子の強烈な個性の陰でひっそりと散っていった登美子のあまりにも短い人生。同郷の歌人への深い共感を、愛惜をこめて綴る。
  • 人民は弱し 官吏は強し
    4.0
    明治末、12年間の米国留学から帰った星一(はじめ)は製薬会社を興した。日本で初めてモルヒネの精製に成功するなど事業は飛躍的に発展したが、星の自由な物の考え方は、保身第一の官僚たちの反感を買った。陰湿な政争に巻きこまれ、官憲の執拗きわまる妨害をうけ、会社はしだいに窮地に追いこまれる……。最後まで屈服することなく腐敗した官僚組織と闘い続けた父の姿を愛情をこめて描く。
  • 素顔の池波正太郎
    3.5
    春とは名ばかりの薄寒い日、池波正太郎に初めて会った。桜の花びらの絨毯が敷き詰められた池波邸に押しかけてから10年、書生として誰よりも間近に接し続けた。一晩中書斎に籠って、尋常ならざる量の原稿を執筆していたこと。遅刻を何より嫌ったこと。今この一食を大切にしていたこと……。人間をシビアに見つめ、粋を体現した「人生の達人」池波正太郎の知られざる真実の姿。
  • 「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か
    4.3
    『NHKスペシャル』で取り上げられて以来、佐村河内守の名声と人気はいや増すばかりの天井知らずである。本稿では、テレビ出演以来くすぶる「本当に氏は全聾なのか?」は棚上げするにせよ、音楽自体にマスコミが絶賛するような価値があるのか否かを考えてみた。心ある音楽ファンなら誰もが溜飲の下がるしごく真っ当な批判であろうと自負している。
  • 其の一日―近代日本偉人伝―
    -
    伊藤博文、大隈重信、福沢諭吉、下田歌子、近衛文麿、犬養毅、明治天皇――近代日本の礎を築いた二十四人の偉人たち。その人生が特別な輝きを放った一瞬があった。明治維新、日露戦争、五・一五事件など日本を変えた「其の一日」を鮮やかに切り取る著者渾身の傑作歴史評伝。若き日本という国の栄光と挫折がそこにはあった。
  • 祖父・小金井良精の記(上)
    5.0
    1~2巻770~814円 (税込)
    森鴎外、野口英世、北里柴三郎……。小金井良精の人生は、華々しい交友と真摯な研究に彩られていた――。良精は幕末の安政5年、越後長岡藩士の家に生まれる。数え15歳で東大医学部の前身に入学。その後、ドイツ留学やヨーロッパ視察を経験し、日本の解剖学の草創期を築いた。私生活では、最初の妻と死別後、鴎外の妹・喜美子と再婚し、二男二女を授かる。星新一が愛した祖父の生涯を見つめ、精緻に描いた軌跡。
  • 高島易断を創った男
    値引きあり
    3.0
    高島嘉右衛門、現在でも流行りの「易」の元祖である。しかしそれだけではない、初めてガス灯を点し、横浜・高島町の生みの親、日本の実業の基礎を築いた一大事業家としても知られた存在であった。また大隈重信や陸奥宗光、木戸孝允らとも親交が深く、特に伊藤博文とは昵懇の間柄。日清、日露戦争や経済政策など、実は、伊藤の政策の多くは嘉右衛門の占った易で決められていた――。知られざる快男児の数奇な物語。

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  • 立原正秋
    4.0
    独自の美学に貫かれた華やかな作家活動の背後に、秘められた二重の生涯があった……。日韓の狭間に生きた五十四年間に、六つの名前を持ち、年譜さえも虚実とりまぜて自ら創作せざるを得なかった、孤独な苦闘の軌跡。生れながらの日本人以上に日本人になろうとした、人間・立原正秋の哀しいまでに必死な生と死を、克明かつ友愛をこめて照らしだした画期的評伝。第33回毎日芸術賞受賞。
  • タモリ論
    値引きあり
    3.5
    タモリの本当の“凄さ”って何だろう。なぜ三十年以上も毎日生放送の司会を超然と続けられたのか。サングラスの奥に隠された孤独や絶望とは――。デビュー作でその愛を告白した小説家が、秘蔵の「タモリうんちく」を駆使して、この男の狂気と神髄に迫る。出生や私生活にまつわる伝説、私的「笑っていいとも!」名場面、ビートたけしや明石家さんまとの比較等、読めばあなたの“タモリ観”が一変する、革命的芸人論!
  • ツキの波
    値引きあり
    3.5
    人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。「人間の運の総量は一定である」「欠点を守り育てよ」「勝つ人柄はつくれる」「ヒットを打つよりフォームを固めよ」――遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。

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  • 鶴見俊輔伝
    4.5
    後藤新平を祖父に、鶴見祐輔を父に生まれた鶴見俊輔。不良化の末、渡米してハーヴァードに入学。日米交換船で帰国して敗戦を迎える。その後の50年にわたる「思想の科学」の発行、「ベ平連」の活動、「もうろく」を生きる方法まで。あらゆる文献を繙き、著者自身の体験にも照らしつつ、稀代の哲学者の歩みと思想に迫る。
  • 徒然草REMIX
    3.7
    「人間、やっぱり容姿でしょう」「男が持つべきでないもの、それは妻」「過去の逢瀬をしのぶ時間っていうのが恋の真髄じゃない?」日本人なら誰もが一度は教科書で学んだ古典的名作『徒然草』は、兼好法師の毒舌と自意識にまみれたエッセイだった!? ――同業者(エッセイスト)の視点で、酒井順子が大胆解釈。平成の世にも通じる本音の数々に思わず笑って頷ける、清少納言との「仮想対談」も収録。
  • 天馬の歌 松下幸之助
    3.8
    紀州和歌山の泣き虫の少年は、大阪に奉公に出された。火鉢屋、自転車屋での辛いながらも愉快な丁稚時代を経るうち、彼は電気の時代の到来を看破。電気工の見習いへと転身。やがて、工夫を重ね、新型ソケットを開発して独立する。明治、大正の大阪船場の賑やかな空気、昭和の動乱の産業界の激しい浮沈を背景に「経営の神様」松下幸之助の波瀾万丈、創意工夫の足跡を颯爽と描く快作。
  • 蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝―
    値引きあり
    4.0
    昭和初期、正真正銘の「セレブ」として、パリの社交界で輝いた日本人がいた。木綿で巨利を得た貿易商家に生まれ、ロンドンに留学。コナン・ドイルや「アラビアのロレンス」、イサドラ・ダンカン、藤田嗣治といった著名文化人と交流し、自分の財布からフランス政府にパリ日本館を寄贈した「東洋のロックフェラー」の決定的評伝。

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  • 藤村のパリ
    -
    姪との「不倫」に苦悩した島崎藤村は、逃げるようにしてフランスへ渡った。折しも勃発した第一次世界大戦に濃く色どられた約三年間のパリ生活で、藤村は何を観、何を聴き、どんな事態を体験したのか? 下宿の女主人との関係は? 河上肇や藤田嗣治ら、パリの日本人たちとの交友は? 人間への好奇心、その飽くなき情熱が生き生きと蘇えらせる、藤村の歩いたパリ。読売文学賞受賞。
  • 逃げても、逃げてもシェイクスピア―翻訳家・松岡和子の仕事―
    NEW
    -
    ソ連に11年抑留された父、女手一つで子供達を守り育てた母。自身の進学、結婚、子育て、介護、そして大切な人達との別れ――人生の経験すべてが、古典の一言一言に血を通わせていった。最初は苦手だったシェイクスピアのこと、蜷川幸雄らとの交流、一語へのこだわりを巡る役者との交感まですべてを明かす宝物のような一冊。
  • 日露戦争に投資した男―ユダヤ人銀行家の日記―
    値引きあり
    3.1
    ジェイコブ・シフ、ドイツ系ユダヤ人でウォール街を代表する投資銀行家――。この男の助けがなければ、日本は日露戦争に勝てなかった。国家予算の六倍以上の戦費をつぎ込み、継戦不可能というギリギリで掴んだ戦勝。その戦費の約四割を調達したのがシフだ。なぜ彼は極東の新興国日本を支援したのか? その生涯、対日支援の動機とともに、叙勲のために招待された際の「滞日記」を、日本にはじめて紹介する。

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  • 烈しい生と美しい死を
    5.0
    かつて女は闘った。平塚らいてう、田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、管野須賀子……。「青鞜」と大逆事件の時代、百年前の女性たちは因習に立ち向かい、烈しく恋と革命に生き、命を燃やし尽くして潔く美しい死を選んだ。翻って、現代を生きる女性は本当の自由を勝ち取ったのだろうか――。九十歳を迎えた著者が波乱万丈の己が人生と重ね、渾身の筆で描き出す百年の女性賛歌。
  • 華の血族
    3.0
    平安時代から脈々と続く堂上華族・梅渓家の娘として生まれた〈私〉は、やがて日本最古にして最大の華道流派池坊の家元に見初められて結婚するが――。その華やかさ故に、さまざまな毀誉褒貶にさらされながらも、幾多の波瀾を乗り越え、衆議院議員を経て今振り返る、あたかも小説のような〈女の一生〉。

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  • 花森安治伝―日本の暮しをかえた男―
    4.0
    全盛期には100万部を超えた国民雑誌『暮しの手帖』。社長・大橋鎭子(しずこ)と共に会社を立ち上げた創刊編集長・花森安治は天才的な男だった。高校時代から発揮した斬新なデザイン術、会う人の度肝を抜く「女装」、家を一軒燃やした「商品テスト」。ひとつの雑誌が庶民の生活を変え、新しい時代をつくった。その裏には、花森のある決意が隠されていた――。66年の伝説的生涯に迫る渾身の評伝。 ※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 原節子の真実(新潮文庫)
    4.2
    14歳で女優になった。戦前、戦後の激動の時代に112本の作品に出演、日本映画界に君臨する。しかし42歳で静かに銀幕を去り、半世紀にわたり沈黙を貫いた。数々の神話に彩られた原節子とは何者だったのか。たったひとつの恋、空白の一年、小津との関係、そして引退の真相――。丹念な取材により、伝説を生きたひとりの勁(つよ)い女性の姿を鮮やかに描き出す決定版評伝! 新潮ドキュメント賞受賞。(解説・ヤマザキマリ)
  • 樋口一葉伝 一葉の日記
    -
    一葉は自分の身を染めたものだけを遺した。彼女の日記は、明治初期の変動期を、重なる生活苦と女としての苦悩の中に生きた、一人の若い女性の書いたすぐれた私小説と見ることができる。本書は、日記をもとにした精緻な考察により、明治文壇の名花として不滅の名をとどめる一葉の凛然とした生涯を、時代の生きた息吹きと共に、克明に浮彫りにする。著者二十年にわたる研究の総決算。
  • ヒゲのウヰスキー誕生す
    4.2
    いつの日か、この日本で本物のウイスキーを造る――。大正7年、ひとりの日本人青年が単身スコットランドに渡った。竹鶴政孝、24歳。異国の地で、ウイスキー造りを学ぶ彼は、やがて生涯の伴侶となる女性リタと出会う。周囲の反対を押し切って結婚した二人。竹鶴は度重なる苦難にも負けず夢を追い、リタは夫を支え続けた。“日本のウイスキーの父”の情熱と夫婦の絆を描く。増補新装版。
  • ひさし伝
    4.0
    作家を志していた父。浅草のストリップ劇場での芝居への開眼。こまつ座旗揚げ、小説への執念――演劇、文学、ドラマ、三つのジャンルにわたって精力的な創作活動をする一方で、戦争、憲法、国家、農業、水などの問題について真摯に発言しつづけた井上ひさし。膨大な資料を駆使して、〈ひさしワールド〉を多角的に照らす。

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  • 評伝 野上彌生子―迷路を抜けて森へ―
    4.0
    夏目漱石の指導を受け二十一歳でデビュー。生涯にわたり現役作家でありつづけ、九十九歳にしてなお傑作『森』をものした野上彌生子。中勘助への秘めた初恋の想い。野上豊一郎との勉強仲間のような夫婦生活。六十八歳になってから恋文を交わしあった田辺元。死の瞬間までアムビシアスでありたいと願った彌生子の本格的評伝。

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  • 文人悪妻
    3.8
    夫に殉死した女優妻・松井須磨子、谷崎から譲渡された佐藤春夫の妻、精神錯乱の教師妻・杉田久女、夫に絶縁状を書いた華族出身妻・柳原白蓮、四回の人妻を経験した宇野千代。漱石、鴎外、鏡花、芥川の妻、そして与謝野晶子、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治・大正・昭和の文壇を彩る53人。逞しく、したたかでパワフルな人妻たちの正体を描く、画期的な評伝集。『人妻魂』改題。
  • プーチンの世界―「皇帝」になった工作員―
    4.5
    一介のKGB職員から「皇帝」となった男が望むものとは? 今も謎に包まれるロシア大統領の“正体”を米研究機関の第一人者が6つの側面──「国家主義者」「歴史家」「サバイバリスト」「アウトサイダー」「自由経済主義者」「ケース・オフィサー(工作員)」から徹底分析。計り知れない男プーチンを正しく恐れるための決定版。 ※単行本に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 本当に偉いのか―あまのじゃく偉人伝―
    値引きあり
    3.0
    福沢諭吉や夏目漱石のどこがそんなにエラいのか? 坂本竜馬は結局何をした? アレクサンドロス大王やコロンブスはただの侵略者じゃないか? 評価が上げ底されがちな明治の偉人、今読んでもちっとも面白くない文豪、熱狂的な信者が多いだけの学者……世間の評価に流されず、その業績や作品を詳しく見れば、歴史や文学の新たな一面が浮かんでくる。独断と偏見で「裸の王様」をブッタ斬る、目からウロコの新・偉人伝!
  • 松岡洋右 悲劇の外交官(上)
    -
    昭和8年、国際聯盟脱退。昭和15年、日独伊三国同盟。昭和16年、日ソ中立条約。――昭和史の重大な転回点の立役者として外交手腕を発揮した異色の政治家・松岡洋右。軍部にも政党にも組せず、独自の理想実現のために行動した彼の生涯と思想を追いながら、太平洋戦争に至る日本の軌跡を新たな視点で見つめる。本書には、松岡の出生から国際聯盟全権に任ぜられるまでの前半生を収める。
  • 三島由紀夫の世界
    4.0
    破れた初恋が、その生涯に落した長い影。「假面」の創造と「他者」への転生の足跡。そして、死を賭してまで世に訴えたかったこと……。生前の深い交友を絶妙の通奏低音としつつ、創作や評論、ノート、書簡等、あたう限り三島由紀夫自身の言葉にもとづき、類いなき文学者の全体像を精緻に浮びあがらせる。スキャンダラスな曲解、伝説の数々を払拭、「三島論」の期を画した決定版評伝。
  • 明治・父・アメリカ
    4.2
    星新一の父、星一(はじめ)は、福島の田舎から東京に出て苦学し、20歳で単身アメリカに渡る。いつも貧しかったが、決して挫けず、他人に頼らず住み込みで働きながら小学校で英語を学び、行商や翻訳をして大学の学資を稼いだ。周到な計画と持ち前の克己心で困難を乗り越え、貪欲に異国の新しい文明を吸収していく……夢を抱き、野心に燃えて、星製薬を創業した父の若き日の記録。感動の評伝。
  • 明治の人物誌
    3.9
    星新一の父・星一は、苦学しながらアメリカの大学を卒業し、帰国して製薬会社をおこした。事業は成功したが、やがて政争に巻き込まれ衰退していく。それでも常にエネルギッシュで近代人的な生き方を貫いた生涯だった。彼の夢と理想に手をかした野口英世、伊藤博文、エジソン、後藤新平など、近代国家の形成期に活躍した明治人たちとの交流の中から、星一の生涯を辿った異色の伝記。
  • めぐみと私の35年
    4.5
    13歳の娘が下校中に忽然と姿を消した35年前、毎日あてもなく探し回った。その娘が北朝鮮に拉致されたと分かった15年前、すぐにも娘に会えると期待した。そして、小泉総理が訪朝し娘の死を告げられた10年前、絶対に取り戻すと決意した。「私に残された時間はもう短い」。日本政府、国民、そして北朝鮮にむけた最後の訴え。

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  • もしも義経にケータイがあったなら
    値引きあり
    3.5
    「あー、もしもし、兄ちゃん? オレオレ。」と電話をかけてたら!――牛若丸とも言われ、現代でも人気の「源義経」は、“1192(いい国)作ろう鎌倉幕府”でおなじみ、鎌倉幕府を創設した「源頼朝」の弟。戦にめっぽう強く、数々の功績を挙げたが、兄・頼朝に嫌われ失脚した。その理由は……周囲の武士に嫌われていた、頼朝への釈明書がウザい、そもそも独断で決めすぎ…etc。そう、もしも義経が、社内営業ができてたら! 始末書の書き方を知ってたら! ケータイを持ってたら! 歴史に“もしも”をあえて持ち込み、更に現代社会に置き換えて解説。小難しい歴史が面白くてわかりやすい!

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  • 本居宣長(上)
    4.3
    「とにもかくにも人は、もののあはれを知る、これ肝要なり……」。本居宣長七十二年の生涯は、終始、古典文学味読のうちに、波瀾万丈の思想劇となって完結した。伊勢松坂に温和な常識人として身を処し、古典作者との対話に人生の意味と道の学問を究めた宣長の人と思想は、時代をこえてわれわれを深い感動の世界につつみこむ。著者がその晩年、全精力を傾注して書きついだ畢生の大業。

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  • 横井小楠―維新の青写真を描いた男―
    値引きあり
    3.9
    勝海舟曰く「おれは今までに天下で恐ろしいものを二人見た。横井小楠と西郷南洲だ」。日本史の教科書でもろくに取り上げられず、幕末もののドラマで登場することもほとんどない。しかし小楠こそ、坂本龍馬や西郷隆盛をはじめ、幕末維新の英傑たちに絶大な影響を与えた「陰の指南役」であった。早くから現実的開国論を説き、東洋の哲学と西洋の科学文明の融合を唱え、近代日本の歩むべき道を構想した鬼才。その生涯を追う。

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  • 吉田健一
    5.0
    ケンブリッジ留学時の知的な冒険。河上徹太郎との美しい師弟関係。中村光夫、福田恆存、大岡昇平、三島由紀夫らとの鉢ノ木会での交遊――長い文学修行を経て、批評、随筆、小説が三位一体となった無比の境地に到達、豊穣な晩年を過ごした人生の達人・吉田健一の全貌を、最晩年に編集者として謦咳に接した著者が解き明かす! ※単行本に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

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