哲学・宗教・心理 - エッセイ作品一覧

  • 春宵十話
    4.1
    「人の中心は情緒である」天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした、氏の代表的名著。解説:中沢新一
  • アスペルガーですが、妻で母で社長です。(大和出版) 私が見つけた“人とうまくいく”30のルール
    4.0
    「どうして本当のことを言ってはいけないの?」と悩んでばかりの“宇宙人”でしたが、今はみんなと幸せです――。この本は「場の空気が読めない」「会話が噛み合わない」「周囲も人も傷つけてしまう」、と、悩み生きづらい毎日を送っていた著者が、アスペルガー診断後自ら見出したルールによって人生を切り開いていった物語です。「アスペルガーの生徒が考えていることがようやく理解できた」「どのようにアスペルガーの子供と接したらよいのかがわかった」「会社の部下との関係が改善した」など、学校や教育現場、各家庭をはじめ、企業などで今大評判の一冊です。本文では、遅刻をしない3つの鉄則、失敗しないお話ルール、感情を落ち着かせるいくつかの方法、など、すべてがいい方向に回りだす「傾向と対策」を明かします。この本を読み終える頃には、きっと新しい第一歩を踏み出す力がわいてくることでしょう。今悩んでいる方、必読のバイブルです。

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  • 与える愛に生きて 名僧の教え(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 『徒然草』を書いた吉田兼好、『正法眼蔵』を著した曹洞宗の祖・道元、天台宗を開いた最澄。仏門に生きつつも捨てきれぬ悩みをかかえ、またそれゆえにこそ広い愛を万物に注いだ3人。その姿が、自ら仏門に入ったからこそ、くっきりと見えてきた。「素手で心臓をぎゅっと掴まれたような感動」を名僧たちの言葉の中に見いだし、人間的な叫びと深い教えを寂聴尼が読み取る。
  • 怒る技術
    3.1
    世には怒れない人がなんと多いことか! 自分の言葉と感性を他者に奪われないために――。怒りを感じ、育て、相手にしっかり伝えるための方法を伝授する、ユニークで実践的な「怒り」の哲学エッセイ!
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    4.3
    「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか」神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書は、ひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。1966年の初版以来、多くのひとを慰め力づけてきた永遠の名著に執筆当時の日記を付して贈る。
  • 生きるのも死ぬのもイヤなきみへ
    3.7
    「生きていたくもないが、死にたくもない」そう、あなたの心の嘆きは正しい。そのイヤな思いをごまかさず大切にして生きるほかはない。孤独と不安を生きる私たちに、一筋の勇気を与えてくれる哲学対話。
  • 命ひとつ-よく生きるヒント(小学館101新書)
    -
    ただ生きるのでなく、「よく生きる」 哲学者、仏教思想家、そして毎日俳壇選者の俳人として活躍する著者が、哲学、仏教、俳句それぞれの視点から「生きることの意味」や「命とは何か」について読者に問いかける一冊。 過去10年以上、日本では自殺者が年間3万人前後を記録しているが、私たちがこの宇宙の中で「生きている」ということそのものが、決して当たり前ではなく、途方もない不思議な謎であることに気づいてほしい、と著者は強調する。そして、松尾芭蕉や正岡子規の生き方と俳句、浄土真宗で「南無阿弥陀仏」という仏の名号を称えることの意味、古今の哲学者の死生観などを語りながら、「何のために私はこの人生という不思議なところに来たのか」をもう一度考えることの大切さを訴える。 悩める人、失意の人にただ「頑張れ」と背中を押すのではなく、人間存在の根源から生きることの大切さを一緒に考えていく本書は、人生をただ生きるのでなく「よく生きる」ための新鮮なヒントに満ちている。
  • いのち問答 ――最後の頼みは医療か、宗教か?
    4.0
    現代医学は人の身体を診るが、苦悩まで見通しているか?かたや宗教者は心を見つめるが、身体への科学的視点は持ち得ているか?「生と死」を徹底的にとことん考え語り尽くした異色問答エッセイ。
  • 内村鑑三「代表的日本人」を読む 西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮
    -
    『代表的日本人(Representative Men of Japan)』は明治41年(1908)、キリスト教思想家の内村鑑三によって英文で書かれたものである。明治維新から40年を過ごし、文化・風俗・習慣のあらゆる物事が西洋化していった時代、日本と日本人の伝統的精神を見直し、西欧世界に紹介するため、5人の偉人に典型例を求めて論じている。その5人とは、西郷隆盛(政治家)、上杉鷹山(地方大名)、二宮尊徳(農民思想家)、中江藤樹(地方の教育者)、日蓮上人(宗教者)。後生に伝えるべき「愛民」「質素倹約」「勤勉勤労」「聖人心学」「立正安国」という美質や理想を追い求め、その具現化に人生を捧げた錚々たる顔ぶれである。本書は、『代表的日本人』の概要を紹介しながら各人物の事績を解説し、その精神を現代の私たちがいかに受けとめ、糧として生きるべきかを、著者ならではの視点で平易に読み解いた一冊である。

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  • うつ病記
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私はもともとマイペースな人間で、『うつ病』とは無縁なものだと思っておりました。しかし今回『うつ病』と診断されたことで、今まで無意識にフタをしてきた自分の『弱い部分』と初めて向き合うことになりました。そして、いろんな模索の中で『弱い部分』も自分の個性であると認め始めた頃、この経験を漫画として描くことで、心の中を整理してみようと思いました。こうして出来上がったのが、この『うつ病記』です。 まだまだ描き足りない部分もありますが、『うつ病』になった者の声を少しでも聞いていただければ幸いです。
  • エソラコーヘレト(データ配信版)
    -
    考えるということが内容の主軸となっている冊子をまとめました。身近なところから、やたら小難しいところまでと、考えていることは幅広いですが、私がなにかがむしゃらに考えているという点についてはともかく共通しています。 『楽園のまなざし』(2011.11.3)、『エソラコーヘレト』(2012.11.18)、『大切なことは、そんなに多くない。』(2009.5.10/2009.12.6)、および、未発表の文章をまとめました。
  • 僧侶31人のぽけっと法話集
    -
    1951年から2015年まで放送されていたラジオ番組「東本願寺の時間」で放送された法話から、31話を選出しました。 31人の僧侶がそれぞれの生活の中での出来事をとおして、仏さまの教えを語る短編法話集です。 「生きるとはなんだろう」「供養することの意味は」「南無阿弥陀仏って どういうこと?」…など、日ごろあらためて考えることの少ない事柄について、一歩一歩足を止めてみる、そんなお話がつまっています。 どのお話も難しい仏教用語はほとんど使わずに、やさしい語り口で書いてあるので、はじめて仏教にふれる方にもおすすめの一冊。 1話が4~5頁と短く、また持ち運びのしやすい文庫サイズなので、移動時間やちょっとした待ち時間などに手軽に読むことができます。 <目次> 黒田 進「呼びかけを聞く」/ 能邨勇樹「悩むは大事」/ 渡邊 学「お経は鏡」/ 酒井義一「もうひとつの物語」/ 荒山 信「南無阿弥陀仏のいのち」/ つる見美智子「生きる姿」/ 片山寛隆「仏さまのはたらきに遇う」/ 寺本 温「「今」尊し」/ 園村義誠「供養するとは」/ 四衢 亮「現代の眼のあやうさ」/ 藤井理統「いのちの宿題」/ 木ノ下秀俊「地獄の底」/ 平原晃宗「仏さまの大悲」/ 二階堂行壽「真のよりどころを求めて」/ 今泉温資「遺産相続と仏法相続」/ 渡邉尚子「いのちとは何だろう?」/ 伊奈祐諦「本当に尊いこと」/ 望月慶子「救いとは」/ 保々眞量「人間の〈ものさし〉」/ 楠 信生「呼びかける言葉」/ 池田 徹「生きる“意欲”」/ 宮部 渡「死とはなにか」/ 木戸尚志「ご命日」/ 本多雅人「「問い」に生きる」/ 五辻文昭「生きる意味」/ 高名和丸「出遇わずにおれないいのち」/ 河野通成「世を捨てないで、世を生き尽くす」/ 藤井善隆「悲しみから見えてくるもの」/ 直林 真「闇と光」/ 藤場芳子「幻の子ども像」/ 海 法龍「深い促し」
  • “かないそうもない恋”がかなう本(大和出版) 嫌われるのを恐れて一歩踏み出せないあなたへ
    4.0
    「望みがない」と言われるような恋愛にも「実る方法」がある。「希望のない恋愛」なんてないのです――。「彼から冷たくされて悲しい」「友達からあきらめたほうがいいと言われるけれど、あきらめきれない」「彼との距離が少しも縮まらない」等、報われない恋に悩む女性たちを救う救世主があらわれた!本当は相手のことが好きなのに、気持ちとは裏腹につい避けてしまう「好き避け」を分析し、彼の心をとらえる方法を伝えていったところ、これまで5000人もの女性が大好きな彼と両想いに!「無理だと思っていた彼とデートをすることになりました」「そっけない彼からメールがきました」「ついに結婚しました」等、反響の声続々。ネットをはじめ、各方面で注目のカリスマセラピスト待望の処女作。「切ない」が「幸せ」に変わる55の処方箋、すべて明かします。

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  • 九鬼周造随筆集
    3.0
    『「いき」の構造』で知られる哲学者九鬼周造(一八八八‐一九四一)は、また情趣に満ちた味わい深い随筆の書き手でもあった。敬愛していた岡倉天心の思い出と母への慕情とが、幼い日の回想のうちに美しく綴られた「根岸」「岡倉覚三氏の思い出」、偶然論を語りながら人生の無常に思いをはせる「青海波」など、二四篇を精選した。

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  • 屈折愛 あなたの隣のストーカー
    3.7
    目をつけた相手にどこまでもつきまとう、誹謗中傷をたれ流す、別れる前に妊娠しよう/させようとする、別れるなら死んでやる!と自虐っぷりを見せつける、別れてからはデート代や別れたせいで精神病院に入院したからと費用を請求する…。底なしの執拗さでまとわりつき、被害者の生活を破壊するストーカーの、コントロールできない異常愛。なぜそんなことを? その行動の実態は? 古典的ストーカーと、現代的ストーカーの違いとは? 現代社会論としても秀逸な1冊。
  • 心が温かくなる日蓮の言葉
    5.0
    「酒と女房があればいい」「親友のためなら地獄に落ちる」「馬をわが子のようにかわいがる」…。日蓮の遺した手紙の一節である。厳しい一面が先行しがちだが、彼ほど庶民感情を解し、喜怒哀楽を素直に表現した僧はいない。だからこそ宮沢賢治も内村鑑三も矢内原忠雄も共感したのではないか。本書では、文学的にも評価される日蓮の至言をより多くの方に読んでいただけるように「いのち」「感謝」「誇り」「友情」「愛」「信」「悲しみ」「国土」といったテーマごとに分類。理解しやすい解説を心掛けた。数え切れない法難を乗り越えてきた彼の言葉は時代を問わず悩める人々の心に火をともす。

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  • 春風夏雨
    3.4
    「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」科学から芸術や学問まで、岡の縦横無尽な思考の豊かさを堪能できる幻の名著。待望の復刊!解説:茂木健一郎
  • 「自由」のすきま
    3.8
    「死者を育てる」「ゆるキャラの明るいニヒリズム」「正しい声の危うさ」。現代社会にひそむ違和を独特の言葉でとらえ、育てて、その根の部分を複層的に思考する。臨床哲学の視点から発信するやさしい哲学エッセイ。
  • 人生に生きる価値はない
    3.8
    人が生れるのも死ぬのも、苦しむのも楽しむのも、何の意味もない。人類も地球もどうせ消滅するのだから、この世のすべてに意味はない。だからこそ好き勝手な価値を創造し、自分の奥底から湧き出す欲望の実現に励むのだ。ニヒリズムの向こうに輝く一筋の光明、全身に横溢して来る自由な気分。一度読んでビックリ、二度読んでスッキリ。「明るいニヒリズム」がきらめく哲学エッセイ集。
  • 「対人関係療法」の精神科医が教える 「苦手な人」とのつき合いがラクになる本(大和出版)
    4.4
    「『あなたって○○』と決めつけてくる人には、『あなたはそう思うんだ』と防御」「『こうしたほうがいい』とアドバイスしてくる人には『そうできたらいいね』とスルー」「プライベートを干渉してくる人には、『私のこと、気になる?』」など対人関係テク満載!姑息な上司、過干渉の親、うるさい夫、うざい友人…対人関係療法の第一人者が、苦手な人に振り回されないで、ラクに自由に生きていくためのあの手この手を教えます!

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  • 大事なものは見えにくい
    値引きあり
    4.1
    ひとは他者とのインターディペンデンス(相互依存)でなりたっている。「わたし」の生も死も、在ることの理由も、ひとや社会とのつながりのなかにある。日常の隙間からみえる「問い」と向き合う思索のエスプリ。
  • ダンナのウツは私のせい?
    4.0
    1~2巻440~550円 (税込)
    ブログランキングの「結婚」「うつ」部門などで第1位を獲得した話題の4コマブログ『ウツはわがまま病』がついに書籍化。第2子妊娠中のある日、突然ウツになってしまったダンナはウツを理由に言いたい放題、わがまま放題。そんなダンナのカオスな言動に振り回され続け、ついにはウツ治療を理由にダンナが離婚を迫ってきて……。ウツに苦しめられる人と、その人に苦しめられる人にも贈る、笑えない日常を前向きに笑い飛ばす完全実録コミックエッセイ!
  • 知的余生の方法
    値引きあり
    3.6
    知的な生活を心がければ、素晴らしい人生を取り戻せる。「知的余生」とは、年齢を重ねても頭脳を明晰化し、独自の発想にあふれた後半生のことである。健全な肉体を保ち、知恵や人徳を生む生活方式、終の住居の選択法、時間と財産の上手な使い方、先人の教えが身に付く読書法、恋愛や人間関係の実践的教訓など。あの名著『知的生活の方法』から三十四年後の今こそ、豊富な教養と体験から碩学が紡ぎ出す、人生の新しい極意。

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  • 出逢いの法則
    4.0
    第1部は著者の苦労や経験をヒントに、「出逢い」の引き寄せ方を教えてくれる。離婚した傷を持ち将来に不安を抱えたシングル・マザーのクレアは、出会い系サイトで出逢いの場を求めていたが、ある本をきっかけに自分自身を磨きあげていく方法を見つける。一方、脳科学研究一筋に44年間一度も彼女ができなかった科学者イチローが自分自身と向き合いながらどのように理想の相手となる人(クレア)を見つけたのか。そして、ふたりがどんな場所で出逢うのか。奇跡の感動のストーリー! 第2部は、「出逢い力」=「異性間のコミュニケーシン・スキル」+「マインド」+「行動」という、マインドの磨き方、克服の仕方などの実践方法を公開。運命のパートナーと出逢うための「出逢いの法則」を伝授している。
  • なぜ<ことば>はウソをつくのか? 理性と直観の哲学バトル!
    4.0
    「赤い雪」や「空とぶ人」ということばはあっても実体はどこにもない。言語にはフィクションがつきまとうのだ。ならば<ことば>への過剰な思い入れを捨て、もっと悠々と快活に生きてみないか。元気や愛、聡明さや性格のよさなど、大事なことは、すべて<ことば>をこえたところからやってくるのだ。本書は、古今東西の思想家たちから、ほんとうに賢く、快活に生きるエッセンスを学ぶ哲学エッセイ34編。「勉強するほど頭が悪くなる」「反省は有害」「理屈っぽい人はしくじる」「なぜオレオレ詐欺にひっかかるのか」「一晩考えたことは後悔する」……。一見、パラドキシカルな見出しが並ぶが、そこには直観力を呼び覚ますヒントが詰まっている。結局、頭のよいひとは、直観で本質をとらえ、<ことば>や<論理>を過信するひとは、堂々めぐりに陥ってつまらないことにこだわる、というメッセージなのである。思考の深みをとびこえ、創造力と行動力が倍増する好著である。

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  • 二宮翁夜話
    4.3
    実践的篤農家であり、国学・儒学・仏教に通じ農政哲学を追究する求道者でもある。そして一家、一村、一藩の財政再建にはリアルなプロ。尊徳翁、かく語りき。
  • 反省的家族論 : カウンセラーが語る「私」の原体験
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仕事で「愛情エネルギー」を使い切ってしまう父・母、「どうだ、お父さんはすごいだろう!」----父親だけが「自己実現」を果たしている家族(または家族の誰か一人だけが「自己実現」していて、他はその犠牲になっている家族)、父・母が自分の殻に閉じこもり、子は「代理家族」の誰かを外に求めるという家族、祖父母の干渉が強く孫の人間的成長が阻害されている家族。→人は、過去にさまざまな家族体験を有しているが、それらをどのように思い出し、いまどのように捉えているかは、その人の「現在」に関わっています。著者は、心理学の研究・教育者、カウンセラーとして、自分の外に問題を設定し、それと取り組んできましたが、子どもが陥るさまざまな問題に向かう中で、自分自身の心の探求が十分でないことに気づく。すなわち、「自分がどのような心の傷を持ち、それに対してどのような手当がなされ、その後遺症が現在の自分にどのような形で残っているのか」。その「自己探求の旅」として、著者は自分の家族体験を掘り下げます。子どもの頃、父母、祖父母、姉は自分にはどう見えたか、何を記憶し、どう理解しようとしていたか。老いた親との関係のなかで、家族のあり方はどう変わっていったかなど、「そうでしかありえなかった家族のあり方」への視線を深め、そこに「自分」をあらためて見出していきます。→本書は、このように家族という問題をめぐって、とくに著者自身の家族体験を掘り起こしていく中で、家族と家族の中の個人の問題、そこにおける人の孤独や覚悟といったことなどを、エッセー風の読み物として、16項目ほどの見出しのなかで考えていった本です。→【目次】 1愛情配分と自己実現 2不幸の耐え方 3家族の中の「他人」 4家族の「たたかい」(1) 5家族の「たたかい」(2) 6祖母という存在 7親ではない大人の誰か 8「異人」との出会いと別れ 9家族が離れるとき 10家族の孤独と癒し 11幸福な家族の条件 12家族力について 13夫婦の親和力 14家族の「喪の仕事」 15家族の「老い」 16家族「再会」
  • 氷川清話 夢酔独言
    3.0
    江戸文化の熟成が勝海舟を産み落とす。英知があり「実務」に秀で、なお遠くを見通す力があった政治的人間の奮闘記。父親の手記も併せた二代の言行録で知る幕末史。
  • 人はみな心病んで生きる 精神科医の生き方カルテ
    4.0
    人は純粋ゆえに悩み、やさしさゆえに迷い、傷ついて心病んでしまう。自分に正直すぎるゆえに、まじめすぎるゆえに心の傷は大きい。自分の生きる道を見失ったとき、どうすればいいのか。生きることにつまずいたとき、生きることがわからなくなったとき、勇気づけてくれる一冊。
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話
    4.2
    仏教の本質は修行である。苦を生み出すものが「この私」であるなら、心を鍛え、私自身を変えることで、苦しみから自由になれるはずだ。現代に生きる私たちにとって、ひたすら信じる救済の宗教よりも、釈迦本来の合理的な教えの方が、むしろ馴染みやすい。初期仏教の思想をベースに、生活に結びつく叡智一〇〇話を紹介。
  • 福翁百話 現代語訳
    3.8
    福沢が来客相手に語った談話を、自身で綴った代表作。自然科学、夫婦のあり方、政府と国民の関係、教育、環境衛生など、西洋に通じる新しい考えから快活に持論を展開。思想家福沢のすべてが大観できる。
  • 仏教人生読本
    -
    夫の放蕩に悩まされ精神を患ったかの子は、仏の道に救いを見いだした。自分と他人、愛と憎しみ、出会いと別れ、そして死……人生の様々な局面は仏心によって切り抜けられると、自らの体験に基づき解りやすく伝授する。しなやかにしたたかに生きる、かの子流人間賛歌。 〈解説 瀬戸内寂聴〉
  • 仏教のぶっ-仏教はじめの一歩-
    5.0
    この本は、仏教のことはまだよくわからないけれど、ちょっと勉強してみようかな、という方へ向けた、仏教入門の本です。 「浄土」「自業自得」「布施」など33の仏教用語を、単に知識として知るだけではなく、私たちの身近な生活の話題から考えていきます。 「あれさえなければ幸せになれるのに…」「あの人はあんなに幸せそうなのに…、私は…」そんな思いに苦しめられるのが私たち人間です。そういう私たちに、仏教は、ちょっとモノの見方を変える視点を教えてくれている。仏教を学んでみようかな、という方はもちろん、悩んだり、人生が苦しいと感じている方にもぜひ手元に置いておいていただきたい本が誕生しました。 ところで、みなさま、お釈迦様にもいろいろな呼び方があるってご存知ですか?「ブッダ」「釈尊」「ゴータマ・シッダールタ」―。すべてお釈迦様のことです。なんでそんなにいろいろな呼び方があるのでしょう? そんな素朴な疑問に答える「今さら聞けない!? 仏教のキホン」コーナーも、書き下ろしで掲載しています。「お釈迦様の主な弟子たち」「仏教にまつわる年中行事」などについて、大谷派僧侶の真城住職がいろいろなキホンをわかりやすく解説します。
  • 平静の技法(TEDブックス)
    4.0
    どこにも行かないことが、最高の冒険になる。 リアルでもネットでも、いたずらに動き回っては気の散る現代社会。 つながりの時代に必要なのは、立ち止まって、静かに佇むこと。内面を移動すること。 世界を巡ってきた人気の紀行作家が、レナード・コーエン、マハトマ・ガンディー、エミリー・ディキンソン、パスカル、 といった先人の言葉や瞑想・安息日といった実例を引きながら、「どこにも行かない」豊かな旅へ招待する。 Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。 人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、創刊!! 「メールの自動返信を設定し、ランニングマシーンに乗っているときにテレビを消し、多忙な一日の(あるいは街の)中で 静かな場所を探す。こうした行為はすべてあっという間に思いがけないスペースを切り拓いてくれる。 〔…〕スピード重視の時代において、ゆっくり進むことほど人を活気づけるものはない。わたしはそう思い始めていた。 なにかと気が散りがちな時代において、物事に集中することほど贅沢に感じられるものはない。 そして、絶え間ない移動の時代において、静かに佇むことほど大切なものはないのだ」(本書より)
  • 本日「いいかげん」日和 そのまんま楽しく生きる一日一話
    3.0
    幸せは、血眼になって探したって見つかるはずありませんよ。幸せになろうと頑張りすぎて、逆に不幸になっていませんか? 年がら年中、笑顔でゆったり人生を楽しむための知恵を、一日一話でやさしく紹介。わたしは、日本人の民族性は、季節の移ろいと無関係ではないと思います。ものすごい暑さのあとにやってくる秋を喜び、厳しい寒さのあとにくる春を楽しむ。それが、「いいかげん」だと思います。ゆったりとじっくりと「ほどほど」を楽しむ。そういう民族性が日本人の血の中に流れているのではないでしょうか。そして、その「いいかげん」は、仏教の「中道(ちゅうどう)」につながるものです。中道というのは、決して中途半端ではありません。極端を避けて、ほどよいところ、いいかげんをゆったりと楽しんで生きる。それが仏教の教える中道の精神です。もう一度、「いいかげん」精神にもとづくゆったりとした生き方を取り戻しましょう。(「はじめに」より)

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  • 水と森の聖地 伊勢神宮
    -
    聖地を巡る写真家が写真と文で綴る伊勢神宮。 <自然に畏敬の念を持ち、様々なことを通じて自然の一部になることを示してくれる伊勢神宮から、私は宇宙を感じる。それは大きく、たおやかな世界観。日本元来の調和の精神と包容力は、この先、世界にとって、とても大切な光となるであろう>(本文より)~ニューヨーク滞在中に目の前で同時多発テロを目撃し、衝撃のあまり写真を撮ることができなくなってしまった写真家・稲田美織。その後世界中の聖地を巡る旅を続け、最後に辿り着いた母なる国「日本」。導かれるように訪れた「伊勢神宮」を撮り続けることによって、世界に類を見ない「本物の日本」に気づかされる。その本質を美しい写真と文章で直感的に綴った一冊。「神様」とは何か。伊勢神宮が2000年の時をかけて、日本人そして人類に伝えようとしていることは何か。読んで、見て、感じさせてくれるオールカラーのヴィジュアル文庫。一章、伊勢神宮とは。二章、神宮にみる衣食住。三章、神様の山。四章、神宮の祭りと式年遷宮。 【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。
  • 冥途のお客
    4.0
    50歳を過ぎて心霊界にめざめた著者が、岐阜の幽霊住宅で江原啓之氏と体験したこと、江原氏が実況中継のように語ってくれた、死後の遠藤周作ら作家たちの姿、狐霊に憑依された女性の奇妙な話、父・佐藤紅緑の霊が語ったこと、霊能者の優劣……。著者が直接見聞きした、霊にまつわる不思議なエピソード満載。いまや「この世よりもあの世の友達のほうが多くなった」佐藤愛子さんの、怖くて切ない霊との交遊録。死は終わりではないからこそ、どう生きたらいいか考える1冊。
  • もはや、これまで 経綸酔狂問答
    4.0
    アベノミクスで株価が上がり、2020年の東京オリンピックも決まった――だが、それで「天下泰平」なのか? かつて「ABCD包囲陣」というものがあったが、近年はアメリカ、コリア、チャイナの「AKC包囲陣」とでも呼ぶべきものが日本列島を覆わんとしている。アメリカは国力が衰退し、中国もバブル崩壊寸前、韓国にいたってはもうどうにもならないから、「日本人はカネを持ってそうだし、ちょっと突けば少しは出るだろう」といったところか。だが、そのカネを失ったあとに何が残る? いま日本、世界、人類が劣化しているのはなぜか――。歴史、文化、芸術に造詣の深い、漫画家の黒鉄ヒロシ氏は自らを“猿”に見立て、「いまの日本、世界、人類が抱える病について、最も攻撃的守備範囲の広い“仙人”(西部邁氏)にお尋ねするために、山の頂までやってきた」というのが本書のコンセプトだ。ニ粋人が劣化列島の頂で絶望を朗らかに語る、真剣な冗談。

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  • わたしを超えて ―いのちの往復書簡
    -
    僧侶でもある作家と、がんを体験したエッセイストが、般若心経、不動智神妙録、ユング心理学、量子論や心と体、生老病死について、一年間にわたり自在に思いを綴り合った往復書簡集。

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