小説 - 双葉文庫作品一覧

  • ワンダフルな躾
    値引きあり
    -
    井原嘉彦は40歳で脱サラし、ペットショップで修業した後にペットシッターと犬の散歩代行業をするショップを開業した。顧客は高級住宅に住む後妻の沙保里、キャリアウーマンの真由子など多彩。犬の躾が得意な井原の技は、はたして女性にも通用するのか? 書き下ろし長編回春エロス。
  • ぬるま湯女子会
    値引きあり
    3.7
    1巻400円 (税込)
    婚活パーティで出会った、メーコ・カワイ・サモさん・成田屋。仕事や性格はそれぞれ違えど、婚活市場で戦友として闘っている。4人には恋愛がうまくいかない決定的な欠点がある。恋に臆病すぎるメーコ、性に奔放すぎるカワイ、高齢処女で恋愛経験がまったくないサモさん、バリキャリで隙を見せない成田屋――互いの姿を見て、自分が本当に欲しいものは何なのか、少しずつ前進していく。婚活や恋愛でうまくいかない全女性に贈る大人の青春小説!
  • 優しい音楽 <新装版>
    4.0
    混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。
  • 傍聞き
    3.6
    娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。巧妙な伏線と人間ドラマを見事に融合させた4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞!
  • 小説 DESTINY 鎌倉ものがたり
    5.0
    西岸良平の人気ロングセラーコミック、古都・鎌倉のファンタジーロマン『鎌倉ものがたり』が待望の実写化! 『ALWAYS  三丁目の夕日』チームが贈る、時空を超えた冒険ファンタジー映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』。監督・脚本・VFX山崎貴、2017年12月9日より全国東宝系で公開。話題映画の小説版。
  • 3時のアッコちゃん
    3.9
    「アッコちゃんシリーズ」第二弾、待望の文庫化! 澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。
  • 蛇行する月
    3.9
    「東京に逃げることにしたの」。高校を卒業してまもなく、同級生だった順子から清美に連絡が入る。二十も年上の男と駆け落ちするという。故郷を捨て、極貧の生活を「幸せ」と言う順子に、それぞれ苦悩や孤独を抱えた女たちは引き寄せられていく――。自分らしく生きてゆくことの難しさ、そこにある確かな希望を描いた連作長編。
  • 誰かが足りない
    3.7
    予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。
  • 死んでも負けない
    4.0
    祖父はビルマ戦の帰還兵で、戦争中の武勇伝を得意満面に語る。何百回と繰り返される話だが、聞かないと鉄槌が下るのだ。その祖父が入院した。そこで僕は信じられない光景を目の当たりにする…。戦争帰りの偏屈な老人に翻弄される一家をコミカルに描いた家族小説。著者の知られざるユーモアセンスが冴え渡る会心作!
  • 秘密は日記に隠すもの
    3.7
    父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。まったく無関係な4人だが、本人たちも気づかぬところで、実は不思議な繋がりがあった……。急逝した著者の絶筆となった最後の作品。著者は一体、どんな秘密を作品の中に隠したのか……。
  • ランチのアッコちゃん
    4.0
    発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場! 彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、畏怖する上司、通称“アッコ女史”こと黒川敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。表題作ほか、「読むと元気になる!」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。
  • スマート泥棒
    3.0
    ひとりの女性のモノローグから物語は始まる。登場人物が繋がっていく複雑な人間関係と、一章ごとに増えていく相関図は、一度読んだらもう一度読みたくなる。みずみずしい筆致で描く、パズルのような群像劇。第35回小説推理新人賞受賞。選考委員をうならせたデビュー作!
  • 煩悩の子
    3.3
    桐生極、小学五年生。膨らみはじめたココロと身体に翻弄され進むは、大人への階段か? いや、それとも――。世界と向き合いはじめた少女の瑞々しい感性を、シニカルなユーモアで描いた青春小説。
  • たった、それだけ
    3.9
    何があっても変わらずに、笑っている。あの人はそんな“冷たい”人だった――。社命で携わった仕事に贈賄の容疑がかかり、失踪した望月正幸。正幸の浮気相手、妻、娘。変わることを余儀なくされた人たちの思いは。希望は訪れるのか。一言一句にいたるまで確かな手によって掬い取られた詞藻豊かな連作短編集。繊細にして力強い心情描写は至高の域ともいうべき。『羊と鋼の森』と時を同じくして書かれた傑作、待望の文庫化!
  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1
    3.4
    1~5巻484~583円 (税込)
    おれ、川庄、38歳、バツイチ、息子あり。コンビニのバイトと家事を終え、夜な夜なバーに出かける日々。ある日、オカマバーのママ、京子ちゃんからある女性を紹介された。1年前、この吉祥寺で小学1年生の少女がいなくなってちょっとした騒ぎになったが、その母親だった。母親から娘を捜してくれと頼まれるおれ。美人に弱いおれはつい引き受けてしまうが、いったいどうすればよいのか…。著者初の文庫書き下ろし。
  • 赤い刻印
    3.7
    刑事である母に毎年届く、差出人不明の御守り。秘められた想いが、封印された過去を引き寄せる。果たして、真実を知った娘は――。40万部超の大ヒット文庫『傍聞き』の表題作(日本推理作家協会賞短編部門受賞作)で主人公を務めた、あの母娘が再び登場!「巧緻な伏線」と「人生の哀歓」が、見事にクロスする瞬間を描いたミステリー短編集。
  • わるいうさぎ
    5.0
    ラボから脱走した「わるいうさぎ」、穴に挟まった饒舌な「ねずみ」、“夜の当番”をさせられる「たぬき」、猛獣を愛し、食べられたいと願う「うさぎ」、生き別れた母を捜す「とり」──彼らがいる世界は、どこかで少しずつ繋がっている。切なさに涙があふれる大人の童話集。
  • ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集
    3.0
    ホラーサスペンス『リカ』、青春小説『1985年の奇跡』、家族小説『パパとムスメの7日間』、警察小説『贖い』など様々なジャンルで活躍する著者が、デビュー時に発表した短編を収録した作品集。「作家のすべてはデビュー作に詰まっている」との言葉よろしく、多彩な読み味で満足度十分。初刊行作品や初文庫化作品も収録!
  • 竜巻ガール
    3.5
    父親の再婚相手の連れ子と同居することになった高校二年生の哲夫。なんと義妹は同学年のガングロ娘だった! その日から破天荒で過激な彼女に翻弄される日々が始まった。第27回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。 ※垣谷美雨原作の『結婚相手は抽選で』が2018年10月からテレビドラマ化! ドラマも原作本も必見です。
  • むすびや
    3.3
    1巻495円 (税込)
    就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
  • ばんちゃんがいた
    3.5
    大晦日の夜、親友のばんちゃんが死んだ。以来、俺はクラスで喋らなくなった。そんな態度がうざいという裏掲示板の書き込みをきっかけに、刃のような言葉が行き交う。あの夜、ばんちゃんに対して俺が密かに計画していたことは、誰も知らない――。表裏一体の2編から立ち上がる、未熟な魂のあやうさときらめき。
  • 映画ノベライズ orange―オレンジ―
    4.2
    高野苺の大ヒットコミック、2015年12月12日全国東宝系にて実写映画公開の『orange-オレンジ-』脚本ノベライズ版。主演は土屋太鳳、共演は山崎賢人ほか。高校2年生の春、1通の手紙が届いた。差出人は、未来の「私」。10年後からの手紙が、臆病な「イマ」を変えていく――。
  • 4ページミステリー
    3.2
    「小説推理」で好評連載中の「2000字ミステリー」を、一挙まるごと5年分、60編収録。各話は原稿用紙5枚分というお手軽な長さなので、通勤通学の車内でちょこっと開くのにオススメです。短くても、伏線やどんでん返し、ミスリードの仕掛けありで、これはオイシイ!
  • ランドリー
    3.7
    1巻495円 (税込)
    小さい頃の怪我のせいで、人よりモノを覚えるのが下手で、忘れるのが得意になったテル。コインランドリーで洗濯物を見張る仕事をしていたテルは、乾燥機の中にワンピースを置き忘れたまま田舎に帰った女性・水絵を追いかけていく。傷つくことを恐れる水絵は、傷つくことを知らないテルのおかげで少しずつ笑顔を取り戻していた。しかし、ある日突然、幸せな日々は断ち切られる――「書店員が選んだもう一度読みたい文庫(青春文庫)第1位」に輝いた、感動作。
  • MAZE 新装版
    3.5
    アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!
  • レモンサワー
    3.0
    1巻495円 (税込)
    伝説のミニコミ誌『酒とつまみ』創刊編集長による処女小説が待望の文庫化。高校時代に蒸発した父、女手ひとつで息子2人を育てた母。父への葛藤はやがて自らが親になることによって変化していく。酒エッセイの名手が描く昭和の父子の物語。
  • GF ガールズファイト
    -
    若い女性がそれぞれの世界で頑張る姿を描いた短編集。落ち目のアイドルがかつての栄光を取り戻すべく一発逆転の大勝負に出る。果たして復活できるのか?(「キャッチライト」)や、白バイ隊員になりたかったが、背が伸びず断念したバイク乗りの情熱(「ペガサスの翼」)など、どれを読んでも共感度抜群の5編を収録。
  • かげろう日記
    3.0
    サスペンス・スリラーの傑作が15年の時を経て復刊!会社員の町田輝樹のもとに一冊のノートが届けられた。それは四年付き合った末に、一年前に別れた元彼女・内藤茜の筆跡による日記だった。しかし茜は半年前に事件に巻き込まれて死んだのだ。一体誰が、なんのために!?自分が死ぬことを分かっていない茜の日記を、輝樹はなかなか読み進められないが、どんどん驚愕の内容になり、ついにはあり得ない事態が!!そして、その先に衝撃の真相が――。(角川ホラー文庫の同名作品を復刊したものです。)
  • 小説 ミスミソウ
    3.0
    わたしの家族は焼き殺された――。雪深い田舎町の中学に転校してきた少女・春花を待ち受けていた、あまりに切なく残酷な出来事。そして、巻き起こる凄惨な復讐劇……。押切蓮介の伝説のコミックス『ミスミソウ[完全版]』を、オリジナルエピソードを交えてノベライズ。カバーイラストは押切蓮介の特別描き下ろし。
  • アレルヤ
    3.0
    失業中の吉永シロウは、昔のバンド仲間であるドラムとふたり暮らし。ある深夜、突然気づく。「俺は、ヘリ(水際)に立っている!」。人生の崖っぷちに一念発起、シロウはドラムに勧められるがままに小説を書きだすのだが…。ポップでロックな青春小説。
  • Presents
    4.2
    私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。この世に生まれて初めてもらう「名前」。放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。子供が描いた「家族の絵」――。人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切り取った12編。贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。待望の文庫化!
  • シュレーダーの階段
    3.0
    突然誘拐され、窓のない部屋に閉じ込められたうえ、解かないと脱出できないという難解なゲームをつきつけられた加奈美。一方、いじめを受けている中学生のそらいちは、ひょんなきっかけから姉の部屋に忍び込むことになり、そこで隠しカメラを見つける……。一見、無関係に見えるこの二つの話は、ラストで思わぬかたちで繋がっていく。それはまるで、見方によって違うものが見えてくる錯視「シュレーダーの階段」のようである。「脱出」と「侵入」を描く長編サスペンス!
  • 十津川警部 浜名湖 愛と歴史
    -
    カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。被害者は浜名湖にまつわる終戦の日の出来事を取材していた。その当時の資料を持っているという野中誠太郎の名刺が発見され、十津川と亀井は野中に会いに浜松へ向かった。そこで、終戦の日に起きたさまざまな出来事や秘話をきき、十津川警部が70年の時をへて明かされる真実を暴く。
  • 生き直し
    -
    この感覚、きっと覚えておいでだろう。誰もが否応なしに放り込まれた、小中学校の友達同士のパワーバランス。一瞬の油断もならず、発言には細心の注意を払い、自分のポジションを確保するのに汲々とする――。子供といえど、毎日戦っているのだ。優等生の相原真帆は、ある事件をもとに“最下層”の境遇に陥る。転校先では、同じことを繰り返したくない。孤高とも言える幼き真帆の背筋の伸びた姿勢が胸を打つ、問題作にして傑作がここに。
  • トラップ
    3.5
    知能犯と対峙する警視庁捜査二課の若手刑事・西澤を描いた前著『ナンバー』からつづく物語。経験をつみ、成長した西澤が新たな事件にのぞむ! 犯罪者の心理や犯罪の手口、捜査にかける警察官の思いなど、リアルでディープな描写が生きる警察小説。
  • 十八の夏 <新装版>
    4.0
    大学受験に失敗し、予備校に通う信也はある日、河川敷で絵を描いていた紅美子と出会う。やがて同じアパートに住むようになり、信也は紅美子と親しくなるが、信也は“ある事情”を抱えていたのだった……。「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」--切なすぎる結末が感動を呼ぶ物語。第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作を含む、珠玉の短編集。
  • ノベライズ この世界の片隅に
    4.4
    すずは広島の江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、18歳で呉に嫁いだすずは、戦争が世の中の空気を変えていく中、ひとりの主婦として前を向いて生きていく。だが、戦争は進み、呉はたびたび空襲に見舞われる。そして昭和20年の夏がやってきた――。数々の漫画賞を受賞した原作コミック、待望の劇場アニメ化。戦時下の広島・呉を生きるすずの日常と軌跡を描く物語、ノベライズ版。
  • 先生と僕
    3.9
    僕の先生は中学生! ひょんなことから大学のミス研に入った恐がりな僕は、家庭教師の生徒である隼人くんから古今東西のミステリー作品の講義を受けることに。出かけた先で遭遇する様々な「日常の謎」を2人で解決していくミステリー連作集。
  • 山あり愛あり
    3.0
    周三は銀行で不良債権処理に追われる日々を送ったのち、早期自主退職し、長らく封印してきた登山を再開するつもりでいた。だが母子家庭支援のNPOバンクに関わることに。周三自身は母親と義絶していたが、その母親が今、死に瀕しているという。人生の岐路に立った男が自分を見つめ直すとき。共感と静かな感動を呼ぶ長編小説。
  • 僕の行く道
    3.8
    離れて暮らす母に会うため、小学3年生の沖田大志はひとり、旅に出る。途中、さまざまなトラブルが大志に降りかかるが、行く先で出会う人々の優しさに助けられ乗り切っていく。心細い思いをしながらも健気に旅を続ける大志は、果たして母に会えるのか? 「涙でページがめくれませんでした」という読者が続出した、親子愛溢れるハートフルストーリー。
  • 十津川警部 古都千年の殺人
    -
    京人形に仕込まれた爆弾による殺人事件が東京と京都で起きた。警視庁と京都府警の合同捜査が始まり、十津川警部は人形師・京屋一太郎を重要参考人として手配した。しかし、京屋一太郎は来日中のカナダ副首相夫人を誘拐し、各所旧跡の無差別爆弾の予告と町の景観改善を要求する脅迫状を京都市長に送ってきた。難事件解決に十津川警部が動き出す。
  • 4ページミステリー 60の奇妙な事件
    3.7
    大好評の「4ページミステリー」待望の最新作。ちょっとした待ち時間や移動時間に、気軽に読めちゃうショートショート・ミステリーを、一挙60本収録。たった4ページでも、謎と推理は本格的! お出かけのお供にぴったりの一冊。
  • 花が咲く頃いた君と
    3.6
    気鋭の作家が四季を彩る花とともに描く青春小説。4編からなる連作集。祖父との交流を描いた「椿の葉に雪が積もる音がする」は必読の1編。
  • これからの誕生日
    3.7
    1巻506円 (税込)
    千春はバス事故で友人や教師を失い、一人生き残った罪悪感に打ちのめされる。そんな千春を取り巻く弟、伯母、担任教師、亡くなった友人の母親、新聞記者、ケーキ店店主という6人の視点で、人間が新たな一歩を踏み出してゆくまでの道のりを丹念に見つめる。明日を生きるための強さを優しく描きだした連作短編集。
  • いちにち8ミリの。
    -
    好きな美澄に会いたくて、1日8ミリずつうごく石と、その石と話のできる恋敵のペットの猿を描いた表題作。他2篇も、どこかにありそうで、どこにもなかったおとなの読む童話のような短編小説です。父・中島らもを超える物語の紡ぎ手の登場!
  • 怖い女の話
    3.6
    女は男を利用する。女は自らの肉体で男を虜にする。女は男の命を搾り取る。世にも怖ろしき六人の女をハードボイルドの名手が描いた戦慄の短篇集。肝臓を手に入れるために男に近づく「あなたがほしい」や、性技を尽くして何人もの男から大金を騙し取る「さがしもの」など、六篇を収録。この話、事実かもしれない……!?
  • きばいやんせ!私
    -
    不倫騒動で週刊誌に叩かれ左遷された女子アナ・貴子は投げやりな日常を過ごしていた。だが、取材先の南の田舎町でひょんなことから「消えようとする伝統の祭り」を再興させるために奮闘することになっていく。ままならぬ日常に元気を与える、夏帆主演、2019年3月9日公開映画の原作本。
  • 終わりまであとどれくらいだろう
    3.5
    2003年4月5日。桜が咲き乱れる東京を、6人の男女がさまよっていた――。子猫を隠れて飼うロッカー、恋人との別れに怯えるレズビアン、セックス中毒の経営コンサルタント……。破格のスタイルとドライヴ感溢れる文章で、人間の純粋さと弱さ、痛ましい希望を描いた現代日本文学。「アヴェ・マリア」も併録。
  • 海辺の週刊大衆
    3.5
    無人島に週刊大衆しかない!――テレビもない、ラジオもない、車は一切走ってない。あの村より何もない場所。ここは無人島。茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。傍らには、何故だか“キング・オブ・週刊誌”の『週刊大衆』が一冊。“無気力文学”の鬼才が描く、徹底的に何も起きないサバイバル小説。カンカンと照りつける太陽の光と、『週刊大衆』の表紙の煌びやかな色彩の果てに、彼は何をみるのか。又吉直樹氏主演によるまさかの映画化で奇跡の文庫化。
  • 幻霙
    3.4
    同棲している彼女・桃里に、連続殺人犯と似ているといわれたことから、蒼太の日常に変化が訪れる。その変化は、ふたりの関係をゆっくりと蝕んでいく。――回想によって徐々に明かされる蒼太の過去。それは読む者の心を鷲掴みにする。『凍花』がベストセラーとなった著者の長編ミステリー。
  • ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿
    -
    始末書を乱発している若き刑事・畑山理恩。捜査本部長に減らず口を叩いたり、異常な食い意地で騒動を起こしたり、出かけるたびに迷子になったり……。だが推理だけは超一流! 理恩をバカ扱いする部下の寒山拾得とともに、4つの難事件に立ち向かう。笑いはたっぷり、謎解きはしっかりのコミカル・ポリス・ストーリー!
  • 自薦 THE どんでん返し
    3.4
    名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。6人の作家が自作から「これは」というどんでん返し作品を自ら選び、読者に届けます。どうぞみなさん、だまされてください。
  • 憧れの女の子
    3.8
    「次は女の子を産むわ」。そう宣言して産み分けに躍起になる妻。そんな妻の決断にうっすらとした違和感を抱く夫。互いに心揺れる日々を経て、その果てに夫婦が得たものとは――(表題作)。男女の日常に生じたさざ波から見える、人間の愛おしさやつよさ。「心にしみる人間賛歌!」と王様のブランチでも絶賛された傑作短編集。
  • あたしのいとしいひと
    -
    「婚約者」カイトにつきまとう女の影。樹里とカイトは将来を誓った仲だというのに。そして、ある日カイトは「失踪」した。懸命に樹里はカイトを捜すのだったが、やがて衝撃の事実が明らかになる! 文庫書き下ろし長編サスペンス。
  • どんでん返し
    3.1
    「思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」――社の常務の姪と不倫した挙げ句、妊娠させ、結婚を迫られてしまった夫。“玉の輿”を目論む夫に、妻は離婚を絶対拒否することで対抗する。はたして、夫婦の運命は……(「霧」)。ほか、全編会話だけで構成された異色の短編を6篇収録。
  • いつか夜の終わりに
    3.3
    1巻517円 (税込)
    山中で迷った僕は、山奥の不思議な村に辿り着く。そこで出会った少女と、ある約束を交わすが……。切なくも希望に満ちたラストが鮮烈な「てのひらたけ」他、3編を収録。
  • 青狼の拳 餓狼伝・秘篇
    -
    1巻517円 (税込)
    格闘小説の金字塔が遂に電子化! 格闘技最強の男を目指す丹波文七は、新たな技を習得すべく、サンボの大家、河野に弟子入りを懇願している。その河野は地上げ屋に狙われており、戦慄的な仕込杖の遣い手、土方元を差し向けてきた。柔道、空手の強敵と対戦してきた丹波に仕込杖の白刃が襲う!!
  • 純子
    値引きあり
    -
    四国の辺鄙な里に生まれた純子は、下肥汲みの家業にもめげずおてんばに育っていた。母は井戸に身投げしたのに化けて出る。遊女だった祖母は顔が崩れて里の嫌われ者となる。叔父は糞を詰めた天秤棒を担ぐしか能がない。それでも一家は平和に暮らしていた。だが、時代は高度経済成長期。バキュームカーの導入で家業は廃れ、さらには里の水源が涸れてしまい、暮らしはドン底。皆が生きていくためには水道を引くしかない――純子はそれを実現させるため、政治家の愛玩となることを決意するが……。古きよき日本の原風景が蘇る昭和ノスタルジックファンタジー。
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉
    3.7
    ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好き店長がいる酒場。クセモノ常連客が集うこの店に「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。缶の中から現れたのは、不思議な幻影や昔の知り合いの姿など。一体どんな意味が? じんわり温かくて切ないファンタジックミステリー。カバーを一新、新装版にて登場!
  • 警官の目
    4.0
    豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。父親と同じく警察官になった男が、父の起こしたある事件の真相を知る「汚名」(五十嵐貴久)、大好評の萩尾警部補シリーズから「消えたホトケ」(今野敏)、事件解決の端緒に不審な……「裏切りの日」(誉田哲也)、かつてない逃走方法で逃げる犯人を追う「シェパード」(三羽省吾)の4編を収録。
  • ジョニー・ザ・ラビット
    3.7
    花は桜木。男はジョニー。人間になりたかったちっぽけで孤独な探偵ウサギ、ジョニー・ラビットのもとに舞い込んだ失踪兎の捜索依頼。単純に見えた事件は思わぬ展開をみせ、やがてジョニーは仇敵の待つ人間の街に――。ユーモアとペーソス溢れるハードボイルド。
  • ぼくたちは大人になる
    4.0
    高校3年生の達大は医学部進学をめざし、サッカー部引退後は受験勉強に励む毎日だ。そんなある日、彼は級友の喫煙を学校側に密告した。その行為は達大自身や周りの日常を大きく変えてゆく。18歳の少年が本当の「大人」になるための、挫折や心の揺れ、そして新たな出発を描く成長小説。
  • 十津川警部 高山本線の昼と夜
    -
    飛騨高山の屋台会館で画家の緒方幸太郎が殺害され、彼の描いた「春の高山祭」という大作が盗難にあった。さらに東京で、美術学校の後輩画家の橋本誠も殺害された。捜査を任された十津川警部は岐阜県警と合同捜査に乗り出す。
  • 神坐す山の物語
    4.1
    奥多摩の御嶽山にある神官屋敷で物語られる、怪談めいた夜語り。著者が少年の頃、伯母から聞かされたのは、怖いけれど惹きこまれる話ばかりだった。切なさにほろりと涙が出る浅田版遠野物語ともいうべき御嶽山物語。
  • 放課後に死者は戻る
    3.5
    病院で目が覚めると、冴えないオタクだった僕の見た目は、イケメンの姿に変わっていた。そうだ、教室の机に入れられた手紙で呼び出され、僕は誰かに崖から突き落とされたのだった……助けに入ったイケメンと一緒に。退院した僕は、元いたクラスに転校生として潜入した。一体、誰が僕を殺したのか? 僕は、僕を殺したクラスメイト探しを始める――。『暗黒女子』映画化で話題の著者による、切なさと驚きに満ちたラストが待つ傑作青春ミステリー!
  • 国境の南<新装版>
    4.0
    来日中のアメリカ副大統領が日本人夫婦を射殺し、その住居に立て籠もった。事態を大きくしたくないアメリカと日本は、現場を<アメリカ大使館別館>とし副大統領逮捕をなんとか避ける。隣接するアパート・花園荘の住民は、自宅を出入りするにもパスポートが必要となってしまった。もちろん、なぜ別館が設置されたのかは、一般人には知らされていない。アパートの住民で、フリーライターでシングルマザーの緑川弥生は、わけありの<別館>について探ろうとするが――。
  • 十津川警部 十津川と三人の男たち
    -
    駒沢の公園で羽田自動車社長・羽田五郎が改造拳銃で射殺された。十津川警部が捜査に乗り出すが、その後、軽井沢で強盗殺人事件が発生し、丸田幸恵が殺害された。警視庁と長野県警の合同捜査になり、やがて二つの殺人事件の容疑者として三人組のお笑いタレントの身柄を確保し、取り調べが始められた。が、捜査が進むと意外な事件の真相が浮かび上がってきた。
  • 家族の分け前
    4.0
    1巻528円 (税込)
    苦情処理係に異動となり、うつの症状が出て会社を一カ月ほども休んでいる父。息子は父の一番好きな場所に行った。父に会って二人きりで話したかった――「それでも鳥は空を飛ぶ」など、心温まる短編集。累計35万部突破、大評判の家族シリーズ第4弾、待望の文庫化!
  • こちらの事情
    3.8
    1巻528円 (税込)
    15万部を突破した『家族の言い訳』の著者が描く、涙の短編集。母を老人介護施設に預ける息子の心中を描いた『荷物の順番』や『晴天の万国旗』はラジオドラマ、試験問題になった出色の感動作。
  • 家族の言い訳
    3.7
    1巻528円 (税込)
    単行本刊行時「もっと早く読んでいたら私も離婚にならなかった」「バスの中で涙で読めなくなり、恥ずかしくなるくらいでした」「もう人生の終わりに近づきこの本を読んだのは残念」などの温度の高い感想が、特に女性から多数寄せられた、直球の人生小説集。
  • 真相
    4.0
    犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
  • 美人薄命
    3.5
    孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた。切なさ溢れる衝撃の結末が待ち受ける、長編ミステリー。
  • 陽だまりの偽り
    3.6
    痴呆症の兆しがある老人が、嫁から預かった金を紛失した。だがそれがきっかけで、ある想いに気づく表題作。ひとつの転落死亡事故が、組織の人事に意外な展開をもたらす「プレーヤー」。事件によって浮かび上がる心の温もりや、組織にいる人間の欲望を描きだしたミステリー短編集。味わいの違う5編を収録!
  • 十津川村天誅殺人事件
    3.0
    月島の超高層マンションで財団法人〈日本の伝統と自然を守る会〉の理事長が殺害される事件が発生した。捜査に乗り出した十津川警部は、犯人と思われる人物が「十津川です」と言って、被害者のもとを訪ねて来たことを知る。自らの名前を騙られたことに驚き戸惑いながらも、もしかしたら「十津川」とは奈良県の十津川村ではないかと思い現地に向かった。十津川村を訪れた十津川警部の前に新たな殺人事件が……。
  • 家族の見える場所
    4.5
    1巻528円 (税込)
    45万部突破のベストセラー「家族小説短編集」シリーズ第7弾! 東京の大学に合格して一人暮らしを始める息子は、旅立ち間際になっても愛想がないことこの上ない。物足りなさと一抹の寂しさを覚えた母は一計を案じ……「笑えよな」など、思わずほろりとする珠玉の8編(「最後のお便り」「閉園近し」「夫婦すごろく」「かわいい娘」「イキヌクキセキ」「笑えよな」「柱の傷は」「後出しジャンケン」を収録)。平凡な家族に訪れる「ドラマな」瞬間をどうぞ。
  • 家族ずっと
    3.8
    1巻528円 (税込)
    男ひとりのやもめ暮らし。近接したマンションからは小さな子どもが二人いる家庭の、賑やかな会話が聞こえてくる。一人で夕飯をつつきながら思う。疎遠になった娘は今どうしているだろうか。「裏窓の食卓」など8編。ラストに光が射し込み、家族の絆を鮮やかに浮かび上がらせる、シリーズ40万部突破の第5短編集。
  • イルミネーション・キス
    3.7
    1巻528円 (税込)
    短大を卒業し、デザイン事務所で働く西野は、東京での日々に流されるままに生きてきた。そんな日常の中で、ふと意識しだした年下デザイナー伊藤の存在。どこか不器用な二人がともに歩き始めるには、今この瞬間に交わすキスが必要だった(表題作)。キスにまつわる温かくて切ないシーンを、やわらかな筆致で描いた短編集。
  • 犯人に告ぐ 上
    3.8
    1~2巻528~550円 (税込)
    闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった──史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
  • 君想曲
    -
    アロマショップで働く聖は、人気作詞家の遼と出会う。三年後、恋人になった二人は、仲睦まじく暮らしていた。遼が取り組んでいるのは「君想曲」――君を想う曲。その矢先、遼が交通事故に遭う。一命は取り留めたが、後遺症で人格が変わった遼に、聖は戸惑う。「君想曲」は完成するのだろうか。愛の強さを問う感動長編。
  • 短話ガチャンポン
    -
    1巻528円 (税込)
    2015年1月から執筆を開始した、完全書き下ろしのショートショート集。81歳のSF作家が日常浮かんでくるさまざまなアイディアをもとに日々綴った。マイナンバー制度など、今のアイテムをブラックユーモアで扱っている作品もある。
  • クレオパトラの夢 新装版
    3.7
    北国のH市を訪れた神原恵弥。不倫中の双子の妹を連れ戻すという名目の裏に、外資製薬会社の名ウイルスハンターとして重大な目的があった。H市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。人々の欲望を掻きたててきたそれは、存在自体が絶対の禁忌(タブー)であった――。シリーズ第二弾、新装版!
  • 十津川警部 殺しはトロッコ列車で
    -
    京都の嵯峨野トロッコ列車で観光を楽しんでいた女優が列車内で脅迫を受けた。数日後、東京の江戸川で非常勤講師が殺害される。捜査が難航するなか、静岡の西伊豆でも同様の手口で殺人事件が起きる。警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。
  • 太陽おばば
    3.8
    フリーライターの舞は不妊が原因で離婚した後、耶知子さんというパワフルなおばばと出会う。耶知子さんは不思議な力で、身近な人々の「最期」にまつわる心のすれ違いを解決させてゆく。そんなおばばと過ごすうちに、舞はライターとしてこの世に残さなければならないことを見つけていた。優しく切ないファンタジックミステリー。
  • 駅と、その町
    5.0
    これは、あなたの住む町の話でもあるかもしれない。国鉄と私鉄が乗り入れている駅「立身」と、その周辺で起こる不可思議な出来事の数々。急行が去った後ホームに倒れていた男の謎、駅の売店に勤める女の謎。身近な町に、魔物が住む?
  • ライフ・ゴーズ・オン
    3.0
    「これで二十三回目だ」病院のICUで死にかけてる僕は、ミスター・ソンブレロといっしょに記憶を辿る旅に出る。壊れたギター。人生二本目の煙草。夜明けの団地。選ばれたものと、選ばれなかったもの――。少年のゆるやかな破滅を描いた青春ノワール小説
  • 十津川警部 京都感情案内 : 上
    -
    1~2巻528~572円 (税込)
    伝統ある京都で一年間遊んで人間修業をしてこい。有名アパレルメーカー社長である父親から言い渡された平松。祇園の芸妓・風流な老人が彼の周りにあつまるが、ある日、都をどりを見物にきた平松の取引相手が毒殺された。それを機に彼の周囲で事件が相次ぐ。
  • 十津川警部 特急街道の殺人
    4.0
    甲州街道に駐められていた車から、ゲームの神さまと称された武井要の刺殺体が発見された。捜査に着手した十津川警部は武井が滞在していた雨晴海岸の生活に着目した。そんな折、高岡駅傍の路地裏で中年女性が刺殺される事件が発生した。その被害者と武井とは意外な関連があり、十津川警部は富山県警と合同捜査に乗り出したが……!?
  • 凍花
    3.5
    仲の良い3姉妹だったが、長女が次女を殺害した。残された長女の日記を手にした三女は、その動機を探る。――人の本心はどこまで知ったほうがいいのか。知りたいけれど、知らないままでいたほうが幸せなのかもしれない。ある家族をめぐる慟哭のミステリー。
  • らんちう
    値引きあり
    3.5
    犯人はここにいる全員です――リゾート旅館の支配人が惨殺され、従業員6人が自首したが、彼らには殺意も動機もなく、殺す理由がわからない。だが、取調室で見えてきたのは被疑者たちの置かれた異常な環境だった。違法な長時間労働、あやしい自己啓発セミナー、美人女将の秘められた過去……。次第に明かされる内情は複雑で、事件の真相は女将が魅了された奇形金魚「ランチュウ」へと帰結する。大藪春彦賞を受賞した奇才が放つ衝撃の犯罪小説!
  • 餓狼伝 : I
    3.9
    1~13巻536~676円 (税込)
    格闘小説の金字塔が遂に電子化! 東洋プロレスの梶原年雄に敗れ、自らの肉体を鍛え続ける丹波文七と竹宮流・泉宗一郎の野試合は壮絶をきわめた。文七の名は、立会人・姫川勉の口から北辰空手総帥・松尾象山の耳にも届く。小犬のようにつきまとう少年・久保涼二をつれ、文七は東京へ。目指すは梶原!
  • 死にたいって誰かに話したかった
    値引きあり
    4.0
    1巻539円 (税込)
    あたたかい家庭がほしいと願いながら恋人どころか友達もできず、職場では空回りしている奈月。この生きづらさを共有できる存在を求めて「生きづらさを克服しようの会」を一人で作る。すると、モテなさすぎて辛いと話す男性から参加希望の連絡がきて――。「普通」に生きられない男女が、現代社会を溺れかけながらもサバイブする姿に心震える長篇。
  • 人生の夕凪 古民家再生ツアー
    3.5
    人気エッセイストの小説処女作が待望の文庫化!「僕に何かお役に立てることがあったら、いつでも言ってください。仕事のことでも、それ以外でも」「今、ひとつあるんですけれど……十数える間、よりかからせていただきたいんです」(「分別ざかり」)。五話の短編、すべての主人公がシングル中年女性で、変わらない現状に倦み、あるいは突然の変化に戸惑い、はたまた寄る辺ない自分を見つめ直したりする。童心にかえったり、また恋をしたり……。人生の風が再び吹き始める。40代以降の女性に贈る、等身大の応援歌。(『空き家再生ツアー』を文庫化に際して改題)
  • 十津川警部 仙石線殺人事件
    4.0
    青梅の精神科病院で殺人未遂事件が発生した。被害者は入院患者の千石典子。容疑者として浮上した男性が、松島海岸近くで遺体で発見された。殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられたグズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繫がり、十津川警部はそこに潜む闇資金の謎を追う。
  • 特選 THE どんでん返し
    3.5
    “どんでん返しの神様”がここにいる。本格推理もクライムノベルも時代小説もジャンル不問!全編新作、仰天でのけぞる出来! 都市で漂流を続ける少女たちにとって、衣食住をめぐんでくれる“神様”とは? 自殺の名所で発見された女子高校生の死因を探る「僕」に協力者が現れた。河川敷で死体を発見した若者。だが彼には通報をためらうだけの理由が。事件のショックで記憶を失ってしまった被害者。催眠療法で記憶を戻すと……。儲け命の札差に五両を借りに来た御家人と、辻斬り事件に関係はあるのか。五編のどんでん返しをご賞味あれ。
  • ひがた町の奇跡
    -
    大手ビール会社でCM製作に携わり異例の出世をした出水英一は、仕事に疑問を持ち半年ほど前に故郷のひがた町役場に転職してきた。その頃、町の海岸で謎の生物を見たという情報が多く寄せられ、メディアでも取りあげられるようになる。すると、町長を先頭に、この生き物で町おこしをしようというプロジェクトが持ち上がった。商工観光課の一員として、出水は同行取材をするフリーライター・白銀力也を従え着々と計画を進めていくのだが……。 ※本電子書籍は2012年1月に小学館文庫より刊行された『海獣ダンス』を改題し、加筆訂正を加えたものです。
  • はじめまして、お父さん。
    3.4
    地方在住の売れないフリーライター・白銀力也のもとにインタビュー取材の仕事依頼が舞い込んだ。取材相手は、俳優業の傍ら飲食店経営を成功させた合馬邦人。奇しくもその合馬は、力也が一度も会ったことのない実の父親だった。インタビューの後、会いたい人物が四人いるから同行してほしいと合馬に求められた力也は、初対面の実父と二人旅をすることになったのだが……。
  • 校長、お電話です!
    3.0
    母校の中学に校長として着任したシバロクこと柴山緑郎。問題山積の学校を建て直すために、異例の若さで抜擢されたのだ。だが、校内でタバコの吸い殻が見つかり、ある女性教師は自殺未遂を起こす。教師たちは日々、激務に追われ……。学校が抱える問題を浮き彫りにしながら、生徒、教師、そして校長自身が成長してゆく姿を清々しく描く。
  • 困った作家たち 編集者桜木由子の事件簿
    3.3
    とある出版社の文芸編集者・桜木の担当する作家は問題児ばかり!? ミステリー作家のもとに一通の手紙が届く。「あなたの作品は盗用したものだ、トリックは――」。告発文を読んで真っ青になる作家。なんとか作家を信じたい桜木だったが……。作家たちが引き起こし、あるいは巻き込まれる事件を、見た目は優男だが腕は確かな探偵の鶴巻と担当編集者の桜木が解決していく! 6編の短編と5編のショートショートを収録した連作短編集。
  • 新鮮 THE どんでん返し
    3.4
    ※この商品は、一部の作品が固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、その作品のみ文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 浦島太郎が龍宮城に来てみれば、待つのは密室殺人? ネット社会、刑期を終えた男の名は半永久的に残る現実が。捜査会議後の刑事たち。会話の中に、事件解決のさらなる大展開あり。シンガポールで新婚旅行、二組の男女の心理が交錯したすえに……。トロフィー凶器の殺人に、ミステリ史上前代未聞の仕掛けが! 包丁研ぎが巧みな女のもとに昔の男が訪れ、切れた二人の関係は一転し……。六編のどんでん返しが、あなたを夢中にさせる。 ※六編の作品中、『筋肉事件/四人目の』(似鳥鶏)のみ、作品の性質を鑑みて区切りごとに画像化してあります。あらかじめご了承ください。
  • 十津川警部 修善寺わが愛と死
    -
    元・六国デパート副社長秘書の十文字多恵子が自宅マンションで絞殺された。十津川警部は、被害者の分不相応な豪華マンションでの暮らしに不審を抱くとともに、多恵子が書いた「修善寺わが愛と死」という小説に興味を持った。その小説は、鎌倉幕府三代の興亡にことよせて、社長が次々交代している六国デパートのお家騒動を描いているようだった。十津川は、事件の背後にうごめく闇を追い始めた。

無料で読める小説

最近チェックした本