ブックライブの書店員おすすめレビュー

BLのおすすめレビュー

  • 作品を発表するごとにBL界の臨界点を突破してきたはらだ先生。本作でもまたやってくれました……! とにかくはらだ先生史上最高にアホでエロ!! どのくらいアホでエロかというと、主人公2人ともとにかくアナルを責められるのが大好きで、田舎町のニート・葛谷は自宅の庭で扇風機を改造したスピンディルドの開発に勤し...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 江戸時代の見世物小屋を舞台に繰り広げられる本作。この世の残酷さや不条理、いなくなった相手への贖罪の念といった仄暗い情念が中心に描かれているように見えますが、その本質は圧倒的救済の物語です。

    自分を犠牲にすることでしか弟を守れないと思い込んでいた壱が自分を大切にすることを知り、人の言葉を知らなか...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 『四代目・大和辰之』(新書館)で主人公・大和辰之を陵辱する悪役として登場したヤクザ・櫓木卯一の、若かりし頃を描いたスピンオフ作品。この櫓木卯一という男ですが、本当に頭がおかしいんです……!(褒め言葉)目の前で愛人が死んでもケロッとしているし、目的のためなら他人を傷つけることも厭わない。ひどく頭が切れ...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 羽純ハナ先生の絵で、美人で妖艶なストリップダンサーが見られる。その時点で「買い」だと思いました。そしてその期待は裏切られることなく、会員制高級クラブで「孤高の女王様」と呼ばれるオミの美しさに震え、オミを手に入れようとする御曹司・昴の俺様スパダリっぷりに悶絶できます。夜の世界はこんなふうにキラキラゴー...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 血のつながった兄と弟の禁断の関係を描いた、闇の腐女子垂涎の一冊! 不倫をした父親の蒸発、それが原因で精神を病む母、自分の部屋に引きこもる末の弟――不幸の連鎖が止まらない中で、どうにか「家族」を維持しようとする次男の尚人ですが、長兄・雅紀と母親の情事の声を聞いてしまい……という、絶句するしかない闇展開...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • モデル✕モデル、金持ち俺様男子高生✕健気な優等生、元バンドマン✕美声の男子高生といったきらびやかなカップリングを、スタイリッシュかつ華やかなタッチで描く灰田ナナコ先生。本作もまた、モデルと見間違うようなイケメンファッション編集者カップルのお話です。

    2人ともファッション編集者だけあって、スーツ...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • BL界において、「薄幸=かわいい」という定理を作ったのは山本小鉄子先生ではないかと思っているのですが、いかがでしょうか?
    本作も、三白眼で無愛想な苦労人・笑(えむ)くんがかわいくて、かわいくて……。貧乏暮らしが長いだけにたくましさもあるのですが、いつも空腹の野良猫のように張り詰めている姿が、全人類...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「(オメガバース+ケンカップル)✕運命の番=至高」という方程式を完璧な形で体現した作品。学生時代から犬猿の仲だった獅子倉と虎谷が何の因縁か職場の同僚に――さあ、舞台は整いましたよ!

    「やっぱりこいつ嫌な奴……」からの発情エッチにはじまり、出張先で間違えてダブルルームが予約されていたというお約束...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 『500年の営み』(祥伝社)の山中ヒコ先生が放つ、SF系BL漫画のファイナルアンサー! 
    まず、「イキガミ」は世界に1人しかいない自分の「ドナー」からしか癒やしを得られないという設定だけで、軽く白ごはん30杯はいけちゃいますよね。そして、ドナーはイキガミを生かし、戦わせ続けるために体の一部の移植す...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 本作は、先生の人気作のひとつ『部活の後輩に迫られています』(ビーボーイ編集部)のスピンオフ作品。今回も男同士の不器用なモダモダが宇宙一素敵に愛らしく描かれています! 
    『部活の〜』ではしっかり者だった牧野が就活に失敗したせいでだめ〜でめんどくさい子になっていて、それを守谷・吉武カップルがヨシヨシす...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 2014年から続く超人気シリーズ。人気すぎて、今更レコメンド書いても需要ある? もうみんな読了済みなのでは? と心配になるほど。そして、未読の方には助走からのスライディング土下座でおすすめしたい作品です!

    いつも退屈そうな顔をしている眼鏡男子・楢崎と、可も不可もないような日々を送っていた素行不...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • イケメン高身長高学歴と絵に描いたようなハイスペ後輩・吉成と、お人好しで人のフォローに回りがちなため「非モテ」扱いされている先輩・真壁。しかし、実は吉成のほうが真壁にゾッコンで――というと、王道リーマンなのですが、まさかの序盤での両思い。この物語は恋愛が成就するまでではなく、恋が愛へと育っていく過程を...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • タイトルに「竜人」とあるので、半竜半人くらいかと思っていたらガチなほうの竜でした。しかし、本作を読み終われば全ての人が思うはずです。「だからこそ良い……!」と。

    突然、人間が竜人化してしまう「竜返り」という現象が存在する世界で、その異形ゆえに疎まれてしまいがちな「竜型竜人」に返ってしまったツク...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 突然人の心の声が聞こえるようになってから、人間の表の顔と心の声とのギャップに苦しめられてきた余村が、自分に想いを寄せる同僚・長谷部に心惹かれていくわけなのですが、真面目で無愛想と思っていた同僚が、自分が笑った瞬間に「笑った顔 いい」なんて心の声が聞こえてきたら、ほだされちゃって当然ですよね……!
    ...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • BLの古典、吸血鬼ものに新風が! ビリー・バリバリー先生のおしゃれなイマドキ吸血鬼BLです!

    『ポーの一族』(小学館)で吸血鬼たちが「バンパネラ」と呼ばれていたように、本作では「FANGS」という組織名を名乗っています。誰彼構わず人間を襲うことはなく、吸血鬼同士がお互いの血を与え合うペアリング...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 令和のスーパー攻め様はコンプラがちゃんとしてやがるぜ……!

    貧乏高校生・直己が自分の父親の死の原因を作った大企業の社長(ゲイ)に、ハニートラップ目的で会いに行くも作戦はすべて見透かされて失敗し……という、時代が時代なら檻に入れられてオークション案件になりかねないオープニング。しかし、令和の攻め...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 上田アキ先生の名作『ワンダー・ボーダー』のスピンオフ作品。前作を読んでいなくてもばっちり楽しめますが、読んでおくと本作の主人公・夏朗さんを応援する気持ちが5億%アップします。

    優しくてマメな性格でお人好しで公務員な夏朗さんは、現実社会では優良物件と呼ばれそうですが、BL作品における攻め様として...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • ちょろい既婚者が初対面のゲイ(テクニシャン)にトロットロに抱かれて泣かされちゃう話、みんな好きですよね……?

    どこが好きかというと、まず普段はイケメンでエリート、美人の妻もいる勝ち組で通っている宇佐美がトロ顔で抱かれているというギャップが最高。会社の後輩から憧れられているあの人が……って思うと...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 16歳のアルファ✕40歳のオメガというだけでセンセーショナルなのに、2人の関係は義理の親子で、最大のライバルは16歳アルファの実父という美味しい設定がてんこ盛り!! なんだか、現代のエクストリーム源氏物語を読んでいるかのよう。攻めの実父、ハーレム形成してますし。

    恭壱を強引に手に入れた挙げ句捨...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • スパダリ攻め✕美人受け作品に定評のある藤河るり先生。本作も第二性をベータと偽るハイスペアルファ・日高と、ヒートがない“出来損ないオメガ”の薄幸系美人・吉田というカップリングです。
    本作が他のオメガバース作品と違うのが、オメガが粘膜接触(キスやセックス)をすると、相手の血統に合わせて、蔦や雪の結晶、...続きを読む

    ブックライブ書店員