ブックライブの書店員おすすめレビュー
書店員すず木のレビュー一覧
書店員すず木

年間読むマンガは2000冊以上!2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。
新作マンガを紹介する「月刊書店員すず木」特集を毎月更新中!
ブックライブ公式Xにマンガコンシェルジュとして降臨することも。

小説・文芸のおすすめレビュー

  • 著者は「先ちゃん」の愛称で親しまれ、大ヒットマンガ『3月のライオン』の監修として、また洒脱なエッセイでも知られています。
    私は先ちゃんの、棋士の日常を鋭く見つめた文章が大好きでした。
    ライバルであり友人でもある同業者を書く時の、温かすぎず、でもクールすぎない視点は、棋士の中でも彼しか持ちえないの...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • かの有名な美脚の美魔女が歌う某曲と2文字しか違わないのに、こんなにも響きが変わるこのタイトルの秀逸さ…! 
    コラムニストのジェーン・スーさんが、今までに対談したことのある光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さんとはもう一度話したい気持ちで、...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 発売以来、日本中に愛されているエッセイの名作!

    さくらももこ先生の日常の出来事を描いたエッセイ。みなさまお馴染みのあのキャラクターたちが登場します。

    「『こんなもの買わなきゃよかった』という物をすべて返品したら、総額いくら返ってくるであろうか」。これは作中で最も好きな一文です。「フッ」と...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 女同士の戦い?格差?この作品は、そんな言葉では表せません。

    東京育ちで何不自由なく育てられた箱入り娘の華子と、富山から名門大学に入学し上京してきた美紀。世襲され固定された社会階層のなかで、幸一郎という1人の男性をめぐって彼女たちが自分の人生と向き合う、映画化もされた話題作です。

    生まれや...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 老い(加齢)が主題のエッセイでこんなに爆笑できるとは思いませんでした…!

    JJ(=熟女)仲間の皆様が読めば「わかる!」と膝を打ちたくなる共感エピソードが盛りだくさん、いつかJJとなる若い女性の皆様へも様々な固定観念を打ち砕いてくれるパワーワードが満載です。

    若い頃に「今が一番いい時だね」...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 時代を超えて色あせない魅力を放つ、ホラーサスペンスの金字塔!

    主人公・クラリスは成績優秀なFBI訓練生。ある日、上司のクロフォードに呼び出されて、元精神科医にして凶悪犯のレクター博士に会うように命じられます。目的は、巷を騒がせている連続殺人犯"バッファロウ・ビル"のプロファイリング。
    クラリ...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」

    かつて日本を震撼させたある脅迫事件。
    被害企業との接触に使われた録音テープの声は、幼いころの自分の声だった……。
    知らないところで犯罪に関わっていたことを知り、真相を明らかにする...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「苦悩こそ、まさしく自意識の第一原因にほかならないのだ。」
    主人公の自意識ゆえの苦悩・思想が語られる前半と主人公が過去に経験した3つの出来事が明かされる後半という2部構成になっている本作は、社会と関係を絶ち、自ら地下に閉じこもった、小官吏である主人公の独白を通して、人間の本質に迫る。

    「意地...続きを読む

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  • 村西とおるの印象は学生の頃「パンツ一丁」でテレビに出てルー大柴と丁寧語をミックスしたようなしゃべり方をするをするよくわからない職業の人という印象である。後ほど職業を知って唖然としたのだが・・・読んでみての感想は狂気に満ちた毎日爆弾が落ちてくる人生でよく生きていられるなという印象。前科七犯でも懲りず借...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
    自らを慕う少年に見送られ、一人漁に出た不漁続きの老漁師。やがてその釣網にかかったのは、見たこともない巨大なカジキだった。老人とカジキは死闘を繰り広げるが・・・
    カジキとの対決の際、老人からは何度も「あの子がいてくれりゃ」というセリフが出てきます。あの...続きを読む

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  • 「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」
    〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する近未来では、ありとあらゆることに統制が加えられる超全体主義的な社会が成立していた。真理省記録局で歴史の改竄に従事していた主人公・ウィンストン・スミスは、奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、反政府地下運動に惹か...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「人間とは、いったい何なのか」という問いを徹底的に突きつける、名作SFファンタジー!
    舞台は、1000年後の遠未来・日本。人間は、呪力と呼ばれる念動力を持ち、バケネズミという異類に”神様”として崇められていた。主人公・渡辺早季(わたなべさき)は、自然豊かな神栖(かみす)66町でのびやかに育った少女...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 表題作「白いメリーさん」のタイトルに惹かれ、読んでみました。メリーさんと言えば、40代以上の横浜市民にとっては知名度の高い人物かもしれません。私が初めてメリーさんを見たときの衝撃は忘れられません。小学生の頃「横浜高島屋」の入口の椅子に、全身白ずくめで白いドレスに白い靴、髪も真っ白のおばあさんが座って...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
    ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
    デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
    数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。

    全12話を...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「悪魔に魂を売り渡したくなったとき」「月曜の朝が憂鬱なとき」「自分がまぬけに思えるとき」
    そんなときにはこの『文学効能事典』に相談してみましょう。きっとあなたに合った文学作品を処方してくれるはずです。「片思いのとき」「ストレスがあるとき」といった普遍的な悩みから、「性欲にさいなまれたとき」といった...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ」
    16歳のヴラジーミルが別荘で出会ったのは令嬢ジナイーダ。高飛車で魅惑的な彼女に一目で恋に落ちたヴラジーミルは、初恋に気も狂わんばかりの日々を送っていた。しかしある日、彼女の様子がおかしいことに気づいてしまう…。
    海外文学で描かれる“魅力的な女の子”は...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 最近人気のお仕事系小説。知らなかった職業の裏側を知ることが出来たり、働く主人公に社会人として共感したり。本作もそんな系譜に連なる作品です。
    優秀な経理部員・森若沙名子が、経理部を訪れる社員や彼らが提出する領収書などを通して、社内の問題や社員同士のトラブルを「イーブン」にしていくという物語。この森若...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • ☆高視聴率17.9%の反響を得た
    就職氷河期世代の事実に迫ったNHKクローズアップ現代の電子書籍化☆

    2007年北九州市で、39歳の男性が餓死により孤独死した。
    誰にも相談せず「助けて」のメモを残して・・・。

    男性は、社会から逸脱するような気質を特に持っていた訳ではなく、
    むしろ誠...続きを読む

    ブックライブ書店員

  • 「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」

    「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
    時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そ...続きを読む

    ブックライブ書店員