【感想・ネタバレ】同姓同名のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2021年02月21日

ある幼女惨殺事件で逮捕された未成年犯人が週刊誌で「大山正紀」と名前だけ報道された。これが原因で同性同名の「大山正紀」達の人生が狂わされる。7年後犯人が出所した際にまた名前だけが拡散される出来事が起き同性同名被害者の会が発足。10人の「大山正紀」が集まり対策を検討するが中には裏がある人物が混じっており...続きを読む…。ネット社会での炎上とそれによる現実世界での被害の甚大さ。燃やす側の認識の軽さと立ち位置の曖昧さが存分に描かれていて怖い。何時どの立場に陥ってもおかしくない社会だし。10人の裏が明かされていく過程でのどんでん返しがまだあるか!で最後まで気が抜けず堪能。しかしそれが手法とはいえ登場人物の認識大変だったよ。

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Posted by ブクログ 2021年02月11日

うわおもしろ…時間を忘れて没頭した。
女児惨殺事件の犯人「大山正紀」と同姓同名であったことから彼らの人生が狂い始める。
下村さんの社会派ミステリーは本当に面白くて読む手が止まらない。
張り巡らされた伏線の数々と予想外の展開には見事に振り回された。
これでもか!ってくらいの驚きを提供してくれる素晴らし...続きを読むい作品。

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Posted by ブクログ 2021年01月28日

文字の醍醐味とは、まさにこのこと。

名前という曖昧なものに、普段いかに影響され支配されているかに気付く。
そしてまた、小説においても、どれほど名前で判別し、先入観で読んでいるかを思い知らされる。

これだけ登場人物が同じ名前だと、それが一人称で語られる時も、二人称・三人称でも、先入観で読みたいよう...続きを読むに読んだ後、ふと冷静になって、また読み返す…
その繰り返し。
その一連を含めて、秀逸の一言。

そしてSNSの社会問題への、、大きな提起。
本で先入観に振り回される度、現実と重なる。情報に振り回されていないか…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月29日

登場人物の名前として「大山正紀」しか出てこないにも関わらず、うまく描き分けて区別がつくようになっているアイディアと技量はすごいね。それに加えて“犯人”の大山正紀の謎も絡んで、ラストまで楽しめる。現実世界においても、誰もが知るような犯罪者と同姓同名の人にとって同じようなことが起きているのかもしれないと...続きを読む思わされた。本書でも扱われていたようにネット社会になって、その被害はますます手がつけられないようになっていそうだし、今後ますます拍車がかかるのかも。

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Posted by ブクログ 2020年11月11日

騙されるんであろうなあと警戒しながら読みましたがやっぱり騙された!でも好き!
小説ならではだと思いますが、ひょっとすると映像化もコロナの時代ならではの諸々で可能かもしれませんね。マスクでなんとかなりそう…かしら?

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Posted by ブクログ 2020年11月01日

登場人物全員、同姓同名。
なんとも興味を惹かれるじゃないか!
下村さんらしく社会派ミステリー。
そして、二転三転する場面が多々あり何度も騙させれた!

SNSの問題は自分も思う所があり、非常に興味深かった。
炎上や正義。
なんとも生きにくい世の中って思うけど、現実世界はSNSとかワイドショー的なテレ...続きを読むビなんか見なかったらあんまり関係がないような。

ラストは、もう何がなんだか訳分からなくなった。
再読すべし!

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

女児惨殺事件の犯人の名前が一部マスコミにより暴露されてしまった。インターネットや人々の記憶に刷り込まれた、同姓同名のその名前を持つ人間たちはそれぞれが辛い運命を抱えることになり…

同じ名前ばかり出てくるので、多少読みづらいとは思ったが、その意図を知った時、感動さえも覚えた。純粋なミステリーとしても...続きを読む楽しめたし、SNSをはじめとするネット社会の暗部を考えるきっかけにもなった。まさに今の時代ならではのミステリーだと思った。
そして、なにより最後の最後まで読まないと真相に辿り着かない、という点が素晴らしかった。エピローグを読まなければ、物凄くいい話で終わったのになあ(笑)

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Posted by ブクログ 2021年02月11日

ある日、女児惨殺事件が発生。犯人は少年法により、名前が伏せられていたが、週刊誌により世間に「大山正紀」と名前が拡がってしまった。SNSやメディアでは炎上状態。同姓同名の人たちは、その名前に苦しめられる日々を送ることに。そんな時、「大山正紀」だけで被害者の会を立ち上げることになった。

普通、小説を読...続きを読むむときは名前でその人物を特定し、頭の中で想像しながら判断できるのですが、今回はみんな「大山正紀」。一人一人をどうやって判断できるか不安でもあり、楽しみでしたが、所々迷うものの、大丈夫でした。

「〇〇の大山正紀」だけでなく、主要な人物は背景のエピソードも加えながら、徐々に特定できたので、このエピソードではこの人だなと判断できました。
変わるがわる「大山正紀」のエピソードが登場するのですが、見事に騙されました。安心したのも束の間、最後の最後まで色んな罠・ドンデン返しが仕掛けられていて、面白かったです。

仕掛けも面白かったですが、同姓同名や少年法としての問題も扱っていて、考えさせられる部分もありました。

他人は他人、自分は自分とは言いますが、現実に同姓同名で苦しめられている人がいると思うと、なかなか複雑だなと思いました。情報を過熱させているのは、事件に無関係の人たちです。正義だと思って発信・拡散したつもりが、やがて大きな問題に発展するかもしれません。そう考えると、安易な気持ちではなく、責任を持つことが大切であると感じました。
難しい問題ですが、名前や外見だけで判断しないことが大切だなと思いました。

ありそうでなかった同姓同名を使った物語に意外な所から攻めてきたので、新鮮味がありました。

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Posted by ブクログ 2021年02月10日

予測不能で時間を忘れて読んでしまう本でした。主要登場人物が全て同姓同名なので、いったいこの人はどの大山正紀なのかと頭を悩ませる。名前とは、自分とはなにかということもかんがえさせられる。

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Posted by ブクログ 2021年01月31日

本格ミステリー、社会小説と読み応えある展開だった。
SNSとコロナと現在の状況が色濃く、それでいて過去のラインもあったりと、目まぐるしく混乱する。

どんでん返しというか、同姓同名の誰かを入れ替える作業はなかなか難しかった(読み返しが何度もあったなぁ)

SNSがわからないと少々理解できないところも...続きを読むあるけれど、これからの小説にはSNSは切り離せないのだろう。

そうはいっても、SNSがない純粋なミステリーや文学が懐かしくもある今日この頃・・・

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月30日

次をどんどん読みたいというミステリーの読み方は満たされたけど
前評判が高すぎてさいごはごちゃごちゃと説明感が強く減点
コアのネタはまんまと騙されたけど
イニシエーション・ラブの衝撃と比べてはいけないのだろうが

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月10日

登場人物全員が大山正紀で、ところどころ混乱してしまうことがあったが、非常に面白く、一気に読み進めてしまった。
現代の社会問題(SNSやいじめ等)が非常に色濃く出ている作品。特にSNSの拡散、特定の部分は、今でも十分あり得ることなので、非常に恐ろしさを感じた。
また、全く無関係な人であっても同姓同名と...続きを読むいうことだけで、こんなにも悩まされたり、不利益を与えられたりするものなのだと思った。
エピローグの大山正紀の話は本当に大どんでん返しで、びっくりした。

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Posted by ブクログ 2021年01月06日

テレビで紹介されていたのを見て興味を持ち読みました。

日頃ミステリーはあまり読まないですが、終始飽きさせない作りで、一気に読んでしまいました。


同姓同名の怖さを感じました。
同姓同名の存在を意識したことのある人は、また違った感想を持たれるのではないかなと思いました。

報道の表には出ないところ...続きを読むで、実際に繰り広げられていてもおかしくない話です。


また同時に、現代社会での情報の軽さ、不確かさを改めて実感しました。

フィクションではありますが、どのエピソードも現実世界で起こっているだろうと思えるリアルさがありました。

小説としてももちろん面白かったですが、今一度自身の情報の受け取り方、発信の仕方に注意しようと思える内容でした。


それから、コロナ禍以前から始まった連載であるにも関わらず、時代背景に合わせてコロナに関する記載を入れていたのも(おそらく加筆部分?)、リアリティを高める一因になっていると感じました。

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Posted by ブクログ 2020年11月19日

社会派ミステリの一冊。

登場人物全員同姓同名の"大山正紀"が頭の中に整列。

その名に一度でも誰かが罪の汚点をつければたちまち影響される他の同姓同名の人生。

考えたことがなかっただけに何人もの"大山正紀"の叫びに心が痛み、いくつもの心の問いかけにその都度足...続きを読むを止めたくなるほど。

ネット社会問題を巧みに織り交ぜながら読み手の心を掴み刺激する社会派ミステリが下村作品らしい。

終盤は円陣を組んだかのような大山正紀が目まぐるしく追えないほど散り散りに。誰がどこにいった⁇っていうぐらいの目くらまし。

巧い、でもややこしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月12日

登場人物が全員、同姓同名という前代未聞のミステリ。そのアイディアだけで拍手喝采モノかと。

お話の方は、殺人犯と同姓同名ということで、多くの大山正紀がバッシングにあっていくという内容。現実にも同様の事件がありましたし、本作ほど極端じゃなくても、同じ苗字・名前ということでからかわれたりイジられたりした...続きを読む経験がある人は多いんじゃないかと思います。

実際、私も小さいころは何度も名前でからかわれて悔しい思いをしたので、大山正紀たちや質問サイトでの質問(同姓同名で苦しんだ体験談を聞くくだり)への反応の数々には共感するところが多かったです。

ただ、これはあっちの大山正紀で、こっちはあの大山正紀で……と、頭の中を整理しながら読むのは大変だったりもしました。いろいろ二転三転もするので、私の低スペック脳では話についていくのがやっと。正直、話の展開や状況を理解しきれているかどうかは自信がないかも。

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Posted by ブクログ 2020年11月08日

見事なアクロバティック、微妙に当てられる推理。しかし、しっかり騙された。上手いわー。

内容も印象に残る部分があり、興味深かった。
研究者とサッカーの大山正紀がいけてるぜ。やっぱりなんかに打ち込んでる大山正紀はいけてんだよ。オタク大山正紀も。

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Posted by ブクログ 2020年10月31日

SNSなど不特定多数の意見が飛び交い都合よく消費される今を描く。一人一人が持つアイデンティティさえも記号の元に他者に定義され、それに翻弄される物語の辿り着く先は。記号により転落するものと救われる者。最後まで目を離せなかった。

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Posted by ブクログ 2020年10月12日

誰しもが発信できるネット環境がインフラのひとつになったが故の現代社会の新たな問題を平易な文章で見せつけてくれる労作。名前というアイデンティティがユニークでないところから発する問題をネット社会と絡めて上手に組み立てられているのは流石。
だが、同姓同名の登場人物たちを巡るミステリーは、あまりにもどの「大...続きを読む山正紀」のことを指しているのかをぼやかし過ぎで、そりゃ最後の最後までどんでん返しはできるわなという作り、が気になった。

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Posted by ブクログ 2020年10月11日

ミステリーとしての面白さはもちろん 現代社会の危うさや 若さが持っている残酷さへ向けられた視点に引き付けられ 一気に読み終えてしまった

コロナ禍の今 なおさら リアルとリンクする部分も多い
今だからこそ 響く
広い世代に 今 読んでもらいたい
そして どう感じたかを聞いてみたい

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Posted by ブクログ 2020年10月06日

登場人物ほぼ全員が同姓同名という面白い設定の、下村敦史さんの新作ミステリー。主人公は大山正紀という名前でなおかつ同姓同名人物が10人くらい登場する、身体的特徴で判断するしかないので、中盤からは(これはどの大山正紀だろう?と)混乱してくる。テーマは「人の思い込み」で途中何度も騙されたが、よく考えて読め...続きを読むば真相は途中でなんとなくわかるはず。あと、ネット炎上の描写がすさまじくリアルで怖いくらいだった。映像化したら面白いかも。

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