【感想・ネタバレ】縁のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年03月28日

ほっこりする。
人間が好きになる。
縁っていい言葉だ。
巡り巡るんだねぇ、人生って。
こんな時だからこそ
みんなに読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2020年03月17日

面白かった〜!
人間の内にある暗い面をサッと描いているのがとてもいい。
読んでいて暗くならない内にホッと温かくなる展開。
霧、塵、針、縁のタイトルで話が繋がる。
そのタイトルも内容にぴったりする。
縁の字を本のタイトルでは‘ゆかり’と読み、短編のタイトルは‘へり’。
心憎い演出に、にやりとする。

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Posted by ブクログ 2020年02月27日

[登場人物]
室屋忠仁
春日真波
田村洋造
国崎友恵


[感想]
それぞれの物語がつながっていく。

縁というタイトルにふさわしく、その繋がりが面白く、登場人物たちにも共感を持てて、サクッと読むことができた。
終わり方も良かった。

普段、人との繋がりを意識することは少ないが、どこかで誰かと繋がっ...続きを読むている感覚を感じることができる。

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Posted by ブクログ 2019年12月10日

連作短篇集。

少年サッカーのコーチをしていたリペアショップ店員、学生時代のパパ活の相手に再び連絡を取った人材派遣会社の女性社員、離婚した妻が引き取った息子を心配する印刷会社の係長、就活中の息子を助けてあげたいバツイチの母。

それぞれの章の登場人物が少しずつ繋がっている。
メインキャストの室屋は、...続きを読む著者の作品にありがちな良い奴。
それ以外の章の主人公達が、少し癖があり、道を外しそうになりますが、最後はきちんと軌道修正するあたり、小野田作品らしくてホッとしました。

室屋は最後、彼女とうまくいくのかなと思わされる終わり方でしたが、いつかそこも、どこかの作品で後日談として紹介されるといいなと願います。

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Posted by ブクログ 2019年11月18日

『まさにタイトル通り縁』
章を重ねるごとに新たな登場人物が出てくるのだが、前の章で出てきた登場人物が新しく出てきた登場人物と繋がっていき、読み進めていくうちに、「あの人とこの人が繋がってるんだ!」と分かり、頭の中でパズルのように少しずつピースが繋がっていき、登場人物と一緒に1つの世界が創り上げられて...続きを読むいく感覚が新鮮。
同じシーンを登場人物それぞれの視点で描いているところも斬新でおもしろい。

まさに人と人とのつながりを描いた作品なんだけど、1つの世界で登場人物が繋がり合うんじゃなくて、それぞれの登場人物の人生が描かれた上で、生きているライフステージや境遇が異なる登場人物それぞれの人生の一部分が重なり合ったり交差し合ったりして、1つの世界が創られているところが新鮮味があった。

改めて誰かは誰かを生かし、誰かに生かされているんだな、身近にいる人だけじゃなくて知らない土地の知らない人にも支えられて今の自分がいるんだなということを思い出させてくれるそんな作品。
価値のない人間なんていない!そんなメッセージも感じる。

離婚だったり、不倫だったり、別れだったり、コネだったり登場人物はそれぞれ何かと暗い部分を持ち合わせているが、悩みや悲しみ、妬み、人生の不運を一緒に共有することで「自分だけじゃないんだ」と思ってフッと心が軽くなるし、人の温もりを感じられ心温まる作品。

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Posted by ブクログ 2019年11月04日

荒川沿いのある町に住む人たちの、皆違って、皆いい話。

・霧 KIRI
・塵 CHIRI
・針 HARI
・縁 YUKARI
・終 OWARI

サッカークラブのコーチの恋や、自分の非を認められないパパ活女、パパ活される中年、シングルマザーで家政婦の気の迷い、など。

全ての人が間接的につながりなが...続きを読むら、日常のうまくいかない部分でひっかかったり、乗り越えたり。

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Posted by ブクログ 2019年11月02日

少年サッカーチームのコーチが少年の母親から言われる→28歳女性が彼氏から、感じが悪いと指摘される→息子が女子高生とホテルに行ったと彼女の親から激昂される→というような話が連作短編で繋がってゆく。

巧い。とっても巧い。面白い。とっても面白い。良い。とっても良い。

最初は独立した短編集かな?それなら...続きを読むまあまあぐらいなのかなと思って読んでいたら、すべての話が繋がってる。それも絶妙な繋がり方で。

なんつーか、とにかくいいのだよ。

「みんな、する話は同じなんだよね。本音は隠すとかそういうことではなく、他人の価値観で話しちゃうんだ。誰かが決めた価値観でね。まあ、これは僕も含めて、ほとんどの人間がそうだけど」

「五十二歳。お肌の曲がり角を何度も曲がり、もはやどの方角へ向かっているのかもわからない年齢」

中に織り込まれている、「人間てそんなに悪くないよね?」という哲学がいい。人物描写がいい。そして台詞がいい。オススメ。

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Posted by ブクログ 2020年05月23日

一つ一つの短編の登場人物が、タイトルから想像されるほど縁があるわけではない。ただし、人生の大きな転機のきっかけになる話もある。スッキリしない話もある。
まぁ、人生とはそういうものだという読み方もあると思う。

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Posted by ブクログ 2020年02月12日

人と人は縁によって繋がっている。ちょっとした出会いも縁がなければなかったかもしれない。一生生きていくうちに一体どれだけの人に出会って縁を育んでいくのだろうか。本作は人生にもがく登場人物たちが微妙に縁によって繋がっている様子を非常にうまく描いている。一人ひとりの視点の話を読むと、「いやぁ、それはぁ。。...続きを読む」「ちょっとちょっと。。」と思ってしまうような話がどんどん展開する。こっちが苛立ってしまったりハラハラしたり。でも最後に見事に繋がるんです。数珠つなぎのように起きる正の連鎖がなんとも心地よいエンディングでした。

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Posted by ブクログ 2020年02月02日

著者らしい作品だと思います。
特に秀でた能力があるわけでもなく、逆にものすごく劣った所があるわけでもない、いわゆる「どこにでもいそう」な登場人物たち。
彼等のする選択も、それこそ「誰もがやりそう」なことですが、こういったところを読者に違和感を与えずに描き切るところは凄いと思います。

人は良かれと思...続きを読むってやったことが上手くいかなかったり、思わぬところで気づかずに他人に影響を与えたりしていることが多々あるのだと思いますが、「真っ直ぐに(自分でできることを精一杯に)生きていけば、いい事があるかもしれない」と思わせてくれる物語でした。
そうそう、案外、世の中は狭いのだよね、とも気づかせてくれる、本当にありそうな物語。

ラストシーンは少し都合が良すぎるようにも感じましたが、これくらいの救いはあってもいいのだと思います。心地よい読後感で、仕事に疲れた大人にもオススメです。

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Posted by ブクログ 2020年01月23日

人と人との不思議なつながり。たまたま出逢ってそれきりの人であっても回り回ってその時のことが救いになる瞬間、意識すらしていないような一瞬のことがのちに意味を与えてくれる。誰とどこでつながっているかわからないほど小さく縁。うまくいかない日に出逢う縁、そこから始まる新たな一歩。そういうなにが起きるかわから...続きを読むないような、どこで出逢うかわからないようなことを逃さずにいたい。

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Posted by ブクログ 2019年12月24日

本屋大賞2位を取った「ひと」を読んだが、市井で暮らすちょっと運の悪い人々の暮らしを描いたものだった、スケールが小さくはあったが読んで悪い気はしなかった。本作も市井で暮らすちょっとツキがない人々ばかりの話だが、そこで小さな幸せを求めている人々が愛おしい。他の分野は書けるのかな?

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Posted by ブクログ 2019年12月12日

道を踏み外す人を見守る本は多いですが、そのまま転落するか、転落した後で這い上がるかどちらかに分類されると思います。この本はどちらでも無いです。
小野寺流の人間を肯定的に見る視線で、登場人物に対しているのが分かります。
誰もが少し自分が間違っていると感じていて、このままいくと望んだ人生ではなさそうだし...続きを読む、年々ずれが大きくなって元いた場所に戻る事すら出来ない。
それでも日々は続いていくし、大事なものが無い訳でも無い。後悔は沢山あるけれど、今までの道のりにも愛しい時間は有った。
そんな一人一人の何気ない日々が、少しずつ重なり合う瞬間を描いた連作です。

結構ハラハラする所も有ったりで、小野寺氏の本としては異例の雰囲気も感じます。それでも充分のどかなんですけどね。
やはり結構好きな作家さんだなと、読んでいてとても感じます。

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Posted by ブクログ 2019年12月08日

短編だが、それぞれ話は繋がっている。一つ一つの物語から、人物の心情が伝わってきて面白い。ただ、最後だけ、伏線が回収しきれていなく、終わり方が少し物足りなかった。

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Posted by ブクログ 2019年11月24日

荒川沿いに住んでいるので、河川敷のあのサッカー場だなと場面が浮かび、現実にあった話であるかのごとく読み進めてしまった。

皆誰だって自分勝手で自己中心的だ。
自分の都合のいいように世の中が回ってほしいと思っている。
だから自分の価値観に合わない行動にいらつき、自分はさておき他人の自己中な態度に嫌悪感...続きを読むを覚える。

自己完結できることなら都合のいい言い訳を考え自分を正当化すればいいが、社会生活をしている限り親や子を含め他人がからむ厄介ごとに出くわす。
そしてどうすべきか、少しだけ感情的になったときに小さな選択の間違いが生じる。

その場の勢いで間違った方向に進んでしまうこともあれば、冷静になれる時間や誰かの一言によって踏み止まることもある。
この物語では、間違った方向に一歩足を踏み出してしまうが、深みにはまる前に踏み止まることが連鎖的に起こり終了するので読後感は良かった。

本書のおもしろい所は、ある場面の会話が次の話では主役と脇役の立場が変わって繰り返されること。
それぞれが主役の立場で綴られているので、併せると会話中の互いの気持ちや思惑の絡み合いが浮き彫りになる。
この会話部分を楽しむために読む(読み直す)のもいいかも。

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Posted by ブクログ 2019年11月23日

「ひと」「ライフ」の小野寺史宜さん、ちょっと雰囲気は違ったが
やはりこの人の作品はあったかい。人間っていいなと思わせてくれる

霧 KIRI / 塵 CHIRI / 針 HARI / 縁 HERI / 終 OWARI

の短編5編、前編の登場人物が次の編の主人公にとリレーし...続きを読むていく形式、最近よくこんな形式の作品に出会う
考えようによれば、誰もが主人公になり得る物語を持っているということかもしれない。もちろん、我々も

いい人ばかりが登場するように思う小野寺作品だが、今回は人間の弱い部分や見にくい部分も随所に見え隠れする

職場の同僚が上司と不倫していると告発メールをしようとした真波
同窓会で再会した旧友に百万円を渡して息子の就職の口添えを頼もうとした友恵
パパ活で知り合った若い女性に愛人契約を持ちかける田村

など、生々しい話もあったが、それぞれが、大切な人の一言で我に返り踏みとどまった
人と人は、意図するしないに関わらず、いろんなところで繋がっているんだなと思わせてくれる話だった



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Posted by ブクログ 2019年11月20日

おもしろかったし、読みやすかった。なんかテレビドラマ観てるように場面が、心情が。いろんな理由が交差して 悩んで 悩んで 行動する。まぁその行動がないと結果がないけど。結果 安堵という結末だったけど、この場合。
締めを括ったのが あの娘とは!ちょっと意外…ちょっと物足りない終わり方。でもじわっとくる良...続きを読む質ドラマってな感じでした。

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Posted by ブクログ 2019年11月16日

4編の短編の物語がそれぞれ繋がってストーリーが展開していく。人は誰しも人生の不条理、嫉妬、誹謗中傷等々で落ち込んだりすることを経験する。
そんな時に正直に生きることのホッとした気持ちになれる。どんな状況で読者が読むかによって受ける印象は気となるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2019年11月05日

連作短編集。
小野寺さんの作品は、頭の中で映像化しやすい。
登場人物の容姿を思い浮かべ読み進める。
ある章ではクセのある人が
別の章では、違う一面を見せてくれる。
イヤな人だと思っても
(そういうことだったのか)とほっとする。
本作も優しい気持ちになれた。

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Posted by ブクログ 2019年10月25日

今作も小野寺さんらしい温かさを感じられる、安定の良き作品だった。

いつもながら淡々とつづられた心情、言葉。なのにそこからものすごく力強さを感じる、そこがたまらなく好き。

人生の岐路の縁(ふち、へり)に立った時こそ、人との縁、言葉によって周りが見渡せ、今まで見えなかったものが見えるのかも。

人の...続きを読む心の縁(ふち)と縁(ふち)を繋ぐ、それが人との縁(えん)。なんて、思わず「縁」という言葉からの繋がり、拡がる世界を噛みしめる。

霧、塵、針、縁、終…それぞれの繋がりに心はふわり。
人との出会い、縁、今以上に大切に…。

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