【感想・ネタバレ】カム・ギャザー・ラウンド・ピープルのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月08日

『うどん、キツネつきの』が良かったので、このところ芥川賞候補になっていて、やっぱりただのSF作家ではないよなあと思っていたのだが、候補作は読んでいなかった。で、読んでみる。
老眼で細かいものが見えないおばあちゃんとお母さんのバトルや、「しょうゆで煮しめたような」顔のおばあちゃんの背中が白くてきれい...続きを読むだったとか、小学校のとき変質者(と昔は言われていたが、今考えると小児性愛者)と出会った(と言えば聞こえがいいが、被害にあったと言うのが正しい)とか、通勤電車が人身事故で止まったとか、自然災害でいつもと違う駅を使ったとか、あるあるみたいな話が淡々と続き、それはそれで面白いのだが、一体どうなるんだろうと思っていたら、ちゃんと最後に繋がったので驚いた。
それから、これ、性犯罪被害の話だってことにも驚いた。
すごい。
命に関わりない犯罪、特に「いたずら」と言われるような軽微な(と男社会は思っている)犯罪がどれだけ普通に転がっているか。
もちろん、この作品が伝えたいことはこれだけじゃないけど、私にはこの点が一番心に響いた。
高山羽根子、他も読まなきゃ。

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