【感想・ネタバレ】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーのレビュー

書店員のおすすめ

アイルランド人の父と日本人の母を持つ「ぼく」が過ごす、英国・ブライトンでの中学校生活の最初の1年半を綴りながら、母である著者が英国だけでなく世界にはびこる社会問題を問う作品。
人種差別的な発言を繰り返す友人とどう付き合っていくのか。今にも擦り切れそうな制服を着ている友人にどうしたら傷つけずに中古の制服を渡せるのか。
さまざまな出来事や難題を素直に受け止め、悩みながらも自分なりに考えて行動していく姿に感嘆すると同時に、自分だったらどうするだろうかと、とても考えさせられた。
多様性とは?共感力とは?アイデンティティとは?
扱っている内容は社会科の教科書のようだが、非常に読みやすく、内容がすっと頭に入ってくるのも本書のよいところ。
グローバルな世の中を生き抜く現代人はぜひ一度読んでみてほしい1冊。

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年06月01日

いろんな人種がいると様々な出来事やトラブルがあり、解決が難しいのだろうと思う。
この本を読むまでは、ハーフが差別的な表現とは全く思っていなかったし、そう思って使っている人は少ないのではないかと感じる。
人種差別って、根深くて、なくならないものなのだろうなぁと改めて思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月01日

2020年5月31日

立ち寄った書店で以前から気になっていた本書を見かけ、なんとな〜く購入。今日の夕方に買って日が変わる頃には読み終わってしまった。

イギリスの素が見える作品。中学生の男の子の鋭い視点と多様的な考えにただただ驚かされた。

先日の警察官による黒人殺害事件についても考えていた頃だっ...続きを読むたので、人種差別問題の現状をよりリアルに感じることができた。

著者の作品をもっと読みたいと思った。

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Posted by ブクログ 2020年05月31日

「差別はいけないと教えることが大事なのはもちろんなんだけど、あの先生はちょっと違ってた。どの差別がいけない、っていう前に、人を傷つけることはどんなことでもよくないっていつも言っていた。だから2人を平等に叱ったんだと思う」

「同じ意見の人々や、似た境遇の人々に共感するときには善意は必要ない。  他人...続きを読むの靴を履いてみる努力を人間にさせるもの。そのひとふんばりをさせる原動力。」


マルチカルチュラルな社会で生きることは、ときとしてクラゲがぷかぷか浮いている海を泳ぐことに似ている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月26日

日常生活からイギリスのことを少し知れて面白い。

祖父の盆栽ロック
中学校初日のミュージカルオーディション
IVFからの聖母マリア
エンパシー
意図しない地雷踏み
帰属意識
DVD店と料理屋の酔っ払いのよそ者扱い
マージナライズド


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Posted by ブクログ 2020年05月26日

日本人の母ちゃん(著者)とアイルランド人の父ちゃんの間に生まれた息子の生活を、母ちゃんの視点から追ったドキュメンタリー。

小学校はカトリック系の上品な学校に行ったものの、彼は自分の意思で、中学校は(著者曰く、元”底辺”校だという)地元の公立校に行くことを選びます。案の定というか、彼の周りでは、人種...続きを読む差別、アイデンティティの悩み、多様性の受容、いじめ、犯罪などに関する様々なことが起こります。簡単には答えはでない難問ばかりなのですが、12歳の少年がここまで自分で考え、自分の生き方を選んでいけるものなのか、と感心してしまいます。ちゃんと自分の足で立って、自分なりに悩み、選択していく。それでいて優等生クンにもなってないし。たくましいなぁ。

彼の出会う問題は、英国社会の断面図であると同時に、世界のどこでも起きていて、これからその頻度が増してくると思われるものばかり。評判の1冊ですが、たしかに一読の価値ありと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年05月25日

話題の名著を。

イギリス在住のハーフの中学生、ということで彼を中心に色々事件が起こるのかと思いきや、彼の周辺の色々なところでそれは起きる。それだけ多様化が進んでいるということか。

多様性の中で生きていくこと。アイデンティティとは何だろう。
日本にいると人種多様性に触れることはまだあまり多くないし...続きを読む、経済格差も家庭格差も隠匿されている。LGBTQだって。
それでもいずれそこはひらかれてゆく。知らない、では済まされない時がくるのだ。


筆者と息子の関係性がなんとも言えずよい。
かなり複雑でしんどい難問に彼ならではのやり方で立ち向かう息子を、ちょうど良い距離感で見守り支えている。
お互いが意見をもって語り合う。でも語り口は軽くてユーモラス。
思春期の男子とこんなに肚割って話せるだろうか。こんな風に子どもと共に悩み、成長するパンクな母ちゃんでありたい。

毎話重いテーマながら、筆者のカラッとした考え方とクスッとくるエピソードで、さらりと読める。
なるほど課題図書。

未来は彼らの手の中にある。

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Posted by ブクログ 2020年05月25日

多様性についてミクロ的な視点で語られていて、とてもとっつきやすく、純粋に楽しく読めました。

彼女たちのような体験はまだまだ日本では少ないとは思うけれど、これからもっともっと増えていくはず。
そう思うと、帯の「一生モノの課題図書」の意味も増してきますね。

いろんな人に読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

たいへんよく売れている本ですね。こういう本が売れていることに、今の日本へのかすかな希望を感じます。

ミドルクラスの通うカトリック系小学校から急転直下、格差と貧困の渦巻く「元底辺中学校」に通うことになった著者の息子さんが「主人公」のエッセイ風日々雑記だが、これがなかなかハードなもの。思春期の入口に差...続きを読むし掛かった子供のナイーヴな視点から描かれるのは、人種差別や格差社会、いじめやLGBTQなどの、地べたからのリアルな現実なのです。

答えのない問いの中でもがき、悩み、大人には考え付かないような見事なやり方で切り抜けていく著者の息子さんには、ただただ感心するばかり。でも、その姿を見守り、時に大人としてのアドバイスを与え、時に一緒になって悩む著者やその夫もすばらしく。ついつい「自分だったらどう答えるだろう」なんて考えてしまいます。

キレイごとだけでは済まない、リアルで矛盾に満ちた「多様性」と「ダイバーシティ」のありようを、ユーモラスに、だが真剣に取り上げた一冊です。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

多様性について深く考えさせられる。
日本だとほぼ日本人しかいないから、本当の意味で他の人の目線で考えるという機会がない気がする。イギリスのこの学校では人種的差別、女性差別、階級的差別などあらゆる差別があって、子供は平気で差別的な発言をしてて。でもだからこそ、なんでそういう発言をするのか?と、親のルー...続きを読むツや社会的背景を考えるきっかけになっている印象を受けた。違いが露骨にあるからこそ、その人の立場になって考えることができていくんじゃないかなと。
主人公が「エンパシー=自分で誰かの靴を履いてみること」っていうのも印象的。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

イギリスの社会的な事情がダイレクトに伝わってした。それは現地の思春期真っ只中の子ども達がさまざまな問題に自分なりの考えを持っていることが分かったからだと思う。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

息が詰まるほどに、重い。
「最近話題だから」と何気なく手に取った本は、コーヒーとケーキ片手間に軽く読めるようなエッセイではなく、心の中に大きく重い鉛を残していった。
このイギリスに住む親子が経験した事件たちは、「世界の縮図のような」と言われたように今や世界各地で起こっている。もちろん日本でも。
特に...続きを読むここ数年、人種の違い、経済格差の関係でいざこざを経験した身としては、時折辛すぎて手を止めることもあった。それでも最後まで読み進めたのは、私もこの現状と立ち向かい考え続けなければいけないし、私の他にも悩みもがきながらも乗り越えようとしている人たちがいるという希望を持ちたかったからだろうか。
この本は、答えを提示しない。
ありとあらゆる疑問や問題を読者に投げかけて、それに対する考察を述べるのみ。
議論ではなく意見の対立が渦巻くこの時代に、特定の答えを求めない質問を投げかけられるのは心が救われる思いだ。
考え続けたって解決しないと投げ出したくなることが何度もあった。未だに、差異を乗り越えて心から分かり合うことは無理ではないかと思ってしまうことはある。
私の中の答えは見つからない、見つかりそうにもない。それでも考え続けないといかないし、私は考えることをやめたくないと思えた。

個人的な思いが詰まりすぎて感想が爆発しちゃったけど、ひとまず今の新鮮な自分の気持ちを残しておこう。

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Posted by ブクログ 2020年05月23日

イギリスといえばハリーポッターみたいにおしゃれでかっこいい国っていうイメージだったけど、庶民的な目線で見ると貧困問題の根深い国だったんだなと思った。

わたしのしらないイギリスのお話し。
子ども目線なセリフで語られるとハッとさせられるというのは万国共通なのかもしれない。

最後、息子さんは「ぼくはイ...続きを読むエローでホワイトで、ちょっとグリーン」という話に落ち着いている。未熟で経験が足りない。新しい学校への不安やレイシズムへの想いが晴れた彼の心の成長も感じられるワードだった。

ところどころ、筆者のマッスルエピソードが出てくるのが個人的にツボだった。母は強し。遠く離れたイギリスでも日本で根付いた言葉は体現されている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月20日

小説のようだけどエッセイで、フィクションのようだけどノンフィクション。日本にいると実感がわかない非現実のようで、イギリスの現実。

イギリスのリアルの中で「ぼく」の1年半の精神的成長を「わたし」が客観的に考察し、でも時には皮肉を込めた風刺もズバッと物言い、新発見と爽快感に溢れた一冊でした。

驚くほ...続きを読むど筆者の客観要素が強い。「わたし」は日本の血を継ぐイギリス在住の方だが、彼女のアイデンティティは日本とイギリスのどちらに属するか最後まで分からなかった。
日本とアイルランドの【ハーフアンドハーフ】でロンドンに住む「ぼく」もまたアイデンティティに悩む、思春期に差し掛かった少年。友人や社会など周囲の環境に揉まれながらも徐々にアイデンティティを確立していく姿は剛健かつ柔軟な印象を受けた。

自分のアイデンティティはなんだろう。単に「日本」と言う大枠だけでは到底括れない。本書は自分にそう考えさせるきっかけを与えてくれた。

自分自身の帰属意識と向き合うために、是非お勧めしたい一冊。

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Posted by ブクログ 2020年05月20日

息子さんのふとした一言がすごく刺さる!多様性の中で生きるからこそぶつかり、気付き、成長するすることがある。多様性が叫ばれる時代に、手に取りたい一冊です。

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Posted by ブクログ 2020年05月18日

面白くて続きが気になり一気に読んでしまった。素晴らしい作品。
日本は多様性への理解がまだまだだなと。無知なままでなく、知る努力をしなければ。

息子さんの中学では日本ではあまり出会わないような出来事が次々起こるが、息子さんの建設的な考え方には驚いたし、すがすがしい気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2020年05月18日

多様性、社会、理想と現実。子供ならではの伸びやかな発想と、それだけではない考え方が深く考えさせられた。本当に面白い。

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Posted by ブクログ 2020年05月18日

こういう本は、今まであるようでなかった。そして何か分析が加えられているのではなく、ありのままの多様性を、ありのままの混沌としてそのまま書かれているところがいい。

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Posted by ブクログ 2020年05月18日

多様性の時代を生きるとはどういうことなのかなかなか日常的に自分事として実感しづらいが、読み終えてみて誰もがみな多様性の当事者なのだと思った。
大変読みやすく、言葉遣い、というか言葉選びに工夫を感じられ、飽きることなく一気に最後まで読んでしまいました。

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

イギリスに留学をしているのだが、イギリスはつくづく学びが多い場だと感じた。多様性、政治、格差、ジェンダー、様々なことを日常から学ぶことができる。

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購入済み

イギリスの教育と生活

ひろ 2019年07月11日

香港で小学生と幼稚園生の三人を育てるワーキングママです。
香港はイギリスの影響を受けていたとは言え、こんなにも教育制度が違うとわかり面白かったです。

英語、日本語(さらにうちは加えて中国語)のバランスに四苦八苦している自分と、筆者の言葉に対するシンプルな考え方が全く違うので、参考になりました。

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