【感想・ネタバレ】119のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年02月03日

若干詰め込み過ぎかなと思うほどの短編集。短すぎて呆気ない幕切れのお話もあればフェイスコントロールや逆縁の午後などずしりと重たいお話も。連作短編なので繋がりをもって読めたのがとても興味深い。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年01月11日

長岡弘樹の消防士の心理を描いた9つの短編でしたが、どこか教場シリーズを彷彿とするような内容で、さすがに長岡弘樹の心理ミステリーは、どの作品も面白いですね!
長編でなく短編というのが、また内容がコンパクトな分、濃密で心理描写が巧みで面白いですね!
特定の人間が主人公な作品ではないので、教場のようにシリ...続きを読むーズものにはならないのかもしれませんが、続編ができればまた読んでみたいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年10月10日

「えー知らなかった」ということが今回もいろいろの短編集。
「それはちょっと無理あるんでは」という展開や設定も今回もまたありますが、それもまた面白く読めました。
長岡さんのでまだ読んでいない作品があるのでコンプリートを目指したいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年06月25日

短編ミステリの名手である長岡さんの新作は、警察学校から消防署に舞台を変えた全9話の連作集。
消防士をヒーローとして描いているのでは無く、仕事上の葛藤や軋轢などの人間くさい部分も描かれているので、一編一編が短いながらも小説としての厚みが感じられた。今更だけど、やはり巧い。
どの話にも謎が出てくるが、探...続きを読む偵役が固定している訳では無く、全てすっかり説明される事でも無いので、読者の理解力も必要になってくる。それはそれで面白かったし、何より最終話が見事。また一つ、傑作が読めた。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月13日

 警察学校を舞台とした『教場』シリーズで知られる長岡弘樹さん。新刊の舞台は消防署である。警察官同様に、死と隣り合わせの任務に当たる消防士たち。

 「石を拾う女」。研修帰りの消防士が見かけた、女性の仕草とは。消火だけではない消防士の任務。一般人なら気に留めないだろう。「白雲の敗北」。命を救えなかった...続きを読む現場で、救ったものとは。そんな特技があったために、回りくどく利用されたねえ。

 「反省室」。数少ない女性消防士。熱意に冷や水を浴びせる上司の意図とは。酷い事件だが、それは消防士の管轄外では…。「灰色の手土産」。皮肉な巡り合わせ。事実であれば消防士としてあるまじき行為だが…あくまで上司の想像でしかない。

 「山羊の童話」。友人宅で火災に出くわした消防士。原因は…。おいおいおいおい、消防士のモラルとして、そんなショック療法ありなのかよ。「命の数字」。語り部は消防士の父。これはびっくり、知らなかった。現場にそれがあってよかったねえ。

 「救済の枷」。指導者としてコロンビアに来ていた消防士の体験。そんな技を使う機会には陥りたくない。彼は前を向けるか。「フェイス・コントロール」。こういうニュースはよく聞く。たまたま機会が訪れたとはいえ、消防士としてそれは…。

 「逆縁の午後」。消防士の行動に突っ込みたくなる本作だが、最後の最後に最大の突っ込みどころが用意されていた。あまりにも浮かばれない…。

 相変わらず、1編当たりは短いにも関わらず濃密で、長岡ミステリーらしい着眼点に脱帽するが…この分署の管内には住みたくないなあ。『教場』シリーズにも、警察官としてどうかと思う人間は登場したけどさ。

 百歩譲って、『教場』に登場したのは警察官の卵だが、本作に登場する消防士は現場経験を積んだプロである。プロの行動としては正直引っかかりを覚えたのだった。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月31日

消防士の前に弱い人間の一人だということが描かれている。「フェイス・コントロール」や「逆縁の午後」など心がずんとするどんでん返しもあるが、短編で読みやすい。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月24日

消防士をテーマにしたミステリー連作集。

・石を拾う女
・白雲の敗北
・反省室
・灰色の手土産
・山羊の童話
・命の数字
・救済の枷
・フェイス・コントロール
・逆縁の午後
の9編収録。
この著者の短編は連作の方が面白いです。
わざとらしい蘊蓄やあざといオチは鼻につきますが、そんなに読後感は悪くない...続きを読むですし、サラッと読めました。
登場人物のうち、大杉は感情的な闇が深いような気がしましたが、他の登場人物は暗部がありながらも好人物たちでした。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年02月20日

和佐見消防署消防官たちの9つの物語

消防官は人を助けるヒーローではない。彼らは誰もみな、いつ顔をだすか分からない闇を抱え、ぎりぎりのところを押さえつけている危うい存在。

恐怖は他人に感染していく。迫り来る危機...

9つの話は、微かに交わり、見えにくい。
消防官として入官し、時が流れ、退官まで...続きを読む

最後に残るのは、苦い記憶と、微かな思い出だけ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年01月22日

消防署を舞台にした9話。過酷な業務内容がよく描写されてると思う。

最後の話は救われないなぁ、、、

「石を拾う女」
「白雲の敗北」
「反省室」
「灰色の手土産」
「山羊の童話」
「命の数字」
「救済の枷」
「フェイス・コントロール」
「逆縁の午後」

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年11月05日

3.5

消防士の人間臭さを描いたドラマ。
数々のトリビアがタメになります!

「石を拾う女」
研修会の帰路、川べりで見かけた女・三咲季に自殺の兆候を見た今垣は、思い止まらせる事に成功するが…
やがて付き合う様になった三咲季が、再び起こした狂言自殺の意図とは。

「白雲の敗北」
火災現場で栂本が何か...続きを読むをポケットに忍ばせるのを見てしまった土屋は…
要救助者が必死に伝えようとしたのは…

「反省室」
休日の安華が目撃した突風による火災で一人の少年が命を落とす。
偶然の?火災には秘められた真の意図が…

目の前にいる人だけか? 252は。

「灰色の手土産」
市民の通報で、獰猛な犬が男性に噛み付いている現場に向かった大杉は、被害者が自分の恋人を奪った男である事に気づき…

男が手土産を持ち帰る時…

「山羊の童話」
アパート火災で1名死亡。
出火原因は一緒に飲んでいた元消防官・垂井の過失という見解に。それを苦に自殺を図る垂井だったが、やがて全く別の出火原因が判明する。
垂井の命は…

「命の数字」
栂本の父・康二郎が訪ねた友人宅でトイレに入っていると、友人が倒れたタンスの下敷きとなり扉を塞ぎ、閉じ込められてしまう。
プッシュボタンに触れない状態で電話を使って通報する方法とは…

「救済の枷」
日本のレスキュー技術を伝授する為、コロンビアに赴いた猪俣は反政府ゲリラに誘拐される。
手錠をされ監禁されたアジトからの脱出方法とは…
救助した人間は憎む事が出来ない

「フェイスコントロール」
土屋に対する総務課長・綿貫のパワハラは熾烈を極め、限界ギリギリに追い詰められていた。
そんな折、綿貫の自宅マンションで火災が発生し土屋が救助に向かうが綿貫はクローゼットの中で死亡してしまう。
現場には引越しの手伝いで大杉が訪れていたのだが…

「逆縁の午後」
今垣の友人・吉国の息子が現場の転落事故で殉職し、お別れの会が開かれる。 吉国自身の司会で会が進行してゆく中、転落は事故ではなかったという衝撃の事実が明かされるが…

息子の死の真の原因とは、
そしてそこに追いやった人物とは…



◯今垣睦生
和佐見市消防署漆間分署の消防司令
◯栂本俊治
漆間分署の消防士。係長(司令クラス)。
父親が音楽教師で譜読みはもとより採譜までこなす。
◯吉国智嗣
和佐見市消防署西部分署消防司令。
後に副署長。運動神経抜群の息子も消防士に。
◯大杉洋成
漆間分署の消防士。
高校時代は相撲部で情に熱い。土屋とは同期。
◯土屋崇文
同じく漆間分署の消防官。
線が細い。耳にした音楽を瞬時に記憶する能力を持つ。
◯高槻三咲季
自殺しようとしているのを今垣に見抜かれ止められる。その後付き合う事に。
◯志賀野安華
救助隊任務(オレンジ)唯一の女子。負けん気が強い。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月26日

教場の消防版ですね。
ミステリとしては読めるが、実際の消防でここまで殉職が多いと困ると思いながら読んでしまった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年10月07日

【収録作品】石を拾う女/白雲の敗北/反省室/灰色の手土産/山羊の童話/命の数字/救済の枷/フェイス・コントロール/逆縁の午後

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年10月01日

9月-19。3.0点。
消防署の連作短編。1編が三十頁前後と短め。
教場シリーズのような主人公がいるのでは無く、メンバーまんべんなく記述した感じ。
さらりとし過ぎてるかな。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年08月15日

教場の雰囲気と似てる。消防士だって人間だもの、私的な事情がいろいろあるでしょう。とはいえ、消防の皆さんはヒーローであってほしい。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年07月17日

消防士を主人公にする連作短編集。鮮やかに人命を救助する、というよりも人間臭い面を描いている。

最初はあまり頭に入って来なかったけれど、途中から加速して面白くなってきた。

消防士薀蓄があちこちにあり、それもまた良かった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年07月11日

「消防士」という、ある種「男の子の夢」のひとつでもあろう職業をテーマとした作品です。
…とはいえ、進学校の男子校だと、あまり消防官を目指している、ということは聞かず、体力への自信のなさや、TVでの扱い(警察や医者はドラマになっても、消防士はドラマになることがすくない?)なども関係しているのでは、とも...続きを読む思います。

ある消防署に勤務する消防士たち、一人ひとりの物語をまとめた短編集です。おおまかな時系列で短編が並んでいますが、一つひとつの物語が関連しているわけではなく、それこそ一話完結のドラマを見ているような感覚です。
登場人物の個性も特徴がありますし、それぞれの物語には「どんでん返し」とでも言えるような「謎解き」の要素もあり、気軽に読み進めることができると思います。

一方で、それぞれの物語について、動機が不明瞭であったり、事件の「現実感」がなかったりする、といった部分もあるように感じました。個々のストーリーを読み終えて、「感動」とまではいわなくとも確かにしみじみさせられる感覚があったり、「消防士」も一人にの人間であって弱い部分があるということを改めて気づかせてくれたりするなど、楽しめる要素もあったので、全体を通して「中途半端」な読後感となってしまったのが少し残念です。全9編の短編が収録されていますが、本数を減らして(とりあげる事件を減らして)、一つひとつの事件についてより深い作品になればもっと面白かったのかな、とも感じます。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年06月27日

和佐見市の消防署を舞台に、そこで働く消防官たちを主人公にした9つ連作短編。119というタイトルを見たとき、「あ~、また消防士ものね!」と「傍聞き」の二番煎じ的な仕事への矜持を描く短編と思いきや、今回はちょっと違う。

「消防官は誰もみな、いつ顔を出すかわからない闇を抱えたまま、それをぎりぎり押さえつ...続きを読むけている危うい存在だ。」

警察官と並んで、自殺者が多いという消防官。現場では日々、生と死を分ける場面に直面し、救えなかった命を前に自らの中に闇を抱えていく。
彼らはただのヒーローじゃなく、ギリギリのところでそれに応えているんだなぁ~。
彼らの抱える様々な問題を描く9つの物語はいつものような爽やかさはないけれど、かっこいいだけじゃない姿もまた真実なのかな・・・

ひとつひとつの短編はひねりがあり、ちょっとした伏線があとで効いてくる展開は長岡さんの真骨頂で、予想できた時はスッキリ!、ハズレたときでもそうきたか!とどちらも楽しめました。

このレビューは参考になりましたか?