【感想・ネタバレ】あちらにいる鬼のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年05月05日

夫の不倫について、妻の立場と愛人の立場で章ごとに一人称で書いた作品。妻VS愛人というよくあるパターンだが、よく書けてると思って読んでいたら愛人のほうが彼との思いを断ち切るために出家する。

あらあら、瀬戸内寂聴の生き方をにインスパイアされた作品なのかと読み進めて、最後の参考文献が瀬戸内寂聴のものばか...続きを読むりなので驚いて調べたら、実話に基づいたモデル小説でした。

井上光晴とその妻、それに瀬戸内寂聴との関係を、娘の井上荒野が書いたものだった。中に娘さんが出てくるが、これが作者とは知らなかった。

両親のことについて、キチンと文章にしたいという意志が感じられる。

奥さんと瀬戸内寂聴の関係は妻と愛人というありふれた関係からどんどん深まりを見せ、夫を通じての戦友のような、お互いを認め合う存在になる。

剃髪式のとき、奥さんは夫に現場に行くように話をする「なぜならもしも私が彼女だったら、来てほしいと思うから。」

「私は長内みはるに出家してほしくなかったのではなくて、出家する彼女が羨ましかったのだと。」

「長内さんの弔辞のことはちっとも悪く思っていなかった。実際のところ、葬儀場であれを聞いたとき私は感動したのだ。このひとは、これほど篤郎のことを好きだったのだ。衆目の中でそれを堂々とあきらかにできるのだ、とわかって。」

「長内さん所縁の墓地に篤郎を埋葬することに決めた~断ればその理由を考えねばならず、嘘を吐いたって伝わってしまうものはあるだろうから。なんてことだろ。私は長内さんそのひとに対してすら、彼女と篤郎との関係を口にしたくなかったのだ。薄い皮膚の下のあちこちで膨らんでいる腫瘍を見せたくなくて。」

「その墓地に、私も埋葬してもらいたい。それだけは海里に約束させるつもりだ。



同じ墓地内の一区画を長内さんも買ったという。死んでからも彼女が篤郎のそばにいるというなら私もそうしたい。篤郎もそれを望んでいるだろう。生きているときと同じように、彼女と私、両方ともいてほしいだろう。私のほうが彼女よりも少し早く篤郎に会える。私は少し嬉しい。」

男女の関係は友情のようなものになり、大きい絆で二人は結ばれるが、それでも嫉妬心は消えない。灰になっても残る。人間の業を感じさせるとこまで踏み込んだ記述になっている。

『愛が、人に正しいことだけをさせるものであればいいのに。それとも自分ではどうしようもなく間違った道を歩くしかなくなったとき、私たちは愛という言葉を持ち出すのか。』

『ふわふわした、踏みしめることができない日々。おまけみたいな日々。搾りかすみたいな日々。死にたいというのとは違うような気がする。絶望していたわけではない。ただ、その頃から、もう願いや期待がなかった。篤郎がいなくなったあとの、あたらしい人生。第二の人生。そんなものは自分には必要ないとわかったのだ。』



瀬戸内寂聴さん推薦

モデルに書かれた私が読み 傑作だと、感動した名作! !

作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。

五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、

この小説の誕生を誰よりも深い喜びを持って迎えたことだろう。

作者の母も父に劣らない文学的才能の持主だった。

作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう。

――瀬戸内寂聴



本雑2019年度ベストテン 3位

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Posted by ブクログ 2020年11月25日

穏やかなように見えて
二人の女性の中には
しっかりと鬼もいたんでしょう
それがお互いに見えてもいる
また 二人を苦しめる
男こそ真の鬼でもある

でも最後まで
友人でもあった 妻と愛人と夫

この真の恐ろしさを隠して
男性は見ないふりをしないと
不倫できないですね

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Posted by ブクログ 2020年07月22日

著者の御父上とその不倫相手であった瀬戸内寂聴先生の話であると知っては読まずにおられようか。

この作品は、井上荒野さんが作家として、作家の娘として、書かねばならない、向き合わずに通り過ぎることのできない業のような作品だったのではと想像します。
やぁ、作家ってすごいと思わされました。
瀬戸内寂聴先生を...続きを読む「鬼」と呼んじゃうし。しかしそうとしか言えないと言うのも伝わってくる。
作中で井上さんのお母さんに当たる女性もすごい。女の生き様という言葉が浮かびます。

井上荒野さんは何冊か読んでいますが、自分は結構「読むぞ!」と構えて読まなければ何か心をざらっとすっかり持って行かれそうな怖さを感じるので元気な時(?)に手に取ります。

確か年末か年始に読んだのですがすっかり登録するのを忘れていて今頃登録(汗)

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Posted by ブクログ 2020年06月23日

第三者にはなかなか理解しがたい三角関係…
その子供(娘)が著者であることにも驚きました。
本作では、白木篤郎を愛した女性達の気持ちが伝わりました。

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Posted by ブクログ 2020年05月02日

かつて作家 井上光晴と瀬戸内晴美は道ならぬ恋をしていた。それを井上光晴の娘で直木賞作家の井上荒野が書いた。
瀬戸内晴美は出家して井上光晴との恋に終止符を打つ。
どうしようもない嘘つきで、女の人が好きで、女の人もほっとけない男性っているものだ。白木篤郎はそんな男。そして、白木をはさんで対岸の鬼を見据え...続きを読むるみはると、妻の笙子。
不実で、その場限りの嘘をつく。だけど好きで別れられなくて。
はるみが白木の浮気に対して他の男と関係を持つことで抗議する。
はるみの出家を聞いた笙子が、やはり他の男と関係を持とうとする。
肉を見返すのは肉。なのかも。

はるみは「わたし」、笙子は「私」。
一見、逆では?と思える細かな描写に、その意味を考える。

はるみが出家する前日、白木に一緒にお風呂に入ろうと誘われる。今まで一度だになかったのに。そして髪を洗ってもらう。性的な意味合いは感じられない描写が続き、白木は両手ではるみの顔を挟んで自分のほうに向かせ、
「ほら、きれいになったよ」
と言った。

p132
行こうか。白木は腰を上げながら、わたしの手を取った。そのままわたしたちは手を繋いで海に向かって路地を歩いた。白木にとっては、熱でふらつくせいだったのかもしれないけれど、彼と手を繋いで歩いたのはそのときがはじめてだった。その手は熱くて乾いていた。
わたしの体の奥底から込み上げてくるものがあった。この男がいとしい、とわたしは思った。どうしようもない男だけれど、いとしい。いとしくてしかたがない。

p156
そのときわたしたちは手を繋いでいた。短い間だったが、路地で繋いだ手と手が溶け合って今は一本の手になっているようで、繋いでいることさえ意識されていなかった。

p169
おかしな話だけれど、わたしは娘のことを思い出した。娘を捨てたときのことを。またひとり捨てたのだと思った。あのときと同じ、決して取り返しがつかないかたちで。

p199
ああ、そうだったのだとわたしは思う。今このときのことも--白木の家の夕食に呼ばれて、彼の家族と声を合わせて笑ったことも、家族の前で白木がわたしに敬語を使ったことも、その使い方の思いきりが悪くて、なんだかおかしな喋りかたになっていたことも、二年か三年後に、ああ、あのときまだわたしと白木の間には男と女の部分があった、と思い返すのかもしれない。愛、あるいはそれだと信じていたものを、わたしたちはそんなふうにしてしか失えないし、忘れられないのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年02月18日

著者が自身の、父と母、不倫相手の瀬戸内寂聴との関係を書いた本だと知り何ともすごいなと読んでみたくて。
白木が本当に女性にだらしなさすぎてびっくりの連続だったし奔放すぎる!そしてとにかく夫人が寛大すぎる。2人の女性は白木から何故離れられないのか不思議でならなかった。
普通不倫は憎まれる事なのに、何だか...続きを読む最後の方2人の関係性がすごいなーいいなーってちょっと思えて不思議だった。

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Posted by ブクログ 2020年02月15日

いやいやなんとも味わい深い。とても良かった。蓮の葉のような小説。ここ何年かで1番いいかも。
井上荒野読んだ事なかったんだよな、そう言えば。これから暫く荒野週間だ。

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Posted by ブクログ 2020年01月31日

瀬戸内寂聴が絶賛するのがわかる。

この関係性でこの作品を作れる技量?的なものを感じた。
どっちにもよらず、どっちの想いも掬い取っている感じ。

良作、という言葉がしっくりくる作品

2020.1.31
14

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Posted by ブクログ 2020年01月11日

これはよかった。若い人にはよくわからないかもしれないし、こんなの絶対おかしいと思う人もたくさんいるだろうから賛否両論は免れない思うけど、そんなことはどうでも良いと思わせるような力のある小説だった。

寂聴さんの本を読んだり、実際に会って話を聞いて書いたとのことだが、後半276ページからは、寂聴さんが...続きを読む書いてる文章のように思えてきて唖然としてしまった。本を書く人同士がわかる凄みというか、覚悟というか。

井上荒野恐るべし。

あっぱれ。

人は恋愛をしてナンボよな、まったく。

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Posted by ブクログ 2019年12月16日

これは凄い小説だった。力を込めて読む話しで、読後しばらく脱力した。

まずは実話である事。作者が自分の両親を描いている事。父親の不倫を詳細に書いている事。その不倫が深く、精神的にも繋がり、不倫相手の女性が出家する程である事。作者の母が不倫に気づき、嫉妬もし、それでも泰然とし美しくあり続けている事。そ...続きを読むのうち母と不倫相手が共感し始める事。父の死後も不倫相手・母の3者の繋がりが絶える事はなく、お墓にまでそれが繋がる事・・。書き切れない程、凄みのある内容が含まれているが、最大に凄いのは、これを綺麗にまとめている作者の力量だと感じた。その力量の為に、決して綺麗な内容ではない話のはずなのに、高潔な内容だったという印象さえ残すような小説に昇華されていたと思う。

やはり印象に残るのは母の強さ、賢さ、美しさ。その最期も美しかった。最期の描写は、さすがに身近にいた人にしか描けなかったと思う。涙が出た。

それにしても、ここまで愛される男性もすごい。描写からはどこがそこまで良い男性なのか分からなかったが、それはやはり娘が描いたからか?と真面目に思う。

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Posted by ブクログ 2019年09月27日

井上荒野さんの作品はまだ数作しか拝読していませんが、この作品は作者渾身の作ではないかと思いました。

作家であるお父様の井上光晴さんと、お母様、そして尼僧で作家の瀬戸内寂聴さんの不倫関係を書かれた作品です。
荒野さんとしては、作家として書かずにしておけないテーマだったのであろうと思いました。

白木...続きを読む篤郎(井上光晴氏)はどうしようもない、女たらしのダメ男ですが、女たらしゆえになぜこれほどにと思う程女性にモテます。
長内みはる(寂聴氏)は懐の深い女性で、男前です。
妻の白木笙子は本当に賢い女性で、二人ともなぜ、こんな男性が好きなのだろうと思ってしまいます。
そのエピソードも色々出てきますが、妻が産院に一人でいるときに他の女性の元に行ってしまっているなんて、妻の心中を考えると全く持って酷いとしかいいようがないです。
でも、確かに篤郎は女性にだらしがなかったけれど、本当に人間らしくて、面白い方であったのでしょうね。

この作品は1966年篤郎40歳、笙子36歳、みはる41歳、長女の海里5歳から始まりますが、昔の人は皆大人ですね。
作者の荒野さんは私より少し世代が上の方ですが、完全に二人の女性の目線から書かれていらっしゃいます。
私は、父親を見る娘の目線で読んでしまったように思います。

最後の二人とも篤郎のことが本当に好きだったのだとわかる場面では、なんだか不覚にも涙が滲んでしまいました。
二人の女性の関係は、修羅場のようなものは一度もなく、途中からは同じ人を好きになったという同士のようにもみえる清々しいもので、読んで嫌なかんじになる話では全くありませんでした。
この作品は、荒野さんの代表作となられるのではないかと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年04月03日

実名は伏せてあるが、瀬戸内寂聴と井上光晴の不倫の物語。半分くらい読んだところで、その井上氏が筆者の父親であることを知って驚いた。筆者からすれば、「母」と「父の不倫相手」が、交互に各時期の自分たちを語っていくのだが、その描き方は中立で聡明。ウエットな内容をドライな目線で書き秀逸だった。

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Posted by ブクログ 2021年03月29日

あちらにいる鬼

著者:井上荒野
発行:2019年2月28日
朝日新聞出版

素敵な、傑作小説だった。
瀬戸内寂聴は、夫の教え子との不倫で幼い娘を置いて家を出た。その青年と別れた後、今度は妻子ある作家と不倫、その後、一度別れた青年が戻ってきたのでまた付き合う(これは不倫ではないかも)。その終盤期に作...続きを読む家・井上光晴と出会って不倫関係に。それは出家するまでの数年間続き、出家後も肉体関係こそはないが付き合いは続いた。

この小説は、瀬戸内寂聴と、井上光晴の妻の、視点で、井上光晴との三角関係を描いたもの。著者の井上荒野(こうや)は光晴の長女。直木賞作家だが、この小説は純文学と言っていいと思う。瀬戸内と光晴の妻のパートが交互に出てくる。どちらも「私」という一人称を使ったイッヒロマン形式。ただし、あくまで事実にそった内容。

光晴の妻は、夫と瀬戸内との不倫に気づいていたが、そのことを誰にも言わなかった。晩年、娘にも聞かれそうになったが言わなかった。そして、瀬戸内とは面識があり、付き合いもあった。自宅に呼んで家庭料理も振る舞った。瀬戸内が出家する剃髪式に行ってあげなさいと夫を促すほどだった。この小説によると、瀬戸内のことが好きで、憧れもあり、しかし、浮気を頻繁にして嘘ばかりつく夫を巡っては、微妙な位置関係にあることが描かれている。

2人の素敵な女性が、それぞれの視点で、どうにもならないが魅力的な井上光晴という男をどう見ていたのか、自分自身に問いながら話は進んでいく。

小説としては年の締めくくりの一冊。良作に出会えた。

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Posted by ブクログ 2021年03月23日

不倫する女とされる女、双方からの視点で描かれた作品。
それぞれの描写が共感しやすい。
印象に残ったのが、不倫をずっとされ続けてきた妻の死を前にした夫に対する最後の態度だ。
心底嫌っていたのだと思う。
でも夫が最期に求めたのは妻であった。
瀬戸内寂聴がモデルとして描かれているが、世間も井上の妻子も瀬戸...続きを読む内寂聴のことを暖かく迎えていて、それは本人が魅力的な人物なのだからであろうが、私はこの上なく図々しく見た目も美人ではなく好きではない。

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Posted by ブクログ 2021年02月15日

 物語形式であるが、事実にそって書かれた物語。「父・井上光晴」から17年が経ちいろんなものが枯れてきて、やっとここまで書けたということなのだろう。読みやすいいい文章。ほかの著作も読みたくなるような。

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Posted by ブクログ 2020年12月07日

読み始めると一気に読めた。
読み進むにつれて、
これは一体どういう位置?存在?の人が
書いてるんだったっけ??
白木さんの子供なんだよね?
っていう読む前にわかっていたはずのこと、
むしろそこに興味を持って読み始めた
はずなのに、頭を締めてきた。

白木にとって笙子さんと寂光さんは、
数いる女性の中...続きを読むで特別な存在だけれど
同じように笙子さんと寂光さんに
とってもやはり
特別な存在だったのだ。


印象に残った文章
愛が人に正しいことだけをさせる
ものであればいいのに。それとも自分では
どうしようもなく間違った道を歩くしか
なくなったとき、私たちは愛という
言葉を持ちだすのか。

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Posted by ブクログ 2020年09月28日

寂聴さんの過去の話と聞いて予約してみた。情熱的という言葉で括ってしまってよいのか?色んな愛の形がある。見た目も性格もどこが魅力的なのかよくわからないままたくさんの女性が惹かれていく。才能か?淡々としている文章が逆に読みやすく、一気に読んでしまった。

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Posted by ブクログ 2020年08月27日

とてつもない感情が時間が過ぎることで透明になっていく
壮絶な経験が遠い昔の他人事になっていく
死ぬ日にそう思えるなら救われると感じました

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Posted by ブクログ 2020年02月08日


なんと言ったらいいのだろうかこの小説は。

自分の父と、不倫相手の女性と、そして自身の母、三人の間で何十年と続いていた関係性をここまで書ききることがまずすごい。そして読んだ側に、誰しもにあたたかな感情を抱かせてしまうこともすごい。家族であるにも関わらずいい意味で客観視しているというか、でも赤の他人...続きを読むではここまでの距離感は出せない絶妙さ加減。

話はだいたい半分あたりでがらっと様相を変える。前半は良くも悪くも男と女の憎愛とでも言うべき感情が、白木を中心に渦巻いているけれど、長内みはるが出家を決めた後は、雪が降る中でもごうごうと燃える頼りがいいある炎のようになる。しんしんと降り積もる感情が、炎で瞬く間に溶けていく。これが愛なのか分からないけれど、憎くも感じてしまっていたような愛が、ただ愛として燃え続ける機会を得て、その役を真っ当していくような。

そして男と女以上に、女と女の関係性、夫婦とは、さらには人間と人間のあり方についてとても考えさせられる。きっとわたしもこの場にいて、母と父の不倫相手がつかず離れずの距離にあり、さらには墓も一緒にすると言われたら、到底理解ができないだろうと思う。でももうその理解の域に、三人はいない。当人たちですら理解できないものがあるのだろうと思う。それは自分を誤魔化し、嘘を本当のように動かしてきたツケとも言えるかもしれないが。誰から見ても、あちらにいるのは鬼にしかならず、ただその鬼から見れば自分も鬼。咎められるべき存在であるかもしれないということも、少し念頭において生きたい。

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Posted by ブクログ 2020年01月15日

不倫とか若い男との性愛とかの話かと思いきや、
主人公の女小説家が出家するところで、物語はぐるんと変化していく。後半がすごく良かった。人を愛する事はいいなぁと思った。

心に残った一文。
「はっきりと言葉にできないものを言葉にしようと奮闘している」
何か書こうとする時の私の気持ちと共感した。一方でまた...続きを読む、それは作者本人のこの小説全体について言っているようにも思えて印象的だった。

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