【感想・ネタバレ】だから殺せなかったのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年02月22日

新聞記者モノが好きといったら、おすすめされました。
ミステリーの賞をとった作品です。まさに今の時代の問題を切り取ってきてテーマにしたような小説でした。横山秀夫さんの新聞社モノのリアリテイは高いのですが、こちらの方がよりリアルです!
アメリカの有名なゾディアック事件を彷彿させるのですが、こちらは新聞紙...続きを読む面上で記者と犯人が往復書簡します。読み終えるとタイトルの意味深さが・・・

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年02月22日

読み応えのある社会派ミステリーで面白かったです。タイトルの「だから殺せなかった」が、沁みるなあと思いました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年03月22日

もし、競合作品に『屍人荘』がなければ、文句なしに鮎川賞でしょう。『屍人荘』てアレルギー出た方にはオススメ。
そうでない方にもオススメ(笑)
よくぞ本にしてくださったなと、創元さんに感謝すると同時に、一本木先生には書き続けて欲しい。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年03月16日

衝撃。強引なところは多少あるけれど、これが本当に新人作家なの?未解決の連続殺人事件が世間を騒がせている最中、犯人から主人公の新聞記者宛てに手紙が届く。「俺が犯人だ。俺の殺人を言葉で止めてみろ」このセリフに不謹慎ながらシビれた。始めはスロースターターな展開と、討論が繰り返し続くので読むのに辛抱が必要だ...続きを読むったが、読後はそんなもの吹っ飛ぶインパクトと涙。『だから殺せなかった』のタイトルがずっと余韻に残る。文体もミステリーなのにどことなく文学的な香りがして好みだ。鮎川賞、私だったら『屍人荘』より断然こっちを推す。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月07日

屍人荘の殺人と鮎川哲也賞を争ったのはうなずけると思った。序盤は中々話が進まなくてなんだかなぁと思ったけど、第3章からはあっという間に読んでしまった。だから殺せなかった理由が同じだとは…。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年05月06日

新聞記者と連続殺人犯の新聞紙面での殺人に関する論議を中心として進むミステリ。
読み応えがあり面白い。TVドラマでもいけそうな題材。
最後の最後で、こんなどんでん返しがあるとはねぇ…

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月17日

Twitterから知って、手に取った本。最初はきれいな表紙だな、と思った。

一本木記者は首都圏での連続殺人の犯人から指名を受け、紙上での張りつめたやり取りをすることになる。自らを【ワクチン】と名乗る犯人と犯行の様子や犯罪論を戦わせる。犯人の犯行動機とは。犯人はどんな人間なのか。

初めての作品とは...続きを読む思えないくらい、文章が美しい。誠実な描写。人物像の確かさ。作中に出てくる人物は生き生きと動き、その肩に気軽に手を置けそうな気さえした。読んでいて本当に安心感のある文章だった。
私は両親に恵まれたとはちょっと言いにくい家庭に育ったからか、血を分けた、ということに何の信頼も置けない人間に育った。だから本や映画、漫画での母親と子供の神秘性さえ感じる関係とか、ひたむきな愛情とか、母親への信頼をフィクションとしか思えずに生きてきた。それと同時に世間の、または制作側の父親という生き物へのあまりの関心のなさに疑問を持っていた。たしかに母親は一年近くを腹のなかで育て、出てきても目を離せばすぐ死んでしまうような存在を気にかけ四六時中過ごすことになるので絆ができやすいのだろうとは思うけれど父親だって無償の愛とか、この身に変えても的な愛情を描く作品もあったらいいのにと思っていた。そういう部分でも、この小説はとても良かった。
第一章で江原洋一郎が思い出す小学校の授業参観の日の夢の話。私はこの部分を読んで何故なのかわからないけれど涙が出てしまった。彼が両親との血の繋がりがないことを深く傷つく場面も、そんなに深く両親から愛されていたんだなと微笑ましいような気持ちで読んだ。この人たちと血の繋がりがあることが彼の誇りのひとつだったんだろう。それを取り上げられたことに腹を立てていたのかもしれない。
犯人と記者の対面。犯人から語られる動機に、私は自分の胸が苦しくなった。私は虐待を受けていない。虐待には多分ならない。でも虐待にあった友達はいる。死んだ子も生きてる子もいる。彼らのことも思い出しながら読んだ。私は死んで当然の人間はいると思っている。死んだほうがいいと思う人間もいると思っている。死ねばいいのにと思った、願った、人もいる。だから、犯人の言う殺人という方法で救われた人も確かにいると思う。間違っていると言い切れない殺人もあると私は思う。それが社会的に認められてはいけないことも分かっているけれど、こんなことをしておいて罪に問われずのうのうと生きているやつがいることが腸が煮えくり返りそうになる時もある。作者がそんな風に読んでもらいたくはないだろうけれど、私は犯人の慟哭を読みながら、彼に同調して泣いた。
だから、殺せなかった。その言葉に血は確かに通っていた。過ごした時間は嘘にはならない。
罪は見えるものでも、見えないものでも、罪と自分が気付いた時から償いは始まる。
洋一郎君がゆっくりと幸せをまた築いていけることを願う。犯人にも、そうあってほしい。
そして一本木記者にも。
この作者の本をもっと読みたい。

このレビューは参考になりましたか?

久々に満足した本格派ミステリー

Feb 2019年02月26日

第27回鮎川哲也賞で「屍人荘の殺人」と争い、優秀賞を受賞した作品。

連続殺人犯「ワクチン」から、太陽新聞記者の一本木透記者あてに公開討論を挑む犯行声明が届く。紙面上で犯人と記者が論戦を繰り広げる。紙上戦は世間の注目を集め、赤字に苦しむ新聞社の売り上げは急上昇する。殺人すらも利用しようとする新聞...続きを読む社幹部の思惑。苦い過去を持つ一本木記者の苦悩。
一方、両親の愛を一身に受け育ってきた我が身の出生の秘密を知り苦悩する青年、江原洋一郎の存在があり、物語は後半にむけていくつもの要素がクロスし、影のテーマが浮き上がってくる。
「ワクチン」の告白と慟哭。最後に大きな衝撃。

緻密な描写と巧みなストーリー展開で、心を掴まれて離せない作品です。
読み応えがある上質なミステリー。

人気のライトなミステリーや量産型に飽きた方には、ぜひオススメします。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月02日

ちょっと文章が硬くて読みにくかったし、犯人と一本木記者とのやり取りは哲学的で難しい言葉もあったけど、新聞社の経済的不振や事件によって広告をとったり部数を伸ばすというジレンマは面白かった。ほんとに作者は新聞社の人なのかな。作者と同じ名前の記者が出てくるし。因果応報。虐待した人が殺されるってのは社会的に...続きを読む見れば善なのか。でもやっぱり見方によって悪は良いとされるし、良いとされることも悪となる、というのはいろいろな面で言えることだと思う。自分の罪を一生抱えて生きていくしかないと思う。でも子供を産むまで妊娠という時期を過ごさなきゃならない女に比べ、パッとその原因を作ってそれしかない男の方が堕ろせとかいらなかったと言いがちな気がする。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年11月07日

面白かったです。初めましての作家さん…と思ったら、一本木透さんって作中の新聞記者さんだった。辻村深月さんみたいな感じかな。
「俺の殺人を言葉で止めてみろ」と、連続殺人犯と新聞記者による新聞の紙面でのやりとり、ドキドキするのですが、やっぱりお互いに何かを隠している…と思っていたら、真相はおおおと思いま...続きを読むした。
犯人は陽一郎のお父さんの江原さんだし、江原さんは養父なのですが陽一郎の本当の父親は一本木さんだと知っていて「お前は子供を捨てた」ということで本当は一本木さんを殺そうとしていた。でも、一本木さんのある顔を見たら陽一郎にそっくりで…「だから殺せなかった」か……!
そして実は、一本木さんももしかしたら自分の子どももどこかで生きていないかな、と思っている。江原さんが陽一郎は一本木さんの子どもだと伝えてないし、真実を知っている陽一郎も父は江原さんだと決めているし。江原一家の絆は良いなぁと思います。
江原さんの殺人理由も悲しいけど、他人から殺そうと思うまでこの父親たちが憎まれるその方が罪深いなぁと思ってしまいました。
ゲスい教授が一体どうなっているか気になるので星ひとつ減らしてしまいました…
でもぐいぐい読みました。これからの作品も読んでみたいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年05月26日

売り上げの低迷している大手新聞社に連続殺人犯から手紙が届く。内容は記者と紙上での公開対決。言葉で自分の殺人を止めてみろという大胆なもので対決に指名された一本木がこれに挑む。彼には昔スクープを得るために未来を犠牲にした過去があり…。紙上対決部分が少し読みにくいけど事件を調べていく過程や一本木の過去、新...続きを読む聞社の内情等読ませる部分が盛り沢山。無差別だと思われる連続殺人に理由はあるのか?とか対決の結末は?もそういう方向にいくか!と斜めに走っていくけど納得させられた。そしてタイトルの意味が判ると全体の重さが際立つ。「屍人荘」の時の優秀賞だけど選評どうだったっけ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年03月22日

『屍人荘の殺人』はこの作品に勝ったのか。と改めて『屍人荘の殺人』の凄さを思い知った。
なぜなら、この物語が面白いからだ。

首都圏で3件の連続殺人事件が起こる。犯人は同一人物。ワクチンと名乗り、太陽新聞の記者、一本木透を指名し、お前の言葉で次の殺人を止めてみせろと勝負を挑んできた。
...続きを読む 一本木は、過去に取り返しのつかない後悔を経験している。仕事としての正義を取るか、個人としての正義を取るか。仕事としての正義を取り、愛する人を失った一本木。

ワクチンから手紙が届き、対して一本木が迎え撃ち、紙面でのやり取りを繰り返しながらも、一本木を嘲笑うかのように、第4の殺人が起こってしまう。
やがて、クライマックスに差し掛かる頃、一本木はまたしても仕事としての正義と個人としての正義を選ばなくてはならなくなる。一本木が出した答えは・・・。

二転三転する犯人像に、あっと驚く結末。私には子どもがいるが、子どもたちに自分の名前を呼んでもらえることが、こんなにも幸せなことなんだなと実感させられた。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月02日

自らを連続殺人犯「ワクチン」と名乗る人物から、新聞記者へ手紙が届く。犯人は筆力で殺人を止めてみせろと紙面での公開討論を要求する。
第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。

毛賀沢の名前が入った声明が新聞社に届いた時は、「え??本当に犯人?」と訝りつつも、今まで高説垂れといて殺人の動機が痴情かいと思いました...続きを読むが、子供を虐待していた父親が真の標的だったとわかると正直なもので溜飲が下がる思いがする。

読み終わってタイトルの台詞に、血が繋がってなくても息子への愛情を感じた。
けど、父親両方とも身勝手だと思う。妻を失って変わったって手紙にあったけど、息子も大事だったんじゃないの?犯罪者の息子になった後の境遇を考えなかったの?
一本木も堕ろすよう恋人に強要しといて子供がいたらなんて(都合の良いことだけ)夢見てるのがなんか不快だった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年10月22日

首都圏を震撼させた無差別連続殺人事件。人間を「ウイルス」呼び、自ら「ワクチン」と名乗る真犯人からの手紙が太陽新聞社会部の記者・一本木透宛に届いた。「おれの殺人を言葉でとめてみろ」という犯人からの挑戦を受け、犯人と記者による前代未聞の紙上公開討論が始まる。


鮎川哲也賞受賞を「屍人荘の殺人」と争い、...続きを読む優秀賞を受賞した作品。なかなかの評判だったので、私的にはアレが登場してがっかりだった屍人荘よりもいいかも!と期待して読んでみた。

劇場型犯罪、ジャーナルとしての新聞報道と会社としての新聞社の思惑、一本木自身の記者としての苦い過去、そしてもう一人の視点である母に棄てられ養父母に育てられた江原陽一郎の心の動きなど、様々な要素を盛り込んだミステリに仕上がっている。
ただ、新聞社の事情の描写がくどすぎて物語のスピード感を阻んでいること、最後の犯人の語りによる説明調の謎解きが、2時間ドラマの最後10分の崖のシーンみたいだったことが残念な点。
2時間ドラマにはちょうどいい作品かも。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年08月18日

めちゃくちゃ期待して読んだのだけど、、、
とにかく私には読みにくい小説だった。新聞記者目線の書き方が、硬すぎて。

タイトルも、理由は「それ??」って思ってしまった。
登場人物に、感情移入できなかったな。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年08月13日

ワクチンの正体を知ってびっくり、陽一郎の本当の父親がわかって2度びっくり。不倫スキャンダルで騒がれている大学教授のエピソードは、最初本筋と何の関係もないと思っていたけど、後半になって関係してくる。
作者の名前は「一本木透」。作中に登場する同名の人物が出した本、という体裁を取っているのだろうか?

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年07月31日

新聞記者と殺人犯の紙面対決。そしてその裏に隠された黒い真実。新武器者を筆頭に自分勝手な人だらけだ。後味の悪いミステリーだった。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月14日

おもしろかったが、犯人の動機に納得がいかなかった。
ワクチンの意味を犯人がまちがえているのも気になる。(感染者の体内のウイルスを減らすのは坑ウイルス薬や人間の免疫であって、ワクチンではない気が)
犯人がワクチンの言葉を誤用していては、生物学者の某教授を偽の犯人にしたてるのはそもそも無理があるだろう。...続きを読むあるいはこの誤用も、某教授が犯人ではないという伏線の一つだったのだろうか?

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年06月09日

2019年24冊目。連続無差別殺人犯と新聞記者が新聞紙上でお互いの意見を戦わせる。これに惹かれてジャケ買いならぬ設定買いしました。実際の紙面でのやり取りは、主人公サイドの動きも相まって中々読ませるものがあった。一方で、最後の犯人の独白シーンが長過ぎると感じたのは、それまで散々新聞紙上でのやり取りがあ...続きを読むったことと無関係ではないだろう。この矛盾を解消する術はなかったものかと惜しまれる。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年05月22日

5月-16。3.0点。
一件別の事件と思われた殺人が、連続殺人と判明。
犯人が新聞記者へ、挑戦状を。紙上で激論を交わす。

うーん。新聞での文章が難しい言葉を使いすぎかな。
哲学的な一面もあり、何が言いたいのか伝わりにくい。

ラストのひねりは面白かった。

このレビューは参考になりましたか?