【感想・ネタバレ】主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年01月25日

読む前から、読むと憂鬱になるから読みたくない、でも読まなきゃ(自分で勝手に思ってるだけだけど)と、散々悩んだ末、読み始めた。やはり、憂鬱な気分だ。
結局、政治家のトップがダメだというのは、国民がダメだからだという当たり前のことに最近強く気づいてから、もうそのダメな国民の自分のダメさに情けなく凹んだま...続きを読むまで、それがまたダメだとダメダメな感じになって、もうどうしようもない。
この本も最後には、国民世論の高まりしか日米地位協定の改定などない、という結論。
もう上から下まで植民地根性が染み渡っていて…
沖縄の人に申し訳が立たない…
同じことが東京で起こったら、どんなに大騒ぎするだろう。さすがの主権なき日本の国民でも。

何にもできない、しようとしない自分のダメさに…

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Posted by ブクログ 2018年01月01日

2017/12/16の東洋経済の書評欄で知りました。
日米地位協定については、関心を持ってたけど、まとまった解説に今まで出会わなかったのね。(単に知らなかっただけかもしれないけどね)。この本を読んで日本の状態がよくわかりました。「主権国家ではなかったのね」というのが正直な感想です。

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Posted by ブクログ 2017年12月27日

わかりやすかった。
日米地位協定について書かれた本は意外に少ない。

国際比較は重要だ。他国と米国との地位協定の内容だけでなく、歴史背景についても触れている。
日本が米国以外の国と結んだ地位協定についても書かれている。
ジブチとの地位協定では日本にかなり有利で不平等な内容となっているとは知らなかった...続きを読む
国連PKO地位協定というがあることも知らなかった。考えれば当然なくてはならないものだが。
日米地位協定の改定案まで示されている。この辺はさすが伊勢崎賢治だ。

日米地位協定の改定は決してパンドラの箱ではない。
日本を挙げて国民感情を前面に出すことが改定への一歩だがそれがなかなか盛り上がらない。それは日米地位協定は沖縄の問題だと思われているから。
日本人による沖縄差別が根底にあり、それが揺るがないなら改定への道は遠い。

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Posted by ブクログ 2018年03月11日

日米地位協定を以下の視点で他の地位協定と比較し、日米地位協定で日本が主権を失っている具体的な事象を明らかにします。
・米国と最も対等な関係を持つヨーロッパ戦勝国(イギリスなど)と米国との地位協定
・ヨーロッパ戦敗国(イタリアやドイツ)と米国との地位協定
・過去の植民地国家(フィリピンなど)と米国との...続きを読む地位協定
・最近まで戦争状態にあった国家(アフガニスタンなど)と米国の地域協定
・現在も戦争状態にある国家(韓国)と米国との地位協定
・日本も参加するPKO活動に際して国連が受入国と結ぶ地位協定 ※日米地位協定との比較ではなく、日本が加わることの問題点の視点で。

主権を失うとういことはどういうことかの事例としては横田ラプコンや事故や事件時の捜査権・裁判権など有名な事案がありますが、当然ながらそれだけではありません。(それだけでも大問題ですが)

特に酷いなと思った事例を2つだけピックアップして以下にご紹介します。
・米軍は日本政府の了解を得ることもなく勝手に日本の空に低空飛行訓練ルートを設定し、パイロットに障害物は「目で見て、避けろ」と命じて訓練を行っていた

・日米安保条約と日米地位協定の「全土基地方式」がある限り、ロシアの側からみたら、日本は領土問題の交渉がまともにできる「主権国家」ではないのです。プーチン氏の「日本はどの程度、独自に物事を決められるのか」という一見〝失礼〟に聞こえる発言は、紛れもない日本の姿なのです。

著者の一人である伊勢崎賢治氏は本書の最後で日本の保守層・リベラル層それぞれに対して重要なメッセージを発しています。その主旨は「保守も、リベラルも、アメリカの掌の上の平和に安住しているという意味では何も変わらない。主権を取り戻すための行動を、つまり日米地位協定改定に向けた行動を起こさなければ、この国は緩衝国家としての悲哀を味わうことになる」というものです。

私にとっては大変学ぶことが多い一冊でした。

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Posted by ブクログ 2018年07月17日

第二次世界大戦での敗戦、その後のアメリカとの関係、世界における日本の位置付け、本当ならもっと考えなきゃいけないし、知らないといけない。
そんな事を思い直すきっかけとなる作品。
今は、日本は、平和だと思う狭い考え方は、ある種自分がよければそれでいいという考えにも近いのでは?
各国のpower game...続きを読む?というか政治によって、究極的に対話が成立しなければ武力に頼るという選択肢もとりある世の中は決して平和ではない。
いろいろと、考えさせられた作品である。

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