【感想・ネタバレ】狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2014年11月26日

臨場感満点だった。
自分が生まれた頃の日本に、東京に、こんな大事件が起きていたのかと驚愕した。 子供時代、左翼と右翼の抗争など目にすることが多かったけれど…その数年前のことなのかと知って更に驚愕。 今ではそんな事なんて無かったかのように時代が流れている気がしていたけれど… 当時の事件に出てくる韓国、...続きを読むアイヌなどのキーワード…今もまた同じキーワードで色々と問題が起きている。 実はまだ解決していないどころか…続いているのだ…。  そして、スクープを取りたいマスコミたちの動き…。マスコミの存在意義ってなんだろうとこちらも今のマスコミと対比しながら考えさせられる。  今の日本の警察、公安はその当時のそれと比べてどうなんだろうか…。

0

Posted by ブクログ 2014年07月13日

あと10分、父がここを通過するのが遅れていたら、自分は片親になっていた可能性があったかと思うとぞっとする。昼休みに食事が終わり、オフィスに戻ったのと同じぐらいのタイミングで地響きが起こったらしい。三菱重工ビル爆破事件は、個人的にはそういう距離感の事件だ。今回初めてあらましから逮捕までを追うことができ...続きを読むた。想像を絶する被害状況、犯人逮捕までの捜査員の苦労がリアルに描かれている。誠に興味深い内容。一気に読んでしまいたくなる気持ちを抑えるのが大変だった。

0

Posted by ブクログ 2014年02月27日

事件捜査を題材にしたノンフィクションの傑作。こんな爆弾テロが現実にあったということに驚き、加担した人間が後に釈放され、いまだ海外逃亡していることに恐怖した。

0

Posted by ブクログ 2013年12月19日

小説ではよく、刑事vs公安みたいな形で対立してるシーンがあったりして、今まで私の中では公安はちょっと謎っぽい組織の位置づけでインプットされていましたが、警察にしても公安にしても使命感で目の前の犯罪に立ち向かっていくことには変わりなく、それぞれが自分たちの仕事に一生懸命すぎて、邪魔した・されたになっち...続きを読むゃうのかもねぇ。

土田邸の爆破事件の犯人たちには無罪判決?土田氏の奥様が亡くなられているのに無罪って・・・そんなバカな!何故そんな判決になっちゃうの?関係者の無念さを思うと、納得できない。

せっかく苦労して捕まえた爆破テロの犯人たちを超法規的措置によってさっさと国外逃亡させたことも納得できない。あぁ狼だか危険な犯罪者たちをまた世に放ってしまって何してんのっ!味を占めてまた理不尽な要求を突きつけてくるってわかってたでしょうに・・・。一度テロに屈したりすれば、そうなるに決まってる。まだ逃亡中の実行犯もいるっていうし・・・。憤りを感じてしまいます。

テロ実行犯やその支援者たちが、ごく普通に社会に溶け込んで生活していたことにもビックリだけど、もしかしたら自分たちの近くにいるかもしれない。本当に怖いことだと思います。

0

Posted by ブクログ 2013年12月01日

圧巻の作品。時代の空気を感じることが出来、警察官の執念には恐れ入った。そして全く共感が不可能な反抗理由に唖然とするしかない。返す返すも超法規的措置が残念であり、許し難い。

0

Posted by ブクログ 2023年04月30日

このような事件があったことを知らなかった。東アジア半日武装線は連続で11件の企業爆破事件を起こした。三菱重工本社爆発は1974年8月のことである。このような無差別テロは許されることではない。

0

Posted by ブクログ 2021年04月23日

1974年(昭和49年)8月30日三菱重工本社爆破事件が起こる。
その後も爆破事件は続き、犯人グループは東アジア反日武装戦線”狼”、”大地の牙”、”さそり”と名乗った。
9ヶ月後犯人グループは一網打尽に逮捕されるが、その後に発生したクアラルンプール事件とダッカ事件によって犯人の一部は超法規的措置で...続きを読む釈放されて国外脱出し現在も逃亡したままである。
事件発生から捜査、逮捕、釈放を取材しまとめたノンフィクションである。

★犯人特定の第一歩は犯行声明文の特徴的な語句と思想性であった。
★北海道での爆破事件との関わりが疑われ、二人の容疑者が浮かぶ。
★二人の内の一人は東京都内に在住していることがわかり、行動監視を開始する。
★行動監視から次々と接触のある容疑者が浮かび逮捕に至る。

動機は犯行声明によると”ある立場の人達を抑圧していること、それによって利益を得ていること”に対する抗議としての犯行であるとしている。
意見は立派なのかもしれないが、一般人や場合によっては無関係の人に危害が加えることを正当化できるほどの理由には私には思えなかった。
「反政府、反大企業な自分ってかっこいい」っていう自己満足、自己陶酔にしか思えず。
共感できるものがなかった。

立派な意見を言う人は「自分の意見を聞いてもらえない。大きな事件を起こして、騒ぎをおこすことによって注目を集めないと聞いてもらえない」という人とこの事件の犯人たちの発想が共通しているように感じた。
何か実現したいことがあるなら周りの共感を集めるような説得とやり方を取らないとねって思った。

0

Posted by ブクログ 2018年08月05日

あまり上手い文章じゃないんだが、その事実と、ちょっと乾いた感じにグイグイ引き込まれた。
ガキの頃の記憶が蘇る。爆弾とかゲリラとか、とにかく日本はテロの嵐の中になったのだ。怖かった。

何が怖いって、この年齢の若さ。そして、これがまだ終わってないという事実。

オウムの時も思ったが、頭がさがる。

...続きを読むかしいやろうと思う事件も多いんだが。

0

Posted by ブクログ 2015年01月29日

1974年に発生した連続企業爆破事件の犯人を追う警視庁公安部を取り上げたノンフィクション。
作り物ではない実際の話だけに爆破犯グループを追いつめていく公安部の刑事たちの描写がリアルだった。

0

Posted by ブクログ 2014年06月22日

読んでみると、意外と普通の刑事ドラマみたいな雰囲気でした。
全共闘時代からの歴史の流れや、当時の社会の空気など、もう少しバックグラウンドに凝って欲しかったかも。

0

Posted by ブクログ 2014年05月21日

読み始めると止まらなくなる,非常に読み応えのあるノンフィクションでした。

学生運動については,うっすらと知っていたものの,1970年代に市民が巻き込まれる爆破事件が連続して起こっていたことは恥ずかしながら知りませんでした。

公安警察の方の地道な努力に畏敬の念を抱くと共に,今も犯人が逃亡し,事件が...続きを読む終わっていないことに対し,早期の解決を願わずにはいられません。

なかなか学校では学べない日本の現代史の一端を知ることができ,また公安警察の活動実態に触れることができる点も珍しいと思うので,なかなかおすすめの一冊です。

0

Posted by ブクログ 2014年04月22日

門田隆将のノンフィクション小説は事件当事者たちへの物凄い取材量に裏づけされた内容になっているため、リアリティーがハンパなく話に引き込まれますね!約40年前くらいに東京で起きた爆弾テロ事件の当時の反権力のイデオロギーが起こしたテロ活動犯の思想と犯人を追う警察官達の執念の捜査という同じ日本の出来事とは信...続きを読むじられないような話ですが、当時の人間のパワーを感じる熱い一冊でした!

0

Posted by ブクログ 2017年06月17日

【195冊目】若干ハードルを上げすぎたか、意外とあっさり読めてしまった。大きな感動もないなぁ…犯人の内面に関する記述が少なかったのが理由かも。

0

Posted by ブクログ 2013年12月14日

「死亡者8人、重軽傷者376人という被害者を出した三菱重工爆破事件が起こったのは、新東京駅グランドオープンから38年遡った昭和49年のことだった。

(中略)

ダイナマイトに換算すると、実に「700本分」という恐ろしい威力の爆弾テロに見舞われたのである。
それは、まさしく「史上最大のテロ事件」だっ...続きを読むた。

(中略)

本書は、史上最大の爆破テロ事件に挑んだ警視庁公安部の捜査官たちの初の実名ノンフィクションである。

(中略)

彼らの生きざまを通じて、「正義」とは何か、そして「命」とは何か、どうして人を殺めてもいいという身勝手な思想と論理が許されないのか、そのことを感じ取っていただければ、幸いである。」

以上は、本書の「はじめに」の要点をピックアップしたものです。
この本を表現するのにこれ以上相応しいものはない、と思いましたので、感想に変わってここにご紹介致します。

なんでしょう・・・戦慄のノンフィクションです。

0

「ノンフィクション」ランキング