感情タグBEST3
くっつくまで、はお話になりやすいけれど、くっついた後こそがその人の人生のクオリティに直結する。
仕事や家族など、恋愛以外にも大切なものを抱えながら生きていく。
時には抱えきれずに取り落としたり、重さに耐えきれず倒れ混んだり。
そんなリアルさと、BLファンタジー(両者イケメンで仕事がデキる運命の...続きを読む2人!)が、凪良さんの実力で最高の味に仕上げられた佳作。
この作品の中で終始モヤモヤ、イライラしっぱなしで胃が痛いしむかつくしこの二人のすれ違いのオンパレードで読むのを止められなかったです。二人が若さゆえに間違った方向で破局しそれからの10年が長くて。土下座ごときと思ったけど最後左折右折を間違えず出来たことには拍手をあげたい。よくやった。ガッツポーズ。最後...続きを読むにこの作品の全ての料理が美味しそう。私も粉末使わずお出汁から取ったお味噌汁を作ろうと思ってしまった。
それぞれにとても共感できるふたりのお話。15年の二人それぞれの目線でお話が進むので、その都度いろんな発見ができて感心しきりでした。
どっちつかずの曖昧な時も、不安定の中の安定にホッとしたり、時間が経ってから見方の変わった瞬間も同じように理解和深めたり、ある意味とてもリアル。
ふたりの15年を...続きを読む共に過ごせたようなほっこりした気分です。
人生はだれ一人同じ道を辿らない、選択の連続で良いと信じた方を選んで進む。時には傷つけ傷つけられてそれでも死ぬまで選択していく。単純なのに複雑で苦しくて愛しい二人の遍歴を覗き見て、心地よく疲れて読了しました。さすが凪良先生です。ただのBLじゃない!すき!
ゲイだから親孝行できないとか、若いときじゃない恋愛なんて別れた時が死ぬほど辛いとか、戸籍上の責任が取れないとか…
一つ一つみればありきたりだけど、そこに2人だからの理由があって、共感できるし、辛さや理不尽さに泣けてくる。
あと、あとがきが素敵だった
好きすぎて何回も読んでます。
読むたびにお腹すきます。
きちんと出汁をとった味噌汁が飲みたくなります。
薔薇色じゃない人生だからこそ、辿り着ける場所がある。
ほんっとに、好きな作品。おすすめです!
ほんとに薔薇色じゃないお話でした。ふたりが何度もすれ違っていく様がもどかしくて…苦しくなり涙が出ましたが、やっぱり最後は運命の相手だったんだと嬉しくなりました。作者さんの作品をいくつか読んでいますが、ワンパターンではなく、どの作品も素晴らしいです。この作品はその中でもかなり好みでした。読み応えがあり...続きを読む、読んだ後の満腹感がたまらないです。
ボリュームがあって読み応えがあり。凪良作品からは心を揺さぶられることが多くてこれも普通のゲイカップルを通していろんなことを考えさせられるものでした。ふたりにとっての家族とか親の幸せだとか。誰もがぶつかる人生節目みたいなもののなかで何を選んでいくのかという問いは、そうかも、そうでないかも、、と。中でも...続きを読む阿久津の母が亡くなって水野と一晩過ごすシーンでは泣いてしまった。
あとがきに、たくさん失敗してたくさん学んで最後は自分思う幸せにたどりついたらいい、との言葉にまたじんとされられました。
あと、キャラクターの職業柄、描かれるたくさんの美味しそうな食べ物たちがリアル過ぎて食べたくなることまちがい無し。
熱烈カップルが呆気なく(表面上)別れてしまった後の話。数年後、片や既婚者として再会。それからは時々ご飯を食べる、本当に良いお友達。表面上は。ストーカーまがいを退けたり、夫婦喧嘩の時には助言をしたり、程々に助け合いながら。新しい相手が出来たとダブルデートをしてみたり。タイミングよく互いに失恋したので、...続きを読むこれは・・・と復縁???となったけれど、そうは問屋が卸さない!!恋の道は迷い道くねくね!じわりじわりと楽しめました。
Posted by ブクログ 2017年06月25日
かなり好きなお話だった。現実世界にありそうな設定、お話で、人生ってホント色々あるよねぇと思いつつ自分の人生ともリンクして読み進めてしまった。無事にハッピーエンドになって良かった。病院を出てからのエピソードはワクワク感に溢れていて読み進めるのが楽しかった。そして、奈良千春先生の表紙が素敵だった。
Posted by ブクログ 2016年07月03日
めっちゃよかった〜。やきもきした。長いスパンの話好き。凪良先生の話はどれも好きなんだけど、中でもダントツ好きな「散る散る満ちる」と1、2を争うくらい好き。
Posted by ブクログ 2016年06月30日
ルチルレーベル創立20周年記念で、単行本仕様で発売されています。驚きのボリューム感でしたが、引き込まれて一気読みしてしまいました。
今回の奈良千春センセのイラストも、ストーリーを引き立てるステキな仕上がりでとてもよかったです。
本格的シリアスサイドの凪良作品でした。タイトル通りで、夢やロマンは期待...続きを読むできませんが、酸いも甘いも知り尽くした大人の男同士のリアルな恋愛がデリケートに描かれていて、とても味わい深い話になっていました。
何度も恋愛で苦しんだり挫折した経験のある大人読者向けの内容かもしれないですね…
阿久津と水野は、恋に落ちて付き合って一緒に住むようになるまでがとても順調だったcp。でも、仕事が忙しくなって身も心も余裕がなくなってしまい…ちょっとした諍いが取り返しのつかないことになっていく様子は、読んでいてとても辛くて心が痛みました。
特に、相手を愛している気持ちが消えていないなら、別れには耐えがたい後悔しか残らないですよね…
阿久津もまた本心から別れたのではなく、本当は一番水野が大事だったのは確かで、一方で親思いの良い息子であり保守的な一面のせいでゲイである自分の殻を破り切れてなかったのが、その後の迷い苦しむ人生の始まりになってしまったのではないかと。
好きだけで成り立つ恋人関係のような気軽さでは乗り切れない覚悟に気がつく阿久津と水野です。
相手を思いやったり、甘えを大目に見て受け入れるやさしさを持つまでに、15年の年月がかかってしまった二人。男同士じゃなくても男女でも他人が一緒になるというのは簡単なことではないので、水野や阿久津の心の揺れや迷いにはすごく頷けました。
水野や阿久津の気持ちに寄り添いすぎて胸が熱くなり、何度も涙腺決壊してしまいました。
特に阿久津の実家で水野が料理するシーンや、阿久津の土下座シーンは泣けました…
あと、生命保険のところの二人の会話も。愛があふれています!
山あり谷ありだったけど、最後は互いにかけがえのない存在だと気づけたのがよかったです。
凪良センセの作品は、とても自然な流れでHシーンが描かれていていつも引き込まれます。取ってつけたサービスシーンではなく、なるべくしてなった大切な場面なのがいいです。とても萌えました!
才は行きたくなるお店。大将がものすごくいい役回りでした。
Posted by ブクログ 2016年06月28日
ちょっと値段は張るけど、ほんと、買って良かった。一気読みです。
お前ら何やってるんだよ、とイライラする場面はたくさんあるのですが、そのもどかしさやら切なさやらなんかもう、ぜんぶひっくるめて良い!!
そもそも凪良さんと奈良さんのタッグが外れるわけがない。
中盤まで阿久津の環境を思えば
納得は出来るものの
やっぱり水野に対して不誠実で
卑怯だと思ったのですが
不思議と憎めなくて
最後までハラハラしながら
楽しく読めました、
これです。これです。このような話が読みたかったんです。なんか派手すぎるスパダリ攻めに疲れていたので、ごく普通のカップルの悩んだり失敗したりしながら愛を育てていく展開がとっても感情移入できました。本当に良かったです。面白かったです。
凪良さんらしいきめ細かい描写で主人公の気持ちが伝わってきて切ないです。
ただ阿久津が水野の懇願を振り切って別れてすぐ女性と結婚したのは微妙でした。
母の病気とか理由があったにせよ水野は味覚障害になるほど傷ついたわけだし。
そんな別れを経験したのによく友達付き合いが出来たなと思います。
も...続きを読むっと阿久津は反省して欲しかった。
全体的にはお互いの心情が丁寧に描かれていて読み応えがありました。
読後、やっとくっついたと安心してしまった(笑)
先が気になるから寝る間も惜しんで読み進めたけど、悲しかったです。
一緒にいるのにお互い別のパートナーつくって。
一回りの歳の差はびっくりしたけど…。よりにもよってと、あのとき一番阿久津が嫌になった…(笑)
恋人というより夫婦間のあり...続きを読む方を書いてるみたいで考えさせられました。
私は未婚ですが、愛がなかったら結婚なんてできないなあ、でも一生ものの愛なんてほとんどないだろうから、結婚ムリだなあとか。
この夫婦間って職場でも同じだなあとか。
BL小説というより人生を説いた小説のようでした。
身に積まされた。
甘々読んで慰められたい。
Posted by ブクログ 2019年12月24日
タイミングよく色々なことが進み、恋人になった水野と阿久津。そのままだったら幸せだったのに...。と言いたくなるほど、別れてからのタイミングが合わない。どちらかが勇気を出せば、どちらかが素直な気持ちを言葉にすれば...。と見ていてもどかしくなった。お互いを間違いなく大切に思っている2人には、一緒に幸せ...続きを読むでいて欲しくなる。
Posted by ブクログ 2018年01月08日
良かったですね。まぁ長い!こういう攻は好きではないけれど、葛藤ってのが伝わってくるからなのか嫌いにはなれなかった。何より大将がいい!
Posted by ブクログ 2016年10月15日
一気読み。出会って、付き合って、別れて、再会して、すれ違って。2人の気持ちが同じ方を向くまで、15年。この時間の長さがすごくリアルだった。相手が誰であれ、お互いを思い合って理解して、ましてや愛し合って暮らしていくって、そんな簡単じゃない。家族でも難しいのに、赤の他人が大切な人になるまでって、きっと本...続きを読む当にこれくらいの時間がかかるだろうなって思った。後日談が読みたくなる、素敵なお話でした。
Posted by ブクログ 2016年08月09日
ゲイ夫婦のようなカップルだった二人が別れ、長い年月をかけながら新たな関係を築いていく話。
受け攻め交互視点。濁流のような劇的な展開ではなく、ただ生きる中での出会いや別れの繰り返し。タイミングというものがこのストーリーの大きなキーになっている。お互い愛情が残っているのに違うパートナーを作ったり…それ...続きを読むでも友人を続けたり。
ただ、互いの当て馬キャラがお膳立て(当て馬同士浮気)して、障害が自ら自然消滅していったのが…もちっとややこしくしても良かったかなぁと思われ。嫁と結婚した理由も、産まれてくる子供には迷惑な話で(幸いできなかったけど)。二人のせいで傷つくようなキャラをあえて作らなかった?のが、すっきりできて良かったとも、ちょっと浅くなってしまったようにも思える。
Posted by ブクログ 2017年08月11日
まさにタイトル通り。BL読者のほとんどが嫌うであろう、女性と結婚して受を裏切った攻との長きに渡る恋路を書ききったのは、ある意味すごい。現実はそんな甘いものじゃない。読者も知りながら目を背けていたそれを真正面から書き、納得するハッピーエンドまで導いた作者の手腕を称賛したい。
でも、やっぱりそこにたどり...続きを読む着くまで受は可哀想だったので、攻には受を終生大事にしてほしいな!
Posted by ブクログ 2016年07月06日
とても好きな話・・・だが、じれったい(笑)。
一人でいるのはさみしくて、でも、もっと心の声を聴いたら近道があったのでは?とこういうお話を読むと思うけど。
いろいろあるから小説なのだとも思う、ってどっちやねん!?
「才」の大将が、ある意味超恰好いい!!!
4つよりの、でも☆3。凪良さんのまずハズレない切ない系のお話、も、本作の水野と阿久津はいわゆる「この人」同士だったのに出だし良すぎて別れてからのウダウダ期間が長すぎて(個人的見解ですが10年離れてたら冷めないか?とか)ちょっと読み進めるのが苦しかったかな。どーゆう理由があろうと想い人のそばにいたい気...続きを読む持ちはわかる、でもその想い人に自分以外のパートナーが出来てもそばにいるって逆に相当辛くないか?と気持ちを切り離せないとゆーか煮え切らない2人にヤキモキ。ほぼを占める中盤の友人っぽい付き合いの期間の展開はさすがに悲しかったなぁ。まあハピエンなので終わり良ければ何とやらではありますが、どこか萌え切れられなかった。