【感想・ネタバレ】「ズルさ」のすすめのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

外交官として生きていくなかで培った「酒は度数が強いものから飲ませて感覚を鈍らせ、低い酒をどんどん飲ませ酔わせて本音を引き出す」など実際に使えるテクニックから、外交という厳しい世界のなかで自分のメンタルを保つ考え方など、私達のような一般人でも参考になる良書、外交という日常とかけ離れた世界の一部を垣間見...続きを読むれるこの本は佐藤氏の語り口で一種の小説のような面白さもあり、外交という世界を知ることができる教養書としての側面もある1冊で色々な楽しみ方ができる本。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月11日

「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)2014
佐藤優氏の著作。
2014年12月15日第1刷。
月刊BIGtomorrowの連載「佐藤優の人生修業」と基に 加筆・再構成したものです。
生き方上手になるため、ストレスをより少なく生きる為に
どうするべきなのか著者が組織にどう対峙する...続きを読むべきかを述べている。
綺麗事だけでは生きていけない。
本書ではズルさと表現しているが、より良く生きる為の知恵と言っていい。
印象に残った点をあげていく 「お前、ウソをつくな」と言えば喧嘩になる。
それを「お互いに正直にやりましょう」と言えば特に角は立たず、 相手も不快な思いをしない。
表現を少し変化させるだけで、同じ事柄をうまく伝えることが出来る。
一番よくないのは、出世競争に敗れたからと自暴自棄になって 会社を辞めること。
特にあなたが正社員なら、今の労働環境では それだけでとても有利です。
いい意味の「ズルさ」が必要になってきます。
たとえ出世のラインから外れても、そこそこの立場で仕事ができるなら60歳までは居続けましょう。
そして同時に、会社の価値観とは別の ライフプランを明確に築く。
違うコミュニティーの活動をしたり、 趣味を生かしてそれを副業にしたりする。
その際に大事なのは、最低限の人間的な尊厳を保てる範囲でということ。
会社に居続けるといっても、自分よりずっと年下の社員に
「○○さん、コピーとって」なんてぞんざいに扱われ、 それでも歯を食いしばって我慢するなどというのは精神衛生上よくありません。
インから外れたとはいっても、その道で何十年も仕事をしてきた経験と スキルで、やっぱり周囲から一目置かれるような存在でありたい。
仕事もできて人間的にも信頼されている。
主流から外れていても魅力的な人物として人望も厚い。
そんなトップを目指さない働き方こそが、
大多数の僕らが目指す 理想像なのかもしれません。
ただし、最初から競争を拒否していては、向上心も何も生まれません。
ある時点までは競争の中でがんばり、そこからふっと抜け出した 人物だからこそ競争の虚しさ、自分を取り戻すことの大切さを実感できる。
毛沢東の言葉に「小さな火花も荒野を焼き尽くす」というものがあります。
小さな火花が大火災につながる。火が小さいうちなら消し止められても ある程度広がってしまったらどうすることもできません。
パワハラやセクハラのように、本人は問題と意識していないのに 実は時代や社会は問題だと捉えていることがある。
それに対応するには、常に意識の中で自分の感覚と社会の常識がズレていないか確認する必要があります。
イヤな問題こそ直視する 人は見たいものしか見ない
第三者から見たら明らかにまずいという状況でも、
当事者の本人は意外に平気な顔をしていることがあります。
これは本人が鈍感だったり厚顔無恥だったりするからではなく、
危機的状況に対して防衛心理が強く働いている可能性が大きい。
人間はイヤなシナリオは知りたくないし、最悪の場面を描くことを 避けたいと思うもの。第二次大戦中の日本の軍部なども、 まさに根拠のない楽観論にとらわれていました。
敵の実力を見ないようにして、自分たちの力を過大評価したわけです。
最悪のシナリオを紙に書き出してみる 可視化するだけで、ずいぶん問題に対する気持ちや向き合い方が 変わるはずです。
考えうる最悪の事態を想定し、それに対するイメージを 膨らませて対応策を考える。
危機管理の本質というのは、 問題から目をそらさず、
それを問題として認識することにあります。

知恵ある者の最高の喜びは、知り得ることを知ろうと努力し尽くし、 知り得ないことを静かに敬うことである(ゲーテ)
人間関係だけでなく、仕事ができる人は総じて理屈や論理で ガチガチの人ではありません。ある部分では直感力で瞬時に 判断し即行動に移すことができる、やわらかい思考の持ち主です。
直感・・全く根拠のない想像力とは違います。
たくさんの経験値と論理的な思考を経たうえで、
その蓄積によって 途中の論理的な検証を飛び越え、
一気に結論を導くことができる力です。

厳しい言い方ですが、異業種交流会に顔を出しているのは本業で イマイチの人物が多い。本業で成果を上げている人は、 そのようなところに顔を出す暇もなければ必要もありません。 仕事の中で異業種の人と強固な人脈をつくっているのです。

まじめな話は酒の入らない席でやり、酒が入ったらバカ話に 徹するくらいがいいでしょう。 翌日は飲んだ時の話を蒸し返さない 何事も無かったかのように粛々と仕事をするのが正解です。
男性の場合、絶対に欲しいのが一緒に飲める女友達。
気心知れた感じで飲めて、セックスがからまない女性の方がいいです。
異性とこのような関係になるのは難しいですが、
複数でもいいので 一緒に飲める女友達を見つけましょう。
→女性は男性とは違った価値観や環境で生きている  
男性は政治経済、仕事の話ばかりではなく、映画や音楽、旅行や趣味や食事など遊び心のある話題を提供できるようにしなければなりません。
職場でも失言は避けなくてはならない
会社では上司にゴマをするくらいの感覚でちょうどいいと思います。
日々の仕事では上司にはむやみに自己主張をしたりせず、
上手に上司を立てていました。
独りよがりの正義感で上司に正面からぶつかるなどというのは、 一番愚かな人間のやることなのです。
組織とは個人の価値観や正義感を超えた論理で動くもの。
そこで働いている以上、その論理にある程度は巻かれる覚悟が 必要です。
そして基本的に部下は上司を選べません。
合わない上司の下についたら、なんとかうまくやっていけるように 最大限の知恵を絞るしかないのです。
そのうち異動があり、上司も別な人物に代わるときがきます。
ですから、不用意な直言や失言などはもってのほか。
ときには相手の気持ちをよくするようなゴマすりをする。
サービス、ホスピタリティの一種だと考えるのです。
それでお互い仕事がしやすくなれば言うことはありません。
物事には何をするにも時があり、その時を間違えてはいけない。
様々なトラブルや厄災は時を間違え、失するから起きるのだ
教養がある人かどうかを見抜くのは難しいことではありません。
偏見と差別意識が少ないことをポイントに判断すればまず間違いない。
上司に頼まれた雑用をイヤな顔ひとつせずにこなす。
それが評価になって、今度は大きな仕事を任される。
小さな頼み事や約束をおろそかにしているうちは 大きな仕事を振られることはまずありません。
相手の時間を奪っていないか
意外に大事なのがお尻の時間を守ること。
約束の時間に遅れそうな時、連絡をいれること 受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ 上司に対しては過剰な期待をしないようにしましょう。
8割はおかしな人だと割り切るくらいでちょうどいいですし、 その方が気が楽になって、何かあっても仕方がないとあきらめやすいのです。
優秀な上司やリーダーの数は組織の中でせいぜい2割程度。

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Posted by ブクログ 2020年09月13日

生き方を間違えたくない。自分がきちんと仕事を、よりよい生活を送るためには、何をすべきで、何をしてはいけないか。

そういったところがわかりやすく書かれている。難しい本ではなく、等身大で生活する者としてはこれほどよい本はない、それぐらい参考になる本である。

今後も、自己分析や反芻のため、おそらく1年...続きを読むに1回ぐらいは再読すると思う。

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Posted by ブクログ 2016年11月09日

「直感力」つまり「違和感に気づく力」がないと理屈だけではズルく生きていくことはできません。
「違和感に気づく力」は「観察力」が必要です。
「観察力」は切羽詰まると身につくのかもしれません。
著書ではロシアやイスラエルといった史上大きな危機を経験した国の人は「直感力」に優れているとのことです。

この...続きを読む本では僕の好きな飲食店経営の方に批判的な書き方になってました。
根性論というか努力すれば全て上手くいくという論調が著者は好きではないのかもしれません。
僕はどちらの著者も好きでよく読みます。
要は休みとかバッファを入れないと息がつまるということですよね。
バランスです。

「受けた恩は石に刻みかけた情けは水に流せ」
僕は子供達にもこの言葉をよく言います。
人から受けた恩は倍返しでちょうどいいのかもしれませんσ^_^;

「スーツ姿に弱い日本人」
僕が夏もスーツとネクタイなのはこれが理由でもあります。
クールビズやなんやといってもやっぱり日本人はスーツを信用するしスーツに弱いんやと思います。
自分がそうなだけに余計そう思います。

この本も自分の生き方にとても参考になるものでした。
前著「人に強くなる極意」と同じく良い本でした。

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Posted by ブクログ 2015年06月25日

すぐに使えるノウハウ本と言うわけではないけど、考え方の肥やしになる、面白い本。何が書かれてたか、空で思い出すものではないけど、ふと、判断を迫られた拍子に思い出しそうな内容が詰まっていると思います。

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Posted by ブクログ 2015年06月04日

副題に「いまを生き抜く極意」と書かれている、この一冊。著者の佐藤優さんのこれまでの激動の人生を通じて体得されたまさに、「いまを生き抜く極意」が綴られています。いわゆる勤め人の方にはオススメできる一冊です。付箋は19枚付きました。

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Posted by ブクログ 2020年12月30日

心に残ったコメントをいくつか記載しておきたい。
・オフィスに社員が集まるというのは、競争心をあおるという点だけでも意味がある。本来善なる人間が社会や組織に属すると、競争心や功名心があおられ、他人より優越したいという欲望や支配欲・権力欲が生じる。
・若いうちは他人と比較してもっとがんばろう、ライバルに...続きを読む負けないように勉強しようなどと切磋琢磨することは必要。
・人間というのは、現実を目にしながら、どこか自分で自分なりのストーリーをつくるもの。そして、そのストーリーの方を現実だと認識する動物。
・小さな火花も荒野を焼き尽くす
・人間は大きな問題、重大な問題に直面するほど楽観主義に陥る。
・直観を頼るべし。ここでいう直観とは、たくさんの経験値と論理的な思考を経た上で、その蓄積によって途中の論理的な検証を飛び越え、一気に結論を導くことができる力。
・何もしない時間を大切にする。
・ロジックとレトリックを駆使する。敵を作らない。
・組織とは個人の価値観や正義感を超えた論理で動くもの。そこで働いている以上、その論理にある程度は巻かれる覚悟が必要。
・組織の中においては旗幟を鮮明にせず、両者を立てるということも必要なことがある。
・約束は二重構造になっている。小さな約束事があって、それらを包み込むように大きな約束事がある。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

チェコ語にヒートリー【創意工夫に富んだ】というワードがあり、日本に無い概念なのか日本語へ変換出来ない。

今の日本に創意工夫は必用だが残念な事に日本でのパラダイムシフトは世代交代で起こり個人では起きないらしい。

先ずヒートリーのワード化をして型から入るべきだろう。

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

著者の本は初めて読んだ。経歴的に、過激なことを書くのかと思いきや、某エンジェル投資家よりもよほど優しい文章な印象を受けた。タイトルに反して良い意味でズルくない。外交の裏話も面白い。他の書籍も読んでみたい。

以下、印象的な箇所と感想

人生にとって大切なのは、いかに負けるか、では。不条理な事などいく...続きを読むらでもある。相手に勝とうとするのがアニマルスピリッツなら、負けることから新たな自分だけの人生のテーマを作り出す力こそ、ヒューマンスピリッツと言えるのでは。別の思考や世界観をもち複線化することも、リスクヘッジになる。

約束は破らない。遅刻や会議延長で人の時間を奪ってないか?
低信用社会は発達しない。多分人間関係もおなじ。

恩を忘れない。受けるより与える方が幸い。

就活で若者の承認欲求はぼろぼろになっている。
年配者の若い頃はエネルギーが〜論は時代錯誤では?という指摘。

11章は特に印象的だった。
ー組織である以上、上司の命令には背けない。
(数字を毎回出す人と専門知識や特殊能力のある人は多少は意見を言える。)
人間は自由や平等を求めるが、組織はもとより上下関係や権力構造を前提に構築されている。(人間が組織をつくり社会を作らなければ生きていけない以上、そこに属する我々は常に上下関係と権力構造の中で生きていかなければならない)

コモディティ化が進むなかで、生き抜くには、特殊技能や能力を身につけて代替不可能な人材になること。与えられた仕事をこなすだけでは専門能力は身に付かない、部署トップを目指して頑張る。今後の10年でどうなりたいか、から逆算し、どんな知識とスキルを身につけるべきかを明確にして、計画的にスキルアップする。自分の人生を自らコーディネートする。
銀行員にとっての簿記三級的なスキルも役に立つ。
趣味の世界で肩書きを持つのもいい。権力や組織が牙を剥いてきたときに、もう一つの世界に逃げることができる。逃げる事は重要で逃げられる環境があるのは大きい。

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Posted by ブクログ 2020年02月17日

元外交官の著者が経験を基にまとめた現代社会の様々な課題との賢い向き合い方。ズルさと著者は表現するが、表面的なものでは無く概念として、いわゆるべからず集の様に生き抜く知恵を授けている。
天引きで時間を設定するタイムマネジメントや酒の限界を知る、約束の履行と信頼の大切さは面白い。個人的には、直感や恩の大...続きを読む切さがある種の宗教的な面から見ても興味深かった。

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Posted by ブクログ 2019年01月27日

もうちょっとズルさを身につけたいと思って読んだ本。この本にはずる賢いというより,うまく生き抜いていく方法が書かれている。トピックも網羅的なのでいろいろ参考になる点もいいけど,その半面,もうちょっと突っ込んでくれればなぁ,とも思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2018年10月30日

佐藤優による、生き方の指南書。月刊Big tomorrowの連載「佐藤優の人生修行」に加筆・再構成したもの。著者の豊富な経験に基づく、力強い文章に共感できる点が多い。ハッキリとした意見を述べていることに好感が持てる。
「最初から競争をしない人の中には、負ける自分を認めるのがイヤで外れている人もいま...続きを読むす。そういう人の中には、一見飄々としているようで、実は人一倍自尊心が強く頑固な人物もいる。そんな人物の心の根っこには、深いニヒリズムが潜んでいる場合が多いのです。それは、本当の意味で突き抜けた人物とは言えない気がします」p26
「仕事ができる人は総じて理屈や理論でガチガチの人ではありません」p71
「僕自身、何もしない時間を大切にしています。本やパソコンを開くこともなければ、メールも見ません。その間は思索にふけったり、いろんなことを追想したりする。はたからは何もしていない無為な時間に見えますが、僕にとっては最も有意義で贅沢な時間です」p90
「孤独は人を賢者にする」p91
「自分が与えた情けは大きく、受けた恩は小さく感じてしまうもの」p148
「受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ」p148
「信じるなよ、男でも、女でも、思想でも、本当にわかるまで。わかりが遅いってことは恥じゃない。後悔しないためのたった一つの方法だ」p188
「組織というのは基本的に反抗者を嫌います。どんな国でも、どんな組織でも、どんな時代でも一緒です」p197

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月12日

うまく生きるための処世術について書かれた本。「ズルい」というと狡猾な世渡り上手的な印象があるが、この本ではそういった面よりは、至極真っ当に生きる方法が書かれている。「人と比べない」、「嫌われることを恐れない」、「問題から目をそむけない」など、普遍的なテーマについて、元外交官で鈴木宗雄事件で長期間拘留...続きを読むされるなどの特殊な経験や自ら信仰するキリスト教的視点などを交えながらわかりやすく書いている。バランス感覚もある著者なので、内容には納得できる部分も多い反面、「佐藤さん、ちょっと多筆すぎて内容が薄っぺらくありませんか?」と思わなくもない。もっと切れ味鋭い切り口を見せることができる人だけに、そこがやや残念か。

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Posted by ブクログ 2016年05月14日

もう少し硬い哲学的考察の入った本かと思っていたが、予想より柔い本です。

■頭で考えない―理論+直観力を利用する
■失言しない―「偏りのないこと」「やわらかい思考」という教養を身につける
■上下関係を軽んじない―趣味の肩書を持つ、複数の価値観を持つ

と言った点は参考になった。

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Posted by ブクログ 2016年03月20日

約束を破らない
恩を仇で返さない
失言しない
酒に飲まれない
時間に遅れない
時間に追われない

当たり前のことをちゃんとやることだなと思った

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

しなやかに会社社会を泳いでいくための、フォームの参考に

楽しい本だったけど、これ、ズルいのか?至極まっとうな本ではないのかな?
と思ってしまったということは、私が「ズルい」人間なのからでしょうか?

一番よくないのは、出世競争に敗れたからと自暴自棄になって会社を辞めること。特にあなたが正社員なら、...続きを読む今の労働環境ではそれだけでとても有利です。いい意味の「ズルさ」が必要になってきます。
まさにその通りだと思って、大学、会社員と続けているなぁと思います。

取捨選択をしていくことが「ズルさ」でもあるのかな。

章立てから見てみると

捨てるもの

1章 人と比べない―勝ちたいという意識をうまく捨てていかに負け、複線思考に
3章 頭で考えない―理論一辺倒を捨てる
4章 時間に追われない―新しいものにはムダが多いので極力削る、異業種交流会とかに費やさない
5章 酒に飲まれない―自分を知り、過度な飲酒をやめる
6章 失言しない―偏見、差別意識を無くし失言しないようにする
7章 約束を破らない―できない約束をしない
8章 恩を仇で返さない―復讐しない。「復讐は神に任せる」
9章 嫌われることを恐れない―嫌われたくない自分を突き放す
10章 人を見た目で判断しない―すぐに理解しよう、という思考を捨てる
11章 上下関係を軽んじない―組織の上下関係は最終的に逆らわない

取り入れるもの

2章 問題から目をそむけない―見たくないものを捨てずに最悪のシナリオを考える
3章 頭で考えない―理論+直観力を利用する
4章 時間に追われない―必要な時間は天引きして確保し、何もしない「賢者の時間」を大切にして休みを取る。
6章 失言しない―「偏りのないこと」「やわらかい思考」という教養を身につける
8章 恩を仇で返さない―受けてきた恩を実感し直す
9章 嫌われることを恐れない―そのための経済的な強さを得る
11章 上下関係を軽んじない―趣味の肩書を持つ、複数の価値観を持つ

こんな感じでした。取り入れるためには、捨てるものを捨てていかないとキャパオーバーですもんね。

複線思考をもち、しなやかに会社社会を泳いでいくための、フォームの参考になりますよ。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

上手くコミュニケーションし、職場での人間関係を平穏に保つ”コツ”が綴られている。佐藤さんの外務省時代のロシア大使館勤務の奥深い経験が述べられており、興味深い。ゲーテの次の言葉が引用されている。「智恵ある者の最高の喜びは、知り得ることを知ろうと努力し尽くし、知り得ないことを静かに敬う」。心に響く名言だ...続きを読むと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年11月01日

外務省出身の佐藤優さん。いろいろあり、退官後、作家として活躍中の方です。

「ズルさ」という日本語は、微妙な表現に感じる。
でも、他国後では、肯定的な意味になると教えてくれる。

◆人と比べない
◆問題から目をそむけない
◆頭で考えない
◆時間に追われない
◆酒に飲まれない
◆失言しない
◆約束を破...続きを読むらない
◆恩を仇で返さない
◆嫌われることを恐れない
◆人を見た目で判断しない
◆上下関係を軽んじない

1つ1つの章の内容に意外性はなく、常識的。
ズルさって何?とタイトルを見直してまうほど。

ただし、モスクワのトイレ掃除の話は、なんとも驚きましたが、やはり、外務省の序列環境の話も、予想はしていましたが、厳しい現実なのだと知りました。

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Posted by ブクログ 2015年09月29日

耳が痛い本だったなぁ。
より良い自分になりたいと日々やってきてるけど、色々足りてない部分を突きつけられた感じだ。
後回しにしてることいっぱいあるし、危機管理も不十分。
やりたいことはあるのに結局日々の生活に流されほとんどができてないよね。
若い時に無駄にした時間が本当にもったいない。

外交の裏側が...続きを読むちらりと知れたのは面白かったです。外交官、経験豊富すぎてすごい。

勉強とかじゃなくて人として生きていく頭の良さが欲しい…

タイトルは別にもっとリンクしたものがあるのではと思ってしまった。

第1章 人と比べない
第2章 問題から目をそむけない
第3章 頭で考えない
第4章 時間に追われない
第5章 酒に飲まれない
第6章 失言しない
第7章 約束を破らない
第8章 恩を仇で返さない
第9章 嫌われることを恐れない
第10章 人を見た目で判断しない
第11章 上下関係を軽んじない

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Posted by ブクログ 2015年09月16日

インテリジェンスとして活躍した経験から、人間関係の中で強く、賢く、認められながら生きていくためのヒント集。

誠実に、約束、人から受けたご恩、時間といった、普遍的なものを大切にしつつ、組織人としては上を見てしたたかに生きること
強くいるためには、相対的に経済力や独り立ちできる専門性が必要、
だと。
...続きを読む
なんか、自分には全てかけてる気がするが、ズルさは持ち合わせてる気がする。ただ、自己愛の強い、パーソナリティー障害を持つような人のズルさほど、人から嫌われるに違いなかろう。

気をつけねば。

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Posted by ブクログ 2015年05月22日

なるほど、これは面白い本ですね。この面倒な時代を生き抜くために必要な「ズルさ」を真摯に説いています。

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Posted by ブクログ 2015年04月05日

初めて佐藤優の著作を読んだ。ビジネスパーソンが会社の組織の中でどう生きていけば良いか非常に分かりやすく書いている。他の著作も読んでみようかと思う。

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

【時間に追われないために】
→1人の時間、孤独の時間を作ることだ。

★考察
・やはりそうかと。あらゆる刺激をさせてレースに参加させようとする広告やメディアだもんな。
んでさも"レースに参加する事が当たり前"と思い込ませるのが嫌いだ。
"お前なんでラットレースに参加しな...続きを読むいの?"
これは"お前なんで結婚してるのに子供作らないの?"と一緒。
ほんと吐き気する。
知れて良かったわ。

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Posted by ブクログ 2019年06月27日

青春出版社での佐藤氏の本は「わかりやすさ」を売りにしているらしい。小難しいインテリジェンスの話はなく、自己啓発書のような内容。日本の中だけで生きていくには不要かもしれないが、国際社会では他人を出し抜く知恵がなくてはいけない。書いてあるのはごもっともなことばかり。

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Posted by ブクログ 2018年12月11日

佐藤さんの本を読むのは2~3冊目。気鋭の論客という位置にいるようだが、これまでの印象を思い返しても、目からウロコなことを述べるのかと思いきやきわめてまとも。この本も、「人と比べない」「問題から目をそむけない」「頭で考えない」「時間に追われない」「酒に飲まれない」「失言しない」「約束を破らない」「恩を...続きを読む仇で返さない」「嫌われることを恐れない」「人を見た目で判断しない」「上下関係を軽んじない」といった具合に、当たり前のことを当たり前にやること、しないことの大切さを説いている。これ章題なんだが、ある種、小学生の道徳みたい。でもこれをあえて佐藤さんが述べることで価値が出るような気もしないでもない。
本間大樹さん(企画協力)というライターさんなのかプロデューサーさんの手によるものだと思うけど、読みやすくきれいにまとまった本。まとまり過ぎともいえるし、真っ当なことを言っているからこそでもあるけど、章題を見るだけでポイントが8割方つかめる。

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Posted by ブクログ 2015年09月17日

タイトルから得られるイメージのような尖った内容ではない。まえがきに「本書には、もし私が企業か役所につとめていたら、あるときは職場の会議室で、別のときには居酒屋で、若い世代の人たちに伝えていたであろう内容を盛り込んだ」とあるように、若い人がこれから社会人として柔軟に生きていくために必要な心得について書...続きを読むかれている。大学生~20代向けだと思うが、中堅社会人でも、初心に帰りたいとき、ちょっと疲れてきたときにサラっと読める内容。

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Posted by ブクログ 2015年09月03日

 著者のいう「ズルさ」とは、社会で生き抜く「賢さ」のことだ。

 この世は必ずしも公平には作られていない。また、組織の中で勝ち残っていかなければならないにも関わらず、組織の中でうまくやっていかなければならないという、矛盾した状況にある。
 そんな中でよりよく生きていくには、教養と知恵を蓄えることによ...続きを読むり直観力を磨く。ビジネスという経済的合理性を求める場以外に、地域、趣味、ボランティアなど仕事以外の場で信頼しあえる誠実な人間関係を築く。複数の価値観を持つことにより、どんな状況にも対応できるしなやかさを持つ。それが、著者の勧める処世術である。

 外交官という、文化も利害関係も異なる二つの国の関係を取り持つ経験をした著者による、実例をふんだんに盛り込んだ啓発書。参考になった。

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Posted by ブクログ 2015年07月01日

「いかにして、社会において上手くやっていくか」という内容を語っている一冊。理論詰めではなく、キリスト教の教えや「理論ではどうにも説明できない」ことにも言及しているのが特徴的。著者の佐藤優氏の経歴を見ると、同志社大学大学院神学研究家修理とあることにも由縁があるのかなと思いました。

総じて、社会では「...続きを読むまずは巻かれて、その後巻き返せ」という主張が見て取れました。11章で構成されていて、具体的な施策が書かれているので読みやすかったです。

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Posted by ブクログ 2015年05月11日

なぜ外務省で失脚したのか、この本で書かれてあることを実行しなかったからなのか。あとこの本で紹介された「キッド」という映画を見てみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月15日

同著者『人に強くなる極意』の続編。
外務省に務めインテリジェンスの世界に生きた佐藤優の経験を一般社会に生きるサラリーマン向けに解釈するという、前作同様の自己啓発本の類い。


“組織は何年かすると異動があります。(略)短気を起こさず、じっと時を待つというのが組織での一番ふさわしい対応だと考えます。”...続きを読む 195ページ

など、現実的なアドバイスも多い。

前作に比べるとパンチに欠ける印象だが、読みやすいので処世術を身につけたい方はぜひ。

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memo:

27
「複線思考」はリスクヘッジでもある。(略)イスラエルの諜報機関のモサドにしても、ロシアの対外諜報庁にしても、そこで諜報活動をする人物、いわゆるスパイになる人間に対しては、本職のスパイ以外にもう一つのしごとを必ず覚えさせます。(略)一般のビジネス社会でももう一つの顔を持っていると強い。一つの価値観だけにとらわれないので精神的な余裕ができ、それが本来の競争でも強みになることもあります。

35
相手に勝とうとするのがアニマル・スピリッツなら、負けることから新たな自分だけの人生のテーマをつくりだす力こそ、ヒューマン・スピリッツだと言えるでしょう。

156
このような人物(自己愛型人間)は平気で人を利用するので、短期的には営業などでも成果を上げて会社から評価されたりします。

195
組織は何年かすると異動があります。(略)短気を起こさず、じっと時を待つというのが組織での一番ふさわしい対応だと考えます。

196
組織が機能するには、そこにいる人間が歯車にならざるをえない

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