【感想・ネタバレ】自社のブランド力を上げる！オウンドメディア制作・運用ガイドのレビュー

深谷歩

[ブクログ · ★★★☆☆]

　WordPressを使ってオウンドメディアを制作、運用するための具体的な方法について解説している。基本的には中小企業むけに書かれたもので、大手だとべつな仕組みを使うことが多いだろうが、一通り個人でやってみるとすごく理解が深まりそうな気がした。事例紹介で、オウンドメディアからセミナーや物販サイトに連係していない事例もあって、意外だった。それが、意図してなのか、発展途上なのか、掘り下げて知りたいと思った。

・YEs!MAGAZINE（サッポロビール）
　セミナーや物販サイトとの連携は？
　セミナーやECサイトとの連係は行っていませんが、記事内や記事出口に商品ページへのリンクの設置、他の記事への最適な誘導という役割はアウトブレインを導入し、ヱビスブランドサイト内部の回遊を促す取り組みを行っています。

・信頼されるコンテンツとは
　役立つコンテンツ、専門性の高いコンテンツ、企業の裏側を見せるコンテンツ

・Sprocket公式ブログ
　デジタルマーケティングにおけるWeb接客についての意見や独自の考えを表明している。

・KPI
　売上アップ：問い合わせ件数、見積もり依頼、営業転換率、会員数、CAC
　顧客のリテンション、ロイヤリティ：コンテンツ本数、コンテンツ品質、メルマガ登録数、メルマガ開封率、態度変容
　エンゲージメント：ソーシャルメディアのシェア数、コメント数、滞在時間、閲覧PV数、インターネット上での言及数
　エバンジェリスト、ブランドアドボカシー育成：推奨意向（ネットプロモータスコア：NPS）、LTV

・企画案を出すのに参考になる情報
　キーワードリスト、世の中で流行っている情報、季節・国民的記事、過去に読まれた記事のデータ分析、顧客と接する営業担当者が知る顧客ニーズ

・ランディングページはサイドバー非表示
　ランディングページは、ページ内容に集中し、その1ページでコンバージョンまで導くことを目指しています。よって、他のページのコンテンツに誘導して気をそらせてはいけません。
　通常のブログであれば、他のコンテンツを提示してサイト内を回遊してもらうため、サイドバーは重要なナビゲーションですが、ランディングページの場合は逆効果になります。よって、サイドバーを非表示にします。