ユーザーレビュー
Posted by ブクログ 2020年08月01日
二本立て。
『ガラスの絆』(カレン・ローズ・スミス)2004年。
不妊治療が成果を結ばなかった夫婦は養子縁組を考える。
路上生活をし施設に保護されていた妊婦の少女を赤ちゃんの養子縁組を視野に入れ自宅に招き入れることになるがーー。
そこそこロマンス小説を読んできたけどこの小説の結末はある意味一番...続きを読む衝撃的かもしれない…
ヒロインにレイプと中絶の過去があり、結婚後に不妊の原因が中絶手術と関わりがあることを知ってこの件について夫にはなかなか打ち明けられないでいる。
しかし子どもが欲しいので養子縁組のために妊婦を夫に相談もなく家に入れたり独断で行動して夫が憂慮したり、夫婦間で若干気持ちのズレや壁を感じている。
最後はヒロインが過去を告白し夫婦はもう一度式を挙げ愛を誓いあって終わるんだけど、そもそもの大問題の新生児(養子縁組するはずだった少女の産んだ子)の誘拐事件は片づいてもいない状況でそんなことしてる場合か? 事件から数日しか経ってないのに…
せめて子どもが戻ってくる伏線あったかなと読み返して見たけど見当たらないし全くハッピーエンドとは思えない後味の悪さ…
ページ数の問題なのか? そのわりに脇の登場人物にストーリーがありそう(地元の富豪の二つの家の確執と恋愛)だったんだけどシリーズ物なの?
※調べてみたところこの本の二作ともLogan's Legacyという競作のシリーズらしく後に妊婦の少女が成長しヒロインになった小説 "Falling For The Texas Tycoon" があるよう。そちらの本で子どもがどうなったのかはわかるからもしれないがいずれにせよ今作で消化不良に終わっているのは変わらない。
『素顔に恋して』(シェリル・セント・ジョン)2004年。
人工授精で子供を授かった後、手違いで精子が黒人男性のものと間違えられ意図せず混血児を産んだシングルの女性とシングルファーザーの黒人男性との恋。
あまり興味が湧かなくて途中で挫折した。。