自らの首を切ることで、前世に眠る才能を掘り起こすことが出来る"輪廻の枝"。枝により才能を手にした"廻り者"が激突する、異能バトルマンガ!
主人公・扇寺東耶(せんじとうや)は、優秀な兄と比較され続けるという生い立ちを経て、他を圧倒するような才能を探し求めていた。ある日の帰宅途中、殺人鬼の犯行を目撃してしまい、クラスメイトの灰都=ルオ=ブフェットと共闘する。戦いを通して灰都らに認められた東耶は、多くの才能を擁する"偉人の杜"に参加し、数々の戦いに巻き込まれていくことになる。
歴史上の人物をモチーフにしたバトルマンガとしてもかなり面白いですが、人間としての在り方を悩む東耶、揺るぎない信念を持つ敵など、精神性に焦点を当てて描かれている部分も読み応えがあります。偉人の才能の解釈も広く、戦闘のイメージのない偉人でも登場するため、能力の考察をするのも楽しいかもしれません。
能力系バトルマンガが好きならぜひ一度手に取っていただきたい作品です。
感情タグBEST3
Twitterでおすすめ漫画にあげている方が多く気になっていた作品がちょうどセールだったので購入しました!
偉人の力を使った戦闘で今までになく、主人公どうなるんだろうってハラハラする部分もありつつとても面白かったです。
むかしなんかの漫画アプリで途中まで読んでたけど色々あって読まなくなってたけどちょうどセールでめちゃくちゃ安くなってたので買いました
結構厨二心を刺激される作品で若い頃の気持ちになりながら読んでます面白い
様々な能力者が出てくる漫画はたくさんありますが、過去の偉人の能力を得るという設定は今までに見たことがないものです。1巻では、偉人のとてつもない才能が活躍する中主人公の能力は一体何なのか!?と気になる終わり方です!
Posted by ブクログ 2024年02月19日
能力バトルもの好きにおススメの一作。あと歴史の偉人とか。
長年追い続けていると思ったら、今年で10年目。(2024年2月記入)
とにかくキャラが多くて入れ替わりも激しい。
アニメ化も密かに希望!
異能バトルなだけに、なんでもありな技の連発だけど、面白い。首を掻っ切る描写が少しウッとなる。表紙から想像もつかない超常バトルマンガだった!
Posted by ブクログ 2020年03月12日
かなりのスロースターターな作品で1巻丸々設定説明に終始。主人公は依然として能力を得ておらず、その分性格や行動原理はよく伝わってくる。2巻からが楽しみ。
1巻の冒頭は悪くない感じだった。
天才肌っぽいひねくれ系の主人公に、あまり学校に出てこないミステリアスな同級生の女性…、ありきたりな組み合わせではあるが、悪くはない。
作品のキモとなる能力系は、前世の偉人たちの能力を継承して発揮するというもの。
発想自体は「サタノファニ」と似た感じではある...続きを読むが、本作の連載開始の方が3年ほど早く、こちらが本家というところか?
となると、目の付け所は悪くない。
が、読み進めていくと、当初の設定からかなりの変更点が目につくようになる。
まず、ヒロイン灰都。
当初、「ミステリアスで得体のしれない感じ」の雰囲気を出していたはずが、数話であっさり崩壊、よく話すしよく懐くし、ギャグパートまでこなせる普通のキャラになってしまった。
「才能」からしても、寡黙でミステリアスな存在の方が良かったように思う。
ストーリーの進行にギャグもこなせるキャラが必要だったとしても、別キャラを用意すれば済んだのではないか?
主人公のキャラも同様。
寡黙な天才肌というキャラだったはずが、天才かどうかも分からない、タダの眼鏡陰キャになりつつある。
内に秘めた野望はなかなか興味深いが、3巻あたりからはギャグキャラもこなすようになってきてしまった。
「才能」も変化。
最初は前世のキャラが持っていた能力を付与されるというものだったのが、いつの間にか前世のキャラそのものになり(ただ、性別等は別)、さらにその能力も実際の過去の偉人が持っていた能力を大きく超え、単に連想される能力へと変化。
ストーリーも同様。
3巻あたりから舞台も含め、なんでもありの様相を呈するようになり、1巻最初の世界観とは大きく異なるようになってきた感がある。
要は、「なんでもありの設定」になってきたという感じであり、これらの変化は特に3巻からがひどい。
勝手に邪推するならば、紙媒体の「コミックブレイド」で連載開始したものの、わずか3話で同誌がWEB雑誌化し、本作自体は「コミックガーデン」というやはりWEB媒体の別雑誌に移行したことが効いているのではないかと思われる。
ともあれ、連載当初の雰囲気とはかなり趣を異にしており、安易な展開になっていることが残念に思えた。