きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
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Posted by ブクログ 2017年10月23日
史実こそが最大のネタバレ。
これほど唐に焦がれる少年が、後に自ら遣唐使を廃止したこと。
あれほど惹かれあっている二人が、二度と結ばれはしないこと。
史実を知っているからこそ、この物語がこれからどう紡がれていくか目が離せず、そして未来の行く末を知らぬ物語の中の彼らを憂いてしまう。
緩やかに、しかし着々...続きを読むと、事件に関する人物は揃いつつある。
どろりとした人間関係や醜い蹴落とし合い。
陰鬱としたそれが、かつてあの煌びやかな都の中でも間違いなく行われていたのであろう。
時代考証がしっかりとしており、非常にリアリティがある。
以前三巻まではunlimitedで読めたので続きが気になり購入、でも結局一から三巻までも買ってしまいました。いろんな伏線が絡んでいて今後も目が離せません。
Posted by ブクログ 2019年08月24日
主人公が菅原道真と在原業平のミステリー
結構よくあるパターンの話なのに、グッときた。
多分見せ方が上手いんだろうなぁ。
これは良い漫画です!!
めちゃくちゃ面白いです。道真とか学問の神様としか知らなかったですが、この漫画でハマって色々調べちゃいました。なぜ学ぶのか、権力を持つとは、考えながら成長していく主人公と一緒に考えさせられます。もっと早く出会いたかった!
Posted by ブクログ 2018年06月30日
学校の歴史の授業で必ず出てくる有名人、菅原道真と在原業平。その二人がバディを組んで平安の事件を解決していくサスペンスストーリー。学問は大好きだけど皮肉屋でコミュ障気味な道真と、呪いや祟りなどをすぐ信じてしまう色男の業平。普通なら出会わない二人がひょんなことから知り合い、業平が道真を巻き込んで貴族がら...続きを読むみの事件を解決していく様子が面白い!敵対関係の藤原氏の悪役っぷりもいいし、意外に強かな女性達とのやりとりもハラハラドキドキします(笑)
Posted by ブクログ 2018年06月11日
平安京で探偵もの。
道真もかわいいけど業平がすごいよくてこの人に関しては読んでるだけで幸せだ。
日本史図表とか国語便覧を横に置いて読みたくなりますね!
Posted by ブクログ 2016年04月12日
設定も絵も個人的に大当たり。
何やこれメチャクチャおもろいやないか。
積読してた俺のアホ。
怨霊化した菅公は色んな作品で見かけるけど、
若かりし頃はあまり題材にされんよね。
紀長谷雄も歴史的にはなかなかの人物なのにヘタレキャラ化してて面白い。
業平はあの道真ですら懐いてるので、
女たらしである前に...続きを読む人たらしだったんだろうなあ・・・
ってところが実に上手く描けてる。
買ったままどこかに置いてる次巻以降を探しだして読むのが楽しみ。
前情報一切なく試し読みだけで購入を決断しました。山田風太郎を思わせる時代物の探偵小説。非常に好みのタイプです(笑)在原業平と菅原道真が今後どのような事件を解決していくのでしょうか?
歴史物はちょっと苦手、、、という方にオススメです。
もちろん日本史好きな方も楽しめます。
殺人事件や強盗事件などの凶悪犯罪が起きていた平安時代前期、物の怪の仕業と片付けられてしまうことも多かった時代です。それらを検非違使の責任者である在原業平と若き菅原道真公が解決していくというストーリー。
当時の...続きを読む文化的背景なども知ることが出来る良作です。
学校では教えてくれませんが、平安時代は結構ドロドロしている部分があるので、歴史的事実と併せて読み進めて行くと勉強にもなるかと思います。
道真のキャラがいい
匿名 2023年03月18日
絵が読みやすいです。よくあるいやらしい系でないのがいいです。
道真のキャラクターが、目つき悪くて、面倒事は嫌でいつも冷めてる感じなのに、実は曲がったことが大嫌い、っていうのがいい。
あと書物ばかり読んでいる道真が、本物の死体を見てゲロってるのが面白かった。やはり実物は書物よりも上でしたか...続きを読むね。
二つ目の玉虫姫の件は、途中で分かってしまったのがちょっと残念です。
平安時代のクライムサスペンスというか、ホームズとワトソンというか、とにかく面白い歴史物で非常に勉強にもなる
Posted by ブクログ 2023年02月19日
ジャンルは平安ミステリ、でいいのかな。無理が通り、道理が引っ込む世界の話、という感じ。絵柄も世界観とあっているし、ひとつひとつの描写も丁寧で面白い。昭姫って蔡文姫のことなのね
不機嫌そうな少年とエロそうなおじさんの絵から、どんな内容かと思いきや。
しょっぱなのひとコマからずっと引っ張られて、もう目が離せない。
というか、ものすごいエロいカットよね、あのひとコマって。寝ている裸婦を下から描いてない?
時代考証もしっかりしているし、若かりし道真の推理が冴えておもしろい。続きを読みたい本、ナンバーワンです!
業平と道真、2人が絡む漫画があるなんて!歴史好きにはたまらないですね(言うほど詳しくないですけど…)。2人のキャラが期待通りすぎて嬉しい。
後世、道真は祟り神扱いですが、本作はどんな風に物語が進んでいくのか。菅三殿には不幸になってほしくないなあ。
これからの展開が本当に楽しみです。
先ずとても絵が上手くて、当時を容易にイメージできました。道真公は、何となく子供の面影が残りかわいらしい。怨霊としてのイメージが(特に平安時代を考えると)強かったのでイメージが補正されました。
久しぶりにどんどん読み進めたくなる漫画でした。シビアな展開もある大人向けかな。
ヤング菅原道真のミステリー的冒険譚。この手の歴史的人物幼少期ネタ(架空含む)の良い所は、どんな窮地に至っても、どれだけ死線をくぐり抜けても、死ぬ事は無い。彼の場合、右大臣になって、太宰府に左遷されるまでは、さしあたりの危険は無い事になるから、読む方にとって安心だ。(逆手に取る作品も無いわけでは無いが...続きを読む。)
それから、白梅さん。初見からネーミングに至っても、ただのモブ足り得ないと思ってました。晩年、彼女を伴って太宰府に行くのでしょうね。
歴史好きではなかったけれど、ミステリ要素満載の展開にどんどん引き込まれました。二人の対象的なキャラクターが面白く、笑いがたくさんある一方、シリアスな内容には涙しました。全巻読みたい作品です。
Posted by ブクログ 2017年06月15日
出て来る登場人物でやられた。だって在原業平と菅原道真のコンビである。歴史が繋がっているというのをいやでも思い知らされるこの異色コンビに応天の門というタイトル。これ絶対応天門の変の事だろうなと思った私の予想をぶった切る見事な配役に乾杯。
Posted by ブクログ 2016年12月24日
次巻が待ち遠しい作品です!
「信長協奏曲」「イシュタルの娘」「風光る」など、史実で先がわかっている作品の方が、展開が楽しみなのは不思議ですねぇ。
Posted by ブクログ 2016年07月03日
行きつけの書店に平積みされているのを見かけて以来気になっていましたが、SNSの読書グループでも何名かが話題にされており、ついに手を出してしまいました。
主人公は菅原道真と在原業平。
かたや18歳のエリート文章生ーただし人と交わることが苦手で頭でっかちなところがあり、人情の機微にも疎く毒舌家ー、かた...続きを読むや帝の血筋で歌の才がある権少将ーただし女と見れば片っ端から言いより攻め落とす、平安京きっての下半身に節操のないプレイボーイーという異色のコンビが、権力の座をめぐり数多の貴族が権謀術数張りめぐらせる京の街でおきる事件に挑みます。
平安京、男二人、事件に挑むとくれば夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズを想起させますが、本作はより平安京の貴族社会のドロドロした嫌な面(もうホンマにムカついて反吐が出ます)が強調されてます。
そんな舞台で、よく言えば歯に衣着せぬ物言いで正論を吐く、悪く言えば世間知らずで青臭い道真は、ネガティヴなキャラ設定に反してとてもとても魅力的で好ましく映ります。
反面、業平ふくめ周囲の「大人」たちの情けなさ、あざとさが目立ち、僕にとっては本巻は道真の一人勝ち!?といった印象でした。
本巻では二つの事件を解決したこのコンビですが、巷で起こる事件とは別に、大内裏内の権力争い、それとも絡んだ貴子姫(実はかつて業平が手をつけ、いまだ業平を思い続けている節がある)の入内問題が、今後どうストーリーに絡んでくるのか、楽しみな幕開けの一冊でした。
Posted by ブクログ 2016年02月15日
かつて日本史を学んだ人もそうでない人も。
かつて古典を学んだ人もそうでない人も。
「ちはやふる」で百人一首に興味を持った人もそうでない人も。
一度読んだらはまる事間違いなし!
副読本として「伊勢物語」を手元に置いておくと楽しさ倍増!!
Posted by ブクログ 2016年01月17日
在原業平と菅原道真が2人で平安京を舞台に起こる怪異を解決するという話。
買ってからずっと本棚に置いていたのをやっと読めました!
そしてやっぱり面白かった!!
業平の軟派ぶりそのキャラには笑っちゃいましたw
私は業平が好きです♪
史実通りに行くならば先に進めば進むほど暗い話になりそう。
少なくとも...続きを読む道真はその頭の良さが妬みを生んでしまうし・・・。
それに道真父が可愛かった。
Posted by ブクログ 2022年12月14日
道真=太宰府に飛ばされた、怨霊?になって都を襲うみたいなイメージだった。本書ではひねくれた頭脳明晰な少年でかわいかった!この少年が今後色々な政略に巻き込まれるんだろうなぁと既に心配。
平安時代の貴族を舞台にした、推理ものといった趣の作品。
私の好きな「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」(倉田三ノ路版)の舞台を日本に移し、男性中心としたような雰囲気の作品。
要は、よくある推理ものの1つではあるが、舞台設定と、在原業平・菅原道真というこの時代きっての有名キャラを出している点...続きを読むが新しい。
両者とも、現代でも名の知られた人物であり、なかなかクセがあり、エピソードに事欠かない存在。
宮廷闘争も絡めればいくらでも話を膨らませることも可能であり、なかなか良いところに目を付けたなと思う。
(もっとも、業平の死は道真の父の死と同年であり、道真が権力の中枢に入るのはその10年後。この物語の中では、「若き天才」という存在だけで終わるのだろうが)
東京大学史料編纂所の教授が監修を務めており、なかなか時代考証はリアルっぽい。
もちろん、かなり現代風に崩してあるし、架空の人物の登場も多いのだが、このなじみの少ない時代を良く表しているとは思う。
絵もなかなかキレイというか、カッコいい。
業平のちょい悪オヤジど真ん中といった見た目や、道真のひねくれた美少年具合もいい感じ。
藤原高子など女性陣も美しく、読みやすい。
これは話題になるだけあるなと感じる、秀作だと思う。
気になる点は2つ。
1つは絵とストーリーが凝りすぎており、サラっと読めないという点。
実際、数巻を一気に読もうとするとかなり疲れる。
もう1つはテーマ。
「応天の門」というタイトル、そして年代からして、貞観8年(866年)の「応天門の変」がクライマックスの1つとなるのだろう。
実際、それに絡む登場人物たちもそれらしく登場している。
が、応天門の変自体は、在原業平にも菅原道真にも大きく影響を及ぼしていない。
もちろん、藤原氏の権力構造にもケリは着かず、むしろ権力を増している。
また、道真の人生におけるライバルは藤原基経の子時平。
藤原時平は貞観13年(871年)の生まれであり、現時点では生まれてもいない。
時平が表舞台に出てくるのは890年頃であり、道真が出世コースに乗るのもその頃だが、その10年前には業平が亡くなっている。(880年没)
この物語のラストをどこに置くつもりなのか、それが一番気になるところ。
Posted by ブクログ 2021年09月16日
2021/09/16
改めて読み直したら、以前よりハマった気がする。
色男業平が良い!38歳って、意外と歳だったけども。
で、若い、堅い、潔癖?な道真とのバディ感も良い。互いに欠点を補いあってる感じ...いや、ちょっと違うか。
業平は総合力充分高い。
それで、突出した能力がある分、道真自身が感じる欠...続きを読むけている部分を補ってくれる役割。
主人公は道真なのね。18歳。これも意外と歳。
昭姫とか、長谷雄とか、役割はっきりしてて良いキャラだよね。敵だけど、良房の悪役も。
1巻は、藤原親嗣の事件と玉虫姫の事件。
白梅も初登場!
解説が本郷和人だった。
Posted by ブクログ 2024年01月25日
設定が面白く、絵も綺麗で大変読みやすい。
歴史をうまく絡めてあるし、大人が子供を敬い
協力を頼んでくる構図が好きだ。
道真の注意深く博識なのに面倒くさがりなキャラが良い。
「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」
と”大人”である業平が問うシーンが良いし、
「私はまだ何も知...続きを読むらぬ」と道真が思うところも印象的。
若い正義感から怒り、知識をもって妖しを作り出して
懲らしめる手腕が鮮やかだ。
玉虫姫のエピソードはとても悲しいが、
業平が「一度騙したのなら最後まで騙しきるのがいい女というものだ」と手を貸し、
久通の件も合わせて上手く丸く収めるところがすごい。
主上も優しいお方なところが素敵だ。
業平が白梅を口説いているところも笑ってしまうが、文を書いていたのは彼女なのだから、業平にとっての玉虫姫が白梅であることは確かにその通りである。
道真にとっても漢学のわかる女房はありがたいだろうし、良い結末。
歴史好き平安時代好きなので、直ぐ飛び付きました!怪事件や謎を2人の歴史的有名人が解決し、痛快爽快な物語ですが、「伊勢物語」の主人公で六歌仙の1人、絶世の美男の在原業平が疲れた感じのおじさんで、神童で博識の菅原道真の少年時代の超不細工な事!!!!青年漫画だからでしょうか?少女漫画なら美形の公達と美少年...続きを読むになる所がとても残念です......
Posted by ブクログ 2022年12月24日
菅原道真と在原業平のバディもの。再読でも面白いです。
知識に経験が追い付いてなくて頭でっかちになってる道真を引っ張り回して、新たな世界をたくさん見せていく業平卿って感じ。
在原業平のプレイボーイっぷりがすごい。「見栄えの善し悪しは女の善し悪しではない」「一度騙したなら最後まで騙し切るのがいい女」、創...続きを読む作だけれど本当にこんな感覚だったとしてもおかしくない。年の功です。
引っ掻き回し役は長谷雄くん。しょうがないなと思いつつ、道真も業平も見捨てないのが良いです。草子の読み過ぎ、って伏線。。
白梅や昭姫さんも好き。是則さん最初から苦労人だ。高子姫と業平卿密かに想い合ってるの切ない。続きも読みます。
今の時代まで知られる平安時代の有名人、道真と業平の関わり。
そしてこれから先、否が応でも関わらざるを得ないであろう藤原家の権力の一端がうかがえる。
舞台は平安時代。
稀代の色男、在原業平は夜に人目を盗んである女性の家で逢瀬をしていると彼女から最近人を攫う鬼が出た上に別の屋敷の女官が使いに出たきり戻らないというのを聞いた。
その帰りある門の上に人影が見えるがそれが菅原是善の三男、菅原道真との出会いだった。
行方不明になった女官が道真と同期の...続きを読む長谷雄と知り合いだったこと、長谷雄が人攫いの疑いをかけられていること、長谷雄が業平の縁者だったことから二人は人攫いの鬼の真相を探ることになる。
人攫いの鬼の事件を解決した業平はある依頼があって道真の元を訪れた。
それは玉虫姫から送られてきた文の意味を教えてほしいとのことだった。
その後玉虫姫に文を送りまくっていた男が彼女の屋敷の近くで命を落としてるのが発見された。
その後玉虫姫は入内するかもしれないと聞いた業平は道真を伴って彼女の屋敷を訪れるが……。
平安時代の歴史に関してはあまり詳しくなく、在原業平が光源氏のモデルの一人らしいことと、菅原道真が太宰府に流されて後世で学問の神様になったことくらいしか知らないのでまっさらな気持ちで読めた。
続きが気になる。
菅原道真といえば、怨霊か神様。
彼がこんな面白い少年とは。
そして、稀代のプレイボーイの在原業平と、同時代人とは、知りませんでした。
二人の活躍が楽しみです。
在原業平、菅原道真、この日本史のビッグネームがタッグを組んで平安京のミステリーに挑みます。学問大好きでもリアル世界での経験値が足りない道真、一方当代きってのリア充業平。良いコンビです。史実が決まっているからこそ、これからの展開が楽しみです。
Posted by ブクログ 2018年12月22日
在原業平と菅原道真が織り成す推理モノ。
一見、関連無さそうな二人だが、実際交流があったらしい。
頭脳パート・菅原道真、体力パート・在原業平のシャーロックホームズ@平安京。
藤原氏台頭直前の時期が舞台だけに、彼ら自身の運命も悲劇的要素も孕んでいる。
ストーリーもだが、当時の文化を描いてい...続きを読むる点も秀逸。
平安京というと、「源氏物語」や「枕草子」などとかく女性的な感性の文学がもてはやされるが、特に当時の知的エリートが渡来の漢文に秀でているかがどれだけ重要だったか、などがうかがえる。
(中央)BT-DONDEN 10(02-A)
日出所の匠
Posted by ブクログ 2018年04月30日
日本三大怨霊の一人になってしまう菅原道真の文章生時代に、平安時代の伝説的イケメン歌人・在原業平とがタッグを組み、貴族社会に起こる奇奇怪怪に見える事件を解き明かしていく探偵相棒もの(語彙力がないのでこう言う説明になってしまうが)。本好き・聡明な道真と、イケメン色男の業平のコンビが面白い。
Posted by ブクログ 2017年06月11日
在原業平と少年期の菅原道真のコンビが平安の難事件に挑む…という、刑事モノの平安バージョン。
骨子そのものはオーソドックスなものの、肉付けが特殊なので、その点に惹かれたら購入して間違いはない。
歌人で女たらしの業平と真面目でとっつきにくい道真の好対照なコンビも王道の王道ながら丁寧な描写でスッと読める。
Posted by ブクログ 2016年09月22日
平安時代の時代設定は大好きなので、寝殿造りの館だの、十二単だのが出てくるだけでワクワクしてしまう。菅原道真といえば死後に恨みから怨霊になる逸話のイメージが強いけれど、この物語では若かりし道真の天才が故の偏屈ぶりと、以外に素直でフラットに物事を見る姿が可愛らしい。
Posted by ブクログ 2016年06月15日
大人買いで1~5巻を購入。
とても面白い。後に大宰府へ左遷されてしまい、祟る神と恐れられる菅原道真。
どういういきさつでそこにたどり着くのか…。
鬼や物の怪などいない、という道真が祟る神となって、祀られるようになるというのが興味深いです。
絵も華麗でとても読みやすい。
権力に振り回される業平と道真。...続きを読む気になる反藤原家勢力。
何気に好きなのは伴善男さんかな!
Posted by ブクログ 2015年02月15日
女好きで世渡りに長けた男と、頭脳明晰だが少々世間知らずな男という組み合わせはよくあるが、それを平安時代の在原業平と菅原道真にしたところが妙。
なかなか面白い。
実際の歴史上の人物の経歴をたどるとすると、どう終わらせるのだろう。
この巻は、登場人物の顔といったところで、物語が物語として動くのは次巻以降...続きを読むか。
Posted by ブクログ 2016年02月20日
話題のコミックとのことで手に取る。
在原業平の色気の有る表情が良い(*´ー`*)
対して道真の三白眼ぽいご面相も好きだなぁ。
歴史上の人物を扱ったものは小説含め興味は有るものの、背景が中々頭に浸透せず苦手意識も有り。
この作品は嬉しい事にミステリー仕立てで読ませる内容だったので次巻も読みたい漫画...続きを読む。
Posted by ブクログ 2015年11月08日
前々から気にかかっていたのを,ようやく一読。なにこれめっちゃおもろい。高校時代に平安時代の勉強をして,政変がやたらいっぱい出てきて閉口したことを思い出した。
Posted by ブクログ 2015年06月19日
3巻まで購入。
道真は好きですが、在原業平の造形が好みじゃない。つまらなくはありませんが、買い続ける程好きでもないという、微妙なライン。綺麗なうちに売りに行きました。完結してから一気に読みたい!業平の句を随所にいれるとか、伊勢物語を匂わせるとか、道真のスパコンぶりとか面白くなれる要素がふんだんにある...続きを読む組み合わせなので、あまりシリアスにせず、愉しく編んで欲しいですょ。この時代に焦点を当てた本無いし、貴重。
ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは
結ばれなくとも、一生忘れられない恋が出来た高子は幸せだったと思う。