【感想・ネタバレ】第五の権力のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2016年07月13日

インターネットやテクノロジーによってこれから起こり得る変化がどばーっと書いてある。今の自分には何でそんなことが可能なのか理解は出来ないが、この本を読んで思ったこと。
自由を得るために、自由をおびやかされていることに気づく為にインターネットやコンピュータについての理解を少しでも深めておく。
人とのつな...続きを読むがりを大切にし信頼できる人間関係を多くもっておくこと。
語学を勉強し日本に依存しなくても生きていけるようになること。
誠実に人と接して生きていきたいな。

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Posted by ブクログ 2016年04月17日

世界の多くの人々がデジタル技術を通じて、立法・司法・行政・報道機関に次ぐ第五の権力を得た、「オンラインでつながった世界」の未来を描く。未来に何が起こるかは、われわれにかかっているというのが、著者たちの立場。
第1章 未来の私たち
第2章 アイデンティティ、報道、プライバシーの未来
第3章 国家の未来...続きを読む
第4章 革命の未来
第5章 テロリズムの未来
第6章 紛争ろ戦争の未来
第7章 復興の未来

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Posted by ブクログ 2018年04月05日

24ヶ月毎に倍増するムーアの法則だと、2025年のコンピューターは2013年の64倍速くなっている。

通信速度が最も早い光ファイバーケーブルを通って伝達されるデータ量は、9ヶ月毎に倍々に増えていく。

ただ驚異的な新製品を開発、構築できるから、壮大な技術的、知的な挑戦ができるからという事だけでなく...続きを読む、こうした進歩を通して「世の中を変えていける」という実感があるからこそワクワクする。


人は自分の覚えたいものだけ覚えるという「選択的記憶バイアス」のせいで、新しい習慣をすばやく取り入れ、以前のやり方を忘れてしまう。


復興現場
必要なのは、安定した電力、高速接続の為の十分な帯域幅、利用しやすいデジタルツール、計画を実現する為の資金を調達できる環境。


消費者、制作者、篤志家、活動家などが共通のオンラインプラットフォームを介して力を合わせられるようになれば、社会のあり方が根底から変わる。
人気音楽ビデオや国際的なeコマースプラットフォーム。
このスケール効果とインターネットが生み出す「全ての人とつながっている」感覚が合わさった時、製品とアイデアのグローバリゼーションの新時代が始まる。

アフリカの携帯電話契約数は6.5億を超え、アジア全体では30億目前。

携帯で予防医療やリハビリに関する情報を入手し、端末に組み込まれた簡単な診断ツール(レントゲンは無理でもカメラや録音機能)を使って、病班の写真を撮ったり、咳を録音して医師や専門家に送信すれば診療を受けられる。

確証バイアス(人が意識的、無意識的に自分のもっている世界観を裏付けるような情報ばかりに目を向ける傾向)は受動的に得た情報を無意識に選別する傾向でもあるので、将来何十億もの人たちが新たにオンラインでつながるうちに社会がよい方向に変わっていくと楽観する。

オープンで規制されない情報共有プラットフォームの強みは、あくまで既往性であって、洞察力や深みでは主流メディアに太刀打ちできない。

安価なスマホが破綻国のユーザーに浸透すれば、市民は多くの事ができるようになる。
携帯は政府が提供できない教育、医療、安全、商業機会を与えてくれる。
また、悲惨な環境に暮らし、精神的に傷を負った市民が知的興味を満たし、社交や娯楽を楽しむ重要な手段にもなる。
ディアスポラ社会の熟練労働者のデータベースを構築するといった手法も地域の復興に弾みをつける。

ソマリアのハワラシステムとは、正規の金融機関から離れて活動する仲介人のネットワークを利用したイスラム世界の信用に基づく伝統的送金システムである。

ナップスターは99.4%の確率で著作権保護楽曲の違法交換を阻止できると申し立てたが、それでは不十分だと却下された。

インドの固有識別番号計画、アドハーは、指紋と虹彩認証などのバイオメトリックデータを含み、12桁の固有番号が記されたIDカードを12億人の国民に発行するもの。
インドでは所得を申告して所得税を払っている人は人口の3%にも満たない。
個人の自由とプライバシーを犠牲にして監視能力を高める行為をオーウェリアンという。

政府がフィルタリングなどによってインターネットを規制すれば、グローバルであるべきネットが国毎の寄せ集めと化す。
やがて、各国のインターネットはそれぞれの国民性を反映させたものになるだろう。
こうした状況をインターネットのバルカン化(Balkanization)という。
つまり、ネットの世界に一種の国境が設けられる。

トルコでは建国の父、ケマルアタチュルクを侮辱している
8,000ほどのサイトが国民に知らされずに、政府の確認もなく遮断されている。
また、2011年に国民に「子ども」「家族」「国内」「標準」のうち、どれか一つのフィルタリングを選ぶ事を義務づけた。

チリは2011年にインターネットの中立性を保証する法案を可決した世界最初の国。


うるさい株主のいない非西側企業は独裁主義国家間のネットワークの中で積極的にビジネスができる。
北朝鮮唯一の公式携帯電話会社であるコリョリンクに75%を出資する大株主が、エジプトのホスニムバラク政権で業績を伸ばした通信会社オラスコムである。(残りの25%は朝鮮通信省)コリョリンクのサービスは極めて限定的で、国際発着信及びネットにもアクセスできない。殆どのユーザーが料金をユーロ建てで払う事を奨励されている。
それでも需要は大きく、加入者数は2012年初頭までの18ヶ月で30万人から100万人を超えた。
コリョリンクの粗利率は80%。

デジタル新時代には、先端技術分野への投資が先進国が途上国と同盟関係を築く為の新しい手段になる。

イスラエルとカナダはWIPOの基準と法律を完全施行していない為、ネットを通じた海賊行為の中心地になっている。

スペインのバスク分離主義勢力、グルジアのアブハズ民主主義勢力、フィリピンのモロイスラム解放戦線等はネット上に仮想機関を設置する構想だけでも運動に新しい息吹を吹き込むだろう。

ゼロデイ、、事前に対策ができないセキュリティホール

スカイプ発祥のエストニアは世界でもっともネットの活用が進んでおり、電子政府、電子投票、モバイルパーキングペイメント等日常な公共サービスのほとんどがオンライン提供されている。

サイバー攻撃を受けたら侵入経路を直ちに遮断せず、
開いたまま監視し、発信源を見極める。

2009年、米国国防総省はUSCYBERCOM(United states cyber command)を創設し、サイバー空間を陸、海、空、宇宙に次ぐ第5の戦場と宣言した。

世界的な通信機器メーカー大手は、スウェーデンのエリクソン、中国のファーウェイ、フランスのアルカテル、アメリカのシスコの4社。外交面、技術面で各国政府と連携を図っている。

ペンタゴンの国防高等研究計画局(DARPA)はサイバーセキュリティ専門家と感染症の研究者を合わせ、生物の適応免疫系に相当するセキュリティプログラムを完成させた。未来のコンピューターは、外見と操作性は見分けがつかなくても、時間と共に端末毎の固有の違いを持つようになり、そのおかげでひとつひとつのシステムが保護され、区別されるようになる。
ちなみに、DARPAの前身はARPA、インターネットを開発したラボ。

国家は現実世界の内外政策だけを考えてればよかった時代を懐かしむようになる。
仮想世界で現実世界と同じ政策をとればよいのなら国家運営がそう複雑にならないが、国内を統治し、海外に影響力を及ぼす事が、以前に比べてずっと難しくなる。
国家は自らのもてる最強の手段を用いる。例えば国内のインターネットを統制する、国民を自国のインターネットに囲い込む、考えを同じくする諸国と同盟を組み、仮想世界に影響力を公使する。国際社会では、サイバー戦争と物理的戦争が頻発し、新しい革命が起こる。

これからオンラインで新たにつながる国の多くが人口構成が驚くほど若い。
エチオピア9,300万、パキスタン1.8億、フィリピン1.04億は人口の過半数が35歳未満。

ヒズブタフリール(HT、イスラム超国家の建国を目指す過激派集団)は、携帯電話会社からの人材採用に力を入れている。

ハクティビスト、、、ハッカー兼アクティビスト。政治的社会的動機を持ったハッカー

現在世界人口の52%が30歳未満でその大多数が社会経済的にリスクを負った人達。

生活の質を向上させるのにコネクティビティを高める以上の手段はない。

テクノロジー企業は、いずれ過激主義との戦いに本腰を入れるよう迫られる。自らの立場を公然と表明し、実行する事。


コネクティビティがもたらす利点
1、オンラインクラウドの集合知
2、証拠となるデータの永続性

特異点、、、物事があまりに根本的に変化する為、古い法則が崩壊し、知識が殆ど通用しなくなる状態。
以前のパラダイムシフトは、微生物病原説、印刷機の発明、相対性理論。


人間の知能の中で、判断力、共感力、信頼などはロボットに移植するのはおろか、定義すらも難しい。


今日、バングラデシュは、PKOに最も積極的に部隊を派遣している国の一つだが、将来はエストニア、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、チリ等の強力な技術部門を持つ国が先導するだろう。


紛争や自然災害からの復興は、情報技術だけで壊れた社会を再建する事はできなくても、政治、経済、治安問題に対する取り組みを技術の力で促進し、加速する事ができる。
気軽に遊ばれている今のツールが危機後の諸国では全く新しい目的の為に使われるだろう。
助けを必要とする人々はますます多くの情報と力を指先一つで利用できるようになる。
復興の取り組みは、より革新的、包括的、効率的になり、旧来のモデルや手法は改めるか、捨て去る事になる。技術を通して災害を阻止したり内戦を終結させる事はできなくても、
破片を再び繋ぎ合わせるプロセスの痛みをやわらげることはできる。
通信機能さえ復旧させれば物理的インフラと経済、政治インフラの両方を同時に再建できる。

衛星電話はかけ手と受け手の双方が戸外にいる必要があり、戦地には向かない。

ハイチ被災の際、スマトラ被災地からもらった教訓は、「中継塔を建て、稼働させよ。通信は緊急援助の二の次だという人達の意見を封じよ。
高速ネットワークは後回しにされるべきものではなく、復興プロセスを補完する重要な手段である。」

高速データネットワークは復興をより加速させるだろう。
復興のプロトタイプは通信業界の献身的なリーダーシップがカギとなる。

健全な情報通信部門がもたらす長期的なメリットは、たとえ時間がかかろうとも、経済成長が確実に促進される事。

アフガンの最大納税会社の携帯最大手ロシャンは、貧弱なインフラにも関わらず、国内税収の5%近くをもたらしている。国家警察官にモバイルバンキングプラットフォームを通じてモバイルマネーで給料を払っている。

メキシコの通信王、カルロススリムは世界に1500万人以上いるレバノン人のディアスポラ。
彼曰く、「自分は地球の一員であるという意識を持っている。レバノン人としてレバノンでの問題に深い関心を持つだけでなくラテンアメリカの実業家として事業を行う国に対して責任を感じている。
国境を超えて活躍するビジネスディアスポラとして、ただいろんな国に金をつぎ込んでは引き揚げるだけじゃなく、それぞれの国にしっかり根を下ろし、国の発展に寄与する事業を行う。
市場と需要、顧客、機会を育ててこそ事業は益々成功する。」

ソマリアでは、税金を徴収し、ライセンス料を課し、規制に伴うコストを強いる政府が存在しないため、利用料を格安に抑えても利益が出る。現在の普及率は20-25% と高く、提供範囲はソマリア全土+ケニアにも110キロ入り込んでいる。

復興時、仮想政府機関があれば、発足したばかりの政府や大きな打撃を受けた政府でも、サービスを以前とほぼ変わらないレベルで効率よく提供し、復興の取り組みにおいて中心的な役割を果たす事ができる、計り知れない助けとなるだろう。

スラックティビズム、、、怠け者の社会運動


赤十字社は、ハイチ被災の際、携帯のSMSで「haiti」とテキストするだけで10ドルを寄付できる募金を行い、数日間でUSD5Mを集めた。

携帯電話は被災者の未来を変える
被災地に欲しいプラットフォーム
一番の問題は情報不足。
クライシスマッピング 現地民からのクラウドデータを集積して地図に表示する。
被災状況、必要とされる非常用品、閉じ込められている場所、暴力、犯罪報告。
近くの安全な場所、携帯がつながりやすい場所。
一つの場所にどれほど長くいられるのか?
いつ食料が届くのか?どうすればもらえるのか?
どこに行けば薪や水、医療サービスが手に入るのか?
何が安全を脅かしているのか?

人は経済、安全、社会的欲求が満たされていない時、携帯電話に向かう。
それが我が身を守る唯一の手段だから。


先進諸国では、ライブマップを見て、どこの誰が何を必要としているのかを調べられ、被災者の身の上や必要度を基に、誰に幾ら寄付するかを決め、モバイル送金システムを使って
受益者に直接送金する。


未来の政府は、紛争の元戦闘員に銃を手放すインセンティブとして、手当を受け取る手段でもあるスマホを与えるだろう。

過去の抑圧的政権に関する文書や画像の証拠はクラウドを利用した国際的なデータバンクに瞬時にアップロードされ、そのデータバンクでは法廷やジャーナリストなどが利用しやすいよう、オープンファイルに追加される。

人類が文明の夜明けから2003年までに創ったデジタルコンテンツと同じ情報量を二日で生み出している。
この量約5エクサバイト。しかもたった20億人が生み出す量でしかない。

今後、コンピューターと人間はそれぞれが得意なことを活かす方向で、一層の役割分担を進めるだろう。
人間は判断や直感、ニュアンス等、人間にしかできないやりとりを受け持つ。


コネクティビティと携帯電話が世界中に普及する事で、市民は過去のどんな時代よりも大きな力を手に入れるが、それにはプライバシーとセキュリティという代償を伴う。

インターネットは社会を大きく変えてきたが、それは今後10年の間に起こる激変の予兆でしかない。
コネクティビティを通じて、史上初めて世界が完全に一体化する。出逢いと好機が重なるところには無限の可能性がある。

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

2025年、世界人口80億人のほとんどが、オンラインでつながる。そこでどうなるか。という書。

現実世界の仕組みはより効率的になる。というのは容易に予想出来る。
進歩の鍵はパーソナライゼーション。
これは今年始めにNHKで見た番組や今のウエアラブル機器の方向性と重なる。
既にスマートフォンの普及にパ...続きを読むーソナライゼーションの一端が見られる。

仮想世界と現実世界の2つの世界に同時に暮らすことになる。
未来の市民にとって、アイデンティティーは極めて貴重なものになる。
オンラインアイデンティティー盗難保険も生まれるだろう。

現在主流の報道機関が、世界のニュース報道で遅れをとるのは火を見るよりも明らか。
但し、個別のニュースを統合したり、情報の信頼性を担保することは大切である。
プライバシーとセキュリティは非常に大きな問題になる。
インターネットに国境が生まれる。これを本書ではバルカン化と呼んでいる。
つまり、仮想世界も現実世界を投影した形になるとのこと。

ゼロデイとはコンピュータプログラム内の脆弱性を狙ったコンピュータへの悪意ある攻撃のこと。
対策を講じるまでの猶予がゼロデイしかない。つまり事前に対策ができない。という意味がある。
陸海空、宇宙の次はサイバー空間が第五の戦場とアメリカは考えている。
Hot warからcold warそしてcode warへ。

革命の項目はあまりピンとこない。これは単に自分と身近でないためだろうか。
その意識が薄いからだろうか。
しかし、革命やテロに多くのページが割かれていることを見ると技術とはそういう面があることを認識しなければならない。昨今のテロのテクノロジー化を見るとよく分かる。

利便性を手に入れることの代償は、プライバシーとセキュリティに関わること。
我々はプライバシーの為に戦わなくてはならない。特に国家の有事の際は注意が必要である。

利便性ばかりが目に行くが、その裏を考えなければならない。自分の情報はある意味自分であるから。

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Posted by ブクログ 2016年12月03日

Googleのエリック・シュミットによる未来論。現在ネットにつながっているのはまだ20億人で、これが2025年までには80億人(紛争地や貧困地の人々を含む)に拡大し、本当のネット時代が到来する。人類のほとんどがネットにつながることで、現実世界と仮想世界が併存する時代となり、国家、社会、個人の関係はこ...続きを読むれから激変する。

個人のプライバシー、セキュリティの問題や、国家と紛争、テロの形の変容など、切り口は鋭い。いずれにしても、技術の進歩と情報の拡散により、多くの混乱はあっても、長い目でみれば、世界は安定に向かうとしている。

さすがGoogleの経営者、と感心してしまえばそれはそうなんだけど、世界観、哲学を持たないことが、Googleのようになれない数多の普通の会社の理由の一つだったりするかもしれない。読み応えのある社会論だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月28日

国民の基本的ニーズすら十分満たされていない国や、治安の悪い地域では、子供の教育を真剣に考えている人たちは、携帯電話のような基本的なデジタル技術を活用した、安全で安価な教育手段を選ぶだろう。距離や治安、経済的な理由から学校に通えない子どもにとって、携帯電話は、教育を受けるためのライフラインになる。
...続きを読む気の発見と治療、カルテの管理、個人の健康状態の監視といった面での進歩に、デジタル技術の普及と言う要素が加われば、何十億もの人たちが医療や医療情報をより公平に利用できるようになるのだ。
オンラインで情報を音声検索したり、ロボットに声で命令したりするのはもう当たり前だが、音声認識がさらに向上すれば、電子メール、メモ、スピーチ、学期末レポート等、あなたが生み出すどんな文章もその場で記録できるようになる。
情報公開は、「世論が支持する活動に携わる者にとってはプラスになるし、強いしない活動に携わる者にとってはマイナスになる」という
人類の文明は、「詳細な知的記録」の上に築かれている

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Posted by ブクログ 2015年11月29日

瞬く間に巨大な企業に仕上げた、あのGoogleの会長が書いた本です。基本的な三大国家権力(立法・司法・行政)に20世紀に加えられた第四の権力(メディア)に加えて、更に現在は第五の権力(全世界が一つにつながる)を握りつつあるという考えを述べています。

この本を読んで、今、私達は凄い変化が起きている世...続きを読むの中に身を置いているのだということが分かりました。遠くない未来、この本では、2025年と年限を区切っていますが、その時には全世界の80億人の人々がオンラインで一つにつながると、解説しています。

現在は、先進国と言われる地域を中心とした、20億人が共有されていているそうですが、皆が一つになることで、個人に権力が移ることになる、としています。

これにより良いことも、悪いことも生じるようです。私には少々難しい面もありましたが、興味深く読むことができました。数年後に読み返すと、納得できる点が増えているかもしれないと思いました。

以下は気になったポイントです。

・現在みられる、コネクティビティの広がり、なかでも、インターネット対応携帯電話を通じた広がりは、パワーシフトの最も典型的な例。人々がデジタル技術を通じて、第五の権力を得ることになる(p7)

・普通の人は、文字を打つより話す方が速いので、音声認識ソフトウエアにより、日常生活を大きく変えることになるだろう(p24)

・思考制御動作技術(頭で考えるだけで動作を支持できる技術)により、体を動かさずにロボットを操作できるようになるかもしれない(p25)

・圧力を加えると発電する、超薄型チップでは、テニスシューズの靴底に埋め込み歩き回るだけで、携帯電話を充電できることが、2012年ナイロビ科学フェアで実演された(p29)

・反転授業:授業を行う代わりに宿題として自宅でビデオを視聴させ、授業時間を使って、一般的な宿題を対話を通して教えている。今後は、デジタルの知識共有ツールが普及するのっで、丸暗記は重要でなくなる(p30)

・身の回りの様々な機器や技術を自分のニーズに合わせてカスタマイズすれば、自分の好みの環境をつくることができる。人生の物語をキュレーション(情報を収集・整理して、独自の価値を持たせて共有)できる。未来のカメラ、ビデオ技術は、撮影した静止画・動画を、立体的なホログラムとして投影する(p33)

・仮想現実インターフェイスとホログラムの投影技術を使えば、リアルタイムで活動に参加しているかのように楽しむことができる(p35)

・2012年にネバダ州は、全米で初めて公道で無人者を試運転できる免許をグーグルに交付、カリフォルニア州も合法性を確認した(p36)

・今後10年以内に、世界の仮想人口は、地上の人口を超える、誰もがいくつもの姿を持つようになる(p47)

・今までは、オフラインの世界で創られたアイデンティティが、オンライン世界にそのまま投影されていた。しかし将来、私達は、オンラインで創り出されたアイデンティティを、オフラインの世界で実際に経験するようになる。(p49)

・私達の世代が、消し去ることのできない記録を持つ「人類最初の世代」となる(p83)
・現在使われている、ウェアラブル技術(音の代わりに振動やパルスで起こしてくれる目覚まし時計等)に加えて、拡張現実(AR)という、物理的な現実世界の環境に仮想世界の触感、音声、映像等の情報を重ね合わせる技術を組み合わせることで、さらに画期的なウェアラブル製品が生まれる(p107)

・政府が本当に困るのは、仮想通貨と、サービスの所在を隠す匿名のネットワークを使って、違法取引が行われること(p113)

・ユーザーは迂回技術を使えば、ブロックされたサイトにアクセス可能となる。プロキシサーバ等(p129)

・中国の法律は、表向きは営利目的で偽造品の製造、知的財産の模倣を禁じているが、実際には当局者はこうした犯罪の刑責任を追及しないように指示してされているため、違反者はまんまと利益を懐に入れられる(p153)

・アメリカでデジタル産業スパイ活動が起きないのは、中国よりもはるかに厳しい法律があり、よく施行されているだけでなく、不正競争は、アメリカのフェアプレーの精神にそぐわないから、これは法的な違いよりも価値観の違い(p181)

・歴史を振り返ると、重要な地位にある人はみな、民衆からそれ相応の信頼を得ていたが、将来はこの構図は逆転する。まず、知名度がぐんと高まり、次にそれに見合った実体的な支持や信頼、経験を築く必要が生じる(p207)

・アフリカ、ラテンアメリカ、アジアは、文化や言語、宗教、経済があまりにも多様なため、アラブ型革命モデルは模倣できない(p225)

・仮想誘拐とは、金持ちの銀行口座の詳細から、SNSで後悔しているプロフィールまで、オンラインアイデンティティをまるごと盗み、この情報と引き換えに、本物の金銭を要求するという手口(p239)

・当初ロボットは、機械の補助付きで、つまり兵士が遠隔地から指示を与える形で用いられるが、やがて、「ボット自身が標的を認識、攻撃する」ようになる、アメリカ軍は2007年から半自律的に標的を認識、狙撃できる武装ロボット、ソーズを実戦配備している(p318)

・兵士は、ハプティクス(触覚、触感)技術によって、兵士はパルスで意思疎通を行えるようになる(p319)

・赤十字社は、携帯メール募金により、地震発生から数日間で、500万ドルを超える募金を集めた。HAITIというテキストメッセージを専用コード宛てに送信すると、電話料金の請求書に10ドルが自動的に上乗せされる(p364)

・無線自動識別(RFDI)チップには、電子的に保存された情報が記録されていている、現在は電子レンジで加熱すれば無効化できる(p382)

・スマートフォンが、ただの通信手段ではなく、手当や給料を受け取る手段であることを教えれば、武器を差し出し、スマートフォンと交換するだろう(p386)

・人類が文明の夜明けから2003年までにつくりあげたデジタルコンテンツと同じ情報量(5エクサバイト)を、私達は2日毎に生み出している(p396)

・現在オンラインにつながっている20億人は、世界中の中流階級である。これから仲間に加わろうとする50億人は、暮らしている場所、その圧倒的な人数のせいで、はるかに大きな変化を経験する。(p397)

・コネクティビティと、携帯電話が世界中に普及することで、市民は過去のどんな時代よりも大きな力を手に入れるが、それには代償を伴う、それは、プライバシーとセキュリティに関わる代償である(p399)

・私達が未来を楽観しているのは、最新機器・ホログラムが実現するのではなく、技術とコネクティビティに、世の中の悪弊、苦難、破壊を抑制する効果があるから(p402)

2015年11月29日作成

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Posted by ブクログ 2015年03月08日

Google会長エリックシュミット、
言わずと知れた世界屈指のIT企業
トップが、未来をどう捉えている
かに興味があり手にした一冊。

立法・司法・行政の三権、国家権力
を監視する「第四の権力」としての
報道機関。これに加え、2025年に
世界人口80億人の殆どがオンライン
でつながり、世界にアクセ...続きを読むスし自由
に発言するパワーをもつ。

このパワーを「第五の権力」とし、
情報通信技術とコネクティビティが
進展するデジタル新時代に世界が
どう変化するかを、「個人」「国家」
「革命」「テロ」「戦争・紛争」
「復興」の切り口で大局的に論じて
いる。

このデジタル新時代の良い面だけで
なく、プライバシーやセキュリティ
に関する悪い側面も忌憚なくレビュー
している点が興味深い。

情報通信技術について論じると共に、
結局は、その技術をどのように駆使
するかの人間の重要性について
語った大変参考になる一冊。

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Posted by ブクログ 2015年03月07日

立法、司法、行政の三権、報道機関の第四権力、そして、誰もがオンラインでつながることで、ひとりひとりが新しい権力(第五の権力)を握る。
現実社会と仮想世界の輻輳する中で、ともに影響しあい、よりよい社会になればよいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年11月08日

現在よりさらに技術が発展した未来について示唆を与えてくれる本。
時間があるときにもう一度読みたい。
タイトルにある通り大枠は技術が発展して時のインターネットによる社会、国家、プライバシー、セキュリティ、テロなどはどのようになるかというものであるが、個人的には冒頭の技術により便利になった未来についての...続きを読む示唆が一番おもしろかった。
<メモ>
・世界中の市民が、自身の在り方や暮らし方を他と比較できるようになる。世界の慣行と比較することで、自身の国、地域の慣行がより客観的に理解できるようになる。
・データの永続性という観点から、何気ない発言や、投稿があとあと振り返ってみることにより、公式にまた非公式にその人を表すようになる。
・仮想世界にも将来的にはビザが必要になるかもしれず、インターネットのバージョンも国によって異なることが生じてくるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2014年10月11日

世界の80億人にインターネットにアクセスできるようになったとき、世界はどう変わるのか。
未来の一日、アイデンティティや報道、プライバシーの未来。国家の未来、革命の未来、テロリズム、戦争、そして復興の未来はどのような姿か。
コネクティビリティにより、報道の姿は変わる。プライバシーへの意識も、プライバシ...続きを読むーを守る方法も変わる。仮想国家が誕生し、国家間はサイバー攻撃にる争いも生まれるだろう。革命の支援者が増える一方で深くコミットする人や指導者が少なくなる。サイバーテロリストは生まれやすくなる。モバイルを全ての人に渡し、平等にすることでの人心掌握が必要だろう。ロボットや自動航空機の登場で戦争の姿は変わり、また復興においてはスピードがもたらされるだろう。
内容が濃いために難しかった。ただ、世界がインターネットによって変わりつつあること、そしてGoogleが想像している世界なので、かなり実情に近しくなるだろうと思った。昔読んだSF小説が現実になりつつある。

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Posted by ブクログ 2014年10月08日

「テクノロジーが未来を変える」
おそらく、人類史が始まった頃から言われてきたことだとは思いますが、インターネットが発達した21世紀になって、関係する書籍を多く、見かけるようになったように感じます。
この本は、グーグル会長による、初の著作。
インターネットによる「仮想世界」が、「現実世界」にどう、影響...続きを読むを及ぼしていくのか、現在の技術動向を踏まえて、今後の世界の動きを予測しています。
まず、日常生活がどう変わっていくのかを紹介したあと、セキュリティやプライバシーといった問題にどう対応していくかへと、話が展開していきます。
その上で、国家・革命、テロ・戦争および復興がどのように変わっていくのかを予測しています。
題名となっている「第五の権力」とは、一人一人の個人が、情報を発信できるようになったことにより持つ、力のこと。
その力を得ると同時に、プライバシーとセキュリティに大きなリスクを抱える世界になると、繰り返し書かれています。
情報技術の力を大きく評価しすぎているのではないかと思う部分もありました。
しかしこの本に書かれていることのいくつかは、すでに始まっていること。
現実に起こることをイメージして、対処を考えていく必要があるなと、受け取りました。
この分野は各種意見があると思うので、関連書籍を何冊か、読んでみたいと思います。

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Posted by ブクログ 2014年09月05日

マスメディア(テレビ、新聞、ラジオ等)は、
三権(司法、立法、行政)に続く第四の権力とも言われます。

三権の相互監視だけでは自浄能力が不安だからそれを監視する、
ゆえに、社会の公器としての責任が、なんて言い様も耳にします。

それでは、第四の権力である彼ら自身には、
真っ当な自浄作用を期待できるの...続きを読むでしょうか?

結論から言えば、期待できないと判断せざるえません。
日本に限定してみても、朝日新聞とその系列がいい実例でしょう。

そんな自家撞着に陥っていた彼ら、時に“三権”すら凌ぐ、
凄まじい権力を振りかざしながら好き放題にしてましたが、、

そんな彼らの“闇”を暴きうる力を持ったのが“第五の権力”、
インターネットをインフラとして遍在する“一般の人々”となります。

では、これからの未来、“人々”はどんな想いで何をしていけばよいのか、
なんてことを、未来予想的にまとめた一冊、になるのでしょうか。

これだけなら、よくある夢物語かなんて話になるのですが、
著者がエリック・シュミット氏との時点で、なかなかに現実味が。

そう、“情報”の全てをつなごうとの理念に基づく、
“Google”の元CEOのエリック・シュミット氏です。

“情報(インテリジェンス)”は“力”になります、例えそれが嘘であっても。
それが故にマスメディアは、“第四”の銘を冠することになりました。

それが今、崩されつつあります、、“第五”を冠する存在によって。
専権事項であった“情報を扱う力”が浸食されつつあることを意識している、

マスメディアがインターネットという存在に対し、
不自然なまでに敵愾心を燃やすのは、、それを悟っているからでしょう。

インターネットの真の意味でのコネクティビティに、
本能的に負けると分かってるからこその、あがき、なのかもしれません。

10年前、20年前に、今の世界のあり様を想像できたでしょうか、
そして、10年後、20年後の世界を今の尺度で想像してよいのでしょうか。

ただ、実現する“情報格差(デジタルディバイド)”が無い状態での、
“情報活用力(リテラシー)”を、個々人が認識し保持する必要があります。

なんてことを考えながら、生涯コレ学習だなぁ、、と感じた一冊です。

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Posted by ブクログ 2015年05月23日

三権+報道+コネクティビティ。2025年、世界人口80億人のほとんどがオンラインでつながる。格差はしばらく続くが、圧倒的多数は利益を得る。技術とコネクティビティに、世の中の悪弊、苦難、破壊を抑制する効果がある。

未来の夢の高層都市、失われていた夢の再生を感じました。

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Posted by ブクログ 2020年12月12日

Googleだけが見えている次の世界って気になる!
今は権力というと、国家だったりする。
それが「次の権力が生まれる」理由を説いている。
政治とかに興味ある人は読んでみてもいいかも。
(2014/04/08)

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Posted by ブクログ 2020年02月08日

ネットにアップされた情報や、メールは一生残る。これからの子供達に、ネットでも現実でも顔が見えるように人に接する大切さを教えなくては。結局は、直接のやりとりなのだ。

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Posted by ブクログ 2019年03月30日

非常に大きな枠組みの話で、「〜だろう。」と言った予言めいた書き口が多く、はっきり言えば読みにくかった。洋書の和訳独特の言い回しも多く、すいすいとは読み進められなかった。
だが、Google会長の視点で、様々な世界の出来事や実例を挙げながらかなり膨らんだ予想(良い方面にも悪い方面にも)を書いていたのは...続きを読む、読み応えがあったし自分では決して考えられないレベルで「インターネットと世界、個人および社会」を捉えており、読んで良かったとも思える。
2025年ごろを見据えた予言があったので、6年後にまた読んでみると面白いかもしれない。

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Posted by ブクログ 2018年08月23日

どこからどこまでエリックシュミットが書いたのかがわからない。
内容は「アラブの春」などITの発達で起こったことと、これから起こるであろう当り障りのないことが多く書かれている。さらにどこからどこまでエリックシュミットが書いているのかが全くわからない。
たぶんエリックシュミットは各章の冒頭部分のフォント...続きを読むが異なる部分しか書いていないと思われる。
その他大部分は共著者が書いているのだろう。
エリックシュミットの書籍だと思って購入しない方が良い。

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Posted by ブクログ 2016年10月12日

インターネットで多くの人、モノがつながる近いうちに訪れる未来。
それが結果的に正負の両面でどのような影響をもたらすのかを記した一冊。
これまでインターネットにつながっていなかった人々がインターネットに参加するようになることで、彼らは多くの機会(教育、情報、革命の機会まで)を手に入れる。
しかし、恩恵...続きを読むを受けるのは個人だけではなく、国家もインターネットの力を使い国民を監視、抑圧できるようになる。

とまあ、インターネットでつながつ世界が何をもたらすのかという未来予測を試みた本が本書なわけですが、仮想国家や仮想世界などなかなかスケールの大きい話も多く、「本当かよ」と言いたくなることも。
しかし、本書が示す国家が市民を監視する力を持つ社会というシナリオ、インターネットが分割されてしまうというシナリオはかなり現実味があります。
インターネットでつながる社会で何が大事で、どのような社会を目指したいのかを一人一人が声をあげることのできる「今」だからこそ考え行動すべき時だと感じました。

日本語タイトルの”Google”押しは内容には不相応だと思います(著者がエリックシュミットだから売れ行きを狙ってつけただけという感じがします)。

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Posted by ブクログ 2016年03月31日

インターネットにのった情報は消せるか

(?)
2025年には80億人がネットにつながる
地域による格差が縮まる
個人も 携帯端末が接続することを重要と考えるようになる
なりすましが起こるようになる
情報発信が個人で行うえるようになる

ネット上の情報を消すことは困難である

半分くらいで挫折した

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