【感想・ネタバレ】消費税アップを逆手にとる販促テクニックのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

201404/

増税後は、優良顧客へのイベントなどを中心に、”高くても買ってくれる”というお客さんを対象にした販促企画で、売れない時期を乗り切る対策を立てたほうがいいだろう。/

「この価格で売ってやるからありがたく思え」という経営者と「この価格で買ってやるから、もっとサービスしろ」というお客さん...続きを読むとでは、考えが噛み合うはずがない。/

例えば「5」のつく日をセール日と設定すると、「5日」と「15日」と「25日」の合計3回、販促イベントを組むことができる。/

お客さんが節約モードに入ると、反比例するかのように体験イベントが盛況となる。おそらくモノの消費からコトの消費へと嗜好がスライドすることが、これらの販促企画にお客さんが流れていく要因だと思われる。特に、増税後のゴールデンウィークに、この手の体験型イベントの需要は高まることが予想される。/

201810/

例えば、家具や家電の場合、価格の安さをアピールするのではなく、「10年使える」「長持ちする丈夫な商品」というセールスポイントを強調して、時間軸による付加価値で購買意欲を高めてあげたほうがいいだろう。
「消費税アップだから、今、買いましょう」とアピールするのではなく、「消費税アップ前に、これを買っておけば、ずっと幸せですよ」という、長期間にわたるメリットを強調したほうが、販促効果は高くなると言える。/

「3月になると注文が殺到して、在庫がなくなってしまう可能性があります」
在庫がなくなってしまう理由もしっかり明記して”お断り”的な説明文でお客さんに伝えると、より効果を発揮する。/

「当店は、さらなるお客様の満足度向上に向けて、原材料やパッケージを見直して”ワンランク上”の商品を販売することにいたしました。そのため、価格がやや高めに設定された商品もありますが、その分、お客様に満足していただけるよう努力させていただきます。また、4月1日に消費税が増税される際は、現状の価格のままで販売させていただきますので、ご了承ください」
この案内文のポイントは①商品そのものが変わる、②あくまでお客様の満足度向上のために行った値上げである、③消費税のアップ時は値上げしない、の3点である。特に消費税のアップに関しては、文章の最後に添える程度に留めることで、値上げの雰囲気を和らげている。
あくまでも、こうした「値上げ」に関する対応策は、お客さんに値上げ感が伝わりやすい内税による総額表示をした場合の対応策であって、値上げ感が伝わりにくい外税を適用する会社や店舗であれば、あえてこのような告知をする必要はないだろう。/

「訳あり」という言葉のほかに、「業務用」「プロ用」という言葉も、「価格は手ごろだけど、クオリティが高い」という印象をお客さんに与えるので、販促効果の高いキーワードとして活用してみることをお勧めする。/

増税前の駆け込み需要が発生した際に、訳あり商品を前面に打ち出してセールを展開するのも一つの手である。そうすることで、在庫品を完売させることもできるし、増税後に正規品のブランド力を落とすことなく商品を販売することが可能になるからである。/

この税制はもしかしたら、商売人に対する、生き残っていくための”テスト”なのではないか/

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Posted by ブクログ 2014年04月07日

ただの増税に関する話ではなく、企業理念の本質に迫る1冊であり、エンドユーザーが読んで賢く消費するガイドブックともなる1冊。
今から読んでも遅くはない。

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