【感想・ネタバレ】城を攻める 城を守るのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年01月14日

城紹介だけにとどまらず、そこで起こった合戦の状況、いかに攻め、いかに守ったか、何度でも読み直したくなる名著だと思う。旅行に行く際にはもう一度、前もって再読してから城めぐりをしたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月20日

いやー面白かった!
「実戦あってこそ城には魅力がある」という主題で書かれたこの本、さすがさすがと言わんばかりのマニアックな城の数々。歴史・城ファンにはたまりません。(逆に天守閣とか景色良い本とか探してる方には絶対オススメしません。笑)
著者は小説家だそうですが、事細かに自分の足で調べ、客観的に書かれ...続きを読むてるのだなと思いました。

個人的に行ったことある城もあるのですが、
まだ行けていない北関東の河越、箕輪、鉢形、八王子辺りは特に面白い。
箕輪は長野業政という、この本読むまで全く知らなかった人に関する城なのですが、戦国期には珍しく国人との橫のつながりを重視することで敵の侵入を防ごうとした、中小企業的合理的な考えをもって支配をし、これを武田が打ち破るのに実はすごく時間がかかってたという、
いやまさにこれが歴史の面白さ、というエピソードがいい。そうこうしてるうちに信玄の寿命が来てしまい織田の時代がやってくるんですよね。間接的になんでもない人間が天下を動かすという面白さ。

東海地方の高天神、山中、韮山辺りも面白そうだなぁ。韮山なんかは1日で落城した山中城に代わって4ヶ月も持ちこたえたとは知らなかった。

西日本編に入って、小谷、有岡、と来たときはこの本さすがだなー!!とニヤニヤしてしまいました。(どっちも行ったことがある)
有岡城は特に今「黒牢城」で流行ってるのでめちゃ面白くなるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2020年07月16日

人気歴史小説作家が城を訪れ過去の戦に思いを馳せる。城の構えなど具体的な記述が楽しい。

最近多くの著作のある作家。小説ではなく実際に城を歩き歴史を交えて書いた作品。攻防戦について詳細に記述したところが特長だろう。

一つの城ごとにもっと深く掘り下げても楽しめそう。戦国時代限定でなく島原の乱の原城と西...続きを読む南戦争の熊本城、戊辰戦争の白河城など広い時代を描く所も良い。やや東日本に偏ってはいるが。

筆者の小説をさらに読んでみたくなるし、実際に城跡を訪ねてみたくなる。

良くできた1冊でした。

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Posted by ブクログ 2019年05月08日

実際に戦闘の舞台となった城について、図とともに解説。あとがきにもあるとおり、作家さんが内容にこだわって書かれた逸品。図が秀逸すぎる。それぞれの城に行く前に再読したい。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

小説家である著者は、自著の作品の根拠として城を研究してきた。その成果が本書であろう。それも、現存または復原天守だけではなく、山城までを含め、城郭攻防という視点から書かれていることに好感を覚える。北海道から鹿児島までの城を順に紹介するが、やはり西に行くほどエピソードが増えていくのが面白い。最後の熊本城...続きを読むは、日本の内戦の終焉という意味でも象徴的な城だ。中世の城址に近世の模造天守を建築してしまったり、復原天守にエレベーターを設置する・しないで揉めてしまう我が国。遺構の少ない山城は見向きもされない悲しさを感じた。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

 【白河城】 東北戊辰戦争の行方を左右した城郭攻防戦
【会津若松城】 幕末最大の悲劇の舞台となった白亜の名城
【五稜郭】 箱館戦争の舞台となった欧州式稜堡型城郭
【新井城】 武士の時代の終わりを告げた海城
【河越城】 新旧交代の舞台となった武蔵国の要衝
【箕輪城】 孤高の奇才・長野業政の築いた城郭網...続きを読む
【鉢形城】 戦国時代の黎明から終焉まで、激戦の舞台となり続けた要害
【八王子城】 関東平野を睥睨する巨大山城
【水戸城】 血で血を洗う同士討ちの舞台となった名城
【川中島合戦と海津城】 信玄の高速道路を支えた一大兵站拠点
【一乗谷朝倉館】 現代によみがえる中世城郭都市
【七尾城】 北陸有数の巨大山城を攻略した謙信の軍略
【春日山城】 謙信が手塩にかけて造り上げた戦国最強の山城
【桶狭間合戦をめぐる城郭群】 伊勢湾経済圏支配をめぐる織田・今川両家の熾烈な攻防戦
【懸河城】 今川家の駿遠防衛構想の切り札となった要害
【二俣城攻防と三方ヶ原合戦】 巨匠武田信玄が最後の筆を揮った会心の一戦
【長篠城】 戦国時代の流れを変えた山間の城
【高天神城】 栄光と没落の分岐点となった東海一の堅城
【山中城】 緒戦の大切さを教えてくれた戦国山城の最終型
【韮山城】 四万四千の豊臣軍を翻弄した北条家創業の城
【小谷城】 戦国時代を代表する難攻不落の大要害
【有岡城】 戦国有数の悲劇の舞台となった怨念の城
【賤ヶ岳合戦と陣城群】 天下の帰趨を決めた陣城戦
【大坂城】 外交的駆け引き

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Posted by ブクログ 2014年11月17日

戦国歴史作家である著者が、戦国時代の有名な合戦を「城」の観点から読み解こうとしている本。両軍の軍事作戦における城の役割を軍略的観点で大局的に述べることを主眼としており、防御施設としての城の構造や、局地的な攻城戦についてはそれほど記述していない。それどころか、「精神的な支柱」の一言で片づけられてしまっ...続きを読むた城すらある(春日山城の章)。それでも、地政学や外交的な駆け引きも含めた軍略全般に興味があれば、本書はそれなりに楽しめると思う。

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Posted by ブクログ 2014年07月27日

他の天守閣とかの写真で城をもてはやすのではなく、戦いを前提に今は城跡、ただの山みたいになってる城をも取り上げ、歴史を自説も交えて説明してくれるんだよね。そこがおれの感性に凄くあったとゆうか、こういった知識を持って城跡巡りしたらもっと学こと大なんだろな。

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Posted by ブクログ 2018年03月27日

戦国~明治初期にかけて戦いの行われた城に着目して書かれた本。
面白いのですが、私には少し前提知識が足りませんでした。

一つ一つを掘り下げて欲しいのですが、その場合は著者の別の本を読むしかなさそうですね。

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Posted by ブクログ 2016年05月20日

日本の城の解説本だが、美しい写真集や名所案内ではなく、攻城・籠城戦を紹介する異色作。対象となる城そのものの攻略法・守り方というよりは、近隣の城主の調略や陸海路の確保など、大局的な要素が勝敗を握る重要な鍵となった事例が多いのが興味深かった。

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Posted by ブクログ 2015年09月22日

歴史小説作家である伊東潤が2014年に発表したお城を紹介した本。本書では、戦のためのお城を取り上げており、五稜郭や会津若松城、大阪城など有名な城もありますが、あまり一般的ではない山城などを選択しているのが特徴。著者が歴史小説の題材として取材旅行などをしたことのある場所というのも選考の基準だったのかも...続きを読むしれません。ある程度、お城を好きな人向けに書かれているため用語や歴史的背景が端折られている部分がありますが、一般的なお城紹介本に飽きた人には面白く読めると思います。作者の推論が多いので読む際に注意が必要。

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Posted by ブクログ 2014年08月23日

城郭攻防戦。おもしろかった。大河ドラマや他の時代劇で見て知った合戦や城取りが取り上げられていた。戦いから人生を学んだ徳川家康、学ばなかった武田勝頼などの人物評、奇襲戦といわれる合戦の多くが不測の遭遇戦。力による勝利よりも内通による敵の寝返りによる勝利。中央集権的・垂直的主従関係ではなく、地方分権・並...続きを読む列的主従関係など。「信長の城」参照。

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Posted by ブクログ 2014年06月18日

城をめぐる攻防の話を期待したが、筆者の意図は戦いのあった城の配置資料集的なものだったようで、戦いの経緯説明はあっても、城の攻防戦の記述は少い。それは小説に委ねるということらしい。残念ながら新書版単色印刷では図版も見易くはない。

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Posted by ブクログ 2014年05月21日

城に対するこだわりと造詣は伝わってきたが、文章と平面図だけでは、その表している城の構造の素晴らしさが理解できなかった。

紹介する城の数を減らし、図を何回も参照しながら説明する形であればもうちょっと楽しめたかもしれない。

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Posted by ブクログ 2014年05月12日

天守が聳える城ではなく合戦があった城を取り上げる、
というコンセプトはいいのですが、
やや不十分感が否めません。
もっと城の縄張りや、
なぜその城は攻めにくいのか、どこが弱いのか、
重点的に解説してほしかったですね。
どうも合戦の記述が優先されている気がします。

著者自身も認められていますが、
...続きを読むの選別も偏っている気がします。
東日本が大半ですし、江戸時代以降が半数近くを占めています。
戦国以前は皆無でした。

視点としては今まであまり見なかったものなので、
ぜひ続編を期待したいです。
(他著者の類似本でもいいので)

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Posted by ブクログ 2014年04月21日

合戦の行われた城について書かれた本。
城は使われてこそ美しい、そんな著書の考えが本書のそこかしこに書かれている。
多少言い過ぎでは?と思うところはあったが、全体として楽しめた。
城巡りをする際には、予備知識があるほうがやはり楽しいよなぁ。

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Posted by ブクログ 2014年03月22日

戦いに使われた城にこそ見所がある、という著者がより集めた全国各地の城を紹介している。

戦国時代の知識を一定以上持っていることを前提にして書かれており、入門書よりも深いレベルを求められる。しかし土台の知識さえ持っていれば非常に興味深く読める一冊。

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Posted by ブクログ 2014年03月15日

実際に戦いが行われた城をテーマに戦いや興廃の推移を分析。小説家でもある著者の仮説も盛り込まれており、どこまでが本当か当てにならないが、それなりに面白い。地図が随所に入っているが、地名が見慣れないこともあり、読んでいて少し分かりにくいかも。

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Posted by ブクログ 2014年03月12日

いわゆる城紹介本というよりは、そこでどういう戦いがあったのか、とか、その戦いの経緯なり原因なりはなんだったのか、というようなことを解説している本でした。

伊東さんの本なので、北条氏や家康あたりの記述がとても面白く。

とくに、北条氏の説明の件は納得。

伊達政宗、上杉景勝、前田利家ら、権力者の前に...続きを読む膝を屈し、江戸時代まで生き延びた大名ばかりが評価される昨今、堂々と秀吉と戦い、散っていった北条氏は、もっと評価されてしかるべきと思う。(105頁)

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Posted by ブクログ 2014年03月06日

≪目次≫
はじめに
第1部  北海道・東北
第2部  関東
第3部  甲信越
第4部  東海
第5部  西日本

≪内容≫
雑誌「歴史人」連載の記事をまとめたもの(一部書きおろしあり)。いわゆる紀行文や蘊蓄本と言うよりも、小説家の著作なので、史料を超えてフィクション的な感じも見受けられる。むろん、新...続きを読む書なのでそれなりの本を読んでの分析も見られ、ときどき「へえ」となる部分も見受けられる。
もう少し地図や図版を増やした方がよかったと思う。

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