【感想・ネタバレ】軽症うつ病 「ゆううつ」の精神病理のレビュー

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Posted by ブクログ 2010年08月16日

10年ほど前に発行された本だが、内容的には援助者、当事者双方にとって、あるいは当事者の家族や職場の人にとって現在においても非常に参考になるものと思う。文体もやさしく、文章が読みやすい点も評価できる。

タイトルは「うつ」であるが、内因性の気分障害全般にわたって記述がなされており、非常に対象範囲は広...続きを読むい。また、「原因を突き止めようとしない」「深層心理に切り込まない」治療者のスタンスについても詳細に言及されており、大変納得させられるものがあった。

自分はこれまで、内因性気分障害の当事者としてさまざまな形で情報収集をしてきたが、主治医の自分に対するスタンスについても、本書を通じてよく理解できたような気がする。今後、自分の病とどう向き合っていけばよいか、その方向性も示されたように思う。

ますます増える内因性の気分障害に悩む当事者とその周辺の方に、ぜひ一読をお薦めしたい書である。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

鬱病に限らず、ゆううつという観点から理論だって説明がなされている。

どういう理論で我々が憂鬱な気持ちになるのか、説明から、具体例、どうしてゆけば良いかというのが分かりやすく書かれている。

この本を読めばある程度わかるし、どうしたらよいか書かれているので、ゆううつな状態になったら読めばしっくりくる...続きを読むかも。

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Posted by ブクログ 2021年10月11日

内因性のうつ病の典型的な病像について、イメージのつきやすい本。ただし誰宛に書いているのかが不明瞭。内容が難しいので、うつに関わる関係者が読むのが妥当だと思う。

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Posted by ブクログ 2010年11月21日

[ 内容 ]
生真面で心やさしい人々をおそうゆううつ、不安、おっくう感。
軽症化しつつふえている理由なき現代的うつ状態への対処法と立ち直りの道筋を明快に説く。

[ 目次 ]
第1章 現代の「うつ病」
第2章 三種類の「ゆううつ」
第3章 身体と心の「一定の症状」
第4章 どういう人におこりやすいか...続きを読む
第5章 急性期治療の七原則
第6章 うつ病が少し長引くとき
第7章 職場のメンタルヘルスのために

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

軽うつ入門書で、症状・治療法・具体的な症例などこの病気に関して知りたい事がおおまかに分かる。うつ病患者や、自分うつかもと思っている人向き。
ちょっと古い本(だということが装丁から分からなかった)なので☆一つ減点。そのため、治療薬に関する記述がちょっと不十分になってしまっている。


350円。

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Posted by ブクログ 2012年06月19日

 いろいろなうつ(特に今回は軽症のもの)についてを、特徴、治療などについて、体系的に触れてある本。内因性のもの(ひとりでになる憂うつ)があるとは知らなかった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

少し前に出た本ですが、鬱に対しての基本情報は抑えられています。
読みやすいですし、まず一度読んでみることをオススメします。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月26日

軽症うつ病について、簡単な概説書。
この先生の本は簡単な説明でもイメージがしやすくていいと思う。

うつの中で軽症、中程度、重度の人がどのくらいの割合でいるのかが気になった。公衆衛生の観点からいくと軽症に対応するのが先になるのかな。

鑑別診断の難しさもあるんだろうなと思わせられる。精神科医の視点を...続きを読むもっと知りたいと思った。

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Posted by ブクログ 2011年06月03日

新書ながらこの分野で大きな影響力を持つ本で、医師や研究者にもよく読まれている。著者はR.D.レインの日本への紹介者としても知られている。
統合失調症、そううつ病の二大精神病は、近年重篤な症状が減少し、逆に軽度のものが急増しているという現象が明らかである。とりわけうつはすでに非常に身近な病となってしま...続きを読むった感があるが、そのほとんどがこの本にいう、内因性の軽症例であると推測され、治療法にも一定のパターンが用いられるようになっている。しかしまだまだ研究途上であることも確かで、この周縁には様々のタイプが存在しその境界は一概には定められない。重複例や変移可能性も少なくない。
いま職場では、仕事になると抑うつ状態になり、アフター・ファイブや休日は元気になるという社外適応社内不適応、社内うつ、新型うつなどと呼ばれているケースが問題になっているが、本書が取り上げている軽症うつとはこれらはべつのもの、アパシーの一種であろうと指摘されている。職場のストレスの問題と併せてさらにその対処については熟慮が必要な部分ではないだろうか。社会における喫緊の課題でもある。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

生真面目で心やさしい人々をおそうゆううつ、不安。おっくう感。軽症化しつつふえている理由なき現代的うつ状態への対処法と立ち直りの道筋を明快に説く。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

第3の「ゆううつ」という分類がちょっとまだわからないんです。挫折やいやなことがあったときだけじゃなく、いいことがあったときにも起こりうるんですねぇ。完全に病気としてとらえられた本だと思います。あいぴの本。

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