感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2010年09月04日
借本。
著者の本はこれが初めて。
背筋が「ぞぞぞッ」としたラスト。
最後のシーンだけを楽しむ為に読んでみるのもおすすめ。
暑い夏には、多少の「涼」がとれるかもしれない(笑)
Posted by ブクログ 2013年02月28日
最初は幻想的な話なのかなと予想しました。だけど読み進めるうちに、女の話、血の話、家族の話、呪いの話……顔を変えて読者の前に現れるこの本。私は心底嫌な気持ちになり、不安になり、憎悪を感じました。それでも、私はこういうの好きなのでページを捲る手は止まりませんでした。全くいい刺激です。とくに『話』の所は面...続きを読む白かったです。
"私は日本を追われるようにして当てのない旅に出た。着いた先はポルトガル・リスボン。そこで私は人魚の肉を食べたせいで25歳のまま125歳生き続けている女性と出会う。彼女から話を買うのだが、この女どこか変だ。神出鬼没で付きまとい訳がわからない。蝕まれていくように私は壊されていく。彼女は何なのか、目的は何か。私は彼女から解放されるのだろうか。"
読み終わったときの気分といったら、ネバネバドロドロで、気色悪い。あぁ恐ろしや恐ろしや。
『人魚を食べた女』というこの本、何百年経とうが、平然とどっかにあって、会うべく人を待っていつまでもいつまでも彷徨っていそう。想像したら余計怖い。夜に読んだのが間違いだった…
Posted by ブクログ 2012年08月26日
一人旅でポルトガルに滞在した緒方は、人魚の肉を食べて不死になったという女の「話」を買う
不思議な女の話は聞くというよりの体験するものだった。しかも後日ふらりと立ち寄った町で再びその女に会い次の話を買い、初対面の花岡という男と二人して恐ろしい目に会う
日本へ帰り日常に戻ろうとするも、女は現われ、人生を...続きを読む狂わされる。
思えば女は過去にもたびたび現われ、自分の人生を操って居たことに気付く。
そして「あなた以上に愛する人はない」と宣言し、女から解放される。しかし、何年かたち、初めてのわが娘を抱いたとき、「この子が一番だ」と言ってしまう
Posted by ブクログ 2009年10月04日
八百比丘尼モチーフの、300年死ねない女の物語。
前半ぐいぐいと引き込まれ、物語に同化するような感覚すら味わった。のに。
後半のグダグダ振りはどうした。
もったいないなぁ。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
人魚の肉を食べたことで300年間、ずっと25歳で生き続けなければならない女。次々と主人公の前に、名前を変えて出没する。怪奇的世界が、ポルトガル、日本、マカオと広がっていく。永遠に25歳の若さを生きなければならないのもしんどい話ですが、近寄られる人間も迷惑です。ぞっとするような理解されない孤独と愛のす...続きを読むさまじい執念。夏の夜、じっくり楽しめました。