感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年06月03日
全19巻。20年掛けてやっと勇吹とカルノの長い旅が終わりました。リアルタイムで追いかけていた身としては長かったが、完結お疲れ様でした。
人ならざる異能の力を持ちながら人であろうと足掻き続けた二人の旅路は、派手に盛り上がる事もなく淡々と静かに幕を閉じましたが、迷いの果てに二人が出した答えならそれで良し...続きを読む。
内容はファンタジーですが、主題は一貫して「人」を問うものであったかと。
絵柄もゆるく崩れた感じで独特。作風も合わせてハマる人はハマるんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ 2011年08月21日
一目惚れでした。
…勇吹に←
2巻表紙の勇吹に惚れて、じゃあ1巻から買うしかない、と買って読んだのが始まりだったけど
とにかく落ちた、なるしまゆりに。
【熱い胸の内】※1巻のレビューは下の方
間違いなく、なるしまっちは自分の一番好きな漫画家だ。
たまに崩れるのも含めての画風はもちろんのこと、...続きを読む
題材にするものがとことん好きだし、
展開や筋の流れ、構成なんかもテンポがいいというか飽きることがないというか、一番良いポジションを知り尽くしている感じだし、
上のものを繋ぎ合わせる言葉も、ここに収まるべくして存在したのだと言わしめるくらいの嵌りよう。
…ああ、わかっているさ。
自分はもはや、なるしまっちの信者だとも!!!←
おぉ神よ!!!orz
【1巻について】
1996年、香港。
若い女性の腹を裂く連続殺人事件に、グィノー家の裏切り者が関わっているという。
ローゼリットはその始末のために、一族の末弟、カルノを呼び寄せる。
しかしカルノは、テレキネシスばかりが強力で
魔法はからきし使えないという、「へっぽこ魔法士」だった——
正直、読者を選ぶと思う←
イラストも、なんかテキトーに描いちゃった系の崩れたやつにイラッとくる人はまず好きじゃないだろうし
章タイトル(香港ジャック・ザリッパー)からわかるように内容もグロかったりする
キャラもなんかフザけた印象を与えるかも知れない
でも、諦めないで欲しい!!
選ばれた言葉の一つ一つから
全編に散りばめられた思いの欠片に至るまで
なんて切なくて優しい話なんだろう、と思えるはずだ。
遺伝子から考えるアイデンティティとか
もちろん、魔法バトルも熱いよ!←
Posted by ブクログ 2009年10月04日
マンガって絵だけじゃないんだ・・・と思わしめた作品で、自分が最初に出会ったなるしまゆり作品
悪魔食いという異端な能力を持ちながら魔法の腕はへっぽこな名門グィノー家の末弟のカルノ・グィノー。
普通の高校生として生活しながら、その身に神霊眼と呼ばれる特殊能力を持つ敷島息吹。
二人の異端な少年達を巡って...続きを読む繰り広げられる物語です。
1巻は「香港ジャックザリッパー編」
カルノは一家の裏切り者アーネストを追って、姉ローゼリットと共に香港へ。
アーネストは処女の臓腑を使って行う禁忌の占いの為に、次々と切り裂き魔事件を起こしていた。
しかし、実はこの事件の最初の被害者は姉のローゼリットであり、彼女は魔法の灰で臓器を補いカルノを魔法使いとして成長させるために香港へ連れてきたのだった。
兎に角ローゼリットの想いが切ない。
そして、その後のカルノの回想でローゼリットが出てくる度に、カルノが負った傷の深さを感じます。
魔法ってファンタジーな存在じゃなくて、生き方やそれに伴う痛みを主軸にしてて、凄く重い。
結構グロいシーンもあったりするけど、気の抜けるほどほっとするシーンもあったり。ストーリーに深みがあって読み応えがあります。
絵については賛否両論あるようですが、自分は気になりません。それほど圧倒的な内容だと思う。
現在13巻まで発刊、連載誌では休載が目立つ・・・OTL
Posted by ブクログ 2009年10月04日
病んでたり、黒かったり、悲しかったり、辛かったり、痛かったりがぎゅうううってしてる。それぞれのキャラが。
それでも悩んだり考えて生きてく姿がすごく心に残っていく感じ。
自分がカルノだったらあんな風に生きれないもんね。すごいよね。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
へっぽこ魔法士カルノくんが、大魔法使いの義理のお姉さんと一緒に、香港の連続猟奇殺人犯を探しだし、腕と足をちぎって胴体の下半分八つ裂きにして人間たこさんウィンナーを作る話…?この1巻だけは。◆この1,2巻はスプラッタなのでご注意を。でも後ろの方の巻はここまでじゃない。それなりにグロいけどね。が、そんな...続きを読むんはどうでも良くてよ。この人、すっごいストーリーテラー。話が抜群に面白い。人間の命の尊さとか、力強さとか、そういう濃いテーマを見事に描いていきます。どんなにボロボロでもぐちゃぐちゃになっても、懸命に生きていこうとするヒトタチにとっても心打たれます。心理描写が抜群。絵が独特ですが、話が進むとなれます。この絵じゃなければ、と思うようになる。だまされたと思って読んでいただきたい。本当になんでマイナーなんだろう…
Posted by ブクログ 2009年10月19日
香港編。カルノとローゼリットのお話。少年魔法士すべてすきですけど、いまだに、この第一巻ら始まる「ジャック・ザ・リッパー編」が一番好きです。二人の感情と別れが切ないです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
はっと胸をつく言葉がはりめぐらされた物語。劇的ではないが、じわじわと来る高揚感はヤミツキ。この高揚感は、なるしまさんでないと味わえない。私の一番好きな漫画家さんであり、一番好きな漫画。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
この漫画を読んでいると、人間って何だろう、と思わず考え込んでしまうことがしばしばあります。
とにかく深くて、またそれらが綿密に絡み合っていて、読み出したら止まりません。
Posted by ブクログ 2010年05月25日
「香港ジャック・ザ・リパー」のサブタイトルそのままの描写があって、いきなり1巻を読むと、魔法とスプラッタな絵でドン引きするかも。私は先に3~5を読んでいたので、さほどびっくりはしませんでしたが…
Posted by ブクログ 2009年10月07日
「これは君にたどりつく前の惨劇――」
ということで、主役のもう一人はお目見えされなかった現代魔法ものな香港ジャック・ザ・リッパー編、中途まで収録された1巻でした。主人公1(作品的には“2”なのかな)カルノの過去がまた凄絶で、そのため彼自身もなかなかネジの飛んだ尖ったお方であり、義理の姉ローゼリットへ...続きを読むのリビドー系差っ引いた純粋な依存心含め、存在そのものが鋭く光る刃物のようです。「俺は俺だ」の定義を彼女に委ねている分2巻で主人公2と出逢う(だろう)ときのカルノはまた一つ大きな傷を抱えての対峙となりそうですが、とにもかくにもアップテンポなトーンとは無縁の息の長そうな(実際95年連載開始からまだ終わっていないそうで)作品なので、腰落ち着けてじっくり読んでいきたいお話かと。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
まさしく「ストーリーテラー」と呼ぶに相応しい、なるしま先生の作品。
とくにこの少年魔法士は、2巻、3巻と読み進めていくにつれ面白くなるんですよ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
オオゴトにひるまず笑える少年達におばちゃんはめろめろです。なるしまワールドの決定打に言葉の魅力があると思うので思うことを。
■これは君にたどりつく前の惨劇 (1巻)
どんな惨劇があってどう続くのか。物語の幕開け。
■嵐が来るな 後ろに?(1巻)
爆笑しました。
■おまえの呼ぶ声が 俺の名前を決めるん...続きを読むだ(1巻)
カルノのローゼリッタに対する気持ちはまっすぐとゆるぎない。名を標識に過ぎないのに、その人が言えば決定打。