【感想・ネタバレ】部落差別をこえてのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年12月31日

ジャーナリストとして部落問題にかかわるいろんな人びとをていねいに取材をし、着色を施さずにありのまま収録している1冊。

0

Posted by ブクログ 2016年05月28日

自分用キーワード
竹田の子守唄 映画『阿賀に生きる』 あぶらかす・さいぼし 阿波木偶箱廻し ひっかり雑炊 芝浦と場 お肉の情報館 ケガレ観 「一番嫌だったのは『屠場で働いていても優しいんですね』とか『そんな仕事をしているようには見えませんね』と言われることでした。それは善意の差別ということなんでしょ...続きを読むうね。」 (動物を殺すのはかわいそうだけど、人間が生きるためには仕方がないという言い方について)「この場合、私たちはかわいそうな事をしている人というレッテルを貼られたままなんです。その見方は1mmも揺れていない。こういう言い方をする人は食べる側にいるだけで作る側には絶対に立たない。」 大阪市中央卸売市場南港市場 婚外子差別 DVに部落差別が重なる(110p) 関西は人間関係の濃厚さが差別の舞台、東京では人間関係の希薄さが差別の温床になっている 部落地名総監 「握り飯でなく、膳で」 一把稲

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年03月31日

部落差別について、ジャーナリストの方が様々な人に取材したのをまとめた本。
部落差別について話をすると、多くの人が口ごもる。この話題はタブー視されているという。部落差別は、する側もされる側も、差別の理由は分からない。
人は自分より下の存在を作ることで、自らの精神の安定を保っているのだろうか。自分自身に...続きを読む自信がないからこそ他人を貶めてしまう。

0

Posted by ブクログ 2014年01月26日

小学校の道徳の授業の時。クラスの、ある一人の男子が、おそらく気の利いた質問をするつもりだったのだろう、「部落ってそこにあるんですか?」と、無邪気に質問していた。それを聞いた先生は、普段とは違う凄い剣幕で、「それを聞いてどうする」と強い口調で言っていたのをおぼえている。

その以降、中学でも高校でも「...続きを読む同和問題」や「部落差別」の歴史について学んだが、小学校の時のような強い印象は残っていない。そこで理解したのは、部落問題とは、もともと本質的な差異が存在しない人間同士のあいだに差別を作り出し、それが近代以降も根強く続いているのだということだった。

大学に入って、専門ではなかったが、近代文学のゼミに度々出入りするようになり、島崎藤村「破戒」の輪読を行った。過去の研究文献を網羅的に調べたが、それらは、文学そのものを読み取るというより、「破戒」が解放運動にとって有用なのか無用なのか、「破戒」は同和問題の深刻さを正しく伝えるものなのかそうでないのか、そういう問題に終始していたなという記憶がある。そうした研究自体も古いものだったから、なんだか遠い世界の話だなと思い、この問題を考えることに蓋をした。

このように、わたしにとっての同和問題は、完全に過去のものという印象であり、身近にそうした状況がなかったため、この手の問題を扱った本は読んでこなかったし、自分の考える問題じゃないなと遠ざけてきた。

この本を書店でたまたま手に取り、ぱらぱらとめくると、なるほどこれはほっとけないな、と思った。実際に解放運動に関わるつもりはないし、もちろん差別にも加わるつもりは毛頭ないが、ネット上で根も葉もない差別発言が行われたり、結婚差別が行われたりと、現在でもこの問題は根強く残っていることをしっかりと心にとめておきたい。

著者は新聞記者出身でシニアライター。33人の人々を取材し、現在の同和問題を描き出す一冊。

0

Posted by ブクログ 2013年02月14日

記述が薄いような。ただ必要な人脈は網羅されているような。ところどころ、取材を受ける人の言葉が光っていた。

・職人は持っている言語が肉体言語なんです。・・・腹が立つのは「動物を殺すのはかわいそうだけど、人間が生きるためには仕方がない」という言い方。
・アイヌの文化はいいね、というだけでは危うい。アイ...続きを読むヌ差別をなくすには、和人がアイヌを侵略、抑圧した歴史をきちんと認識することから始めないといけない。
・関西では人間関係が濃厚になるところで差別が表れる。東京では人間関係の希薄さが差別の温床になっている。世の中に流れている偏見にもとづいて、簡単に行動を起こす。差別される痛みやつらさを知らないから、容赦のない差別になる。

0

「社会・政治」ランキング