【感想・ネタバレ】野ばらのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年06月23日

再読でも面白かったです。
月彦はいつから夢の中にいて、どこからどこまでが夢の中なのか…なにもかもが夢の中です。
銀色と黒蜜糖が猫なら、他の少年たちも猫なのかな。性格がちょっとキツイところも猫っぽいです。
そして今回も植物の美しさにうっとりしました。
バラ科の鉄や、回転式螺子の昼顔。紅玉石の柘榴も綺麗...続きを読むです。
硬質な世界。堪能しました。

持ってる本の装丁はこちらではありません。
白と明るい緑の格子模様に、白い花の植物が描かれているのですが何の花だろう。

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姉妹作

2017年07月10日

長野作品には幾つか姉妹作が存在しているのですが、こちらは『夏至祭』との姉妹作で、主要キャラクターが共通しています。
『夏至祭』は本当に可愛らしいお話なので、この『野ばら』の方がダークファンタジー感満載でthe長野作品という話の運び方になっています。こちらも堂々回り的。
妖しい雰囲気が溢れていて、...続きを読む大好きな作品の一つです。
長野作品だと、あからさまに同性愛が盛り込まれるよりも、こういったお話の方が私は好きなんですけどね。

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Posted by ブクログ 2016年05月08日

長野まゆみの初期作品、ということで読んでみた。世界観は耽美でほんのひと匙背中が冷やっとするような怖さがエッセンスとして滴らせられているといった感じだ。夢の中を巡りながら自ら(?)それに溺れる少年の世界が現と交互にループする構成になっていて、真夜中に読むのにうってつけな作品だ。夢の内容が、主人公月彦の...続きを読む精神世界と何か繋がりがあるのなら、そこまで書いて欲しかったような気がするが、そこは想像で愉しむべきなのかもしれない。解説も非常に面白かったので是非読んでほしい。
長野まゆみは児童文学っぽさを持った作家だと感じているが、これは大人でも楽しめる。玻璃のように繊細で儚げな少年少女の不安定な時期の心を懐かしむことが出来た。それと同時に幻想的な冷たい夢の世界も味わえた。

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Posted by ブクログ 2012年05月19日

夢と現実の境目がわからなくなる、美しくて不思議な話。
黒蜜糖、銀色、そして月彦。みんな不思議で、かわいかった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

長野まゆみとの出会い。
とにかく衝撃を受けましたね。こんな日本語が生きていていいのか!これがアリなのか!と。

それまで泉鏡花も室生犀星もまともに読まなかったわたしの目をパッチリと覚ましてくれた、強烈な文章。

漢字と平仮名を交えた言葉づかい、一つ一つの文章が本当に綺麗。
幻想的な物語の世界も...続きを読む相まって長野ワールド全開。
いつまでも大切にしたくなるような本。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

月と黒と銀、影と柘榴と茨とミシン。

僕は先生と銀色の影についてのやりとりとか好きです。
黒蜜糖がやけに黒い性格で銀色がへタレに見えます・・・夏至祭では黒をひっぱたいてたくらいなのに・・・。そんな銀色も好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

読みながら寝てしまって、同じ夢を見て目覚めたことがあってびっくりした。
夏だなあ。とても好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

耽美というか幻惑的。
月彦の夢を舞台に現実が入り交じり虚構を組み立てる。比喩が美しい、長野初期の作品。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

この本で、長野まゆみさんにどっぷりつかりました。何度読んでも、本当が見えない、本当がわからない、そもそも本当なんてあるのだろうか。読むたびに不思議にさせてくれる作品です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

初々しい文章、蜘蛛の糸のよう
に均整をたもった夢幻。

作者の小説の中でこれのみ異臭をはなっています。
秀作

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 長野まゆみの作品で一番好きな話。
 描写が綺麗。
 夢と現の境界が曖昧になっていくのが心地よいと同時に、混乱していく。
 1990年の読書感想文課題図書(高校)
#この本の読書感想文を書けた高校生は心底凄いと思うのだが……(笑)

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Posted by ブクログ 2023年11月11日

ずっと夢の中
出てくる言葉一つ一つが美しい
高円寺の読書喫茶的なところで読んだのも合わせて良かったな

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Posted by ブクログ 2021年12月08日

再読。
長野まゆみさんのお話は、文章が本当に美しくて。その美しさを味合うために読んでいる感じ。
月彦と、美しい二匹の猫。風変わりな理科教師。そういえば、大人はだいたい何か知ってそうなんだけど、多くは語らず。というか、結局、いつも謎ばかり残ってしまうんですけどね。
解説がちょっと怖かったなぁって思った...続きを読むら、今読んでもやっぱりちょっと怖かった…。

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Posted by ブクログ 2013年04月24日

長野まゆみさんの作品を初めて読みました。不思議な世界観。でも嫌じゃない。色の書き方、時の刻み方、無音のざわめき…どこかで触れた感じがあるなぁと思っていたけれど、宮沢賢治の作風に似ているのかも。

夢か現実か、はたまた全て夢なのか。白いバラと赤い石榴が織り成す不思議な世界にちらつく二匹の猫の影。美しい...続きを読む文でした。

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Posted by ブクログ 2012年10月06日

単行本の方を購入。

夢と現実の狭間が合間でふわふわとした作品でした。
最後まではっきりとさせないため、今読んでいる方が夢なのかどうかの判断もままなりませんが、それが心地良い。

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Posted by ブクログ 2009年11月02日

夢か現か、わからなくなってしまうような不思議な感覚。これが気に入ったのなら「夏至祭」と「綺羅星波止場」も是非読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

野ばらとミシンがお話の鍵。黒蜜糖と銀色は野ばらの外に出られるのか。月彦が聞くミシンの音は何か。//黒蜜糖と銀色ってなんてステキな名前でしょう。ねっとりしていて空気が肌に絡みつきそうです。それでいて、どこか乾いた感じがする。そして、相変わらず夜とか月・花の描写が(だけじゃないけど)美しい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

夢から覚めてまた覚めて…と続いていくからどこが現実なのかわからないというか現実があるのかもわからない。
幻想的ですね。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

銀色と黒蜜糖―。白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

読み終えて表紙を閉じた後でも、白い花びらがまぶたの裏にちらついて離れない。そんな幻想的な作品です。うっとり。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

何処から現実なのか、夢なのか、夢のような現実なのか、幻なのか、わからない、判らないけれど面白い、わからないから面白い。結局彼等は誰だったんだろう、ミシンとは…?

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

文章は優しい感じなのですが、話の内容は結構、きつめな印象でした。夢がひたすらループしてるっていう。最後のオチがわかりにくいんですが、結局月彦は夢からさめなくなったのか。それとも銀色が月彦に乗っ取られる形になったのか。バージョンが幾つかあるのですが、私は夏至祭りが一番好きだったりします。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

2006, 5,31 読破 + 「少年アリス」から好きになった長野まゆみ先生の作品。この作品は初期の頃のものだったようで。流れるような文章がとても心地よいです。あと、美少年ぞろいで。(笑)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

バンプの藤原さんの飼い猫が黒蜜糖だと知って吃驚しました(笑)
幻想的すぎて少し怖い。話の内容もだけどやっぱり彼女の作品は言葉の響き(というよりは漢字表記?)と余韻がすごく素敵で、思わずのめりこんでしまいます。
……でも本当に猫の名前黒蜜糖がモデルなのかな(ドキドキ)

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Posted by ブクログ 2014年04月04日

名前フェチみたいになるが、銀色という名を見たときには衝撃だった。
景色や時間が重なる演出は面白い。が全体的な印象としてはやや茫洋として帰着点がない。

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Posted by ブクログ 2012年11月30日

著者の作品を読むのはこれがはじめてで、いまいち世界観に浸れなかったのが残念。けれど甘やかで美しい描写が読んでいてとても心地がよかった。
解説で使われていた夢の言語という言葉に妙に納得。
とても不思議な物語で、こちらまで夢を見ているような錯覚を起こさせられるお話でした。

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Posted by ブクログ 2012年06月25日

じわじわ読んだ。
正直、今まで読んだ長野さんの作品の中で一番意味は解らなかった。でも一番綺麗だった。
そもそも意味ってあるのか?とか考えちゃう。不思議な感じ。本当に自分が夢見てるみたい。どれが本当なのかわからない。
柘榴を口に入れて吐き出す場面がすごく好きだなー。
あと、解説の「ドラえもんの話は全て...続きを読む植物状態ののび太の見る夢だという話がある」って言葉でなんか、ああ、って思った。

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Posted by ブクログ 2012年12月20日

主人公、月彦と一緒に微睡みながらゆらりゆらりとお話を追った。これを読みながら何時の間にか眠ってしまったときは、とても良い夢が見れた…。
また、眠れない夜がきたらこの本を開こう・・・

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Posted by ブクログ 2012年02月08日

現実と夢の世界が交差する不思議なお話。
最終的にはどこが夢でどこが現実なのか、境界が全くわからなくなってくる。

野ばらが降る講堂、銀色、黒密糖、柘榴の紅色、
名前や場所、色んなものが幻想的で、透明感のある世界に浸れる一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

まどろむように少年達の夜の時間が流れていく。野ばらの棘に柔らかく包まれていく夢のように。夏の夜、月明かりの下で静かに読みたい本。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

長野先生らしい作品。
(ここでは翻弄される少年、という意)

独特の世界観や、透き通った文章は視覚的に美しい。

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