感情タグBEST3
是非『野ばら』と合わせてお読み下さい。
主要キャラクターは同じなのに、内容は全く違います。
こちらはメルヘンが溢れていて、とても可愛らしく、そして切ない作品です。
方向性が全く違いますが、『野ばら』と甲乙付けがたいほど好きです。
癒されたい時にお勧め。
Posted by ブクログ 2012年12月20日
ひとつひとつの単語や場面がきらきらしている。
情景が美しい作品。
半夏生の花咲く頃、月彦が出会った二人の少年。
薄水青の紗のリボンを胸に結んだ黒蜜糖と、
白いシャツブラウスの襟をピンで留めている銀色。
二人と月彦をつなぐ、ふしぎな懐中時計。
過去との邂逅。
Posted by ブクログ 2011年06月29日
ツイッターで夏至にまつわる作品の話が出て、
思い出したら読みたくなった。
少し不思議できれいな物語。
檸檬水、白猫、黒猫、足踏み式のミシン・・・
出てくるアイテムは「野ばら」とかぶるけれど
趣は全然違うなあ。
(11.06.21)
Posted by ブクログ 2010年07月22日
初めて読んだ長野まゆみ作品はこれ。この世界観にやられてすっかり好きになってしまった。
読んだ当時まだ小学生だったので、登場人物の名前に慣れなかったものだが、今ではそれもまた好きな要素のひとつ。
この人の書く食べ物ほんと美味しそうでたまらんです。
Posted by ブクログ 2010年05月14日
黒蜜糖が大好きです><
甘い物好きなところは凄く共感できますしね(笑
この作品を2008年、2009年と部活動の読書感想画で絵にしました
絵でこの世界観を表すのは大変でした
Posted by ブクログ 2009年10月04日
野ばらが最初の話らしいんですが、こっちを先に読みました。
この方の作品は僕の青春でした。
銀色が好きで、今でもずっとこれが僕の基準です。
これのお陰で好きな色に銀色が加わりました。
しかし、どうして夏至祭の銀色は強気なんだろうか・・・??
そこがいいんだけど・・・。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
装画:長瀬典子
装丁:泉沢光雄
“<ぼくはどうしても失くした羅針盤を探し出したいのさ>――。”(裏表紙解説より)
『野ばら』の銀色と黒蜜糖と月彦の、もうひとつの物語。
『野ばら』は恐ろしい印象でしたが、こちらは柔らかく優しい印象の読み易いおはなしです。
登場人物は同じなのに、全く別の世界。
銀色の...続きを読む作る「にじますの白バター添え」が美味しそうで美味しそうで。
(文庫版)
Posted by ブクログ 2019年12月15日
長野まゆみさんの中編ファンタジー小説の佳品です。主人公の青年・月彦と母と祖母、近く取り壊される予定の空き家に住む二人の美少年、甘い食べ物が大好物の黒蜜糖と厳格な性格の銀色。祖父の形見の羅針盤付きの何故か夏になると止まる時計、夏至祭、路面電車、ストーリーはごく単純で短くあっさりとした話ですが、細部の情...続きを読む景がイマジネーションを刺激して鮮やかに脳裏に浮かび、ラストの優しく心に沁みるような真相が読後永遠に記憶に刻まれそうな気がしましたね。棠梨(ずみ)、睛(め・ひとみ)、楊桃(やまもも)等々の漢字も風情がありますね。
Posted by ブクログ 2019年09月06日
面白かったです。
銀色と黒蜜糖、月彦にまた会えて嬉しいです。
「野ばら」を読んでいるので、銀色と黒蜜糖が白猫と黒猫と知っている読書でしたが、ふたりが性格の違う猫っぽくて可愛いです。
半夏生の集会も綺麗で賑かで素敵でした。
Posted by ブクログ 2019年05月06日
ずっと積読になっていた一冊。
たぶん10年ぐらい前に購入してる一冊。
不思議な世界と
綺麗な言葉と
夏の夜にぴったりの本。
本の醍醐味の、紙質と文字の印刷がすごく良い味を出していました。
腕時計が落ちていたら
それは
不思議な世界を繋ぐ羅針盤かも。
Posted by ブクログ 2019年03月21日
上質な文体で幼い少年たちの幻想譚である。羅針盤が象徴的である。宮沢賢治の童話の影響も感じられた。夏至祭のようにはかなく、終わりがとても良かった。著者の別の作品を読みたい。
Posted by ブクログ 2011年08月20日
久々に読んだのだけど、意外と読みやすくおもしろかった。
これは長野さん初期の中でも分かりやすい。
程良いノスタルジーとか、おとぎばなし感。
これまた出てくるお料理が美味しそうで、ニジマスのバターをおとしたのとか、
梅をこがした風邪の薬や麦茶にお砂糖を入れたものさえ魅力的。
少年3人はみな愛らしい。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
「野ばら」の番外編?銀色・黒蜜糖と月彦のお話。雑木林の古びた一軒家に明かりが燈っているのを見つけた月彦は中を覗いてみると・・・ ***長野ワールド独特のネーミングや、心をくすぐる漢字の使い方がとっても楽しい。個人的に野ばらよりも読みやすいのでお勧めです。
Posted by ブクログ 2022年01月12日
空家であるはずの屋敷に棲む、黒蜜糖と銀色という不思議なふたりの美しい少年と主人公・月彦との数日間。
読みながら、あぁ、これこれ……と思う。
束の間、幻想的な世界に浸ることができた。
Posted by ブクログ 2012年02月28日
内容(「MARC」データベースより)
時がたち、腕時計の鍍がふたたび剥がれ落ちる日が来れば、
もう一度彼らと逢うことがあるかもしれない。
ある夏の月彦の不思議な体験を描いた「夏至祭」と、
「綺羅星波止場」「詩篇カレイドスカフ3」を収める。
*☆*――*☆*――*☆*
Posted by ブクログ 2009年12月16日
・ほのぼの
・若干ファンタジー
・受け継がれる羅針盤
・相変わらず名前が面白い
・黒蜜糖は本当に甘党過ぎる
・あの二人はあれで仲良しだからいい
・結局祭がなんだったのか
・『彼ら』のお祭りなのか??