【感想・ネタバレ】改造版 少年アリスのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月18日

王道。幻想的。独特でとても綺麗な世界観なのに、どこか冷たくて怖い感じがする。登場人物はひとりひとり美しいけど人間味が無くて精巧な作り物みたい。線の細いお人形のような少年を思い浮かべてた。
ファンタジーなんだけど“わくわくする”というよりは全体的に少し暗めで恐ろしい。怖くないのに怖い夢を見ている気分に...続きを読むなる。

あのクロツグミは結局、アリスではなかったのか。無関係のクロツグミを蜜蜂は人間にしてしまったのか。タマゴから出てきた種はなんだったのか。物語のその後が気になる良い終わり方だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

面白かった。軽く読み始めたけど、引き込まれて一気に読み終えた。
風景の描写や、少年達の成長が素敵なファンタジー☆

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Posted by ブクログ 2013年08月04日

結末や細部がかなり変わっていたけど面白かった。
何より装丁や挿絵がすごく可愛い!
最後の少年は何も関係ないクロツグミが人にされて、アリスはただ記憶を消されただけっていう解釈でいいのかな

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Posted by ブクログ 2012年06月02日

宮沢賢治のような幻想的で美しい現実と夢のあいだの世界。アリスと蜜蜂がソーダ水に浮かぶ月を飲みほすシーンがとくにいい。改造前のものも読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年05月04日

改造版?
と思って手にとった久しぶりの少年アリス

初めての長野まゆみだったな〜
すごい好きだったけど
細かく覚えてないから
大幅改稿っていわれてもいまいちピンとこない‥

装丁がすてき
長野さんの絵やロゴがすばらしい

長野さんは人物は描かない方がいいと思ってたのはここだけの話(失礼だなぁわたし‥...続きを読む

植物がいっぱいなので
植物図鑑片手に読みたい

でも昔?より植物わかるようになった気がする
年の功かしら

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Posted by ブクログ 2012年04月17日

世界観がたまらん。
線のほそーーーーーーい美少年が似合う。
久々に読み返したい。
耽美。
甘美。
誘惑。
魅力。
うっとり。

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Posted by ブクログ 2012年10月26日

初めて読んだ長野作品でした。
読後感がとてもよくて、衝撃を受けた作品です。
言葉のひとつひとつがきらきらと輝きをはなっていて、魅力がとてもあふれていました。創作意欲が湧いてきます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月23日

初版を読んだ時は全体的に尖っているのに脆い印象でした。今回読んだ改造版は柔らかく滑らかな感じ。でも、どちらも透明感があって改めて初版を読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2022年02月26日

オリジナル版より描写が具象的に、文章が平易になってる気がする。
使われてる語彙も意識して「長野まゆみ作品らしい」ものを盛り込んでるような印象で、綺麗な装丁や最後の言葉辞典も含めてセルフパロディ的な意図が強い一冊なのかなと思った。
大きく変更されたラストにはびっくりだけど、一度発表された物語にこうやっ...続きを読むて大胆なアレンジを加えるのはまさに「改造版」って感じの面白さだし、宮沢賢治の作品が改稿を積み重ねていったのと似たものも感じる。

だいぶ印象変わったとはいえ、物語の素晴らしさは健在。
この改造版から長野まゆみ作品に触れても充分楽しめる名作です。

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

長野まゆみさんの著作は中学生のときどっぷりハマって読み漁った時期があり、特にデビュー作である『少年アリス』には思い入れがあります。
懐古と憧憬が相まって、自分にとって大切な一冊。
改造版ということで、装丁も随分と凝った仕上がりになっており、ぜひ本棚に納めたい…!と思って購入し、懐かしく読みました。
...続きを読むアリスと蜜蜂、二人の少年の一夜の冒険が美しい描写と耽美な筆致で描かれています。
改めて大好きな本だなあと思いました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月12日

初めて改造版を読んだときは、こっちの方が好きかな~と思ったけど、再読したら、そうでもないかも?と思い、旧版が読みたくなって、そっちも電子書籍で買ってしまった…

比較したら、アリスと蜜蜂が、お互いがどんな存在か想ったり、自分の弱いところについて考えたりする部分が全部削られててびっくり!行間を読めって...続きを読むこと?
あと、遠くを見ているアリスの横顔を蜜蜂が見ているところも好きなんだけど、なくなってる…

文章は、初期の漢字が多くて硬質なものから、ひらがな多用の文章に変わっていて、全体のかんじは新しい方が好きかなあ。
要するにふたつでひとつだな、と思った。
改造版が出たときの「文藝」長野まゆみ特集を読み返すと、決定稿は存在しないとおっしゃっているし。
最後も変わっていて、これはこれで続きが読みたくなる。

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Posted by ブクログ 2017年04月26日

オリジナルを読んだのはずっと前なので、改造版がどの様に変わっているかはわかりませんでしたが、この世界も好きでした。夏の終わりの、不思議な一夜。冷たい光や空気を感じます。長野さんが描かれた各話のタイトルの装飾もとても素敵。少年アリス辞典も贅沢でした。

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Posted by ブクログ 2014年09月04日

こちらの方が風景描写など細やかで、関係のないエピソードを削ったかと思うと、ラストをかなり変えてきて、少し怖いような世界になっています。どちらも違った味わいがあって、ストーリー的にはこちらの方が好きで、文体は以前の方が好きです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年12月28日

長野まゆみの美しい文体が読んでいて心地いい。
宮沢賢治のようなファンタジックな世界観で、雰囲気がいい。

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Posted by ブクログ 2013年09月18日

装丁に挿絵、飾り文字などがとても可愛い。飾っておきたいくらい。
物語は、原作?よりも読みやすく、違いを探しながら読むのも楽しかったです。転校生の存在が気になる…。

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Posted by ブクログ 2013年02月01日

少年アリスが夜の学校を通して不思議な冒険をする。
蜜蜂はアリスを助けるため、耳丸とともに現実世界と不思議の世界のあわいで奔走。「何が起きてるかよく分かんないけど助けなきゃ」みたいな、少年らしいピュアな感情と友情が読んでて幸せな気分にさせてくれた。
情景が美しくて好みだし、それぞれの名前もかわいい。
...続きを読む子どもがいたら読ませたいようなお話だ。
最後のオチ、ユーモアがあって良かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月20日

長野まゆみさんの本は久しぶりに読みますが、やっぱり白いヴェールで包まれた世界です。

今もし私が後ろを振り返ったとして、その向こうにこんな世界があったらどうだろう。もし、今だったとしたら私は迷わずに鳥になることを選ぶと思う。
私たちは成長するにつれて、手のひらからぽろぽろと大切なものをこぼしてし...続きを読むまう。きっとアリスと同じころの私だったら、迷わず戻ってくることを願った。あのとき持っていた大切なものはどこへ行ってしまったんだろう。

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Posted by ブクログ 2012年10月06日

改造前のものと読み比べてみるとおもしろいです。
熟練された耽美的表現にうっとりとし、洗練された表現にページをめくる手が止まりません。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

短くて読みやすい。
色々な植物の名前が出てきて情景を思い浮かべやすい。
 最後に出てくる男の子で少し余韻が残るところも良かった。
 緩く読むにはちょうどいい。

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Posted by ブクログ 2019年02月04日

少年が成長していく過渡期にありそうな冒険譚。植物、鳥、鉱石。星の巡り、色彩の表現。宮沢賢治的な匂いが漂ってきます。少年二人が主人公であるところも「銀河鉄道の夜」を連想させます。 夜にしか見えない質感や色合いを思い浮かべながら読みたい。

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Posted by ブクログ 2016年10月28日

美しいんだけど、なぜだろう。ちょっと怖い。
ひやっとしたものを押し当てられているような感じ。つるんとした陶器に触れた時の感触に似ている。
男の子がお人形のように精巧だった。

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Posted by ブクログ 2015年01月24日

装丁と挿絵がとにかく可愛い!!
小説の不思議な世界観とよく合っている。

「アリス」、「蜜蜂」、「耳丸」、「スカラ座」など、どの国の物語が分からないところが、空想の世界の雰囲気をより強くしていて、面白かった。
あと、最後の終わり方がユーモアにもホラーにも感じられて、言いようのない気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2014年01月21日

夜の学校へ忍び込み、はぐれてしまったアリスと蜜蜂のお話。

風景の描写が不思議で幻想的で、ふわふわしていて。
小説というより、長い詩を読んでいるような作品でした。

白くて冷たい砂に紛れた、きらきら光る何かを探しているみたい。
アリスも蜜蜂も蜜蜂のお兄さんも、最後に登場する少年も、ささやかに輝いてい...続きを読むて、素敵です。

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Posted by ブクログ 2013年11月09日

読み始めた頃はファンタジー感強くて苦手かも…と思ったけど読み終わると独特の世界観があっておもしろかった。
他の作品も読んでみたいかも。

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Posted by ブクログ 2012年12月18日

オリジナル少年アリスが今手元にないのではっきりしたことは言えないんですが、改造版は、非常に読みやすくなっているという印象です。
文字表現がとかではなく、内容に関して、無駄に分かりやすくなっているような。
もっともっと幻想的で、曖昧でいいと思うんだけどなあ。
「少年」は、とりわけ初期の長野少年は、それ...続きを読むこそ石膏でできた細工たまごのような存在で、成長することもなければ現実世界に生まれることもない、天幕のむこうの人形のような存在だと思っているので、ずっと曖昧なままで、夢の中のような雰囲気でいい。
でも飾り文字や装丁が、オリジナルよりぐんとおしゃれになってます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月01日

 主人公と友達と友達のお兄ちゃんのお話。

 一人っ子の子は兄弟姉妹がいるのが
 うらやましいのかもしれないね。
 
 物語の最後、お兄ちゃんが鳥になったら
 何になるのかなって考えてた弟が
 可愛かった。

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Posted by ブクログ 2012年05月15日

夏の終わりに忍び込んだ、夜の学校での不思議な出来事。
宮沢賢治を思わせるような、幻想的な物語。

ずっと昔に読んだ、と記憶しているのだけれど……
内容は全く覚えていなかった。
ただ、長野さんの文章ってこんなに読みやすかったっけ?
もっとクセのある雰囲気だったような……とほんの少しの違和感。
改造版で...続きを読む大幅改稿とは聞いたけれど、覚えていないから比較のしようもない。

うん、でも童話然として面白かったかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月27日

不思議な御伽噺。
装丁に惹かれて。
夜の学校で鳥になり損なった卵たちが人の子の姿で授業を受け、夜空から剥がれ落ちた星や、月を作り直す。その授業に仲間と間違えられて紛れ込んでしまったアリス。アリスとともに夜の学校に忍び込んだが逸れてしまった蜜蜂。
ちょっぴり恐ろしくて、現実味のない奇妙な一夜の御伽草子...続きを読む
結末は夢の中。

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Posted by ブクログ 2013年12月28日

アリスと蜜蜂が忘れ物をとりに夜の学校へ行く。
そこでアリスは、孵化しなかった鳥たちの授業へ出ることになる。

少年+アリスのタイトルの浮遊感は、小説の中にも現れている。原点にあたる作品だと実感できた。
細工たまごというのが印象的。

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Posted by ブクログ 2012年02月21日

退廃文学風の造りで,読んでいて怠くなりますし,少年少女のための索引(辞典)が付いていて余計に〜アリスは,兄から借りた鳥の本を取ってこいと云われた蜜蜂と一緒に夜の小学校に赴く。誰もいないはずの理科室で,妙な授業が展開されており,蜜蜂は愛犬の耳丸と逃げてしまい,石膏の卵を持っていたアリスは新入生と勘違い...続きを読むされて,天幕に輝く星と月を作り,針と糸で縫いつけて夜を明かし,戸棚の中にしまわれてしまう。先生は梟で,生徒は孵らなかった鳥の卵たちだった。記憶が曖昧になる中,蜜蜂から食べさせられた実は授業の中で食べてはいけない木の実だった〜1988年に「少年アリス」でデビューと書いてある。その後,泣かず飛ばずだったのか・・・。夕べ,十数ページ残して読み切れなかった部分を朝,読んだのに,夜までそのことを忘れていた。何なのだ?

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