【感想・ネタバレ】知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

論理的思考について、
学びたく、色々と調べている中で、
本書(良書)に出会いました。

正解のみを追い求めるのではなく、
物事を鵜呑みにせず、
問いをたてる、問いをずらす、
前提から問いかける、批判的に見てみる…、
そうしたことを常日頃から意識し行うことで、
思考が鍛えられていきます。

思考するこ...続きを読むとを面倒がらずに、
問い続けていこうと思います。

一読の価値ありです。

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Posted by ブクログ 2023年05月18日

研究の題を自ら考えるレベルのことを経験しないと、この本を理解し切れないと思われる。
早い段階で問いの題材を探す経験をすることが求められる。

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

常識を疑うことや、問いの立て方を学ぶ本。 正解を探すのではない物事の考え方 とても勉強になった。何度も繰り返して読みたい。

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Posted by ブクログ 2023年01月20日

高校くらいで読みたかった。
正解のある問題しか解いてなかったことから自分で問いをみつけるというのがとても苦手。
そういったことを極力避けてきた。

社会人でなんとなく成長の壁を感じる最近、このモノの様々な見方というのがとても意味がありそう。

具体的なやり方がのっていて何度も思い出したり読み返したい...続きを読む

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Posted by ブクログ 2022年11月10日

良書:本書は「考える力をつけるにはどうすればいいのか。ものの見かたを変えるにはどうしたらいいのか」をできるだけわかりやすく解説するのが目的としています。
常識にたっぷりとつかった単眼思考から、自分の頭で考える複眼思考をするための方法論を詳しく解説したものと著書はいっています。
長い思考のプロセスを階...続きを読む段のように並べていて、一歩づつ登れるように導いてくれます。

気になったことは、次の通りです。

知的複眼思考の前提となっているもの
 ①情報を正確に読み取る力
 ②ものごとの論理の筋道を追う力
 ③受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力
 ④それらをもとに隠された問題を探っていくことができる

世の問いには、正解はない。学生は問題が与えられた時、ないはずの正解を探しにいく人が多い。

複眼思考の出発点
 ①批判的に読書を通じてものごとに疑問を感じること
 ②ものごとを簡単に納得しないこと
 ③「常識」に飲み込まれないこと
すなわち、自分で考える姿勢ができていること

知識の受容だけでは、本当に自分で考えるようにはならない
非難をするかどうか、攻撃的であるかどうはではなく、著者の思考の過程をきちんと吟味しながら読もうとすること

批判的な読書とは

ステップ1
 ①読んだことをそのまま信じない態度
 ②おかしいと思うところを見つける
 ③意味不明なわからない部分を見つける ⇒ 著者に問題がある場合も多い
 ④あくまでも、論旨に照らして理解する、文章を流れで理解しようとする
ステップ2
 ⑤著者のねらいを理解する 著書はかならず目的をもっています
ステップ3
 ⑥著者の論理を丹念に追う。論理の飛躍、過度に攻撃的な主張がないか確認しながら読み進む
ステップ4
 ⑦著者の前提を探りだし、それを疑ってかかる、隠されている暗黙のメッセージはなにか

批判的読書とは、単なる相手の欠点や欠陥をさがすことではない
考える力をつけるためには、もう一歩踏み込んで代案をだす
考えるという行為は、何らかのかたちで表現されて初めて意味をもつ、それは、話すことであり、書くことである
文と文を適切な接続詞でつなぐ
反論を書く、それは、相手に立場になったり、自分の立場になって、それぞれ賛成、反対を考える、それを話すことで行うのがディベードである
ディベートとは、いろいろな立場になってかわるがわる考えることで多面的なアプローチが可能となる。一人ディベートでも気づきは大きい

ものごとに疑問をもつことがはじまりである
そのままにしておいては、考えることにはつながらない
疑問を、問いにかえることが次のステップになる
次に、問いを分解して、いろいろな面から眺めてみる。それを、分解と展開という
各問いに、なぜを繰り返しぶつけていく、ただ展開したものは、見込みや予想であって事実によって確認されたものではない
なぜは、因果関係を問うもの
 ①原因は結果より時間的に先行している
 ②原因と見なされている現象も、結果と見なされている現象も、ともに変化しているのが確認できている(共変関係)
 ③原因以外に重要と思われる他の要因が影響していない(他条件の同一性)
 ④偽物の相関:疑似相関を見破るには、同時に変化している要因の影響を取り除いてみればよい

思考とは、抽象+一般性と、具象+個別性のとの間を行ったり来たりする
ひとつ上のレベルである概念化を行い、同一なもの、相違しているものなどを整理して再び思考する
概念は言葉によってはっきり定義される、個別性はケースといわれる、概念をもって事象を別の角度からながめている

複眼思考法を身につけるための3つの視点
 ①関係論的なものの見かた そのものだけではなく、プロセスを考えてみる、背後にある関係を確認してみる
 ②逆説の発見:意外性を見つける、パラドクス 抜け道の発見 全く意図せぬ結果となってしまう施策など
 ③ものごとの前提を疑う、メタを問うものの見かた 問題を問うこと自体を問う 視点を変えてみる メタとはギリシア語で後ろを表す接頭辞 後ろに下がって眺めることをいう
ここまでできたら、問題を流れとして捉えて、その問題を解くことができたらどうなるかを考えてみる。

目次

文庫版まえがき

序章 知識複眼思考法とは何か
 1 知識複眼思考への正体
 2 「常識」にしばられたものの見かた
 3 知ることと考えること

第1章 創造的読書で思考力を鍛える
 1 著者の立場、読者の立場
 2 知識の受容から知識の創造へ

第2章 考えるための作文技法
 1 論理的に文章を書く
 2 批判的に書く

第3章 問いの立て方と展開のしかた 考える筋道としての<問い>
 1 問いを立てる
 2 <なぜ>という問いからの展開
 3 概念レベルで考える

第4章 複眼思考を身につける
 1 関係論的なものの見かた
 2 逆説の発見
 3 <問題を問うこと>を問う

 コラム

あとがき

リーディング・ガイド

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Posted by ブクログ 2022年02月12日

平易な文章であるにも関わらず、内容は深い。
今年読んだ本で1番面白かったです。

印象に残った教え
・「因果」と「実態」の問いを繰り返す
・この時、仮説を元に問いを分解(具体化)する
・「概念」はサーチライト。ケース、概念を適切なレベルで抽象化して問いを展開する
・背後にある関係づけをとらえる。言葉...続きを読むの独り歩き×
・メタ的な問い、逆説的な問いをする

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

「自分で考える力」を見につけたい人におすすめ。これからの社会を支えるであろう大学生に読んでもらいたい。

【概要】
●知的複眼思考法とは
●読書を通じて自分で考えるための基礎力を養う方法
●作文を通じて論理を積み重ねていくための基本
●問いの立てかたと展開のしかた
●複眼思考法の手続き、逆説的な関係...続きを読むへの着目、メタを問う方法

【感想】
●ものごとを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることの重要性が書かれている。よく組織では経験のない人が「ちゃんと考えろ」と言われるのを目にするが、どうすればそれを回避できるのか、その方法が具体的に書かれている。
●仕事である程度の経験を積んだ人はプライドや自負が先行してしまい、人のアドバイスを聞き入れにくくなる。そこに至らない30歳代中盤ぐらいまでの人は熟読する価値があると思う。大学生ぐらいに読んでもらいたい。そして自分で考えるとはどういうことなのかを身につけてもらいたい。それだけで就職後の活躍を大きく変えることになると思う。

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Posted by ブクログ 2021年10月25日

【問いを立てる】
常に「なぜ?」を意識しよう。
要素を細分化し、複数の視点をつくる。

・批判+代案
・どうなっているか?→なぜ〜なのか?

・問題(事象)の要因は?複合も含めて
要因間の関係は?
問題の位置は?
☆視点を増やす

・前提は何か?
「IT」などわかったような気になる言葉
何を定義して...続きを読むいるか?どんな要素があるか?

・その問いで得をする人は?損をする人は?
問題の利害関係が分かりやすくなる

・その問題が解けたら、どうなるか?
どんな結果を得たいかから考える。

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Posted by ブクログ 2021年07月01日

内容自体は有益なモノだった。
常識的なものの見方である単眼思考からあらゆる角度から疑う「複眼思考」について考える方法である。

複眼的に物の見方を変える方法として「問のブレイクダウン」がある。「疑問」を「なぜ」という問いに直していくことによって深掘りをすることができる。

以下、記憶に残しておきたい...続きを読むアウトプット

●読書の仕方
・批判的に読む
・鵜呑みにしない
・書評を書く
・先を読む
・論争を読む
・古い文章の活用

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Posted by ブクログ 2021年03月09日

考え方を学ぶという意味で、非常に為になる本でした。
複眼思考を獲得するため、特に気付きになった部分は以下3点。

・「なぜ?」と「どうなっているの?」という理由と状態の問いを繰り返すことで、問題をブレイクダウンする方法
→漠然とした問題が、細かく見えてくる
・〇〇化と置き換え、プロセスに目を向ける
...続きを読む→概念化によるあいまいな表現(少しずつ認識がズレる)に気付ける
・ある問題を立てることで誰が得をするのか、損をするのか、またはその問題を解けたらどうなるのか?
→狭くなった視野を広げ、全体感が見える

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Posted by ブクログ 2023年12月29日


1番の発見は
「実体論ではなく関係性論で見る」という視点

ーーーーーーーーーーー

常識,ステレオタイプ,パターン,レッテル,絶対的価値観,神話,善悪二元論,正解がある
→単眼思考

非常識,クリエイティブ,相対的価値観,非二元論,正解はないが問いはある
→複眼思考
・複雑な問いを一面的にとらえ...続きを読むず多面的にみる
・問いの対象そのものを見るのではなく、対象を取り巻く人・モノの関係性を見る(実体論ではなく関係性論で分析する)
例: 紙幣はそれ自体が価値を持たないが人々の経済上のやり取りに欠かせないものであるから価値がある
「やる気」は個人だけでなくその個人を取り巻く人やモノといった環境によってかわる。
→「万物に"やる気がない人"は存在しない」


「知らないから,わからない」「勉強不足だからわからない」
→正解がある,勉強すればわかるという答えに飛びつきたい気持ちの表れ.

”考えるプロセスを経ていなくても,答えされ見つけられればそれでいい.このような習性が身についてしまうと,今度は答えがなかなか見つからない類の問題に出会った場合に途中で息切れして,ステレオタイプの発想に囚われてしまいます”

「視座の高さ」

読書の仕方
・著者とは対等の立場にあるものとして読む.相手も人間.
・ゆえに書かれたものを不動の完成品と思わない.
・その所作として「簡単に信用しない」「著者の狙いをつかむ」「論理を丹念に追う」「前提を探り,疑う」

問いの立て方、展開の仕方

実態を問う問い、因果を問う問い

〇〇はどうなっているのか。
どうすれば〇〇するか。
→なぜ〇〇か?という言い換えをすることが、考えることにつながる。

→y =f(x)のfを突き止めること

擬似相関(偽f)に注意。どう見破るか。
→yを固定すると必ずxが必要
→xを固定すると必ずyが導出される
がどうか
→他のパラメータ(z)を変えてもx→yか?
 実はzがyを左右するパラメータでは?

fに対する検証を横着し、印象だけで方程式の成立を判断してしまうこと=ステレオタイプ

抽象的すぎる→すすまない
具体的すぎる→特殊事情にとらわれ、思考が前に進まない

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Posted by ブクログ 2023年06月15日

単行本が1996年刊行となっていますので、四半世紀以上前に書かれていたことになりますが、現在でも十分通用する内容だと思います。固定観念や、「わかりやすさ」のための安易な要約が広がる状況は、時代を問わず問題となるということでしょうね。

 「答案の端に、教師が書いたとおぼしきA~Dの文字…受け取った生...続きを読む徒は、Aだと喜び、Dだと落ち込む?Aが優秀で、Dが劣っていると誰も言っていないのに?」常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまで経っても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く-それが知的複眼思考法だ。

 聞き飽きてもなお言われ続ける「近頃の若者は…」とか「偏差値教育が問題だ…」といった言説。これらの何が問題かといえば、雑な思考でいつも決まった結論を出すために、思考が固定化し、自分の頭で考え、多角的な視点から思考・議論することができないことでしょう。ステレオタイプを正しい意見だと信じて疑わない人…何を言っても主張を変えることはなく、議論になりません。嫌ですが、自分もその落とし穴に陥っているのではないか?という観点から振り返ることが、紋切り型の思考から脱却する一歩になりそうです。
 内容を鵜呑みにしない批判的な読書をし、様々な視点に立って文章を書いてみる。大きな問いを小さな問いへと分解し、概念化・一般化を用いて思考を展開させる。また、実体論だけでなく関係論的な観点からものごとの多面性に注目する。逆説を捉え、「意図せざる結果」の因果関係を把握する。「問いの立て方」をメタの視点から問う。こういった方法によって、複眼思考を身につけることができると説かれています…。凝り固まったものの見方に漬かっている身としては、耳の痛い話のオンパレードでした。さて、まずは反省しなきゃ。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

自分の頭で考えるということがどういうことなのか深掘りしてくれる本。
私としては出来ていることとできていないことがあった。
常識を疑って考えてみることは確かに大事だけど、そもそもベースとなる知識がないとたどり着かない考え方が多かった。

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

社長が勧めていたので購読。これができれば、上司からとやかく言われることはなくなるらしい。
著者の方は大学の先生なので、方法論になりがちなコンサル本ではなく、なぜそれが大事なのかが解説されている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月08日

p27 ステレオタイプから抜け出す=相対的に物事を見るためには?
→世界史を学ぶ

p34 知っているだけの人。理由を知っている人。それを知ってることが周りにどう影響するかを知ってる人。それ自体が当たり前のこととして受け入れられてしまっているカラクリまでを知っている人。

p89 知るために読むのか...続きを読む?考えるために読むのか?知識需要型から知識創造型に変わるには、批判的な本の読み方が重要になってくる。

コツは4つ
簡単には信用しない
著者の狙いをつかむこと
論理を丹念に追い、根拠を疑う
著者の前提を探り出し、疑うこと

p113 例文1
偏差値の定義は、何故その3つが抽出された?誰が決めた?

能力評価の手段は数字(=偏差値)だけではないはず。この論理が通るのであれば、偏差値が基準に達したものは、遍く合格を認めることになるが。

p114 例文2
年功序列云々は、かつてほど今の日本に当てはまらない。
盛田さんは故に日本の方が良い。と主張したいのか?いや、逆にアメリカを持ち出して、成果にコミットしきれない当時の日本を否定したい?
いずれにせよ、根拠が一般論に終始していて、著者の主観が多いイメージ。

p119
詰め読書は面白そう。
問題提起したところで、一度おいてみる。

p127 代案を出すところまでやって思考力が鍛えられる。

p163ディベートのところ
1.若い男性
男性と一括りにしているが、そこまで画一的に当てはまる話なのだろうか?一部を切り取って社会自体の問題と紐づけることには論理の飛躍を感じる。
また、男性の不甲斐なさの根拠として花婿学校の誕生を挙げているが、むしろ産業社会から消費社会への変化そのものが花婿学校誕生の根拠という見方もできるのでは?

2.女性
それはあくまで男性目線からの問題提起であって、女性がみんな全て頼れる男性を求めているわけではない。
むしろ、自分の話をし大人しく聞いてもらえるコミュニケーションに魅力を感じることもあるかもしれない。

3.教育関係者
社会の変化があること自体は否定はしないが、それによって不甲斐ない男性が増えている。という主張は教育者という立場からしても聞き捨てならない。
むしろ画一的な没個性を要求する社会を脱して、若者に個性が芽生え始めていると捉えることもできる。
家から学校、学校から塾というパターンの繰り返しでは、創造性や臨機応変さは育たないとの主張もあるが、"場"を切り取ってなぜそのような主張ができるのか?
それらの"場"も人と同様に変わりうるものであって、端から不可能と決めつけるのもおかしな話である。

4.会社経営の年配男性
入社してくる近頃の男性は、厳しい受験競争を勝ち上がってきた優秀な人材が多く、一言で不甲斐ないとまとめ上げることは難しいと感じる。
また、消費社会を迎えている現在は、経営者の立場からすると消費者全てがターゲットになる。そのため、男性優位の社会よりも、男女の何も優位でない社会の方が、マーケットが広がるのではないだろうか?

p179 疑問と問いの違いは思考につながるか否か

p186
どうなっている?という問いは、
調べることで解答できる答え探しの発想に基づく場合が多い
考えることを誘発しない

p192
何故?で因果関係の因を問うときの解として望ましい形は、根拠を確かめることができる形

p225
何故の主語を構成する部分をどうなっているのか?で分解する

p240 概念の定義が合っていないとケースがずれる。

p284 関係論と実態論
やる気も熱意も個々人の問題と無関係ではないが、それでも、それを個人の内部に完結した特徴として変えられない性格と見なすのは、やる気を動かし難い実態として見ていることと同義。

p331
意見表明時も、それがどのような影響を与えるか?までを考慮に入れて、計算した上で表明することが必要になる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月20日

とにかく書いてある内容をそのまま鵜呑みにする傾向がある人にとっては考えさせられる内容だと思います。受け身で理解するのではなく、自分で考えることの大切さを感じることができました。考える際のポイントがまとめられて良かったです。

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Posted by ブクログ 2022年09月01日

二面性とか多面性とかという言葉を敢えて使っていない理由は何か。
複眼思考法とはどういうものか。
ポイントを押さえて書いてあるので見直し易い。
例として挙げられていること以外を自分で考えることで更に思考の幅が広がった。
ただ何でもかんでも疑って掛かると疲れる^^;
疑問に思う事柄を分析する際には非常に...続きを読む有効と感じた。

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Posted by ブクログ 2022年02月07日

物事を多角的に捉える視点をどのように持つか(鍛えるか)について詳しく書かれている。
「常識」は思考停止をもたらすのでまずは「常識」を疑い、物事の本質は何かに視点をずらしてみること、ずらした上で見えてくるものを吟味することの重要さがよくわかった。
自分がいかに「知らない」のかを知ること(常識=真理と捉...続きを読むえずに「なぜ?」と問い続けること)を生きる上でのテーマとしたい。

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Posted by ブクログ 2021年08月10日

歳を重ねるにつれて自分の思考も凝り固まってくるという自覚症状はあり、分かってるつもりで流してしまう事もあるので、こういう本は自分を戒めるためにも時々読み返した方がいいと思っている。
物事の見方や話の聞き方、文章の読解について、様々な視点での捉え方を指南してくれるので、読むうちにハッと気付かされる。

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Posted by ブクログ 2021年05月28日

複数の視点から物事を観察し、偏見に惑わされず事の本質を探る。思考の大切さは他の新書などでも読んできたが、この本ではステップやその意義について、かなり奥深いところまで網羅している。

批判的に物事を捉える時、どうしても粗探しのような見方をしてしまうが、欠点の指摘だけでは批判的とは言えない。なぜ反論の余...続きを読む地があるのか、代わりにどういった解決策を提示するのか、まで考えることができて初めて批判的思考ができたと言える。可能な限り具体化していくことが大事。

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Posted by ブクログ 2021年04月30日

本を読むときに、「誰がその本を書いたのか?」は重要だと思いますが、本作の著者は、東大卒でオックスフォード大教授であり、新聞の「大学のベストティーチャーズ」に選ばれるなど、教わるには申し分ない、すごい方です。

様々な情報にあるれる今、周りに流されないで自分で考える力は、とても重要だと思います。

...続きを読むひぜひ読んでみてください

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Posted by ブクログ 2023年12月21日

◯問い
自分の頭で考えるとは何か

◯答え
物事を鵜呑み(思考停止)にせず、自分の言葉で説明すること

◯根拠
自分の言葉で説明しようとすることで、知識や経験からくるオリジナルの考えが形作られるから。

◯やること
・あら探しだけでなく代案を出す。
・反論や批判は頭の中ではなく必ず文章にする。
・何...続きを読むが問題か、だけでなくなぜ問題として取り上げられたか、文脈を押さえる。
・詰まったら「〇〇はどうなっているのか」と細かく切り分けて考える。
・概念(共通すること)と具体を行き来する。とにかく具体化。イメージはフォルダ分け。

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Posted by ブクログ 2023年10月10日

感想 
主語と述語に分解する。それぞれ別のフレーズで言い換える。問題の構造を変化させ新たな解決策を見つける。あるいは問題でないことを発見する。

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Posted by ブクログ 2023年01月26日

「正解のない問題について、自身で考える力」が大切だと言われて久しいですが、どのようにそれを訓練するかを教えてくれる良書です。

「ありきたりの常識や紋切り型の考え方にとらわれずに、ものごとを考えていく方法」

これを「知的複眼思考法」と定義して、その重要性と養い方を説いています。

情報が溢れる現代...続きを読むにおいて、間違いなく重要なスキルであり、批判的な読書については、是非実践していきたいと思いました。ただ、「単眼(常識を信じる)=悪」だとも一概に言えず、ステレオタイプや常識は、脳のメモリを節約できる利点があるため、日々多くの情報に接する我々には、ある種なくてはならないものとも言えます。大切なのは、我々は無意識に常識に囚われていることを自覚し、「実害がないか」という基準で複眼で観るべきものを取捨選択できるようにすることだと考えます。

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

考える力・複眼思考につながる考え方の様々なパターンをどのように身に付けたら良いのかのヒントや、常識の罠にかからない、本質を見つけるためのメソッドが詰まった一冊。25年以上前の著作であるが、グローバルに分断が叫ばれている今の時代に、二分法的単眼思考に対峙するために、最も必要とされることではないかと思う...続きを読む

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Posted by ブクログ 2022年09月23日

究極の思考法ハウツー本と言える。「知的複眼思考法」や「思考の整理学」は、東大生や京大生に読まれている本の代表であるが、どちらも思考のハウツー本である。

このことから推測できるに、代表的な思考法を自分のものにし、自分の頭で考える時に役立てんとする意思が垣間見える。

これは色々な視点からの知識を持っ...続きを読むていなければ、常識を疑う段階にも達しない。
考えるための最低限の知識や素地を持ち合わせていなければ、熟考できないということ。

topの学生はその素地が備わっているということか。私も負けじと学ばねば。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月25日

書評を書く。
ビッグワードを禁止後にする。構造、個性、人間形成、権力、などを使わない。

関係論でみる=二面性に注目する。
パラドクスの発見=逆説を探す。行為の意図せざる結果。
プロテスタントは、禁欲的な生活のゆえに資本主義の精神を生み出した。
副産物のもたらす思わぬ結果を探す。補修をやめたら塾が増...続きを読むえた。
抜け道の誘発=就職協定とOBリクルーターの発生。
予言による効果=マルクス、エンゲルスの共産党宣言によって福祉国家政策が推進された。


日本の論点
世界主要論文選
社会学入門(宝島社)
大衆教育社会のゆくえー学歴主義と平等神話の戦後史
ヘーゲル 大人のなり方
パパラギ はじめて文明を見た何回の酋長ツイアビの演説集
神話作用
悪循環の現象学
創造の方法学

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Posted by ブクログ 2021年09月08日

正解を求めてしまう人が多い

本でなければ得られないもの
知識の獲得の過程を通じて、じっくり考える機会を得ることにある。他のメディアに比べて、時間のかけ方が自由。

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Posted by ブクログ 2021年08月21日

複眼思考という用語が出てくるが、新しい特別な考え方が出てくるわけではない。
仮説に基づき問を立て、常識を批判的に検証する方法や、検証にあたり気を付けておくべきことを摘み食い気味に書いた本
大学や大学院で学ぶ前に読んでおくて、アカデミックな過ごし方ができるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2021年04月17日

考え方の様々なパターンを身につけること、的確に、批判的に、情報を読み取る能力、問題を探し出す能力。素朴な疑問からスタートして、それを明確な問いとして表現する方法。問いの立て方と展開の仕方。論理的に自分の考えを展開する力、そして何よりも問いをずらしていくことで隠された問題を探っていく方法、これらを考え...続きを読むる力として、具体的な思考プロセスを元に解説する訓練書。

・自分で考える力のなさを知識不足や勉強不足のせいだと見てしまう
→正解信仰の裏返し

・読書のとき書き手の書くプロセスを意識して、「動かざる完成品」としてむやみに有り難がらず、著者と対等に積極的にかかわりながら読む

◯基礎としての批判的読書、批判的作文(論理構築)

・狙いは何か
・スタイルによる影響
・言外の意味の影響
・データの信頼性
・客観的な記述と主観的な記述
・暗黙の前提

・様々な立場からの一人ディベート

◯問い
・どうなっているのか<実態>
・なぜ<原因>
 因果関係
 疑似相関を見破る
 問いの展開、なぜを小分けにする

◯概念
・概念レベルとケースレベルの使い分け
・概念はサーチライトになる。新しい概念を見つけることが新しい問題の特定につながる

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