【感想・ネタバレ】海の短篇集のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月13日

海の短編集を読んでみた。
12個の短編。短いので、サクサク読める。
ほとんどが日本ではないどこかの話なので、すごく不思議な感覚になる。



日本ではないけど、主人公は日本人なので周囲の言葉は「片言の日本語」だったり、「全く分からない言葉」だったりする。
広がっている世界は日本にいたらおそらく体験す...続きを読むることはないだろう世界だけれども、「地球のどこかにはある」という世界。
それでいて、お話しは完全に非現実で、幻想的なネタが詰め込まれている。



一番気になったのは、「黒魔術」と言う話。
お店の人が「高い」と言って示した値段に「買えない」と答えたはずなのに、呼び止められもせず、放置されて苛立った主人公が、値引き交渉をして買おうとする。
結局元の値段に近くなったところで、ホテルに付いた時間に戻る。

「誰かの妬みをかうようなことは止めておけと言ったろう?」

とタクシーの運転手の言葉を残して、主人公はパスポートもカバンもない状態でホテル前に放置される。



放置されて苛立ったのは、たぶん「俺は日本人で金を持っている」というプライドだったんじゃないかな。
と思うとこれって、なんかすごく皮肉めいた話だなと思った。



でも、一番好きなのは「美しすぎる風景」という話。
行くなと言われたのに、「美しい風景」という噂の真偽を知りたくて、行ってしまう。
そして、美しい風景の中に飛び込んでいく。と言う話。
ある意味オカルトだけれども、私が好きなのはこーいう話だなと思う。



他にもいろいろと、面白かったり綺麗だったり、不思議な話満載で、短いけれども、満足なのでした。

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Posted by ブクログ 2023年08月03日

ゾクっとなる話が多かった。原田氏の海に対する印象なのだろうか。
短いがはっきりとオチがついていて読んでいて楽しかった。

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Posted by ブクログ 2010年11月05日

アジアかポリネシアか、そんなリゾート地の海を舞台に、観光客である主人公が体験したちょっと霊的な話の短編集。TOKYO FM「ジェットストリーム」用に書かれたシナリオの中から選ばれた小話に加筆したもの。どの話も結末はなく不思議な体験のままおわることで、淡々とした雰囲気を作り出している。ちょっと池澤夏樹...続きを読むっぽい空気も?

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Posted by ブクログ 2009年10月22日

いつも読んでる爆笑エッセイとはまったく一線を画した短編集。
怖くて不思議でぞっとする話ばかり。引き出し広いですね、この作家さん。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

夏になるとむしょうに読みたくなって開く
もう何回読んだんだろう
だいすきなバリの風景を思い出す
異国の街 しおの香り 強いひざし
どこかべつの世界にきてしまった感覚におそわれる 

だいすきなだいすきなお話

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ジェット・ストリーム向けに原田氏が書いた原稿を、ショートストーリーに書き直したもの、だそうです。すっごく短くて物足りないって思ったけど、そういうわけだったんだね。なら、いいや。城さんの声が、聞こえてくるような、そして、読み終えてからも、その余韻が残るような、やさしくて不思議な物語でした。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

旅先で読むのにぴったり。装丁とか可愛い。全部面白かったので読んで損はない、小粒ぞろい(いい意味で)。不思議な雰囲気に引き込まれるよう。

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Posted by ブクログ 2023年02月01日

タイトルに“海”の文字があり、海に関連した物語が始まるのだと想像しやすかった。
淡々と読み進めて最後に覆されるような、ぞっとするような終わり方で印象に残りやすい。
短編というよりは、ショートショートに近い短さで手軽に読めて大好きです。

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Posted by ブクログ 2012年07月09日

良い。
ライトだが、この著者ならではのうまみがある。
巧くて、美味い。

もともとはラジオ用の原稿だったそうな。
バカンスに、南の島に、夏のお供にこの一冊。
行ったことないけど。

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Posted by ブクログ 2012年02月29日

南国の海を舞台で起こる謎めいた不可思議な出来事を集めた短編集。
一編一編が短いのでさらっと読めます。
がこれを南国のビーチサイドやプールサイドで読んだら少し怖くなるかも…

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Posted by ブクログ 2011年09月18日

再読本。

昔読んだときに、読んで想像した風景がやたら綺麗だったな、と思ったけど、もう一回読んでも綺麗なままだったので、私的には満足。

てか読んで、改めて自分が投げっぱなしジャーマン的なオチの話が割と好きなことに気づいた。

なのできちんとオチがつかないとダメな人は読んでてイライラすると思う。

...続きを読むオススメは贋のビーチと夕陽に間に合えばと岬にいた少女かな。

綺麗な海見たいけど見れない人は読んでみて下さい。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

0129-0130
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なんでもこの島には一般の人に紛れて黒魔術を使う魔術師が大勢いるらしい。彼らの掌には不思議な模様の入れ墨があるというのだが…。「黒魔術」ほか、美しい南国の海に秘められた幻想的で不可思議な掌篇小説集。
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少し不思議なお話達。
読後何も残らないけど、またふとした時...続きを読むに読み返したくなる。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

一本一本の話が読みやすく、ストレンジなお話が妙な感慨を起こす。
推理小説やサスペンスみたいに夢中になる感じはありませんが、読みやすいのに面白いので、普段小説を読まない人にもオススメできる、読み手を選ばないマルチな本です。

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Posted by ブクログ 2022年11月27日

面白かった。舞台はどこかの海のあるリゾート地で、かなり短めの短編集です。
内容はホラーとまではいかないけれどちょっと不思議な話です。
昔原田宗典さんの作品が好きでよく読んでいたんですが、この作品は初めてよみました。どちらかというと怖い話だけれど原田さんらしさがあって私は好みです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

初めて読んだときは、ちょっとぞくっとするものもあった。
原田さんの作品はこれが初でしたが、一番インパクトがあった気がする。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

海にまつわる不思議なショートストーリー。
これを読んでいると、ときどき自分が深海に沈んでいるような錯覚を覚えます。爽やかな海風の印象ではなく、暗い深海のイメージです、この本は。でも不思議と引き込まれちゃう。

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