【感想・ネタバレ】悪魔の辞典のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2017年08月15日

 有名なので説明はいらないと思いますが、これほど皮肉を利かせて世の中に蔓延する欺瞞の数々を再定義した辞典はないでしょう。今から100年以上前に書かれたものですが今でも色あせない内容です。学生時代によく世の中の矛盾を再定義する「悪魔の辞典遊び」をしました。ブレーンストーミングに最適です。
 世の中を斜...続きを読むに構えて生きて行きたい方にはバイブルとなるでしょう。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

旧版をもっています。表紙の絵は牛の頭で女性の胴に翼が生えているキメラのようなものがかかれてました。
名作だと思います。
【白】:黒。
【黒】:白。
が印象的な単語の意味の解説だったなぁ。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

懐疑主義。
俺の基本スタンスがここにある。
否定主義。
俺の応用スタンスもここにある。
『「信仰」比類ない物事について知りもしないのに語るも者が言うことを、証拠もなしに信じること』

0

Posted by ブクログ 2010年10月03日

 悪魔についての解説本ではありません。日常のよしなしごとを、とことんひねくれた視点から解釈した――― 「ニガヨモギと酸をインクの代わりに使ってる」と評された、皮肉のききまくったA・ビアスの名著。

例 【恩赦】処罰すれば費用がかかり過ぎる犯罪者に対する国の寛大さ。

   【誕生】数ある災難の中で最...続きを読む初で最もすごい災難」

 すばらしい。ダウジングなどの擬似科学、オカルトのコメントも冴えています。

0

Posted by ブクログ 2021年02月13日

不謹慎ネタのオンパレード!
前半部だけで吹き出してしまう部分が多々あった。 
男も女も等しく皮肉るのがフェアーで良い。

ただ、ブラックジョークとはいえ「猫」の項の内容が最悪で心情的に満点はつけられず。でも本書のスタンスは好き。

0

Posted by ブクログ 2013年11月10日

大自然と迷信に囲まれたオハイオ州の田舎で育ち、南北戦争をくぐり抜けた後にペンを握った筆者が冷笑と毒舌の限りを尽くして執筆した奇書。
現代では想像もつかないような着眼点と比喩の数々に翻訳者の苦悩が忍ばれる。
ビアスの名前が記憶にあったのは漫画版ドラえもん大長編『のび太の日本誕生』の中で、1ページ使って...続きを読む淡々と紹介される「世界各地の神隠し」の事例に取り上げられていたから。
その中でビアスは「1913年メキシコ・チワワ州において行き止まりの洞窟に入ったまま出てこなかった」と紹介されている。

0

Posted by ブクログ 2012年09月08日

今週は、アメリカ民主党全国大会。先週は、共和党全国大会。どちらも大会も今一つ盛り上がりに欠けていた。サプライズがなかったからか。この本は、大統領president(n)を以下のように定義している「国中のおびただしい数に及ぶ人間がそのうち誰一人として大統領に選びたいとは思っていないことが明白に知られて...続きを読むいる―これはこうした連中についてだけ言えるのだが―少数グループの指導的人物」。今回の大統領候補はどうなのだろうかとふと思った。

そしてもう1つは、nominate(v) 「(大統領に)指名する」。「政治的最高課税額にふさわしき者を指名する。野党の罵詈雑言(ばりぞうごん)の矢面に立たせるために、適当な人間を推挙する」。そうなのか。オバマ、ロムニー候補とも多額の選挙資金を集めているし、特にロムニー候補の場合、ヘッジファンドの経営者として莫大な収入を得ていたから言いえて妙だ。

 この辞典は、「悪魔」と付くだけに表の辞書的な意味とはかけ離れたしかし、地に足のついている意味が記されている。

 アメリカならではと思う言葉の定義の仕方がある。たとえば、「うそつき」を意味するliar(n)。「勝手気ままにうろつき回り、掠(かす)め取る職業に従事する法律家」。Lawyer(n)「法律家」に関しては次のように書いている。「法律の抜け穴に長じた者」。なかなかうまい定義だな。

 最近起きた出来事に関連する言葉では、次のものがある。たとえば、diplomacy(n)「外交手腕」を「自国のために虚偽を申し立てる愛国的術策」とある。中国政府及び韓国政府の対日政策にそのままぴったり当てはまる。

 ハーバード大学でカンニング疑惑がニュースになっていた。plagiarize(v)「剽窃(ひょうせつ)する」。ここでの定義は「ただの一度も絶対に読んだことのない他の作家の思想や文体をちょうだいする」とある。ウイキペディアからコピペしてみんな同じことを書けば、わかるというもの。

 納得のいかない価格と言えば、東京電力の電気料金の値上げ。price(n)「値段」に関しては、「元値に、それを要求する際の良心の消耗に見あう手ごろな額を足したもの」とある。東電に良心の消耗に見あうだけの手ごろな額なんてあるか、はてなマークが無限に浮かんでくる。

 この中にはないが1つ浮かんだので書いてみる。それは、「カネのかからないクリーンな政治」だ。モクモク訳ならこうする。「張り紙に掲げた目標のごとく、達成されることのないエアー標語。事務所、秘書、調査費など経費がかさむのを知っていながら、受けると思ってマスコミも連呼する。聞くだけで冷え冷えする」もう少し、一世を風靡した野茂秀雄投手のトルネード投法のごとく、ひねりがほしいかな。

この本を読めば、今日からあなたも立派なひねくれ者になれます。頭の体操をしたい方にもおすすめです。日本の小・中・高ではまず推薦図書のリストには載らないな。それどころかブラックリストに載る本だ。何しろ「素直、誠実な人になりましょう」が大好きな学校教育関係者だから。実際は、この本を読まなくても十分ひねくれ者検定の1級を取得しているハイレベルの方もいらっしゃる。

0

Posted by ブクログ 2011年06月04日

その名の通り辞典です
もちろん辞典なので、言葉の意味を説明した物です
しかし、悪魔を冠するのは伊達じゃない!
 
実にシニカルな文章とブラックジョークが満載!
しかも、面白い程に的を射ている!
読んでいると、つい口元を緩ませてしまいます
 
その顔は周りから見ると、悪魔のようなんでしょうね
 
物語...続きを読むではありませんが、ジョーク集としては秀逸です
ただ日本と文化が違うので、笑えない物も沢山あるのが残念です

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

オカルトや魔術の本ではありません。
20世紀初頭に発表されたブラックと風刺にあふれた辞典。

初めて手に取ったのは小学生の頃かな。
嫌なガキです。
おかげで、見事に皮肉っぽく成長することができました。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

悪意と冷笑の一大辞典。さまざまな項目について著者一流の皮肉が冴え渡る。惜しむらくは、皮肉が婉曲すぎて何を批判してるのかわからないものがかなり多いこと。残念ではある。日本では数人の訳者がこの辞典に挑んでいて、今表示されているどうしようもない装丁のこれは角川文庫。筒井康隆による版も出ているようなのでその...続きを読むうち比較してみたい。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

「友情:天気の良い日は二人ぐらい十分に乗れるが、悪い日にはたったの一人しか乗れない船」(137p)
友達できないよ、アナタ?とかいいたくなりそうに天の邪鬼な警句だらけの辞典。もとは英語で書いてあるのを訳してあるので一部伝わりにくいものもあり。こういうの好きな人なら思わずにやりとする部分も。
おもしろ...続きを読むいけど、他人に勧めたくはない本。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

中学時代に出会った本。努力とは…愛とは…調べれば調べるほど面白い。普通の辞書の何倍おもしろいんだろう。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

時代遅れとか、日本人とは感覚が違うとも評される一冊。
今でも十分面白いと思うけど。
このユーモアセンスが理解出来るか出来ないかで
人をカテゴライズしても良いかもしれない。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

西川正身の『悪魔の辞典』は、訳したものを50音順に並べ替えていましたが、こちらは原書のままアルファベット順ですから。
どちらが読みやすいかは好みの問題かと思いますが、日本語の読みやすさでは、西川正身のほうが上かなあと……。訳したものの内容は同じなんですけど、細かいニュアンスとかが、、ですから。

0

Posted by ブクログ 2019年12月06日

皮肉とブラックユーモアで言葉の意味を綴った辞典
訳が古いのと皮肉が難しくて理解できない箇所が多々あったので他の訳も読んでみたい

0

Posted by ブクログ 2011年10月19日

たまに手に取ってパラパラと捲るもの。
思わず笑いが、こぼれてくる。
皮肉っぽい小気味良さもあれば、
注釈の必要な知識めいたところもある。
デカダンスや退廃芸術を専攻していた折、購入。
現代文明と人間のあれそれを考えるときにも有効で、
手元に置いて然るべきかと思う。

0

Posted by ブクログ 2011年08月18日

新聞のコラム欄によく引用が掲載されるので読んでみました。
原典は1911年発行ですから、100年前の本なのですが改めて人間の営みというものは本質的に何も変わらないということを認識させてくれる良書です。
構成としては、著者であるアンブローズ・ビアスが様々な単語の意味を綴っていくものなのですがその内容が...続きを読む強烈過ぎて笑えます。
内容を明かすほど野暮なことはしませんが、電車の中でひとりで読む時は注意してください。
思わずニヤリとしてしまうことが多々あると思います。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

旧版を所有しているのですが、カバーデザインは以前のほうが
いい。なんでこんなセンスのないデザインチェンジをしたのでしょうか…。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

悪魔の辞典というタイトルだが、悪魔について書かれた辞典ではない。

様々な言葉を皮肉って、捩れて、捩れて捉えるとこうなるのだよという辞典なのである。
ミステリーや漫画にも多く引用されている。

擦れた気分の時にぺらぺらとめくるにはもってこいの一冊なのである。

個人的には、一杯、飲みながら、ニュース...続きを読むを見ながら人の悪い視線と笑みを讃えて括りたい一冊なのである。

0

「小説」ランキング