【感想・ネタバレ】荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟【帯カラーイラスト付】のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月28日

面白かった!

熱量のある文章っていいよね、何より映画愛溢れる感じ。

全部観たくなったけど、それにしてもすごいですね。

荒木先生の映画分析ノート読みたい。

トップシークレットって書いてあったからなお読みたい。

ああいう人目につかない努力ができる人なのですね…私なら何でもかんでも公開したくなっ...続きを読むちゃいますが。

時代の影響なのか。

ああいうトップシークレットなノート持ってる人は色々魅力的なんだろうなあ。

藤本タツキ先生も映画大好きって言ってたし、映画ってそんなにすごいのか…奇跡…創作の落とし穴…創作に命かけられる人たちの思考は全く理解できないよね。

私ならそういう世界で生きていくのは無理だ。

そう強く感じてしまう…やっぱり偉大な人ってやることなすことでかいよね。

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ネタバレ購入済み

物語の存在意義

mac
2022年09月30日

一部ご紹介します。
・エンターテインメントの基本は「サスペンス」にある。
サスペンスとは、気がかり・不安な状態をさし、ハラハラドキドキさせることである。
・良いサスペンスの条件=「謎」「主人公に感情移入できる」「設定描写」「ファンタジー性、非日常」「泣ける」
・生きていれば、どうしても人生の...続きを読む醜い部分や世界の汚い側面に遭遇する。
人は誰でも、何かしらの不安を抱えて生きている。
不確実な未来というサスペンスの中を生きている。
この現実世界の不安を癒すのが、ハラハラドキドキさせるサスペンス映画ではないか。
どこの世界にも不安はある。それを感じているのは自分だけではないということだ。
共感することで癒される効果がある。
・なぜ世界に多くの物語があるのか。なぜその多くがただ幸福を描く話ではないのか。
それは負や暗黒面を描くのが、物語の果たすべき一つの役割だからだ。
「人間」とは、家族や仲間、友人、恋人のことを何よりも大切にしている存在だ。
それこそが人生に目的を与えてくれる。
しかし、何かとても大切なことを決断する時、あるいは病気になった時、
空腹な時には、結局のところ人間は「ひとりぼっち」である。
「ひとりぼっち」は、サスペンス映画やホラー映画で描かれる状況そのものだ。
サスペンス映画やホラー映画は、そういった寂しさに打ち震える恐怖を癒す。
その癒しこそ、映画を観ることで得られる「理屈抜きの楽しみ」「有意義な時間」ではなかろうか。
「ひとりぼっち」でいることの恐怖に打ち震えるからこそ、
人は、身近な付き合いから人類の共存共栄、平和まであらゆる人間関係を大切に考えるものだ。
そしてそこに、サスペンス映画やホラー映画が存在する哲学的な意味もあるのではないか。
それらはときに、人間に与えられた恵みだともいえるのではないか。

大脱走:脱獄はスポーツ

ミスティック・リバー:イーストウッドその1。生まれてきたことの悲しみ。

許されざる者:イーストウッドその2。西部劇。

ダーティ・ハリー:イーストウッドその3。はみ出し者の刑事。

危険な情事:ストーカー誘う女

スラムドッグ$ミリオネア:スラム街の現実。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月17日

良い物語にはサスペンスがある
①謎
②主人公に感情移入ができる
③説得力のある設定描写
④ファンタジー性(現実では体験できないものがある)
⑤泣ける
映画の観方や作り手の意図やテクニックに気づき、映画を楽しめる方法が書かれている。
物語を作る人にはとても役に立ちそう
オススメ映画の見どころやどうして...続きを読む面白いと感じるのかを解析されていて為になります

【瞬読毎分13230文字】

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購入済み

サスペンス!

2013年09月26日

偏愛というと独善的な感じがしますが、本書は荒木氏流の「映画の見方」といえるんじゃないでしょうか?自分はこの映画をこう観る、というのを延々と熱く語っているわけですが、まったく押し付けがましくないところがいいです。マンガの参考にするために長年研究した成果ともいえるでしょう。
前作はホラーでしたが、本書...続きを読むのテーマはサスペンス。有名作も無名作もTVドラマもアニメもあり、というところが荒木氏らしくて楽しいです。良い映画の判断基準に「泣ける」が入っているのがイイ。
そしてなにより、あのメインキャラのモデルがクリント・イーストウッドだという事実を明かしていて、しかもイーストウッドにあった時にジョジョ立ちをしてもらったというエピソードまで披露しています。
読んでいると、映画が観たくなってウズウズしてきます。ホラーよりは取り付き易いので、まずは『96時間』あたりから観てみようかと思っています。

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Posted by ブクログ 2013年05月31日

紹介されてる映画でどれが見たいか長男にきいたら、『バタフライ・エフェクト』という。わたしの見たことないのがほとんどでしたが、ぼちぼち見てみたいです。わたしは『ヒート』が見てみたいかな。

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Posted by ブクログ 2023年09月13日

映画への想いを感じる映画本。
泣けるが好きなのは意外だった。
自分もサスペンス要素や謎があるストーリーが好みなので、荒木さんの考えはめちゃくちゃ参考になる。

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

アクション映画、恋愛映画、アニメ…取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの鉄則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンタテインメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描か...続きを読むせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
荒木飛呂彦が理想とする良いサスペンスの条件とは、ストーリーを惹きつける「謎」、主人公に共感出来ること、ストーリーに説得力を与える設定描写の妙、見る者が憧れるファンタジー性、泣けること。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。

このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。

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Posted by ブクログ 2021年09月03日

シンプルに人がどう映画を観ているのか聞けて面白かった。
サスペンス的な展開に興奮するのはわかる。
映画の何に私は興奮するのだろうか。見えなさ、人の愛などに感動するのが楽しいのかもしれない。あとは知らない人の世界を知る、また何かが必ず起きるから面白いのだろう。
監督で映画を観てみよう。

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Posted by ブクログ 2020年01月02日

前作はホラー映画に絞っていたが、今作では少し間口を広げてサスペンスという括りに。世間一般で言うサスペンスに限らず、条件を満たせばコメディやCGアニメもサスペンスになる。著者によるサスペンスの条件とは、以下の通り。

・謎がある
・主人公に感情移入できる
・設定描写に妙がある
・ファンタジー性がある
...続きを読む・泣けるかどうか

7章に分けて映画評が続く。ジョジョの奇妙な冒険における取り込み方もたまに説明される。

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Posted by ブクログ 2019年08月20日

荒木先生が何を想いJOJO作品群を描いたのか、
その一端を窺える、ファン垂涎の品と言えるでしょう。
ジョジョラーならば是非とも手に取るべき一冊ですね。

但し、タイトル通り調偏愛な内容に終始しているため、
一般的な映画評論を期待して読むと消化不良を起こします。

この本の主軸として度々登場する「男泣...続きを読むきサスペンス」。
成程、熱い観方ですし理解はできます。
しかし、文言通りに男性独特な感性であるため、
女性の私には全く共感できないどころか、
むしろ、この説明とは真逆の感覚を持っています。
氏の言う「男泣き」の部分は、私には人の愚かさに感じられます。
何度同じ経験をしても学ぶことを知らない、愚かで悲しい生き物=人間。
つまり、その人物のマイナス要素でしか無く、
「仕方ないよな、分かる分かる」とは絶対に思わないという事。
ただ馬鹿なだけに思えて、彼(または彼女)の評価がダダ下がるだけです。

反面、サスペンスを含むエンタテインメントの件は素直に共感できる部分です。
「サスペンス」という表現をここで使うか!と、驚かされました。
正に、目から鱗が落ちる状態です。
各監督にスポットを当てた評論も、頷けるものばかりで好感度の高い内容です。
それぞれ一時代を築いた監督や俳優たちの説明を読み進めるうち、
いつの間にか荒木飛呂彦という人物像が頭の中に出来上がっている、
不思議体験をさせてくれる本ですね。
可不可併せて☆3つなのでしょうけれど、JOJO加算で☆4つです。

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Posted by ブクログ 2018年10月28日

"サスペンス映画賛歌の本。緊張感を持って観客を引き続けること=サスペンスと定義している。なので、恋愛映画でもサスペンスがあり、面白い映画はいっぱいある。
プロフェッショナルの出てくる映画の面白さにもふれている。私も共感するところ。職人の動作を見ているだけでも引き込まれる。この本には素晴らし...続きを読むい映画があふれている。"

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Posted by ブクログ 2018年05月17日

荒木飛呂彦が独特の視線で語る映画について。

ホラー映画の時もそうだったが、独特の視点なので勉強になった。

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Posted by ブクログ 2015年11月30日

ジャンプが生んだ奇才のサスペンス映画読本。
何が面白いとかココにグッときたとかいう氏独特の感性が分かる。
週刊連載でここまで映画を見ているところが岸辺露伴先生並の凄さ。面白さのポイントを分析して自分風に消化しているのは勉強になります。
あと好きな映画をこんなに熱く語ってくれる人はなかなかいないのでそ...続きを読むれだけでも大満足。

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Posted by ブクログ 2013年11月10日

ホラー映画に続いて、
荒木飛呂彦さんが語る「サスペンス映画」論。

自分がそう面白いと思わなかった作品について
すごくポイントが高かったりして、
一瞬「ええ?」と思うことも結構あるんですが、
荒木さんご自身の視点でがっちり語られて納得します。
映画の「見方」がひとつ加わる感じがする一冊でした。

...続きを読む3弾も出るのかな?

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Posted by ブクログ 2014年04月06日

年齢不詳の漫画家・荒木飛呂彦氏が縦横無尽に語り尽す映画論を纏めた物です。荒木氏の説く『サスペンスの鉄則』は荒木氏の解説を読んでいると「なるほどなぁ」と思ってしまい、荒木氏の映画への真摯さが窺えます。

年齢不詳の漫画家と聞いてまず゙最初に思い浮かぶのは荒木飛呂彦氏で、彼独特の『映画論』をまとめたのが...続きを読む本書です。荒木氏の映画論は他にもありますが、僕が最初に読んだ荒木映画論は本書になります。

やはり、荒木氏もそうですが、漫画家で映画が好きだという人は手塚治虫に始まって藤子不二雄の二人も言うに及ばず、映画から沢山のイマジーションを得て、それを自らの作品に生かしております。荒木氏も無論、その一人で、彼の代名詞である大ヒットマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズにも、彼が映画の内容をノートに記すまで徹底的に分析した成果がふんだんに盛り込まれていることを本書を読んで知って、『なるほどなぁ』と読み終えた後に思ってしまいました。

ここに取り上げられている映画はアクション映画、恋愛映画、アニメ…とジャンルを問わないものでありますが、この中にあるものは荒木氏の「サスペンスの鉄則」が潜んでいるというのです。しかし、僕はここで紹介されている映画のほとんどを見たことがなく、本書の中で熱く語られている映画の内容を『そう!』とヒザを打って読むことができなかったというのが唯一残念なことです。『ヒート』『大脱走』などの臨場感あふれる場面や、『ボーン・アイデンティティー』などのシリーズもの。更には『シュレック』などのCG映画についても鋭く解説がなされておりました。

たとえ該当する映画を見ていなくても、映画について熱く語っている人間の語り口というのはとても好きで、あぁ、これだったら見てみようかなと思うには十分なものでございました。僕はここまで映画を真摯に見ていたわけでは正直なかったので、その意味でも、とても刺激を受けました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月20日

漫画家らしい視点と分析で分かりやすく的確にまとめられた映画評。物語の創造性や独創性、構成力などの作り出し方にも触れており、荒木さんの熱と真摯な姿勢が伝わってくる。

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Posted by ブクログ 2013年08月18日

映画のおもしろさを把握するために分析する。
その結果が、
偏熱狂的な見方になり、
異常な奥行き感をもつ感想になる。

荒木節のコメントや見方が本当におもしろい。

紹介されている映画はどれもおもしろそうに見える。
ただ観てみてしまうとそんなことないのかもしれない。
やはり見えないからこその怖さと同じ...続きを読むか。

(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●よいサスペンス、五つの条件(P.13-16)
 1.謎
 2.主人公に感情移入できること
 3.設定描写の妙
 4.ファンタジー性
 5.泣ける

○この「勝てばよかろうなのだ!」ではない男の世界が泣けるんです。
 (P.55)

○この人たちは転落していくために生きているのかな(P.112)

○CGなのに「体重を感じられる映像」にも唸りました。(P.159)

●タイタニック
 この映画でもっとも秀逸なのは、
 観ていて自分も実際に沈んでいく感覚に陥るところではないでしょうか。
 まず、おばあさんの語りで現在から過去に誘い、
 ディカプリオが乗り込むシーンを描いて、乗船した感覚を共有する。
 そして看板の様子やパーティー・シーンなどを映し、
 臨場感を盛り上げます。
 さらに船室、船底、エンジンルームを細かくみせて、
 見るものに船の全体像が把握できるようにします。
 そして船首でディカプリオがケイト・ウインスレットを支え、
 飛んでいるような気持ちにさせてくれるあの名シーン。
 それらによって、僕らはタイタニック号で
 実際に航海しているな気分になるのです。(P.164-165)

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Posted by ブクログ 2013年07月25日

映画好きにはたまらない。私はホラーは好きではないけれど、何度も頷き、「あっ!これ観てみたい」と思わせられた。巻末に作品一覧があり、読者に共感を求めているであろう著者の配慮がうれしい。「男泣きサスペンス」で大いに泣こうではないか。同い年のせいなのか、私も好きな作品が多数挙げられていたのはうれしい限り、...続きを読む「市民ケーン」は出てこなかったのが残念。しかし、「面白いってどういうこと?」を追求するがために、映画を研究しているという姿勢がすごい。JOJOは全く知らないが、著者に対する興味が出た。

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Posted by ブクログ 2013年07月24日

好きな映画の第2位に「96時間」を挙げられてる通り、序盤での「96時間」への熱い思いに感動。フード理論出てきたり、言葉の節々に映画秘法やシネマハスラーの影が見えたので、そういうの好きな人も楽しいと思います。

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Posted by ブクログ 2013年06月26日

自分がスルーしがちな映画を荒木先生は偏愛していた。
シュレック、サウンドオブサイレンス、フロストVSニクソン、ジェイソンボーン、バタフライエフェクトetc
フジの昼ドラや「家政婦は見た」が好きというのはかなり意外ですね。
というかそんなところまでチェックしているのが凄い。

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Posted by ブクログ 2013年06月24日

無料試し読みを見てみたら面白かったので、勢いで購入。
面白いものを作る人が、どんな作品を『面白い』と感じるのか、ということがたっぷりわかる本です。
『何か映画が見たいけど、特に指針がない』というときにすごく役に立ちそう。
映画が見たくなります。

映画の話をしているはずなのに、ジョジョのキャラクター...続きを読むのことを話されているような気持ちになる不思議。
ずっとわからなかった部分、もやもやしていた部分が、映画について話されている文章を通して『ああ、そういうことを伝えたかったのか』となんとなく掴めた、ような気になりました。

しかし、『男の世界』ってやつは、私にはどうにも、頭でわかっても心では理解できない類のもののようです。

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Posted by ブクログ 2013年06月09日

漫画家 荒木先生が映画をどのような観点で見て、その上で、自身の漫画にどう活かしているかがわかる本。

先生は、面白い作品とは何だ?というところから、考えを始めています。

「まず気がついたのは、好きだとか嫌いだとか、流行っているとか流行っていない、あるいは世間から受け入れられているだとか評価されてい...続きを読むないだとか、そういった要素と『面白い』とは関係ない、ということです。『面白い』ものには、そうした時代の価値観には左右されない、不変の法則があるに違いないと考察しました。」(p.12)


そして、面白さにはサスペンスが必要だとも述べています。

「この『人間心理を計算して、ドキドキさせるべく、ひとつひとつの要素を積み上げる作業』こそ、サスペンスの真髄といってもいい」(p.19)

本書を読んでいると、先生がいかに計算して漫画を描いているかがわかってきます。
読み終えた後、今までより「ジョジョ」を楽しめるのではないでしょうか?!

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Posted by ブクログ 2013年06月07日

映画への愛情を深く感じる本。
映画が見たくなった。
わかりやすい語り口ながら、独特の切り口で映画評を行っている。

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Posted by ブクログ 2013年06月04日

映画にしろ小説にしろ漫画にしろ、「エンターテインメントをつくりたい」と考えている人には、創作のヒントになる1冊だと思う。「ヒート」や「96時間」のような男泣き映画、ブライアン・デ・パルマ作品に代表されるサスペンス、「タイタニック」再評価など、著者の好みの傾向も垣間見えて面白い。

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Posted by ブクログ 2013年06月03日

本当、たまたま今回の韓国出張で見た映画の「ゴーストライター」が取り上げられていてびっくりしました。「倦怠」見てみたい。ジョジョの好きな人は割とあるある的なことが多いかもしれません。

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Posted by ブクログ 2013年05月30日

荒木先生のファンなので買って読んでみた。映画の分析やスピルバーグ監督のどこがすごいいという分析とか読んでいて面白かった。荒木先生のマンガ制作の裏話などが書かれていて面白かった。この本を読んで「サウンド・オブ・サイレンス」と「96時間」を観てみたいと思った。荒木先生が「家政婦は見た」や「真珠夫人」、「...続きを読む牡丹と薔薇」など作品を観ていると書いてあったのが意外だった。

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Posted by ブクログ 2014年03月16日

サスペンスに必要な条件
①謎の存在
②主人公に感情移入できること
③設定描写の妙
④ファンタジー性 非日常性
⑤泣ける

途中から荒木の映画レビューになってた節はあるけど
映画を愛してるし、それが漫画に生かされてるから、ほっくり読めた
見たことない映画も多かったから、これを機に見てみようか

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Posted by ブクログ 2014年01月06日

エンターテインメントの基本にはサスペンスがある

よいサスペンス5つの条件
①謎
謎のあるところにサスペンスは生まれる。逆に言えば、サスペンスを構築するためには、ストーリーの中に何らかの謎が絶対必要

謎とは人間心理の核にある好奇心や興味の究極の形。だからきちんと人間と向き合わないと、サスペンスは生...続きを読むまれない

人というのは、お金持ちでも、モテていても、自分が幸福だと言い切れる人でも、何かしらの不安を抱えて生きている。いつかは病気になるかも知れないし、ひとりぼっちで孤独になるかも知れない。この先どうなるんだろう、というサスペンスの中を生きている。この現実世界の不安を癒してくれるのが、われわれを現実とは別の胸騒ぎに誘う、サスペンス映画に他ならない

②主人公に感情移入できる

③設定描写
みんなが知っているけど深いところまで知らない世界

④ファンタジー性
日常でありながら非日常の世界。隣の世界

⑤泣ける

サスペンスとしてよくできている作品では、ストーリーは起承転転転転転転とずっとエスカレートしていく。この構成だと、話がシンプルかつ力強くなる

ひとつのシーンにひとつのことだけを描かない。ひとつのサスペンスの中で、ふたつ3つのことを同時に描くということをスピルバーグはやっている

スピルバーグは、キャラクター描写とストーリー描写を分けずに、ひとつのシーンを描く。物語の中に全てを詰め込んで緩い部分がないから、観る者は気を抜けず、サスペンスが持続していく

重要なのは「微妙に」ということ。全てが逸脱しているとただのファンタジーになってしまって、「これは別世界の話だな」と観る者に緊張感を与えない。あくまでも日常のリアリティに土台があって、そこからちょっとずれていくことで、観る者を引き込む優れたサスペンスになる

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Posted by ブクログ 2013年08月01日

荒木飛呂彦さん視点による映画の感想。漫画家での視点で記載されている点が、どのようなことが面白いと思うのかと関連していて良い

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Posted by ブクログ 2013年07月10日

ホラーを読んだのでこちらも。
ほとんど観たことがない映画ばかりだったの何とも言えませんが…ホラーのと同じように、映画好きな人の感想、くらいなつもりで読むべきものかと。荒木先生がどういったもののみかたをしているのか、少しだけ垣間見えるかも知れません。いくつかみてみたい作品が出来ました。

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Posted by ブクログ 2013年06月13日

荒木飛呂彦だし超偏愛と銘打ってるしという期待は裏切られ、いたって普通な好きな映画紹介という感じでした。もっとマニアックな分析、もっとマニアックな作品紹介がされている本かと期待してしまいました。イーストウッドが1つのジャンルだとする考え方には同意です。

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Posted by ブクログ 2013年06月10日

前回出たホラー映画論の続きで、今回はサスペンス映画論と言ってもいい。「この映画のここが面白い!」と刺さるポイントを読んでいるだけで、ああジョジョっぽいなあと思わせる。ジョジョの創作論ともいえる。観てみたい映画が増えた。

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