【感想・ネタバレ】ブラックアウトのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年09月11日

タイムトラベルものだけど、同時に三人の人がバラバラの時間軸で行動してるので、こんがらがる。
どうやってタイムパラドックスを回避してるのかよく分からん。
とりあえず、オールクリアも読んでみるか。まだまだ先は長い。

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Posted by ブクログ 2016年02月04日

 第二次世界大戦中の日本の様子については、書物やドラマなどでそこそこに知っていると思うのだが、はて、イギリスがどうだったかなど、とんと知らぬ、本書を読むまでは。
 すなわち、ロンドンはナチスによる空襲にあって、灯火管制が敷かれていた。灯火管制、英語ではブラックアウト。

 2060年のオックスフォー...続きを読むド大学史学部では、タイムマシンを使って、学生が過去の時代に旅行してフィールドワークをしているという設定のシリーズだが、私は初めて読む。時間旅行は過去へのみ可能で、ネットといわれる装置で「降下点」を開いて学生を過去に送り出す。「降下点」が開くのを現地人、いや現時人に見られる可能性があったり、そこに「降下」するとタイム・パラドックスを起こす可能性があるときにはネットは開かないという設定で、時間旅行の面倒くさいパラドックスは回避されている設定である。

 主人公は三人の学生。それぞれ、ロンドン大空襲、児童疎開、ダンケルク撤収の観察に赴く。一人はロンドン空襲下のデパートに勤め、一人は空襲に遭っているロンドンから疎開した子どもたち受け入れる近郊の篤志家宅に勤める。ダンケルク撤収というのは、フランスへのドイツ軍侵攻時に、イギリス派遣軍を民間船舶も協力して撤退させたという出来事だが、三人目は新聞記者に扮してこれを遠巻きに観察しようとする。
 三人とも、命の危険がない安全なところに「降下」したはずが、現地の状況に巻き込まれているうちに「降下点」が開かなくなっている。帰れないのである。「これは時間旅行なのだ」から、救出チームが任意の時間に降りたって、戻ってこない学生たちを拾いに来るはずなのに、なぜか助けは来ない。観察者として来たはずが、帰れないとなると現時人と同じ立場にあることに気づく。そして、次第に見えてくる困難な時代に生きる人々の姿の詳細、困難な状況に陥った平凡な人々の英雄的な行為、それがこの大部の小説を厚くしている要因であり、作者が描きたいことなのである。
 終盤に向かって別々の時期、場所に「降下」した3人が集合してくる。それで『ブラックアウト』は終わり。『オールクリア』すなわち「空襲警報解除」に続く。

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Posted by ブクログ 2015年08月14日

ヒストリアン達がそれぞれ微妙なズレを感じているところがハラハラ。ダンワージー先生による急の予定変更も理由が明らかにされていないので、不穏だ。私はヒストリアンには向いていないな。口が軽いから。コニー・ウィリスのページターナーの才能は凄い。この長さでちっとも飽きさせないんだもの。そういう意味では現代の、...続きを読むSF界のディケンズだね。

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Posted by ブクログ 2014年04月21日

犬は勘定にいれませんを読んでいたので、すんなり物語に入れました。
最後のほうは手に汗握る展開。スピード感。一気に読んじゃいました。目が痛い。続きが気になる。

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Posted by ブクログ 2014年03月02日

コニーウィリスは大好きで、この本を手に取りました。なので、続いているとは知らず…。とにかく長いですが、少し読み進めると止まりません。おもしろいです。幾つもの物語が並行して進んで行くので、長く感じるのかもしれません。いくつかの物語は合流していきます。

多くの部分が伏線になっているので、一気に読んだほ...続きを読むうがよくわかるかもしれません。

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Posted by ブクログ 2013年10月16日

オックスフォード史学部シリーズ。2060年のオックスフォード大学では、タイムトラベルにより、過去の歴史を実地で体験することが可能になっている。このシリーズはタイムトラベルこそSFだが、毎回歴史的ターニングポイントに潜入するので、歴史小説の側面も併せ持っている。

今回は、ロンドン大空襲の時代に潜入し...続きを読むた史学部の学生たち。いつものように、すべて想定外の事態の連続。読書中、何度も空襲の夢を見た。まるで自分もその場にいるような錯覚に陥る。それだけの細密な取材力と描写力。いわば、読者をもタイムトラベルさせているコニーウィリスの力量に感謝。

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Posted by ブクログ 2013年09月26日

久しぶりに海外SF作品を、、、、と手を出したのが運の尽き。
かなりの長編作品にぶち当たってしまいました。ただ、海外タイムスリップモノは、よだれが出る程好きなジャンルなので、全3部作の1作目は楽しんで読めました。

【内容】
2060年、オックスフォード大学の史学生三人は、第二次大戦下のイギリスでの現...続きを読む地調査に送りだされた。
メロピーは郊外の屋敷のメイドとして疎開児童を観察し、ポリーはデパートの売り子としてロンドン大空襲で灯火管制(ブラックアウト)のもとにある市民生活を体験し、
マイクルはアメリカ人記者としてダンケルク撤退における民間人の英雄を探そうとしていた。
ところが、現地に到着した三人はそれぞれ思いもよらぬ事態にまきこまれてしまう…

3人のお話が断片的に出てきて、その合間合間に、よくわからない謎の人物(彼らもタイムスリップしているっぽい)たちの動きもまみえる。
何よりも、第二次大戦中のロンドン描写が、すごく活きている。
痛々しい表現などはあまり無いのですが、主人公3人を取り巻く人たちの空襲被害などは主人公たちと一緒に、読んでいて胸が張り裂けられそうになります。
日本の戦時中と比べると、やっぱり先進的だなぁと感じさせられずにはいられない。
みんな地下鉄で移動してるし。

この作者、コニーウィリスは、初めて読みましたが、他の作品も手を出してみたい。
新☆ハヤカワ・SF・シリーズは、とにかく高い。1冊2000円くらいするので、SF素人には手が出しづらいのが傷。

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Posted by ブクログ 2013年09月28日

人気作家コニー・ウィリスの2010年の新作。
続編「オールクリア」とともに、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞した大作です。

未来(今回は2060年)のオックスフォード大学の史学部で、タイムトラベルが出来るようになっているという設定の長編としては、3作目。
1作目「ドゥームズデイ・ブック」...続きを読むではペストが蔓延した中世へ、2作目「犬は勘定に入れません」では19世紀ヴィクトリア朝がさかのぼった先でした。

今回は、第二次大戦中に3人の学生が送り込まれます。
メロピーは疎開児童の状態を研究するために、田舎の領主館のメイド、アイリーンとして。
ポリーは、灯火管制(これがブラックアウト)が始まっているロンドンの生活を調べるために、デパートの店員に。
マイクルは、ダンケルク撤退を調査するために、アメリカ人の新聞記者マイクに扮します。

アイリーンは手に負えない姉弟をはじめ子供達に慕われて世話に大奮闘しますが、はしかが流行ってしまい、領主館から出られなくなります。
ポリーは防空壕で催し物を企画する意気盛んな町の人々と知り合い、老いてもハンサムな俳優と劇の読み合わせを楽しむひとときも。
マイクルは少しずれた地点に出てしまい、あれやこれやで勇敢だが少々いかれている老人の船で現場に到着。取材する側ではなく、はからずもダンケルクの英雄となってしまう。
歴史を改変することは出来ないという理論があるのだが、絶対とは言いきれず、マイクルが歴史を変えたのではと悩むことに。

それぞれ、時期も場所もずれているのですが、なかなか帰還することが出来ないためにお互いを探し、大空襲のさなか、やっと合流します。
別な時代に来た緊張を抱えつつ、細やかに描かれた情景の積み重なりから、またまた大変な危機に直面する彼ら。
戦時下の勇気ある人々との助け合いに、いきいきとした感情が伝わるのが、さすがコニー・ウィリス!

冒頭でダンワージー教授が非常に忙しそうにしていて、どたばた喜劇のような始まり。その理由は何だったのか?
オックスフォードで何か起こっているのか?
高校生のコリン少年(ポリーに恋している)は、どう絡んでくるか‥?
それらの答えがすべて続編待ちというのが~つ、つらい‥
「オールクリア」は警報解除という意味なので、すっきり解決するんでしょうね!!?
続編が出るまで我慢してから読んだから、まあもうすぐなんですけど(笑)

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Posted by ブクログ 2013年06月13日

1年近く読むのを我慢して、3冊揃ってから一気読み。
読書の喜びを心から実感できる大作。
長いのにこれだけのリーダビリティがあるのはウィリスのいつもの特徴。

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Posted by ブクログ 2013年03月21日

オックスフォード大学史学部タイムトラベル・シリーズの第三長編(の前編)。
であることを、解説を読んで初めて知った。
(コニー・ウィリスをはじめて手に取った)

2060年のオックスフォード。タイムトラベル技術を駆使して、過去の出来事を実地観察する「航時史学生」たちが主人公。

本作は第二次世界大戦下...続きを読むのイギリスを観察するために、3人の主人公がそれぞれの時期、それぞれの場所に赴く。
規則として、滞在期間を厳密に決定したうえで過去に赴き、定期的に報告のために現代に戻らないといけないし、仮に設定期間を過ぎて戻らない場合は、回収部隊がやってきて強制的に連れ戻されるという基本ルールがある。にも関わらず何かのトラブルが発生し3人とも過去に取り残されてしまう・・・。というのがあらすじ。

しっかりと一本筋の通ったタイムトラベルの設定が、作品世界をしっかり支えているし、ミステリ的な要素も含む本書は実に読みやすい良質なエンターテインメント。
また、第二次大戦下のイギリスと人々を生き生きと描き、史学生になったかのような気分で、当時の時代の空気を感じることができる筆力も大したもの。

3人の視点や場面が細かく切り替わり、ついつい続きが気になってぐいぐい読ませるストーリーテリングも魅力的だし、更には謎が謎を呼ぶ日付で最終章で本作は終わり、後編が気になって仕方がない。

SFを読むのは久しぶりだけど、あまりガチガチのSFではなく非常に親しみやすく楽しめる良作。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月10日

読む前から「オールクリア」という続編が未刊であることを知ってはいたが..... ああ,でも止まらない.止められない.
「犬は勘定に入れません」の前半はとても読みにくかったが(とは言っても,それが作者の狙いでもあるのだが),あっという間に読み終えてしまった.ロンドンの中の話が多いので,何となく通りや駅...続きを読むの位置関係がわかる,って言うのも理由かも.一見ハイティーン向けのようにも思えるんだけど,全然安っぽくないんだよね.ポリーの気がかりは一体何なのか? 53章で登場したのは誰なのか? 「オールクリア」,本当に4月に出るんでしょうな? じゃないと怒るよ,ホントに.

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Posted by ブクログ 2020年12月06日

750ページ二段の、まるで辞書のような
新⭐︎ハヤカワ・SF・シリーズ『ブラックアウト』!
永らく積読状態でしたが『オールクリア 1、2』が揃ったところで、意を決してシリーズ年内読破を決意!

2060年のオックスフォード大史学生3人がタイムトラベル先の1940年第二次大戦時のイギリスで巻き込まれる...続きを読む騒動は、戦っている者ではなく一般市民の生活を描いており、どこかコミカルで、まるで恋愛ドラマにある「すれ違い」。それだけに、ときおり現れるシリアスな場面がより戦争の恐怖を煽り立てる。

のめり込んで読みすすめると、本を持つ左手が重みに耐えているうちに、750ページが終わる。

でも物語はまだ終わらない。

『オールクリア 1』へ突入します!

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Posted by ブクログ 2016年04月21日

西暦2060年の学生3人が第二次世界大戦中の英国にタイムトラベルして、そこで騒動に出くわす物語。何も起こらなければ、大戦中の出来事を実地調査して現代(2060年)に戻るだけの話である。もちろんそれではお話にならないので、タイムトラベル前から突然のスケジュール変更(変更理由は明かされていない)などもあ...続きを読むり、何かハプニングが起こることを予感させる。当然だが、過去に送られた3人はそれぞれ想定外の出来事が起こり、現代に戻れない状況に陥る。3人がそれぞれ微妙なすれ違いがあったり、読者をやきもきさせる。「あー、出かけるんじゃなくて、そこで待ってろよ」と何度思ったことか。そんな煮え切らない状況のまま本書は終わる。続きは続編の「オールクリア」でってことだ。3人が過去に置いてけぼりにされている状況からどのように帰還できるのか、次巻を読むのが楽しみである。

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Posted by ブクログ 2015年03月27日

『ドゥームズデイ・ブック』『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』に続く、オックスフォード大学史学部タイムトラベル・シリーズ第三弾。

今回は三人の史学生がほぼ同時に第二次大戦中のロンドンへ降下する。
タイムトラベルといっても過去へ行くことしかできず、時間旅行者が歴史に影響を...続きを読む与えることはできない。時間旅行も、大学が研究目的で時間遡行装置を管理しているので、誰でもが簡単にいくことはできない。
当時の人たち(時代人)の中で生活をしながら、歴史的事実を見学するだけなのだ。

ポリーは、ロンドンのデパートで働きながら、ロンドン大空襲下の日常生活を体験する。
マイクルは、アメリカ人の新聞記者となって、ダンケルク撤退を取材するはずだった。
メロピーは、ロンドンから学童疎開した子どもたちの生活を観察するために、地方の領主館でメイドとして働いていた。
3人とも、絶対に安全な場所から戦時の様子を調査観察するはずだった。

ところが、日時も場所も予定とは違った場所に降ろされ、どんどん知っている歴史とは違う方に進んでいってしまう。

本当なら定期的に降下点に赴いて、オックスフォードに中間報告をしなければならないのに、次々と思わぬ事態が起こり、けがをしたり病気になったりして降下点に行くことすらままならない日々。
連絡が取れない日が続くと、回収チームが現れて、強制的に2060年に戻されてしまうはずなのに、回収チームが来ることもない。

時間旅行の予定期日が過ぎても迎えに来ない回収チーム。
刻々と悪化している1940年9月のロンドンの戦況。
自分たちが何かタブーを破ってしまったために歴史が変わり、迎えが来ないのか?
それとも2060年の方に何か重大な事件でも起こってしまったのか?
状況がつかめないまま、1940年に取り残されてしまったのではないかという不安を抱える3人。

第2次大戦中の日本のこともよく知らないのに、イギリスのこと、全然知りませんでした。
学童疎開のことは知っていたけど、ダンケルク撤退って何?とか思って読んでいました。

当時のイギリス(ロンドン)の様子もよくわからないうえ、3人の視点で場面がころころ変わるので、最初は取っ付きにくかったです。
でも、やっぱり面白い。

時代人にあやしまれないように、降下する先の時代の勉強を物凄くしてから出かけていくのに、やっぱりいろんな勘違いや、理解できないことが日常的にあるのです。
例えば車の運転。
郵便を出すということ。封筒に封をしたり、切手を貼ったり。
デパートの回転ドアをくぐること。
どの史料にも当時の人々はガスマスクを持って歩いていたと書いてあったのに、誰一人持ち歩いていない!こと。

それぞれの理由で降下点が使用不能になってしまった3人は、誰かの降下点を一緒に使わせてもらおうと、少ない手がかりを元に互いを探し始める。

そもそも時間旅行は、事前に綿密な計画を立て、しっかりリサーチして絶対に安全だと確信が持てない限り行われないはずなのに、今回は変更に次ぐ変更で事前学習も中途半端なまま。変更の理由は誰も知らされていない。
一体オックスフォードで何が起こっているのか。

そして、時間旅行の責任者であるダンワージー教授がほとんど出てこない。
忙しすぎて、何処にいるのやら。みんなが探しているのに、誰も見つけることができない。
ダンワージー教授に何が起こっているのか。

ちらちらと出てくる、1945年ころのロンドンにいる学生たちはどうかかわってくるのか。
ポリーに恋している高校生、コリンは何をしようとしているのか。

謎が全く解けないうちに700ページ超えのこの巻は終わりです。
ブラックアウト=灯火管制
続編はオール・クリア=空襲警報解除
2作合わせてヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞したのも納得の、読み応えのあるSF作品。
息をするのも忘れるほどに、深く世界にはまり込んで読みました。

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Posted by ブクログ 2014年09月01日

航時シリーズ。同シリーズの「ドゥームズデイ・ブック」「犬は勘定に入れません」を読んで無くても読める…が、読んでおくことをお勧めする。ネットの原理や過去の事件に言及している部分など、今作から入ると「?」な部分が多すぎると思う。

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Posted by ブクログ 2014年04月11日

波に乗っちゃえばわりあい一気に読めるけど、でもやっぱり長い・・・しかしタイムトラベルって興味あるけど、いくら歴史を目撃したい体験したいと思っても、戦時中に行きたいとは思わないなあ・・・

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Posted by ブクログ 2013年08月27日

「犬は勘定に入れません」を既読なので、
すんなりと入って行けた。
いやー、面白い。
分厚いが面白い。
タイムトラベルものだが、
小難しい理論は一切無いので、
人間ドラマを描いた冒険小説として楽しめる。
まだ続きが 2 冊ある。
リアルタイム読者は 8 ヶ月以上待たされることになる。

2010 年 ...続きを読むネビュラ賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
2011 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
2011 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。

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Posted by ブクログ 2013年08月09日

超大作。オールクリア上下巻に続く。
そりゃ作者の気も狂うわ。

史学生のタイムトラベル。
ロンドン大空襲。
戻れなくなった三人の史学生。
すれ違いもの。じれじれする。
確かにいらないところは多いかも。
つまらない訳じゃないけど、続きが気になって少し読み飛ばしたくなる。

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Posted by ブクログ 2013年06月28日

オックスフォード大学史学部タイムトラベル・シリーズの第3作。例のごとくトラブルに巻き込まれ未来に帰れなくなった3人の史学生の右往左往っぷりが、時にシリアス、時にコミカルに描かれる。それにしてもいい所で終わるなあ。ということで、一気に『オール・クリア1』ヘ

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Posted by ブクログ 2013年04月30日

半年前から積ん読なのを連休で一気読みした。引き込まれたとこで分冊だとわかったけど下巻が発売されていてラッキー自分と思い早速購入。下巻は更に分冊だった( ̄(工) ̄)ハヤカワに弄ばれてる〜

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月26日

2060年のオックスフォード大学史学部では、タイムトラベルが頻繁に行われ、その予定が少しずつ混乱しつつあった。そんな中、三人の史学生が第二次世界大戦の現地調査に向かった。しかし、元の時代に戻ることができなくなってしまう。

「ドゥームズデイ・ブック」から読み始めた史学部シリーズもこれで三作目。語り口...続きを読むはいつも通りの軽妙さで楽しい。気になるのは1945年、1944年のパートを語る二人。彼らはいったい誰なのか?セントポール大聖堂の姿に、前作「犬は~」のコヴェントリー大聖堂が被って見える。

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Posted by ブクログ 2013年01月18日

歴史の知識が血肉になっているっぽい濃密な描写、会話、思考が読んでいてとても充実感を覚える。
『犬は勘定に入れません』同様、登場人物も読者も引きずりまわすストーリーテリングがすごくて、楽しめた。『オールクリア』に期待。
読む前は、第二次世界大戦が舞台とのことでコメディ要素はないのかと思っていたけれども...続きを読むそんなことはなかった。これが平常運転なのか。
悲惨さと相まって、ヴォネガットみたいな感じも。
あと、クリスティーほんと好きなんだなあ。

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Posted by ブクログ 2013年01月11日

作者が張り切って2巻本にしちゃったらしい。
というわけで、長大な、壮大なエピローグ。
この複雑な設定を後編「オールクリア」が出るまで
覚えていられる自信はない。
もしかしたら「犬」もエピローグなのかも。
とはいえ、このシリーズは大好きなので、
たくさん読めて実はうれしい。

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Posted by ブクログ 2015年09月10日

三人に関わる四つの場所と時間。あちこちに飛ぶので、こんぐらかりそう。段々と集まってきてからはスッキリした。時間軸と場所をメモしないと道に迷ってしまいます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月12日

前に読んだ同タイトルの本とは打って変わってSFもの。

 2060年,オックスフォード大学の史学生は,自分の研究テーマのためのタイムトラベルを使って時空を超え,実際の時代に赴いていた。本作の登場人物は,ドイツによる空襲下の第2次世界大戦中のロンドン。ある者は,疎開先のメイド,ある者はデパートの店員,...続きを読むある者は新聞記者としてその時代の生活に溶け込み自らの研究を行っていた。それそれ現地での思わぬトラブルに巻き込まれ,2060年に戻れるはずの出口が失われてしまっていた。果たして元の時代に戻れるのか・・・・

 上下段で768ページと大長編で,当時の人々の生活風景が丹念に描かれています。でも,とにかく長い・・・。

 結局,本作では元の時代に戻ることができず,続編の「オールクリア」,「オールクリア2」に続くことになります。この2作も相当の長編のようで,いつ読むことになるかはわかりませんが,気長にいきます。

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Posted by ブクログ 2013年09月26日

タイムトリップの話は、コニー・ウィリスが一番だと思う。
超長編作品である本作品は読み応えがあった。
1941年~1944年~2060年との行き来が描かれているのだが、第二次世界大戦の様子やその時代から生きて帰れるか帰れないかの瀬戸際のハラハラドキドキ感がよかった。
登場人物がたくさん出てきて、どの時...続きを読む代の誰だったか理解するのに大変だが、人物それぞれの個性や、戦争時代を生き抜く強さなどが表わされていてよかった。
結末もすがすがしい。

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Posted by ブクログ 2013年09月22日

とにかく長い。まあ、個人的にはちょっと冗長過ぎてるかなあ・・・

書評で「オール・クリア」を見て、読もうと思ったら後編だったので、読むの止めてようやくこの前編を読みきった。気持としてはこのシリーズにはまだ前があるのを知って、順番としてそちらからとも思ったけど、待ちきれなかったし、話は続いてないと云う...続きを読むことで読んでます。

まあ、「タイムトンネル」以来、タイムトラベルものは好きなので、話には満足してます。しかし、無駄に長い・・・

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Posted by ブクログ 2013年08月29日

コニー・ウィリス、「ドゥームスデイ・ブック」「航路」はあんなに面白かったのに、「犬」は読めなかった。
今回はどうなんだろう、と思いつつ・・・。
話のディテールはそれなりに面白いのだが、タイムトラベルものなので、時間的順番が錯綜し、
かつ、同一人物が別名を名乗っていたりするので、誰が誰なのかよく分から...続きを読むないというのが読んでいて苦しい。
途中から、過去から戻れなくなった三人が、いかに現在に戻ってくるのか、なぜ戻れなくなったのか
というお話なのだなということが判明する。またこの巻は、この三人が互いに互いをいかに見つけるのかという話なのだということもわかってくるのだが、すれ違いが起こったりして、それがいらいらさせる。
こういう、「いらいら」感が、うまくいったときの快感に変わるのだろうけれど、待てない性格の人にはネガティヴな感覚のほうがより強くなりそう(僕もそう)。でもとにかくこの巻は無事読み終えた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月30日

せわしなさ全開のタイムトラベルトラブル小説。想定外の予定変更にどんどん巻き込まれていく。慌ただしいまま本巻は終了してオール・クリア1,2に続く。

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Posted by ブクログ 2013年05月30日

ブラックアウト
 よくできているが長い。無駄が多い。後半は飛ばした。面白くなくて飛ばしたのではない。早く読み終えたくて飛ばした。シェイクスピアの台詞のとこなど、そもそもシェイクスピアを知らないので退屈なだけ。読み飛ばしても問題ない。
 いわゆるすれ違い物。『有楽町で逢いましょう』みたいなものだ。じら...続きを読むしにじらしイライラさせられる。この先どうなるのだろうと不安にさせる。とにかく結末を知りたい。先へ先へと読み進む。
 で、最後がこれ? つまり完結していない。続きの『オールクリア』がないと完結しない。『ブラックアウト』と『オールクリア』は正編続編の関係ではなく、前編後編の関係なのだ。

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