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Posted by ブクログ 2016年05月13日
「小説家」を軸とした連作短編集。
小説家を目指す者、高校の内から作家デビューした者、
断筆宣言をした者、賞の選考委員を務める者など、
主人公達は立場は違えど、何らかの形で
深く小説というものに関わっている。
短編一作ごとに主人公は変わるが、
トータルとして一つの大きなストーリー...と言うか、
...続きを読む最後の作品が最初につながる「ループ構造」か(^ ^;
何とも衝撃的なタイトルではあるが、
第一作目は実際に「見知らぬバカが全裸で」登場する。
主人公は、小説家を目指す大学生だが、
なぜか全裸バカに気に入られ、まとわりつかれる。
が、この他の作品達も、また様々な形で
「裸」とも関わりを持っている。
肉体的に裸にはならなくても、例えば
「小説を格ということは、裸の自分自身を
衆目にさらすようなものだ」みたいな形で。
文体や語り口などは、作品が変わっても統一感がある。
が、一作ごとにジャンルが「お仕事小説」だったり
「ファンタジー」入ってたり、「青春もの」ぽかったり、
はたまた複数の作品をまたいで「成長譚」になってたり...
とても一括りに「○○です」とは言えない(^ ^;
それで「分類不能」とさせていただきましたとさ(^ ^;
Posted by ブクログ 2011年09月02日
本当にバカが全裸でやってきますwww
ってどれだけの人がレビューにかいちゃうんだろう。
単に小説として読んじゃうとそんなにおもしろくないかもしれない。
表紙とあとがきを含めて一つの作品になっちゃってるというもの。
ひたすら小説バカばっかりの主人公たち。
どうみても著者の自虐ネタだったり、実体験も...続きを読むまざってるだろうけど、フィクション。そうこれはフィクションです。
そうしてだいたいみんな全裸です。無茶しがやがって!!
そうして問題作たる理由が全裸。じゃなくて、きっとラノベ業界の真実がかかれているからなのでしょう。
この作品をよみおえてみると、小説かいてみたいなー。とか、ひきこもって全力で仕事したいなーという気分になりました。
ええ、熱血ですとも、鬱ですとも。
Posted by ブクログ 2012年01月03日
題名で衝動買い。
才能があろうがなかろうが、書き続けることはできると思う……って書いて、今思った。
書き続けるっていうのも、才能なのだ。
どこまで夢中になれるか。どこまで真剣になれるか。
この小説はこういうことを書いているのだと思う。
Posted by ブクログ 2012年10月05日
「裸」をキーワードに書かれている小説。
どんなに努力しても、才能は超えられない・・いや、超えられなくてもその場所に居続けたい。必ずしも、頂点を取るために努力するわけじゃない。1番になれなくてもいいんだ、僕はこの本からそういうメッセージをもらいました。
Posted by ブクログ 2017年04月29日
タイトルが気に入って読んでみた。オイラ、好きだな、これ。バカ万歳って感じだ。バカって言いながら、自分がどんな状態にあるときが幸せなのかはわかっている。たとえそれが周囲から自信過剰と思われようが関係ない、全裸でも。
そういえばガキから借りたのをきっかけに、最近アスキー・メディアワークスの小説を読む...続きを読む機会が増えた、意識してるわけじゃないけど。いいも悪いもあるけど、攻めてる感じが好きだ。
バカ、ランニング、バカ!
使わせてもらおうこのフレーズ!
Posted by ブクログ 2014年02月01日
二回目だった。間違ってもっかいかりてたけど、最後まで楽しく読めたから、くだらなさの中にもこのストーリーが確立していて、スラスラ読める本でした!!
他の本も気になる!!!
Posted by ブクログ 2013年02月19日
コミック版との違いが気になったので購入。
コミック版と同じく熱量が伝わる作品でした。小説版では小説家になろうとする「僕」と周り、そして投稿された小説に関わる人物たちを書いていました。どいつもこいつも出てくる登場人物全員が才能に振り回されながらもあくまで「小説」を中心に人生回していってる小説バカど...続きを読むもでした。
コミック版のあとがきで入間先生が語っていた結末通り、小説らしい終わり方。あえて「僕」の結果を教えず、書ききったところで作品自体が彼から離れていく。なんとも歯がゆい展開だが、この小説の表題作である「バカが全裸でやってくる」からすれば別に結果なんて宙に浮いたって関係ないかと見終わったあと妙に納得してしまいました。
「僕」の話が終わったあとは他の「小説バカ」たちの話。コミック版では語られなかった「バカ」の背景設定、小説バカの連なりではないが。その業界でしか生きられない人間にとって自分を裸にして隅々まで切り売りしなきゃ生きていけない、そんな他人の全裸をみてどう思うか、壊れる?自分も全裸になる?どんな結果になろうともバカであり続けることでしか「自分」は生かせられないんだ。みたいな印象を文章から受けました。
こうして読んでみれば、井田ヒロト先生がコミカライズしてくれて大正解な作品だったと思う。見せ方は違えどこの作品の熱量をそのまま伝えていた。入間人間先生の作品はこれ以外読んだことがないければこの作品は甚く気に入ってます。別作品も手にとってみようかな。というかやっぱバ◯マンとは全然方向性違う作品じゃねぇか!
Posted by ブクログ 2012年10月26日
大学の学部の飲み会に「任意の強制」で誘われて
隅っこの席で孤独に鍋をつついていると
バカが全裸でやってきた.
そんな話.
そこそこ面白かったよ.
Posted by ブクログ 2012年10月10日
「僕」と「バカ」と「甲斐抄子」の3人で物語が進むと思ったらまさかのオムニバス形式でビックリ。伏線回収していくところはおもしろい。ただ、あの作家の存在はちょっとだけやりすぎかなーと。
でも全体的に見たらおもしろい。続編も楽しみ。
Posted by ブクログ 2012年07月01日
前情報一切なしで読んでみた。
もっとぶっ飛んだ馬鹿話かと思いきや、意外や意外。
そんな意味で星四つ。
でも一章をもう一度読み返したくはならなかったな。
Posted by ブクログ 2011年11月22日
「人間力」を強く意識させられる作品だった。
もっと力が必要だわ自分。。書店にて新品購入。
みーまーファン的視点でもちらほら見た名前が登場してうれしい限り。
Posted by ブクログ 2011年11月04日
相変わらずこの人の群像劇は面白い。
小説家を目指す人のみならず、夢にがむしゃらに進んでる、進みたいけど進んでない人にオススメなのかな?
全裸。裸。最初は書かれるたびに間抜けな感じだったけど、最終章て書かれると、どこか切なく、孤独で、深かった…
Posted by ブクログ 2022年09月14日
よく考えると読んでなかった入間作品その1。
構成としては面白い。
2章以降から登場人物が入れ替わり立ち代りな上にそれぞれ
伏線を張りまわるのも相変わらずの入間作品。
分かりにくさも相変わらず。
最終章の抄子の言葉がなかなかの響きであった。
Posted by ブクログ 2016年11月26日
小説家になりたくてでも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは全裸のバカだった。大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そしてこれが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた?現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも奇妙だった。
Posted by ブクログ 2016年08月27日
大学の新歓コンパ、「僕」のいる居酒屋に、唐突に全裸の男がやって来た。泥酔した全裸の男を家に連れ帰ることになる「僕」。その男は同じ大学同じ学部の学生だった。
その男との出会いで、小説家を目指す「僕」の人間関係や小説に対するモチベーションには変化が…果たして、「僕」が応募した作品は選考を通過できるのか。...続きを読む
「小説家を目指す者」「小説とは何か」「小説を書き続けるとはどういうことか」を軸に、「裸」というキーワードを絡めて、色々な視点から描写される連作短編。
…ファンタジーものじゃない、今時のライトノベルの主軸ってこんな形なのかー。的な印象。
キャラクター間短編間のリンクの設定は面白いけれど軸になる「小説論」の部分が、どっか薄いように感じてのめりこめず。
Posted by ブクログ 2015年07月22日
俺の心は本の世界に浸かっている。きっと、現実も同じなんだ。
今の俺は夢に囲われている。
夢は外側が光り輝いて。内側は、真っ暗なのだろう。
(P.238)
Posted by ブクログ 2013年07月26日
ほんとにバカが裸でやってきてた
一章はそこそこ面白いんだけど、その後が何故か読んでいて気乗りしない
最後は最後で面白くなるけど、全体の評価としては「?」といった感じ
Posted by ブクログ 2012年10月01日
本屋で見つける事ができず
しかし店員に題名を告げることもできず
結局ネットで注文。
小説家とその卵たちのしょっぱ辛いお話。
どの辺りが本当なのよー
と気になって仕方なくなる一冊。
入間人間好きにはニヤニヤ間違い無し。
Posted by ブクログ 2012年07月16日
前に読んだ作品(探偵・花咲太郎は閃かない)は、★1でしたが、どこか斜め上視点の作風自体は嫌いではなかったので、つい買ってしまいました。(まぁ、古本で100円でしたけどね。。。)
いや、相変わらずのふざけた文体が心地良かったです。
結構、まじめ(?)に青春物語してました。
第1章が終った後に、そのま...続きを読むま話が続くのかと思ったら。。。
ちょい肩すかしをくらわせ、そのまま人を喰った“あとがき”まで続くという作風が、ちょい“ニヤリ”もので、結構好きです。
たった、ひとつどうしても、うけいれられなかったのが、登場人物(作家)のうちのひとりの正体がXXだということ。。。
物語の上で、どうも必然性がない上に、“実際にはありえないけど、ありそうな物語”が、完全に“ありえない物語”になっちゃって、思いっきり興ざめです。
う~ん残念。
Posted by ブクログ 2012年06月18日
文字通りバカが全裸でやってくる序盤のインパクトは良かった。ただ、オムニバス形式で語られるエピソードが効果的に収束していると言えず、カタルシスが足りなかったように思う。全方位に投げっぱなしの印象。
Posted by ブクログ 2012年06月04日
バカが全裸になる辺りの爽快感がよかった。
ただ、本編は?
バカも主人公も甲斐抄子も折角いいキャラクタなんだから、
そこを引っ張っても良かった気がする。
なんだろう、バランスが悪い感じ。
Posted by ブクログ 2012年05月24日
第1章だけは面白かった。主人公の「僕」と「バカ」のやりとりが楽しかったのだけど、第2章で視点が変わってから急激に冷めてしまった。幽霊作家が登場してからはさらに冷めてしまった。大人の一人称にしては、地の文が浮ついている。
そしてある登場人物が現れた瞬間、作者の仕掛けに気付いてしまったので、最後まで...続きを読む読んでも第1章を読み直したくはならなかった。ライトノベルよりはしっかりしてるかもしれないけど、一般文芸として出すには詰めが甘いような。
でも、ラストはよかった。なので、面白いか面白くないかしか感想がないとしたら、まあ、面白かった。でいいか。
Posted by ブクログ 2011年12月01日
久々の読書だったので脳みそを使わなそうなものを選んだ。
結果として正解。
深く考えなくても読み進めていけるし、
視点が変わるからサクサク読んでいけた。
ストーリーはイマイチ
Posted by ブクログ 2011年11月30日
バカが全裸でやってくるぐらい小説愛にあふれた作品。
おそらく今まで僕が読んだ本の中では一番遅くタネ明かしのある本でもあり、一番早くそのヒントが示されている本でもあるだろう。
最後まで読んでこその小説。
ある意味で著者の自伝的な小説なのではないだろうか、と思うのは僕だけだろうか。
Posted by ブクログ 2011年10月17日
途中いろんな考えを膨らませすぎて混乱したけど、最後いろいろな事が繋がってすっきり。とりあえずバカが全裸でやってきた理由は最後ちゃんと分かります。
Posted by ブクログ 2011年09月10日
借りた。
一章は割と面白かったからちょっと見直したんだけど残りが微妙すぎ。全員文体同じだし。主張も同じ。
伏線というか、ただ登場人物リンクさせてるだけで、全く面白味がない。
何よりあの感想文で全国銀賞はない。断言しよう。
Posted by ブクログ 2012年03月29日
フィクションという割には現実的な感じが。何だろう、本当にどこかでありそうな話のような気がしてならない。もしくは入間さん自身の体験談も入っているのかな、入間さんも原稿を出したときはこんなことを考えていたのかな、審査員にはこう思われていたんだろうなーって考えていたのかな…とか。ストーリー云々よりそれが気...続きを読むになってしまいました。登場人物に微妙な接点があり点と点が繋がっている関係になっているところや終わり方がひねくれているところはさすが入間さん。スッキリしない終わり方だったけど余韻があっていいなと思うか、曖昧にぼかすなよ!って思うか私自身まだ決められていません。ちなみに私は負けました
Posted by ブクログ 2013年05月19日
“でもこれは話すべきなのか?ああ勿論、『僕』なんて実在しない……と思うぜ。これの真偽は内緒、ってことにしとこう。それで、『僕』のその後なんだが……例えば、推理小説ならこういうオチはどうだ?実は『僕』として描かれていた行動は全部、最後に描かれた『オレ』だった、とか。ほんとは大学で『オレ』が甲斐抄子と張...続きを読むり合い、小説家への道を歩む。つまり『僕』と対話していた『オレ』の行動と言葉は……みたいなさ。どう?
あれ、でもそれだと『僕』だか『オレ』だかのその後を語ってるわけじゃないよな。おっと失敗。あーでも、そんなの決まってないんだよな。だから物好きな人が好き勝手に想像してくれ。それがきっと『僕』のその後になる、んじゃないか?まぁ、先のことは分からんね。
分かる小説も面白くないし。よし、そろそろ切りがいいし、ここであとがきお終い。
この本の一章をもう一度読み返したくなったら、オレの勝ちだ。じゃ、またな。”
え?
ええっと、これは、つまり、その、
え?……ああ、そっか。
自分なりの理解は下せるけどそれが正解かはわからない。
だけど、つまるところは……ああ、駄目だ。うまく言い表せない。
ちと引っかかるのは、『橘エイジ』と、『自称殺し屋の親戚のおにいちゃん』。
これが出てくるところを、この物語内での現実世界と捉えると……。
面白くて、混沌として、だけど不可解ではなくて。
バカ最高。
“僕が居酒屋の入り口になんの経緯もなく注目した直後。
居酒屋の扉が力強く蹴り倒される音と、芯の一本通った伸びのある悲鳴が響き渡る。
事件と不安と絶望と、ほんのちょっとの好奇心をくすぐる非日常の音。
そして日常を覆う肌色が押し寄せる。
『そいつ』は、
『僕の前』に、
『全裸』でやってきた。
……フルティンである。
完全に直接的な言及は避けるけどティン丸出し。
前も後ろも包み隠していなかった。
びんぼっちゃまの全裸バージョンだ(それならだれでも裸です)。
そんなやつが全力疾走で現れて居酒屋の入り口を蹴り飛ばして、飛びこんできた。
……ここ、昨日まで僕が住んでいた日本だよな?”