【感想・ネタバレ】職人のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年10月23日

出西窯のインタビュー、よかった。
それから、あの河井寛次郎さんに京都で買いものの指南を受けた話も、勉強としておこぼれを頂戴できた。

職人は作家と違う。
商品は作品と違う。
民芸は工芸と違う。

きれいに言葉で、説明はできないけど
「生活のなかで普通の人々が使ってなんぼ」
というものを、より愛したい...続きを読むと思います。

「丹精込めて職人がつくったものというこもになれば、まちがいなく、使えば使うほど、よくなるんです。
機械のつくったものは、つかいはじめがいちばんよくて、あとは悪くなっていくけれど、職人がつくったものはそうじゃない。
木造家屋もそうでしょう。
使い込んで、そして、いい家になっていくんですね。」
ここが、すごく納得できるところです。

永六輔さんの話はほんとに面白い。
ふりおとされないようにしがみついて、聴いてました(読み物だけど)。

次は、金沢の職人大学の教科書、幸田露伴の五重塔を読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2015年05月04日

職人として生きてきた人たちの、武骨ながら人や道具、そして生き方への愛情溢れる言葉たちを集めた一冊。自分も職人肌なので、読んでいてしっくり来る表現が多かったです。頭で学んだことよりも、やってこなきゃ言えないことが短い言葉で語られている。一緒に苦労がしてみたい、そんな風に言ってもらえたら幸せですね。

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Posted by ブクログ 2011年03月20日

職人さんの言葉には”真実”がある。
まさしくそれは、職業ではなく”生き方”だからなんだろう。
だから私は職人さんが好きなんだ。

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Posted by ブクログ 2010年03月17日

「ゆっくり喰ってると口の中でウンコになっちゃうぞ」
「何かやりましょうかじゃねぇ。やる事めっけてさっさとやれ!」など、今や爺さんにも云われない職人語録がうじゃうじゃです。しかし、人を育てるっていう大切な事を気付かせます。
あまり大人に怒られなくなった大人へ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月03日

『永六輔の誰かとどこかで』を聞いてたのが10年位前か…

たまにふと永さんの声が聞きたくなることがあります。

本作も『う~ん、確かに』と思う所と 『さすがに時代が…』という箇所がありますが言わんとしていることは伝わります。

いい職人を育てるにはいい客も必要…

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Posted by ブクログ 2019年07月31日

「職業というより生き方」という職人の世界。
客観的なレポートとは異なる、永さんの独特な
スタンスだから見えてくるモノがある。

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Posted by ブクログ 2017年09月03日

職人さんの言葉には味がある。

講演の内容も良かった。

苦労なんて耐えるものじゃない、苦労とは楽しむものです

近頃の若い連中だって、きちんと説明してやればけっこう仕事はこなしてくれます。
やあ見事なものだと思う時もあります。
<好きなようにやってみな。というと、何もできないのが不思議です。

...続きを読むが溶けて□になるという問題がありました。正解は「水」。そこに「春」と書いた子がいました。
人生、答えは一つじゃないんです。

盆栽は育てたら盆栽じゃない。育てない、何百年たとうが育てないようにして生かしておく。だから盆栽なんだ。

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Posted by ブクログ 2013年07月08日

職人カッコいい。
自分も、
「誰某というえらい人がいてね…」
なんて言われなくて良いから、成果を残したい。
できれば、自分が手を引いた後もそこからまた成長していってほしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月26日

[ 内容 ]
「職業に貴賤はないと思うけど、生き方に貴賤がありますねェ」―モノをつくる職人さんたちだからこそ言える知恵に満ちた言葉の数々。
そして、対談・インタビュー、講演録などで構成する紙上バラエティ。
『大往生』『二度目の大往生』に続く、ご存じ永六輔ワールド第三弾。
著者いわく、「私はこれを一番...続きを読む書きたかった」。

[ 目次 ]
1 語る―「生き方には貴賤がありますねェ」
2 怒る・叱る―「怒ってなきゃダメだよ、年寄りは」
3 つきあう―「必要なものは高くても買うのが買物です」
4 訪ねる―「使い込んでこそ美しい」
5 受け継ぐ―「職人大学学生諸君!」

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2010年12月22日

相当に腕のいい職人だったそうで、何年でもお客を平気で待たせたり、またお客ものんびり待っている、好き勝手に生きて祖母にさんざん苦労をかけて、ボケて死んだ後まで法事の度に大雨やらかんかん照り、と親戚たちに言われていた祖父。血は繋がっていないし、顔も知りませんが、まあエピソードにことかかない人なので話のネ...続きを読むタに重宝させて頂いております。そんな人達が満載…というわけでもなく、もっとまっとうな職人の話がたくさん。みんなが職人だったら、世の中もっと自由でしょうね。

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Posted by ブクログ 2010年01月22日

職人さんの言葉って、歴史に残る名言のような洗練された美しさはないけれど背筋が伸びるような、そして骨太な芯がある。「職業に貴賎はないとおもうけど、生き方には貴賎がありますねェ」とか、ね。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

銀閣寺の庭は将軍が見ていたのと同じ庭です。と言い切れる職人技おそるべし。

職人と作家の違いとか、今回もサクッと読めるけど考えさせられること多し。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

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▼ 100文字感想 ▼ 
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プロとはなにかを教えてくれる。日本人なら誰でも、あ
こがれカッコいいと感じる美学のよう...続きを読むなものが職人には
あると思う。ものをつくる人の職人魂がとても大事な時
代。売れるから、儲かるからはちょっと違う気がするな。


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▼ 5つの共感ポイント ▼ 
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■感動するってことは、知らないことを知ることじゃない。
 どこかで自分も知ったり考えていたことと、思わぬとこ
 ろで出くわすと、ドキンとするんです

■奈良の正倉院はデザイナーがつくったわけじゃない。
 あのときの職人の知恵でつくったわけ。そういうものは
 残っていくんだろうねぇ

■値切るってのは品がないよ
 高いと思ったら買わなきゃいいんだ

■百姓ってのは、百種類の作物をつくれる職人のこと 
 なんだってさ

■うなぎを焼くのは身を焦がさないようにタレを焦がす
 のがコツです

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

職人さん達の言葉を集めた本。

職人さん、今はどれだけいるもんなんだろうか。
おじいちゃんおばあちゃんの世代の人達ってみんな素敵だ。

近所で、しかってくれるうるさいジジイがいない今、この本を読んで、反省しようと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月02日

物語調ではなく、語録を集めた本です。

行く先々で警察に電話して、計量法反対の芝居をやって曲尺と鯨尺を売るから逮捕してくださいと言った話や
薬師寺の金堂修復再現時、メートル法の図面じゃないと許可おりない。尺で建てられたものをメートルで図面を書かないと国から予算が出ないから、尺と二種類図面を作る。役人...続きを読むがいなくなったら尺の図面で工事を進める話が面白かったです。
計量法は目的として「文化の向上に寄与する」とあるのだから併用を認めるべきというのはとても思います。

良い観客になるためには良い役者になるのと同じくらいの勉強が必要だという言葉があるというのも
共感するところでした。
職人仕事も同じで、
物を作る人に対して、こちらが勉強が必要なこともあります。
人間国宝と書いてあるとそれだけでよく見えて値段も高くなり、若いときはいい仕事をしたけど今はどうかなということもある。
職人だけに限らずこうしたことはあるでしょう。

おちょこ。一万円でも買うといったら500円だったとき
いいなと思ったらその物に負けたということだから、
勝った相手に礼を尽くす。
たとえ500円でも、一万円だと思ったなら一万円出すのが礼儀というのは新鮮でした。
十万円と言われたら一万円になるまで毎日通って値切りなさい。君がつけた値段なんだから。
5万円の醤油差し。気に入って何年も使えば一日あたり一円程度。みんながいいなと思ってくれて、食事も豪華に見える。それを考えたら安い。買い物とはそういうもの。
というのは確かに、そうだとは思うのです。

庭は座って見るもの。
たとえば銀閣寺も、盆栽だから木は古びるけれど
見た目は将軍が見ていたまま。
足利将軍がご覧になっていた庭をあなたは見ているというのは、考えてみればとてもすごいことです。
職人のお仕事は怖いものです。

90歳の仕立てのおばあちゃんが老眼だけど針に糸を通すのはできる。糸を通すのは目じゃなくて指先
というのもいかにも職人な感じです。

徳川美術館。職人が作ったものだから見て学んで欲しいから職人の入館料はタダというのは知りませんでした。素敵ですね。

お札の一万、千円札の縦は二寸五分、四枚で一尺
B判の元も尺寸
四六判は四寸×六寸というのは意外に知られていないようですが
こういうところも歴史がほのみえるところです。

藍の絞り染職人が自分の風呂敷が料理屋で額に入れて飾られていたのを見て、
包むものじゃなく額に入れるのに相応しいものになった、どこかで驕っていたなら恥ずかしいと仕事を辞めてしまうというのはすごいエピソードでした。
買った人が大事に思っているのだからそれはその人の楽しみ方で良いのではという気もするのですが。

陶芸 同じものを作っても芸術家なら物品税がかからない。職人にはかかる。今は廃止されて消費税というのも不思議な話です。
売るために品物をこしらえるのではなくこしらえたものがありがたいことに売れるというのは似ているようで違うところです。

プロだと自分で名乗ればプロになる職業が増えて、プロよりアマの方が腕がいい例が多くなったのは自分も感じます。
いい仕事をすると作家になり、伝統工芸・民芸ではなくなるというのはなんだか不思議です。

釣りをしないので知らないのですが、
値段と質で言えばグラスファイバーの釣り竿には負けるものなのですね。
丈夫になって折れなくなったから釣竿屋が倒産するというのは悲しいです。
もちろんこうしたことは他の業界でもあって、逆に倒産したくないから不誠実な商売をしているということも多いです。

着物は本来楽に着こなせる。堅苦しくしたのは着付け教室というのは心から同意します。

外材は電気カンナの方が綺麗に仕上がる。日本の道具は日本の素材で育ってきたというのも良い言葉です。

伝統工芸は100年前のままのやり方という条件が付いていて、ミシンが輸入されて100年以上経つのにミシンの仕事は伝統と見なされないのも変な話です。
素材も作りかたも100年前と同じでなければいけないのに、電気轆轤を使うような人も中にはいて、昔ながらのやり方でやっている真面目な人もいてというのは
買い手として目利きができるようにするべきなのだろうなと感じます。
確かに徒弟制度の世界は物だけでなく人も作ってきました。

いろんな業界で言われていることですが、職人が使う道具を作る職人がおらず、材料もないということに
もう少し危機感をもつべきなのではないでしょうか。

生活はしやすくなったけど暮らしはしにくくなったというのも本当にそのとおりだと思います。

感動するのは知らないことを知った時ではなくて、どこかで自分でも知っていたり考えたりしていたことと思わぬところで出くわしたときという言葉もはっとしました。確かにそういうところがありそうです。

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Posted by ブクログ 2017年01月10日

面白いところもあれば、偏狭だなと思う所もあった。


良い観客になるには、良い役者になるのと同じくらいの勉強が必要


自分自身の基準を持つ。他人があまり評価しないものをいいと思っちゃう場合もある。そのとき、自分のほうを大事にする。自分の眼に自信を持つ

いいなと思っちゃったら、もう負け

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Posted by ブクログ 2016年04月17日

『大往生』『二度目の大往生』に続く永六輔ワールド第3弾。著者曰く、「僕はこれを一番書きたかった」とのこと。友だちのKさんに、紹介してもらいましたお勧めしてもらいました。

前半は職人語録、「語る」「怒る・叱る」「つきあう」に分けてたくさんの言葉が並んでいます。

「職業には貴賎はないと思うけど、生き...続きを読む方には貴賎がありますね」
「もらった金と稼いだ金ははっきりと分けとかないといけないよ。何だかわからない金はもらっちゃいけねえんだ」
「褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります」
「自分の作品を自分で売るようになると、品がなくなります。自分の子どもを自分では売らないでしょう」
等々

後半は対談や講演録をまとめたもの、著者の話術にはまりながら楽しく読みました。

モノづくりだけでなく、教育・福祉分野などの対人援助の仕事にも通じるなと思いました。対象者と向き合い受けとめ働きかけ(対個人だけでなくその人の暮らす地域や社会含めて)、そのことによってその人だけでなく自分自身も変化していく。積み重ねの歴史を歴史があり、確立された理論も多く存在しています。何を身につけどう歩むか、よく考えていく必要があるなと思いました。

短時間で気軽に読めていろいろと考えられるお勧めの一冊です。

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Posted by ブクログ 2012年10月30日

結局、職人とはどうあるべきかということは、自分自身で決めるものなんだと思いました。『職人よりも芸術家になりたがる人が多い』と書かれてますが、ある程度腕がついてきたら自分を表現したいと思う人が出てきても、僕は違和感は覚えません。昔も今も変わらない価値観だと思います。時代に沿って育てた職人は、時代が必要...続きを読むとする職人になるはずです。自分を磨いた上での自己満足が人を育てるってことでしょう。

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Posted by ブクログ 2011年05月26日

職人と作家は違う、ってこと、初めて知った。

作家になると、その作品はもう伝統工芸にはならない。職人の作る商品には、無名性のさわやかさがある。そう述べられているのが印象的だった。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

他人と比較してはいけません。その人が持っている能力と、その人のやったことを比較しなくちゃいけません。そうすれば褒めることができます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

子供ん時、この本に出てきそうな職人さんが爺ちゃん家によく来て怒鳴りながら笑ってました。爺ちゃんも婆ちゃんも職人さんも、もうこの世にはいないけどもう一度会って怒鳴られたいです。今なら素直に話聞けそうだから。

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