【感想・ネタバレ】八月の博物館のレビュー

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博物館の楽しみ方

mac 2020年09月08日

一部ご紹介します。
・博物館の歴史とは、見せ方の歴史に他ならない。いかに人に心地よく見せるか。いかに効果的に、わかりやすく、楽しく、面白く見せるか。いかにびっくりさせるか。一つの絵から、興味がわき、いろんなことが繋がる。この目に見えない繋がりが面白さを惹き起こす秘訣。
繋がりを示すのが見せ方。美...続きを読む術品や遺物は世界でただ一つしかなくても、見せ方は人の数だけある。博物館も、学問も、小説も面白いと思えるのはそのためだ。
・物語を作る者は、一冊ごとに博士になるくらい調べなければならない。
・これまでたくさんの美術品や遺物が歴史の中で失われてきた。火事や地震、洪水。戦争や爆弾テロ。そうでなくても時間がたつと自然に物は壊れていく。絵は色褪せる。素材はひび割れる。どんなにすばらしいものも時間には勝てない。いつの時代でも復元の作業は困難なものだ。
もし、その失われたものが昔のミュージアムに展示されていたらどうだろう?
・人間というものは曖昧なものである。誰かに何かを伝えようとするとき、自分の記憶だけでは不十分なのだ。正確に言わなければならない部分を疎かにしたら、人に信用されないだろう。
自分の空想を書くときでさえ、過去の遺産から完全に自由になるわけではない。それ故、一文字書く毎に、昔の記憶を辿り、自分の記憶が曖昧な時には、誰かの記憶を利用する必要がある。
本を読み、旅行に出かけ、写真や絵を見たり音楽を聴いたりする。
・かつて博物学とは、目に見えるものすべてを分類し、それらに名前をつけることだった。
世界を文字で分類することだった。だが一方で、博物学者は言葉にならない情熱や感動、驚異を、絵や展示によって表そうとした。芸術家も然り。文字とそうでないものがせめぎ合う狭間、それがミュージアム。
・知りたいという欲求、確かめたいという欲求、表現したいという欲求。そのすべてがミュージアムにある。この世にある全ての物語は、ミュージアム。
・友達や家族と一緒に見ている時が、一番楽しいものだ。好きな人と一緒に、感想を話し合いながら、ときにはカフェで休んだり、ミュージアムショップで買い物したりしながら、くつろいだ気分で見て回るのが一番だ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

パラサイト・イブの作者が放つどちらかというと青春モノ。こういうのをボーイミーツガールというのであろうか。
科学者である筆者が、フィクションつまり嘘を書くことに苦悩してるのがよくわかる。
そんなメタな話を抜きにしても十分面白かったのに。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 瀬名秀明の長編第三作です。
 PEやBVのような圧倒的なスケールを感じさせるSF小説ではなく、藤子・F・不二雄的、少し不思議な物語でした。実際、本作は藤子先生に捧げられています。ドラファンの私は満月博士とミウにはちょっとにやりとしてしまいました。
 ジュヴナイルものとしてもほのぼのとしたところがあ...続きを読むって、なかなか面白かったです。
 終盤の怒濤の展開もメタ的で面白かったのですね。

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Posted by ブクログ 2019年09月16日

冒険要素のあるSFが読みたいと思って購入。
少年時代の爽やかな感覚があり、そこはよかったのだが、かなり物語が長く、途中退屈してしまった。

文学的というより映像的な作品。
SFやファタジーの映像表現の技術が進んでいる今、この作品が持つような映像的な要素の価値は減っているのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

2006/10/10購入。未読。瀬名秀明は、ブレイン・バレー(上)を鞄に入れっぱなしのママ半年くらい経ってしまってしますが、つい購入。

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