【感想・ネタバレ】池上彰・森達也の これだけは知っておきたいマスコミの大問題のレビュー

ユーザーレビュー

購入済み

森氏の作品に通底する「原罪感」

beruy 2020年10月05日

森「ジャーナリズムの仕事って、後ろめたさを保持し続けなければならないと考えています。「賤業だとの思い」と言ってもいい。微かでいいけれど、その意識はなくすべきじゃない。足の先で良いから引っかけていて欲しい。」

池上さんも呼応する、こうした森さんのメディアマンとしての、あるいは人間としての原罪感に、
...続きを読む一般人の我々もどこまで共感できるか。
それが、我々が持つべきメディアリテラシーの根幹を形成するものとして、最も重要なものなのではないかと思いました。


難しいのは、そのような「後ろめたさ」を保持しつつ、行動的・生産的・建設的てあろうとするというのは、一般人には矛盾しているように思えるであろうという点です。
そこは森さんも池上さんも、個人的な好奇心や探究心で乗り越えようとしているように見えます。
逆に言えば、そのような好奇心の薄い人達にとっては、「原罪感」は鬱陶しいだけのものになってしまうかも知れません。

そのような原罪感を取り巻くバランス感覚というものを、もっと考えていかないといけないのかなと思いました。

うまく言葉になりきらないですが、とても面白い対談でした。
おすすめです。

このレビューは参考になりましたか?