【感想・ネタバレ】静電気と、未夜子の無意識。のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

これが若者のリアル!…なんて風に言われるとまた全然違うんだけれど、きっとこんな風に掴めない女の子と関わって、掴めないままセックスして、掴めないまま何処かへ行ってしまって、たまに思い出してはとてつもなく恋しくなったりする。もしかしたら彼女の名前は未夜子だったのかもしれない。と、妄想をしては心を空虚にさ...続きを読むせて哀しみを膨らませる。僕がとてつもなく空虚になった小説、誰も参考にならないレビューを此処に残す。

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Posted by ブクログ 2017年05月20日

良作。
そうそう、恋ってこんな感じ。
特に報われない恋って、こういう空気を帯びてたわ。
恋愛小説はこうでなければな。
甘さより苦味や傷みの方が強くなければ。
余り期待してなかっただけに、かなり良かった。
表紙も素敵で手元に置いておきたい一冊。

『さよならと言ってしまうと、いままでなんとも思っていな...続きを読むかったものにも、
なんだかさよならするのが名残惜しくなるからいやだ。』

お気に入りの一文。

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Posted by ブクログ 2013年08月28日

鱗のような未夜子。
ぽろぽろ剥がれているというよりか、ぽろぽろ剥がれ亘にひっついてる。
可愛くて痛々しくてて愛されてる子が未夜子。

なんだか読んでいて普通に生きて死にたいと思った。
普通の人で生きていきたいと。

それと、ページが残り少しになっていくときにラジオから
素敵、綺麗とか思っていた曲が流...続きを読むれた。
けど、読んでいる時だけ汚く感じた。怖かった。
綺麗なものまで汚くするけど、汚いものが流れていく感じで
気持ちはスッキリした。

亘のあの最後の知っていたのには嗚呼、運命と思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月17日

チレンちゃんのデビュー作!!
チレンちゃんに「ちょっとあやちゃんに似てる女の子のお話なんだよ」と言われてすごく楽しみにしてたの。
もう初めっから痺れた。ほんと電波系。ぴりぴりって痺れる。
詩的で官能的でわけわからないのにわけわかっちゃう感じがもうたまらない、たまらないよ。
可愛くて、可愛いのが当たり...続きを読む前に育ってきた未夜子。かっこいい男の子としか付き合ったことないし、エッチばっかりしてレーズンみたいなチクビを持つ未夜子が恋したのはでかでかと名前入りのリュックサックを背負い、天文学の本を読むヘンテコな男の子、亘。無意識に読める、不器用な恋物語。
これみんなに読んでもらいたいなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年09月16日

どうしようもない片想いしてる人には強烈に刺さる。
共感とはちょっと違くて、何て言うか刺さる。
文章には好き嫌いがあるかも。

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Posted by ブクログ 2012年08月24日

読みながら浮かんできたのは渡辺あや脚本『ジョゼと虎と魚たち』で、たぶん木爾さんはこの作品が好きだと思う。言うなれば田辺聖子さんの『ジョゼ〜』という短編を渡辺あやさんが映画脚本にし、その影響を受けた木爾さんが自分に取り込んでさらに自分の中の物語の土台というか雛形にし小説にしていったような気がした。

...続きを読む怖いものを好きな人と見たかったジョゼのような未夜子のカミナリ。僕は映画『ジョゼ』がとても好きなので勝手に夢想してしまった。亘という名前は恒夫を彷彿させるしツナ子はジョゼの祖母のようだ。

0「未夜子と、格好よくてつまらない君達の夢。」の田辺睦夫は『メゾン・ド・ヒミコ』の岸本春彦の欄干にもたれている姿が浮かんだ。金魚たちはラブホテルでジョゼが見た古代魚のように未夜子の中に巣食っていてそれが亘との記憶と溶け合って空に浮かんでいるみたい。未夜子は恒夫で亘はジョゼと置き換えれるかなというのは僕が渡辺あや脳だからかもしれない。全然違ったら申し訳ないけど。

未夜子は可愛くて他の女子からもおはようよりも嫌みや悪口を言われた方が多い女の子だが嫌みではない、ある意味では不思議ちゃんなのだろうがそれがすごく活きている。
花火の時に洋を見ているかつての同級生は昔だったらきっと売れ残った金魚を大量に安く買って夜のプールにその金魚を放ったような女子たちに見えた。最近起きたプールに金魚を放った女の子達が浮かんだ。
彼女達が羨む未夜子の間には友情なんか成立しない、恋に真っ直ぐな彼女はその辺りをシカトして自分の景色を自分の色彩で彩って何を言われても気にしないだからこそ美しさの中で燃える花火や生きていた金魚は鮮やかで終わった後の空の煙る景色や死骸になった金魚は哀しく朽ちている。
気持ちやその感情にある自意識や景色を色鮮やかに書ける人なんだなって思った。絶対『ジョゼと虎と魚たち』好きだと思うんだよなあ、きっと。

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Posted by ブクログ 2013年04月09日

「未夜子って、10代だっけ、20代だっけ」というのが読んだ後の感想。10代の戸惑いも、20代のどっしりさも未夜子は持っている。わたしも、「君たち」ととろけるような恋愛をしたかった。どろどろで透明な夜を、いつか過ごせますように。

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Posted by ブクログ 2012年10月16日

セックスしたくなる。
未夜子メンヘラビッチで電波女だけど、人を好きな時ってあんな感じだよねって思った。あまりに未夜子が亘亘言うもんだから、よくわからないけど私もなんだか亘が笑ってる描写があると幸せな気持ちがして、未夜子乗り移ったみたくなった。メンヘラ絶頂の学生時代とかなら、もっとハマったかも。もう大...続きを読む人だからちょっと未夜子は子供っぽ過ぎる感じがして、まぁ、こんなもんかって感じ。

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Posted by ブクログ 2012年09月30日

未夜子にとって、亘は恋してしまった相手だとして、死んでしまった金魚掬いの金魚達って何だったんだろう?誰かに掬ってもらいたかった、心の奥底の気持ち?その気持ちが無くなって、埋葬して、自立?したってことかな。

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