あらすじ
旧約聖書の中にある「詩編」には、150編の詩が納められています。怒りの詩、嘆きの詩、痛悔の詩、感謝の詩、信頼の詩、希望の詩。「詩編」には、人間のあらゆる場面、あらゆる感情からほとばしり出る言葉が書かれています。来住神父は、神と人との関係を、図を用いて説明しながら、古(いにしえ)の人々が、神との対話である祈りとして書いた詩編が、今のわたしの心をも表現していることに気づかせてくれます。「自分では言い現すことのできない思いを、詩編の言葉に乗せれば、神へと向かって飛んでいくことができる」。最後に、詩編で祈る「教会の祈り」についても説明しています。豊かな「詩編」の世界を体験してください。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
旧約聖書はいざ読んでみようと思っても、なかなかとっつきにくいものです。私などは、創世記から読み始めて、よくレビ記や民数記あたりで挫折しました。同じような経験をされたことがある方には、ぜひ詩篇から読み始めることをお勧めしたいと思います。詩篇は、ダビデをはじめとする信仰者たちの「生の声」が溢れています。喜びや賛美だけでなく、悲しみや怒り、呪いの言葉まで含まれているから驚きです。神さまは、繕うことなく御前に出てくることを願っておられます。それが祈りです。本書は、私たちがそのように「神に語り」「神と語る」ために、詩篇がいかに豊かな助けを与えてくれるかを教えてくれます。