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10数年前、ノベルスで読んだ。そして10年ほど前、文庫で読んだ。
そしてまさかの電子書籍化!スマートフォンで京極夏彦を読む時代が来ようとは。
刊行から20年近くたつのに、まったく古びていない。
強烈なキャラクターを縦横無尽に描き、圧倒的な博覧強記で現実認識をひっくり返すその剛腕。いやはや素...続きを読む晴らしい。
同じ剛腕でもどこかの口だけ政治家とはまるで違うよな。
なにせ、陰陽師の古本屋と、ノイローゼの文筆家と、エスパー探偵と、屈強強引刑事が関わる摩訶不思議事件を舞台とし、ほとんど落とし所のない暴走ストーリーを論理の超絶アクロバットで一件落着させてしまうのだ。
凄すぎるぞ、夏彦!
それにしても3度目の読書にして、またもやそのストーリー展開に驚愕してしまうのは、自分の脳の老化が始まっているせいではないだろうか。
ちょっと不安でもあります。
あぁ、でもそれはきっと素晴らしいことかも。
年をとる→ボケる→再読する→驚愕する
このスパイラルを早めていけば、将来何度でもこの傑作をを楽しめるのでは!?
老後の人生設計:週刊「姑獲鳥の夏」
凶器と評される程の文庫本の厚さに恐れをなして手を出せずにいましたが電子書籍で読めるなら…と手を出した結果、もっと前から読んでいればよかったの一言です。
オカルトと現実のバランス比重が絶妙で、神道や陰陽なんかの雑学も吸収できる二度美味しい感じ。
中禅寺の人を食ったようなキャラが非常に良く、彼が...続きを読む出張ってくると安心感すら覚えてしまう有様。
伏線は綺麗に回収し、あぁあの時のあれはそれだったのか!と点が線になっていく快感があり、ボリュームがあるのにサクサク読めます。というか読んでしまいます。
作品内の時系列が刊行順で、登場人物や事象を把握するためにも順番通り読むことをお勧めします。
ミステリーやサスペンス的なものが好きでオカルトに抵抗がなければ楽しく読めると思うので興味が湧いた方は是非。
昔、友人が読んでいたので、内容と本の分厚さが気なり購入。(のちに、この本を読んでいた友人を尊敬した。)
当時、買って後悔・・・。内容むずい。(使われている言葉が普通辞書でも、なかなか出てこない、ネットで調べてもなかなか出ない。絶対漢字検定1級クラスの文章だ!)これを書いた人、嫌がらせで書いたと当...続きを読む時思った。読めないので数年放置。
その後、映画になっているというので、そちらを見てから、再読。
再読して感動!!文字の凝りもすごいが、内容の凝りもすごい。
文字が読めるようになると、こんなすごいものが読めるようになることを教えられた作品。
いつの間にか、『姑獲鳥の夏1』の電子書籍の表紙だけ(2019年05月現在)シリーズの表紙と異なるようになってしまってるがいつか元に戻してくれるのだろうか?