感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年05月14日
真面目な体をなして実にふざけています。
それは著者がきちんと
生物の構造を知り尽くしているからこそできる
高度なお遊びともいえましょう。
解説の中には
ご親切にも図がついていて
明らかにこれはあり得ないだろー(笑)
となっても信じ込んでしまうような恐ろしい
魔力を持っているのです。
恐ろしい著者…...続きを読む!!
面白かったのは百メートルの腸を持つ
ケンタウロスやカオナシはどうやって声を出したのかを
まあ真面目でおバカに解説するのです。
文献もさも当然のようにあるように見せかけて
ないという巧妙っぷり。
人によってはお怒りになるかも。
でも嫌いじゃない。
Posted by ブクログ 2012年08月25日
「空想上の事例を科学する」というと柳田理科男氏の空想科学読本シリーズが有名だが、本作はそれに比べてより学術的。
作者も言及している通り、生物学的思考実験を楽しむ知的エンタテイメント風味。
吸血鬼の細胞内に存在するたんぱく質のドラキュリンや 人魚の骨格筋図等、クスリと来るジョークな表現を楽しめる良作...続きを読む。
Posted by ブクログ 2011年05月29日
友人から借りました
ファンタジー? 学術書?
真面目にふざけた本。
もはや、どれを信じたらいいのか。
とれももっともそうに書いてあるから。
人魚を、受精卵の細胞分裂から追いかけたり(イラスト入り)、免疫の説明を真面目にしたあと「キメラ」の狸遺伝子が「免疫」を騙すとかいう話が。
すご...続きを読むい、奇書ですね。
妖怪のほかにも、最近の映画、千と千尋の「カオナシ」とかの分析も。
あまりにも、緻密に描かれていて「気持ち悪い」というところもある。詳しすぎて「難しい」ところもある。
娯楽本になりきれてない気もするが、妖怪類をここまで真面目そう(?)に分析した本はなかなかないだろう。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ドラキュラはどうしてお日様の光で灰になってしまうのか?ろくろ首の首はどうして伸びるのか?…そんな空想生物たちの体の構造の謎を生物学的に論じた本。こういう一見何に役に立つんだって話を真面目に研究しちゃうセンスは大好きです(笑)
Posted by ブクログ 2013年10月07日
ろくろ首の首はなぜ伸びるのか。タイトルを見た時は、グフのヒートロッドがなぜ伸びるのか、に等しい問いだと思った、マジで。グフの件はマスターグレードの説明書でこじつけてある。本書はそんな感じの本である。リスペクトしている「鼻行類」が、本当にそんな生き物がいたのか、という驚きに包まれていたであろうものに対...続きを読むして、本書はタイトルからして、その驚きを諦めてしまっている。それが僕がグフのヒートロッドを想像した所以でもある。だがそのことが本書の価値を落とすことにはならない。こういうことを真剣に追求することこそが、人が人である余裕というか、賜った愉しさなのだ。想像してみよう。ケンタウロスの消化器官。鵺の免疫寛容。吸血鬼は光合成しすぎ。そして、カワリオオアゴウツボで、僕は路頭に迷う。
いいぞ、もっとやれ。
だが著者は最近割りと真面目な本にシフトしてしまった。それはそれで面白い。だからこそ僕もこの本に辿り着いた。でも。だからこそカムバック、こちらの世界。
Posted by ブクログ 2013年06月24日
評価が難しいってか、割れるところかな~。別に新書で出さなくても、って気もするけど、こういう学問として読めば、それはそれで十分味わい深いともいえる。強引な論旨もありそうだけど(当たり前)、それなりに調べられて考察を加えられた上で書かれてるのも分かるし、やや流し読み勝ちではあったけど、自分的には、それな...続きを読むりに楽しめました。
Posted by ブクログ 2012年10月04日
まじめで学術的に嘘を書いた本。いいわー、こういうジャンル好き。ろくろ首以外に、カオナシの声が変わる理由やケンタウロスの内蔵がどうなってるのかとか、空想・仮想の生物の謎を実際の生物学的見地から解説されてる。どこまで正確かはわからないけど、素人目には「へえ、そうなってるのかー」と本当に信じてしまえるレベ...続きを読むル。
Posted by ブクログ 2014年12月10日
妖怪や化け物などの仮想生物を生物学的に実証しようという大人のお遊び。「空想科学読本」に通じるものがあるが、向こうが在りえない(在るとしても矛盾が生じる)というスタンスに対して、こちらは生物学のあらゆる知識を援用して在りえる(かもしれない)というスタンスで論述する。どちらもお遊びだから優劣など意味はな...続きを読むいのだが、片や新書で出版している分だけアカデミックに思えるのが不思議。
Posted by ブクログ 2011年09月13日
こういうちゃめっけのある本は非常にすきです。まるで存在しない人物や物質名をさも当然のように「どや」と出してくる、なんとハイセンス。生物大好き人間としては、ある意味新書なのに息抜き的一冊だった。江戸時代の怪談話についての話題が目立ったが、実際そんなのはめちゃくちゃ有名でない限り知らないので、その辺だけ...続きを読むが現代っ子への配慮がたりなかったと思われる。
Posted by ブクログ 2010年01月04日
副題は「遊ぶ生物学への招待」
中は解剖学・免疫学・生化学等に分かれいます。対象となる生物(?)は、表題にあるろくろ首からケンタウルス、吸血鬼にカオナシ等々多岐にわたっており、たいへんマジメに遊んでいます。つまり遊びながら学べるのです。
こういうのを教科書とまでは言わないけれど、副教材あたりに使ってく...続きを読むれると理科離れが減るのかも…?
Posted by ブクログ 2009年10月04日
考えたことがありますか??
ろくろ首の首が伸びる方法を。
飛頭蛮が耳で飛ぶ仕組みを。
ケンタウロスの体の中身を。
そんな疑問に生物学的見地から考え追求した1冊!!
「そーゆー事だったのか!!」
ロマンがあなたを待っています。
Posted by ブクログ 2013年01月20日
想像上の生き物、ケンタウロスやヴァンパイアなどなどを現代生物学を用いて科学する話。
目目連は本当にいるらしい・・・。絶対怖いと思う。
人形やヴァンパイアが本当にいると信じていた頃、実はいないのだといわれて世界はケチくさいな、と感じたことを覚えている。紙の上では存在できるのに、なぜ実体となると...続きを読む世界から追い出してしまうのだろう・・・、と考えていた気がする。でも、今考えると本当にいたら怖い。だがそれを科学できる現代ならば、実態を作り出せるのではないかと思うとわくわくするのはなぜだろうか。
Posted by ブクログ 2011年05月21日
[ 内容 ]
ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。
モスラはどうやって呼吸しているのか。
人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは-。
古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。
読み進むうちに頭が柔らかくなること間違いなし...続きを読む。
仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」。
[ 目次 ]
第1章 遊ぶ解剖学(飛頭蛮-耳はどのように翼として機能するか ケンタウロス-人間の胴体はどのように馬からつながったか 豆狸-陰嚢はどのように広がったか)
第2章 遊ぶ免疫学・遊ぶ発生生物学(ぬえ-キメラはどうして生き残ったか カオナシ-食べた生物の声をどのようにして出せたか 人魚-ヒトと魚の体はどのように融合したか)
第3章 遊ぶ生化学・遊ぶ分子生物学(吸血鬼-太陽の光が当たるとなぜ灰になるか カマイタチ-前肢の鎌はどのようにして出来たか 皿かぞへ-井戸から出てくる皿はなぜ九枚か)
第4章 遊ぶ細胞生物学(ろくろ首-首はどのように伸びたか オオツキヒカリ-植物はどのように透明になったか 赤えいの魚-魚はどのように巨大化したか 目目連-障子にどうして目が出来たか)
第5章 遊ぶ生態学(カワリオオアゴウツボ-魚はなぜ泳ぐのをやめたか モスラ-ガはどのように巨大化したか 蜃-ハマグリはどのように気を吐くか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ 2010年10月09日
「ろくろ首の首はなぜのびるのか?」
著者 武村政春
サブタイトル通り生物学の知識でジョークを楽しむ一冊
空想の生物を現行の生物学によって考察しています
キチンとした知識を持った人が書いたものは
どんなジャンルの物でも面白く読めるなと思う
参考文献が数多く載っているので
生物について調べるとっかかり...続きを読むに大変便利なのでは
この中で紹介されている「鼻行類」に凄く興味を惹かれます
生物学に興味があるとより楽しめるのでは
もしくは妖怪が好きな方に