あらすじ
すべての始まりは誕生日だった。「みんなで家族になりましょう」。鎌倉の民宿に、ある家族が長逗留している。息を潜めるように暮らしているが、実はテレビでも特集された有名人たちらしい。新生児の頃に子供を取り違えられた二組の家族が支え合い、共同生活を営んでいたことが注目されたのだ。それが、なぜここに? 原因は、彼らを襲った殺人事件と、その驚くべき顛末にあった。歪んだ日常の先で待ち受ける更なる悲劇とは!?
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Posted by ブクログ
女性に振り回された男性たちが、紆余曲折していく話。子供の入れ替えが起こった家族が一緒に暮らすことになって、その中で殺人事件が起こりテレビで特集が組まれて有名になった家族達がバラバラになっていく中隣に住んでいる男の子が事件を解決していく話。正直言うと、中盤辺りは中だるみが酷くて最終を見るためになんとか読んでいたっていう感じだけど四章ぐらいから段々と事件の真相が分かってきて、最初はあ、この母親って酷い人間だなぁって思っていたけど、でもプロローグだけが独立していたところが不思議で、最終的にエピローグを読んだら、それ以上にもっと悪魔がいたんだなぁって感じるようなイヤミスでした。自分をよく見せようとして、嘘をつくってところは、私に似ていたけど、でも人を巻き込んではいけないなっていうのは強く思ったし自分の言葉で人が壊れていく様を寄せで見る人って、やっぱりいるんだなぁっていうのも怖くなった。
Posted by ブクログ
テレビ番組「離島のシェア家族」として有名になった鴻ノ木家と一条家は、子供の取り違えによって繋がった家族だった。しかしある事件をきっかけにして彼らは世間から隠れた生活を送るようになる。一家と知り合った少年・駒之介はかつての事件の真相を探ろうとするものの、しかしまた新たな事件が起こってしまう。事件の真相は明かされるのか。そしてこの家族に平穏が訪れる日は来るのか。読む手の止まらないミステリです。
取り違えという悲劇的な出来事があったにも関わらず、両家が手を取り合いひとつの家族として生きるさまは幸福そうに思えたのですが。事件をきっかけにどんどん大きくなる歪みが悲しいです。事件が事件を呼び、悲劇がさらなる悲劇を生んでしまう展開にも絶句。しかし真相はさらに恐ろしいものでした。まったく何にも見えていなかった、と痛感してしまいました。しかもエピローグではさらなる恐ろしい真相が……! まさかそんなことって。
Posted by ブクログ
多分SNSでおすすめされていたのがきっかけだったと思う。はじめは惹きつけられてストーリーに入っていけたが途中でちょっと合わなかったなあ〜と思いはじめていた頃に急展開となった。ゴリゴリのミステリーな感じで良かったです。エピローグは理解できたか不安でもやもやする。晄兄をもっと登場させて欲しかった。
Posted by ブクログ
最後の方のがスピーディーな感じはしたけど、私的には、ストーリーが壮絶だけどわかりやすくて、ハラハラドキドキできた。途中、本当にどの人物の気持ちにも共感できるように感じて、切なかった。誰が誰の家族かがなかなか覚えられなくて苦労した。笑