【感想・ネタバレ】天鬼越―蓮丈那智フィールドファイルV―のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年10月16日

浅野里沙子さんが引き継いた蓮丈那智はこれまでの蓮丈那智と確かに違うけれど、それでもこうして私たち読者の前に現れてくれたことが心底嬉しい。心からの感謝を。

日本で最も美しく、凛々しく、聡明な民俗学者の最後のフィールドワークの記録。これを読み終えたら本当に最後になってしまう。そう思うとなかなか読み進め...続きを読むられなかった。個人的にダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズを日本で作るなら絶対にこの「蓮丈那智フィールドファイル」だと思っている。いつかまた何かの形で蓮丈那智に、三國君に会えるかもしれないけれど、少なくとも今この本のなかに、愛すべき人物たちが確かに生きている。それだけで十分だ。北森氏が遺したこの作品世界をしっかりと抱きしめて大切にしたい本です。

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Posted by ブクログ 2020年06月01日

民俗学者・蓮丈那智を主人公とするミステリの5作目です。今回は1~3作と同じく短編になっています。北森鴻氏と浅野里沙子氏の共著となっております。全6編のうち2編が北森氏、4編は浅野氏が書かれています。民俗学上の謎と調査過程で起こった事件の二重の謎が解かれていく様子は、ハラハラします。また、浅野氏が執筆...続きを読むされた短編「祀人形(まつりひんな)」「偽蜃絵」は子供が事件にかかわる話や戦前に描かれた一枚の絵から謎を解き明かすなど、若干違うテイストが入っていて面白かったです。

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Posted by ブクログ 2017年08月17日

 蓮杖那智シリーズの短編集。
 浅野氏との共著になります。

 話の流れというか、オチにいたる、ところはわかりやすい。
 まぁ、これが短編だからなのか、結局のところ北森氏ではないからなのか、曖昧。
 
 が、なんとういうか…。
 前の長編の共著の時はミクニの立ち位置が微妙だと思ったのだけど、今回は那...続きを読む智が微妙。

 うむ。
 メイクや服装で那智にしても、立ち振る舞いで、あれ、って思う、そんな感じの違和感。
 まあ仕方ないんだろう。
 
 つか、一番の悪因はあのドラマだったと思うのだ。
 あの女優さんでは、残念ながら凍てつくような美貌は出ない。
 が、百聞は一見に如かずってよくいったもので、一旦映像化されるとそのイメージがどうしてもついてくる。

 むずかしいもんだ。

 「偽蜃絵」が面白かった。
 も、ありえないでしょ、って思うけど、強引に納得させられる。
 うん、この那智による強引さが、このシリーズの醍醐味だったのだなと、しみじみさせられたのである。

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Posted by ブクログ 2017年02月16日

本当に最後の蓮丈那智シリーズ。やっぱり短編の方が個人的には好きだな、と。特に最後の『偽蜃絵』がパッと読めてそんなに暗くなく好きでした。

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Posted by ブクログ 2016年09月14日

那智先生がよくしゃべる。
これが、浅野版の作品を読んだときの率直な感想です。
思考は直感に近い飛躍で、論理、理屈は、跳んだ結論をほかの人にも分かるように導くガードレールみたいなものだ、って確か森博嗣さんがおっしゃっていた(か、犀川先生あたりにしゃべらせていたか忘れました)ような気がします。
北森版の...続きを読む那智先生は、この思考の飛躍の見せつけ方が魅力で、後付けの説明はぎりぎりまでそぎ落としている印象を受けました。それが、異端の民俗学者としての凄み、ある種の天才であることの証。
浅野版は、もちろん、那智先生の相変わらずのクールビューティな人物像は壊れていないのですが、特に終盤、きっちり理屈で「説明」をしているのが、北森版と比べると明らか。
もちろん、その方が安定感があるし、なにより、すっきりするわけだから、決して悪いわけではありません。ミステリとしてしっかり落ちてるので、気持ちがいい。
現に、過去の北森版の作品の中には、ぶっ飛びすぎて、凡人には「事故」じゃないかって思わせるような作品もあったような…なので(汗)。

ただ、やっぱり、その思いっきりぶっ飛んだ、北森版の那智先生に、もう一度会いたかったなあと思ってしまうのです。合掌。

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Posted by ブクログ 2016年09月10日

これが、本当のお別れなんだろうな、と。

まだたくさん、モチーフとして取り上げてほしいことはあったのになぁ、と残念に思います。

でも、やはり作者がなくなった以上、これ以上を求められないわけで、今回刊行してもらっただけでも、ありがたいこと。

ドラマ化、そう。しましたねぇ。
木村多江が那智で・・・。...続きを読む
いや、木村多江はともかく、那智はギリシャ彫刻のように彫りの深い顔立ち設定なのだから、ちょっとちがうかなーと思ったのでした。ミクニはちびのりだーで正解。

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Posted by ブクログ 2016年10月16日

本当のラスト。終わり方もよかったんじゃないかと。何を偉そうに、ってことですけどね。

補陀落渡海とかなぜか自分に取ってタイムリーなことでもあったので、おもしろく。

いずれにせよ、シリーズ全話、楽しみました。

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Posted by ブクログ 2021年07月14日

前回の歴史民俗ミステリーに気を良くして。
疑問に思うことを調べて明らかにしようとする気持ちはわかる。そううまくは解決できないだろうけど。

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Posted by ブクログ 2016年10月28日

うーん、浅野さんだと癖があまりないせいか、やっぱり違うなぁと。
邪馬台みたいに取材メモがある上の書き足しはともかく、一からは悪くはないけどすごく惹かれもしない無難なまとまり方になってる印象。
なので「暁英 贋説・鹿鳴館」の完全版が出たら買いたい(笑。
月末に出る狂乱廿四孝/双蝶闇草子も後者が未完成な...続きを読むんですよねぇ。
ともあれ、那智先生ともこれでお別れなんですね。さみしい。

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Posted by ブクログ 2016年05月19日

苦手な短編。読むと鬼無と奇偶と残りの作品との違いが顕著。北森作にくらべて浅野作はアクがなくて万人向きでかなり軽いし、登場人物の心情などにかなり重きを置いている印象、特に内藤の性格や扱いが違うのが面白い。私の個人的な好みでいうと、ドラマ性がアップして面白くなくなった感あり。合掌。

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