【感想・ネタバレ】凶笑面―蓮丈那智フィールドファイルI―のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2016年09月17日

現代日本で最も凛々しく美しく、頭のきれる女性研究者だろう。三國の苦労する姿も狐目の教務課も女旗師も、それぞれのキャラクターが立体的で好ましく思う。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年04月01日

民俗学者とその助手が民俗調査の為に現地へ行きそこで事件が起こり、そして民俗調査をしながら事件も解決していく話だけど、民俗学についての話が全然ついていけずさっぱり分からない。
再読間違いなしの本となりました
2016.4.1

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2015年12月06日

歴史学とは似ているようで異なる民俗学。初めての人でも、考古学とは違う民俗学の見方や解釈に興奮すること間違いなし。続きが気になって眠れなくなります!

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2013年10月23日

学会から"異端"の名を頂戴する美貌の民俗学者、蓮杖那智。彼女の研究室に届いた一通の手紙、そこには禍々しい笑みをたたえた面の写真とともに、調査の依頼がしたためられていた。
-------------------------------------------------------...続きを読む-------------------------

2005年初読
短編ミステリーとして、これほど面白いものは初めて!というくらいおもしろかったです。民俗学という題材が本当に興味深いです。表題作の凶笑面以外も、抜群の出来です。そして、民俗学とミステリーという要素だけでなく、キャラクターの設定と掛け合いもとても楽しい。素晴らしいの一言です!

2013年再読
やっぱり面白い。初読の時よりは年をとったせいか、少しキャラクター設定がアニメチックすぎるのが気になるようになりましたが(笑)、やっぱり★5つの評価は変わらないです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年07月18日

中性的な美貌を持つ異端の民俗学者、蓮丈那智。
彼女が助手と共に全国各地にフィールドワークに赴くと必ず事件に巻き込まれる…。

五篇の民俗学ミステリ短編集ですが、どの話も大体同じパターン。
民俗学者、蓮丈那智助教授と助手の内藤三國が調査依頼を受け現地で調査を開始すると、必ず何かしらの事件が起きる。
...続きを読むして、彼女の直感と冷徹な観察力により快刀乱麻に事件を解決するが、諸事情によってその成果を学会に発表できない、というオチまでセットでパターンとなっています。

この作品シリーズの一番の面白さは、民俗学的な歴史の謎と、二人が遭遇する事件の真相がリンクしているところ。
事件の動機やトリックと民俗学的要素が有機的に結びついており、どちらの要素も生かされている練られた状況設定には唸らされます。
二つの要素を持つ小説って、どうしても比重が片方に寄りがち。
一方は面白いけど、もう一方は物語のテーマから乖離している場合もあったりして、バランス良く絡み合ってうまく作用し合うことは難しい気がします。
その点、この作品は二つの要素の融合に成功しており、作者の卓越した手腕に魅了されました。

考えてみれば、ミステリと民俗学はその構造に共通項も多く、かなり親和性の高いジャンルかもしれません。
ある謎に対して想像力を駆使して仮説を立て、それを証明するための根拠を探し、ひたすら検証を繰り返していく。
検証をフィールドワークまたは捜査と言い換えれば、ミステリも民俗学も謎へのアプローチは共通していて、どちらも発想の柔軟さや緻密な考察(推理)が求められます。
常識や先入観、思い込みをとっぱらい、目の前の事実から論理的に導き出された真実のみを抽出するという点では同じ。
異なるのは、民俗学は答えは一つではないが、ミステリはそうじゃないということ。
なんだか掘れば掘るほど奥深そうです…。

また、探偵役となる蓮丈那智の造形が独特すぎて、違和感だらけのキャラ設定に最初は疑問を感じました。
感情の波を全く感じさせないクールな年齢不詳の中性的美女で、アンドロイドみたいで全然感情移入ができない…。
でも、読んでいるうちに探偵がなぜ彼女なのか何となくわかりました。
隠された犯罪であれ、闇に葬られた正史の裏側であれ、真実を白日の下にさらけ出すという過酷な役割を持たせるため、あえて性別や固定観念を超越した、なにものにも囚われない強さを持つ人物造形にしたのかな、と思います。
人間らしさはちょっと情けないキャラの助手の内藤君が担ってくれるので、これもバランス取れてますね。

短編ひとつひとつの巧拙の差は少なからずあるけれど、ダイナミックな民俗学仮説とトリッキーなミステリ要素の双方の醍醐味を味わえる、一級の作品です。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年09月07日

読みやすく、面白いの一言に尽きる、短編。
民俗学者とその助手のテンポ良いやり取りで、事件はすっきり解決。民俗学の豆知識もがっぽり入手。人物が魅力的で、続きも気になる。
「狐」登場で、連作短編ミステリー臭もプンプン。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年06月06日

同僚からお借りして読んだ、初めての北森鴻作品です。
題材が民俗学なので面白く読みました。
民俗学の蘊蓄もふむふむと興味がふくらみます。
民俗学と歴史は切り離せない、というところも好きです。
民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國のコンビも良いです。
ミステリーとしての謎解きより、民俗学の蘊蓄を楽しんだ本...続きを読むです。でも楽しかった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年11月25日

北森鴻、2000年発表の短編小説集。民俗学に題材をとったミステリー作品集。

大学の民俗学助教授(30代?独身、中性的美人とのことで男を寄せ付けないクールな女性)が主人公。男性助手の視点で描かれ、民俗学のフィールドワーク中に殺人事件に巻き込まれ・・・というお話し。短編であるしミステリーとしてはあっさ...続きを読むりとしたものですが、民俗学の虚実取り混ぜた蘊蓄が実に興味深いです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年03月28日

面白い事は面白いが、悲劇的に1話1話が短すぎる。短編が苦手なので余計にそう感じるのかもしれないが、面白いプロットなだけにもったいなすぎる。とはいえ読む価値あり。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年01月19日

久しぶりに再読。
やはり読み応えあって楽しい。
北森鴻はもっと評価されてもいいと思うんだけどな。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2015年01月24日

『邪馬台』からの戻り。

うん、もう一回『邪馬台』読み直したほうがいいかもね。
民俗学については詳しくはないんだけど、おもしろそうだなー。ただ、初が『邪馬台』だったので、短編だと少し物足りないw

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2014年08月17日

20140817 ツンデレにしたらもっと別な人気が出るような気がしたがこれで良いのかも。シリーズ作品なので次を読みたい。いじめららる喜びを感じ始めてるのかも。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2014年06月09日

蓮丈那智シリーズの1巻。異端の民俗学者とその助手・内藤がフィールドワーク先で事件に巻き込まれ…。現実の事件と民俗学上の謎も共に楽しめます。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2013年11月30日

再読。最初に読んだのは単行本で10年以上前だったはず。
改めて読んでも民俗学ネタの充実ぶりと民俗学的謎と現実の事件の絡め方が絶妙で、全く色褪せない作品です。
似たような趣向の作品に化野燐氏の考古学探偵シリーズがありますが、深さ、上手さでは当シリーズの方が一歩も二歩も上かな。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2013年10月04日

民俗学に興味があると言ったら勧められたミステリー小説。
話の展開がそんなに複雑ではないので、通勤時間だけでサクッと読めました。
気負わずに民俗学の知識を得られるのが個人的にポイント高いです。

少し物足りないと思ったのは、主人公蓮丈那智の描写。
もうちょっと偏屈さや異端さ加減が伝わってくれば、もっと...続きを読む魅力を感じられたかなぁと。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2014年07月12日

ミステリーとなれば、個人的にも社会派の作風が嗜好に適います。本格推理小説にはホント疎いもので、こちらの作家も、昨今の本格派の潮流というものもさっぱりわかりませぬ。たまたま手にして、諸星大二郎への献辞があるのを発見。更に、裏の解説に民俗学ミステリーとあり、食指をそそられましたね。

読み進めるうちに、...続きを読む星野之宣の忌部神奈やなと、思いましたよ。

あくまでも唯物感が前提。スーパー・ナチュラルの領域には踏み込まないので、最近の宗像教授と同じ路線といえましょうか。

短編集なので読みやすく、結構面白し。文庫でもう一冊出てるよう、なので早々に読んだろうと。

ホラー小説全盛なのだけど、諸星大二郎の妖怪ハンター的な作風って見当たりませんなあ。知らんだけかしら。古くは、ブラックウッド、ホジソン、コナン・ドイルなどと、妖怪を退治する探偵の話を書いとりましたもんねえ。そういえば、「Xファイル」もある意味、該当するのかも。
(2005年記)

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2013年04月07日

民俗学界の異端児である美人教授と、彼女の助手的青年によるミステリ短編集。

民俗学はフィールドワークが重要!をモットーにかがける美人(奇人)教授さんの

教えにのっとり毎回研究旅行に行く先々で殺人事件に巻き込まれます。



その設定のせいか、古い伝承・謎の残る建築物・不吉なアイテム…

周囲の人々...続きを読むに不幸を与える呪いの面やら、

一家にのみ伝わる鬼封会やら、蹈鞴跡の古墳やら、

和製ミステリには雰囲気を存分に着だしてくれるようなポイントが盛りだくさん。



トリックはハッと驚くものは無く、無難にコンパクト。

民俗学薀蓄にフンフンうなづいてしまうせいか、私は物足りなさを感じなかったけれど・・・。



『女の家』について女性(生理時)=穢れのお話はよく聴くけど、

それが「負担の大きい農業作業をやすませる為にできた」、

という解釈もあるとか、ちょっと知れてよかったかも・・・。

聖徳太子がキリストの生まれ変わり、という説も聞いたことはあるけど、

その由来について仏教へキリスト教を取り込む思惑があった…とか、

聞いたことはあるけど深く突っ込んだことがないような

民俗学の豆知識もちゃっっかり勉強できてしまうのも美味しいところ。

なんとなく興味があるけど専門的に学んだことは無い、という人には嬉しいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年10月14日

蓮丈那智(れんじょうなち)シリーズの1作目です。
美貌と才能と地位(助教授)を兼ね備え、
周囲のやっかみをものともしないクールビューティ。
完璧すぎて嫌味になりがちな設定なのにそうならないのは、
民俗学者としての一面のみが描かれていて、
人間臭さがまったく排除されているからでしょうか。
プライベート...続きを読むがまったく想像できない人物に仕上がってます。
内藤三國(ミクニ)の存在も大きいでしょうね。
一応ワトソン役になるのかな。
蓮丈那智研究室の助手ですが、
良い意味で常識的な人間として描かれていて、
バランスが取られている気がします。
ちなみに、読まれた方は分かるでしょうが、
「ミクニ」と片仮名にしたのには訳があります。

裏表紙に民俗学ミステリーとありますが、
どちらかと言うと民俗学に重点が置かれている様な気がします。
素人の私には正直読み辛い箇所もありましたが、
それは文章の問題で、
推理の過程で進められる考察はどれも興味深かったです。
あっ、それと、
別シリーズの主人公「狐」が登場していてうれしかったです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年06月15日

登場人物のキャラもしっかりしてるし、民俗学ミステリーなんて奥が深そうなのに
短編でなく長編で、もっとゾクゾクしてオドオドしい話を期待したかった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年04月18日

ストーリーはとっても面白い。
ただ個人的には、情景描写や人物描写が薄めなのが残念。結構濃いめのキャラクターなのに完全に民俗学解説の面白さに飲み込まれちゃっているかんじ。

このレビューは参考になりましたか?