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Posted by ブクログ 2023年01月07日
「ホラーだから時と場所を選んで読も……」って思ってたのに!
つ、続き気になる〜〜!
あらかじめ下巻も買っておくべきだった。
ホラーはあまり得意ではなく恐る恐る読んでいたけれど、途中から一気に読んでしまった。
何となく「これ伏線だな〜〜」みたいなのはわかるけれど、下巻の予想は全然できない。
提示さ...続きを読むれていく事件や独特の雰囲気を持つ真備の浮世離れした描写を、主人公の道尾が読者を繋げてくれていると思った。
作者と名前が一致しているからリアリティに寄与してるのかも。
グロくて怖くてたまらないってよりは、事実が詳らかにされていくのをズシンと受け止めていく感覚で物語が進んでいく。
だから、そこまで怖くはない。
ミステリー寄りなのかも?
ホラー苦手だけど、食わず嫌いしたくないしな〜〜って時があるミステリー好きさん(そんな人いる?)にぴったりだと思う。
田舎へ旅行する際にはその土地の歴史を予め調べておきたいな、なんて思っちゃうくらいに影響されました。
Posted by ブクログ 2021年03月07日
読みたくて購入したにも関わらず、ながく積読になっていた第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞の著書デビュー作品。
休日を利用して上下巻の一気読みでした。
上巻はホラー要素も強く、夜中に読みながらふと背後が気になったり...
ミステリー作品は好きな為、これまでもそこそこの冊数を読んできましたが、な...続きを読むんとも斬新な設定で恐怖を感じながらもペースを捲る手が止まりませんでした。
一気に惹き込まれた本作の感想は下巻にてまとめたいと思います。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真だった。しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。これは単なる偶然か?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
道尾/秀介
1975年東京都生まれ。2004年本作で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年「シャドウ」(東京創元社)で第七回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ 2021年01月06日
道尾秀介さんのデビュー作にして、ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
心霊現象を扱っているものの、ホラー要素は弱めで、謎や伏線いっぱいの本格ミステリでした。長編ながら、良い意味であまり濃くなく、ゆったりと世界観に浸れました。面白かった!
Posted by ブクログ 2018年03月19日
これって私が読んでも大丈夫なものかなぁ、と恐る恐る“明るい時間限定”で読み始めました。とりあえず上巻は大丈夫でした。京極堂シリーズに似ていて、キャラクターも理屈が多いところも私は好きです。
さて、肝心の物語の方はまだまだ謎だらけなのですが、事件が霊などの怪奇現象によるものなのか、それとも人が起こし...続きを読むた事件なのか、下巻が楽しみです。でも夜には読めない…(苦笑)。
Posted by ブクログ 2024年02月17日
ホラーかつミステリ。
独特な雰囲気が作中にあって読んでいてもその空気感にまとわりつかれるような何とも言えない空気感を頭の中で感じました。
面白かったです。
Posted by ブクログ 2023年12月04日
怪奇小説、ホラー小説のように見えながら、実は本格的なミステリー小説でもあり、その不思議な雰囲気は「Another」にも似ている。読み進めやすい小説で、特徴的なキャラクターたちはライトノベルにも出てきそうな雰囲気でもあるが、でも展開は本格的。最後まで読んでもつまらない落ちでおわってしまうようなことは...続きを読むなかった。この続編ならまた読んでみたい。
Posted by ブクログ 2023年05月28日
真備シリーズの第一弾。
不可解な写真と写真に写った人
の謎の死。
ある村の天狗伝説と、失踪事件。
真備と助手の北見、主人公の道尾
が、謎の真相に迫る。
上巻は、一気に読んでしまった。
天狗伝説の話や、霊の解説パート
にのめり込んでしまった。
下巻に期待が膨らむ。
Posted by ブクログ 2023年05月02日
道尾秀介氏のデビュー作で【真備シリーズ①】
ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作品。
ホラーということで、覚悟を決めて読み始めた。
怖い…けど、まだ1人で夜中にトイレに行かれるから大丈夫(°▽°)
作中作家の道尾が、福島県の架空の『白峠村』に旅した際に体験したのは霊現象なのか? 大学時代の友人で...続きを読む、霊現象探究家の真備に相談しに行く。
白峠村では男子児童の連続神隠しの噂がある。また、その周辺で撮影された心霊写真と自殺の関係。
ナゾだらけ。知りたい気持ちで下巻へ。
ビクビクしてます(~_~;)
文章が美しく、怖さが増し×2
Posted by ブクログ 2022年07月24日
上下巻構成でやや冗長に感じたが面白かった。
一気に読んだせいで疲れた。。
散りばめられた謎を回収する後半の謎解決パートは気持ちよかった。ただ、背の眼の正体も明かされると思っていたけど、結局霊現象で肩透かしを食らった。
結末はほっこりする終わり方でよかった。
Posted by ブクログ 2022年06月02日
「道尾秀介」のホラーサスペンス長篇『背の眼』を読みました。
初めての「道尾秀介」… ここのところ、短篇やエッセイを読んでいたので、久しぶりに長篇が読みたくなったんですよね。
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「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の「道尾」が、旅先の白峠村の河原...続きを読むで耳にした無気味な声。
その言葉の真の意味に気づいた「道尾」は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人「真備」のもとを訪れた。
そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。
しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。
「道尾」は真相を求めて、「真備」と助手の「北見」とともに再び白峠村に向かうが…。
未解決の児童連続失踪事件。
自殺者の背中に現れた眼。
白峠村に伝わる「天狗伝説」。
血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?
第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
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小説家を目指し、「10年経っても芽が出なかったら諦めよう」と決めていた「道尾秀介」が、10年目に書き上げた初めての長編作品で、2004年の第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、「道尾秀介」のデビュー作となった作品とのこと。
上下巻で700ページ近い長篇でしたが、なかなかテンポが良く、一気に読んでしまいました。
オカルトやホラーは苦手なので、どんな展開になるのか、不安と期待とが混ざった気持ちで読み進みましたが、、、
殺された少年の霊が登場するものの、内容はミステリー色が非常に強く、殺人についても超常現象ではなくキチンと動機や手段が合理的に解明されるので、ミステリー作品として十分に愉しめる内容でしたね。
東海道五十三次が、物語の中で重要な小道具として使われているのは、面白い仕掛けでしたね。
真相を探る三人組… 売れないホラー作家の「道尾」、その友人で「霊現象探求所」を経営する「真備」、そしてその助手の「北見」の三人のやりとりが、和める雰囲気なのも、オカルト的要素やホラーの雰囲気を和らげている感じがします。
殺害方法や自殺のシーンは、ややグロテスクでしたが許容範囲内かな。
この三人が活躍する物語は「真備シリーズ」として、何作か発表されているみたいなので、機会があれば読んでみたいですね。
本作は以下の九章の構成になっています。
■第一章 オグロアラダ
■第二章 背の眼
■第三章 白
■第四章 ゴビラサ
■第五章 ハーモニカ
■第六章 天狗
■第七章 糸
■第八章 道は異族の首を……
■終章 面
物語の根底にあるのは、家族や肉親を喪い、残された者の哀しさや、理不尽に命を奪われたことに対する憎しみですね。
自分が「歌川春芳」の立場だったら、「糠沢長次」の立場だったら、「呂坂幹男」の立場だったら、、、
それぞれ、どのように考え、どのように行動したんだろうか… 色々と考えさせられる作品でもありました。
三人が「溝之木亮平」と別れるラストシーンは、ちょっと心温まる別れになりましたね、、、
「真備」の近くには、彼が会いたいと願っている亡妻「玲」が、ずっと見守ってくれているようです。
こんな霊なら歓迎なんですけどね。
備忘用に主な登場人物を記しておきます。
真備 庄介(まきび しょうすけ)
心霊現象を探求しており、町田市で真備霊現象探求所を構える。
鋭角的な顎と鼻、少し長めの髪、すらりとした長身で、日本人離れした風貌。
道尾は大学時代の友人。怪奇現象の解明が趣味で、趣味が高じてその筋では割と有名な研究者となった。
その端正な容姿から女性ファンが多い。
23歳の時に幼なじみと結婚したが、27歳の時に轢き逃げ事故で亡くなり、もう一度彼女に会いたいという気持ちから、5年前に霊現象探求所を開いた。
だが霊の存在はまだ信じておらず、その存在をはっきり確信できたら“探求所”を“研究所”に変える予定である。
道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
32歳。売れないホラー作家。
東京都内在住、出身は三重県。
他人と打ち解けるのが苦手。
シャーロック・ホームズなど探偵小説が好き。
作家が自分と同じ名前を用いる手法を全く知らずに、偶然作者と同性・同年代であったことから作られたキャラクター。
受賞後に担当編集者から有栖川有栖や法月綸太郎の存在を初めて知らされた。
北見 凜(きたみ りん)
真備の事務所でアルバイトで助手をやっている。
真備の妻・玲は7歳年上の姉で、真備とは小さい頃からの知り合い。
霊能力があり、人が考えていることや過去のことまで分かってしまうが、自分のこの力を嫌っており、なるべく使わないようにしている。
歌川 春芳(うたがわ はるよし)
白峠村で民宿「あきよし荘」を営む男性。
従業員はおらず、全て一人で切り盛りしている。
宿泊客の部屋に、彼らの出身地に合わせて東海道五十三次の浮世絵を飾るサービスをしている。
脱サラして宿を居抜きで買い、生まれつき耳が聞こえない妻・秋子と共に旅館を始めたが、村へ来て1年経たない内に妻が入院し、間もなく骨腫瘍で亡くなった。
呂坂 幹男(ろさか みきお)
愛染町(白峠村の隣町)の住人。
無職で昼間から酒を飲む自堕落な生活を送っているのに、痴呆の症状があった母に辛辣な言葉を浴びせ、彼女が鬱から手首を切って自殺してしまったことに自責の念を抱き続ける。
母の死から2年経ってから、母が罪を告白する遺書を見つけ、自身も自殺する。
糠沢 耕一(ぬかざわ こういち)
神隠し事件の最初の失踪者。
8歳。
天狗祭りの夜に姿を消し、翌日、頭部だけが発見される。
生まれて間もなく両親を亡くし、祖父と二人暮らしだった。
糠沢 長次(ぬかざわ ちょうじ)
耕一の祖父。
本業は林業だが、天狗祭りの時期が近付くと、面打ち師として木彫りの天狗の面を多く作っていた。
耕一の死後は面打ちから身を退いた。
溝之木 亮平(みぞのぎ りょうへい)
小学生。
呂坂幹男の遺体の本当の第一発見者。
霊を見る力があり、遺体発見時に幹男の背中に『眼』を見てしまった。
クラスでいじめに遭い、不登校気味だった。
溝之木 まさ江(みぞのぎ まさえ)
亮平の母親。
愛染町の住人。
母子家庭。
夫が遺した不動産「溝之木荘」のささやかな家賃収入で生活を送る主婦。
非常に過保護。
Posted by ブクログ 2017年05月12日
最初の方は結構ホラーで、うわっ暗い夜道とか1人で嫌だなぁ、と思ったくらい。霊とかはあまり得意ではないので。でもミステリー解決に話が進んでいくとなかなか止まらなく読み応えがあった。
ただ、結果というか、謎が霊とかだとあまりスッキリする謎解きにもならず、最後のまきべの解説も長々としていて、そこはイマイ...続きを読むチだったかな。
とはいえ、面白かったので★4つで。
Posted by ブクログ 2016年07月17日
こちらが道尾さんのデビュー昨だったんですね。
「…きっと連作になっていくんだろな」と感じさせる、個性的なキャラクターがどぎつ過ぎず、とても読みやすいホラー作品でした。
時折登場する珍しい漢字(旧字)は調べながら読み進めたので少しだけ手間取ってしまいました。
※流して読むことも出来るのでしょうが、妙...続きを読むに気になってしまって。
後編もたのしみです^^
Posted by ブクログ 2015年02月18日
上下巻文庫で再読。前に読んだときは京極っぽいとかうんちくが物足りないとか、表面的なことにとらわれて、世間の評価が高すぎるんじゃないかと感じたが、しっかり読むと本当によく練られている。これをしかも面白く書けるところがすごい。
Posted by ブクログ 2017年10月14日
ちょっと怖かった・・・。
スプラッタとかではなく、得体の知れないものに対する恐怖。
民俗学や民間伝承など好きな分野だけど。
内容に触れるのであんまり詳しく書かないですが、
眼が・・・想像すると怖いです。
上下巻の前半部分なので恐怖を煽られっ放し。
主人公達によるそれなりの説明(解釈)が有るものと予想...続きを読むして、
後半(下巻)に臨みます。
Posted by ブクログ 2023年04月08日
デビュー作。
作家の道尾は、絶景の白峠の宿に泊まり、白早川の河原でふしぎな声を聞いたような気がする。
そこで子供の遺体が発見されたと知り、声の意味に思いいたって慌てて宿を発つ。
10年以上会っていなかった学生時代の友達・真備庄介に会いに出かける。
心霊現象の研究をしているとネットでわかったのだ。
助...続きを読む手の若い女性は真備の亡き妻の妹、凛。
他に泊まり客もない時期の宿の主人は愛想がよく、五十三次の掛け軸を泊まり客の出身地に合わせてかけるという風流さも持っていた。
毎年夏には天狗祭りが行われる土地柄。
近辺では行方不明事件と意外な自殺が相次いでいた。
それらの事件には繋がりがあるのか?
自殺を発見した少年は不登校。仲間として活動させて貰えるならと詳しい話をする。
霊が存在すると信じていないが信じたい探偵というのが新鮮。
ホラー要素がかなり濃いので、ぞーっとしたい人にお勧め。
面白く読めました。
Posted by 読むコレ 2013年01月30日
以前から気になっていた作家。
ホラーサスペンス大賞作にしてデビュー作。
個人的には霊やらタイトルの背の眼の部分の
解決はあまりにもしっくりこない。
ミステリーとしての解決はこれで論理的なのかもだけど、
ストーリーの重要部のオチがこれはがっかり。
Posted by ブクログ 2023年10月10日
個人的・夏のホラー月間の一環。今年はこれで最後かな、とか思いつつ。さすがの不気味な序盤で、一気に物語の謎に引き寄せられる。排他的な雰囲気の強い、山間の集落における怪事件って、本能的に惹かれる部分があるんでしょうな。妖怪・手の目を思わせるタイトルといい、いやが上でも京極堂とか刀城とかのシリーズを思い起...続きを読むこさせる。どんな決着を見るのかの後半が楽しみ。
Posted by ブクログ 2022年08月08日
道尾作品読んでて、ちょっと思ったこと。(中禅寺秋彦 + 九十九十九) ÷ 2 + √島田潔 = 吉備庄介、石岡和巳 ≒ 道尾秀介。吉備庄介はルート分増えているんだけど、気にしないでください。
Posted by ブクログ 2021年10月27日
いろいろな人の死ぬ事件が起こるが、どう繋がるのか
前巻ではまるっきしわからん。
後巻でまとまるのであろうか。
とりあえず、読んでいて不気味なお話ということはわかった。
Posted by ブクログ 2021年03月14日
『向日葵の〜』で評判になった道尾秀介のデビュー作。第5回ホラーサスペンス大賞の特別賞受賞。
作家である道尾は、福島県の白峠村にある旅館に宿泊した。
その旅館のそばにある滝付近を散策していると、何やら不気味な声が耳に入ってきた。
『レエ…オグロアラダ…ロゴ…』
その声が耳について離れない道尾は、学生...続きを読む時代の同級生であり
現在「霊現象」を研究しているという噂の真備を訪ねた。
すると真備はこの白峠で起きた他の依頼も受けていた。
その依頼の内容は、写真の人物の背中に“眼”のようなモノが写っており
その人物が全て自殺しているというものであった。
道尾は真備とその助手を連れ、再び白峠村を訪れる。
その村には、古くから天狗伝説があったのだが。。。
以前に読んだ『向日葵の咲かない夏』よりも随分読み易い、
というのが全体を通しての感想である。
デビュー作という事なので、より万人向けに書かれたのかもしれない。
『向日葵〜』は非常に重苦しいというか、暗くてねっとりとした感じのイメージがあったのだが、
この作品は若干明るい。
登場人物の持つ明るさだろう。
上巻という事で、読み終わっても謎は謎のまま残っており、
下巻でどう展開するかは非常に楽しみである。
また、真備という人物も若干謎を持っている感じで、これもどのように説明されるのか期待が持てる。
もしかすると道尾秀介作品が色々読みたくなるかもしれない。
Posted by ブクログ 2021年05月27日
道尾秀介さんのホラーサスペンス大賞を受賞したデビュー作。
ようやく作家として軌道に乗り始めた道尾は、白峠村を訪れたが、そこは実は地元では天狗の神隠しと呼ばれる子供の行方不明事件が幾度となく起きていた場所であり、道尾は暇潰しに出かけた河原のそばで恐ろしい声を聞いてしまう。いてもたってもいられなくな...続きを読むった道尾は、旧知の友人で霊現象を探求しているという真備を頼ったが、その真備の元にも背中に眼がある心霊写真とともに、その眼が映り込んだ人はみんな自殺しているという相談が寄せられていたことを知り、その声の原因を調べるために再び白峠村を訪れる、という話。
詳しい感想は下巻。
Posted by ブクログ 2018年11月11日
無駄に長いなんて評論もあるようだけど、私にはそうは感じなかった。
ホラー小説として読者を満足させるには数々の布石をまかなければいけないし、中にはダミーも入れなきゃいけない。その絶妙な加減は作者に委ねるしかないのに、そこにケチをつけるのはどうかね。ラーメン屋でカウンターの調味料をあれやこれや入れ過ぎて...続きを読むダメにする人だな。
私は楽しくいただきました。
しかし、主人公は何故あの場所に旅しに行ったんだっけ?
Posted by ブクログ 2016年06月02日
上巻を読み終わったところでは、まだ何とも評価が難しいが、今のところはちょっと説明がくどくて、オカルト好きとは言え、少しリズム感が得られない感じ。下巻の展開に期待しよう。
Posted by ブクログ 2016年04月19日
「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。
道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。
そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る四枚の心霊写真。
道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。
...続きを読む道尾秀介さんのデビュー作。
ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作だそうですが、ミステリ色も強く、万人受けしそうです。
天狗伝説などの民話のうんちくや東海道五十三次の浮世絵のガジェットをうまく使っており、ストーリーを盛り上げる要素も満点。
ホラーと接触しつつ怪異現象を論理的に説明してみせるという話の転がせ方が上手く、
一連の事件が霊のなせる業なのかそれとも人間の行う所業なのか、
帰着が見えずにわくわくしながら読みました。
終盤のジェットコースター展開に突入するとハラハラも最高潮に。
手に汗握りながら、ラストまでぶっ通して一気読みでした。
最後もそつなく小奇麗にまとまっており、安定した読み心地。
デビュー作なので物語の作りこみや人物造形がすこし粗削りでしたが、全体的にセンスのいい感じが垣間見え、その後の道尾さんの片鱗が見える1冊でした。
Posted by ブクログ 2015年08月26日
テング伝説 ツボだった。どうやって伏線回収するのか期待していたがオカルト結末は惜しい。
村の設定も雰囲気を盛り上げていて不気味さアップ。
ただ主役陣に人間的な感情移入出来ず。
謎解きのために集められたという作者の都合を感じてしまった。残念。
おじいさんの存在感が救いだった。